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遼ちゃんに会いたい
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恐怖ですくみ上がってた心臓の鼓動はなかなか治まってくれなかった。ポロポロこぼれる涙も止まらない。
「もう……泣かなくてもいいよ」
優しい優しい声と一緒に、涙がそっとハンカチで拭われる。やわやかなタオル地の感触が頬に触れて、心がふわりと包まれるようだった。
目を上げると、さっきと変わらない美しくて優しい微笑みがあたしに向けられていて、ドキッとしてしまった。
一気に駅まで走ってきて、今改めて、ずっと手を繋いでくれていたことに気付いてしまった。
男の人と手を繋ぐこと――。遼ちゃんとも、したことがないの。ど、どうしよう。
二階にある駅の改札口の前。エスカレーターを上りきって、金曜の夜で沢山の人が行き来する改札口まで来ていた。
ここに着いて、緒方さんはそっとさりげなく手を離した。あたしの右手には、繋いでくれていた大きな手の感触がなくなっても、まだ温もりが残ってます。
どうしよう、ドキドキが、止まんないです。
「怖かったよね。もう大丈夫だから……」
顔を上げると、柔らかな包み込むような笑顔があたしを見ていた。思わず目を逸らしてしまう。
お、お礼を言わなきゃ。でも、お口の中が、緊張でカラカラで、声が――、と思った時、緒方さんの優しい声があたしを包む。
「ごめんね、たくさん走らせちゃって。僕は遼太と違って腕っぷしには自信ないから」
「そんなこと……」
緒方さんのお顔を見ると、緒方さん、肩を竦めて苦笑いしていた。
「逃げるしかできなくて情けないね」
「とんでもないです! ちゃんと助けてくれて……」
あたし、胸が詰まって上手く言葉がでなくて、やっぱり、お礼の言葉は出て来なくて。緒方さんは、少し照れくさそうに笑った。
「ちょっとタチの悪い人達に囲まれて困ってる子がいるな、と思って見たら、遼太の大事なひよりちゃんだったんだ。あそこでひよりちゃん助けてあげられなかったら僕が遼太にボコボコにされる」
そこで緒方さん、肩を竦めていたずらっ子みたいに明るく笑った。
あ、ダメ。
その笑顔にもドキッとさせられちゃって、なんだか眩しくて、真っ直ぐ見られないです……、と思ったとき。あれ? って思ったあたしは、
「緒方さん、遼ちゃんとあたしのこと、知ってるんですか?」
おずおずと、遠慮がちに聞いた。すると緒方さんは、もちろん、ってふわっと笑った。
「遼太は、ちゃんと僕に話してくれてるよ。ひよりちゃんのこと」
ああ、ってあたしは思わず両手でお口を覆った。
遼ちゃんは、あたしのこと隠さずにお友達に話してくれてるんだ、ってなんだか胸が熱くなってしまった。
遼ちゃん……。
緒方さん、ジーンズのポケットからスマホ取り出してあたしに笑いかけた。
「ちょっと電話させてね」
そう言って緒方さん、誰かに電話を掛ける。
「あ、ごめん、突然いなくなって。知り合いにばったり会っちゃって。うん、今夜はこれで僕は失礼するから、先生方には適当に言っておいて。え? なんて、って? そうだなぁ、館山先生のオペは大変勉強になりましたって緒方が言ってました、とか。そんなことは自分で言え? アハハ、上手く言っておいてよ、よろしくお伝えください、とかでいいから。じゃあね」
お話しするの聞いてたあたしは、緒方さんはお仲間さん達、だけじゃなくて先生? と一緒にここに来ていたんだって分かってどうしよう、って胸が痛くなってきた。
申し訳なくなっちゃっておろおろしながら緒方さんを見上げていると。スマホをジーンズのポケットに戻しながら緒方さん、ごめんね、ってあたしに肩をすくめてみせた。
「こんな時間にひよりちゃん一人で帰すと、またどっかで何かありそうで心配だから送ってあげるよ。ひよりちゃんの家って、駅出てから少し暗くて寂しい道あるし」
「そんな……っ」
緒方さんは、遼ちゃんのお家によく遊びに来てたから、うちの周りのこと、よく知ってる。
でも。あたし、改めて申し訳ない気持ちで胸が一杯になってしまった。助けてもらった上に送っていただくなんて!
「だ、大丈夫です! 助けていただいただけで!」
クスリと笑った緒方さんは、あたしの目線まで屈んで頭を撫でながら言った。
「気にしない気にしない」
真っ直ぐあたしを見る、アーモンド型の綺麗な目。
優しい?
やわらか?
ふわっとあたしを呑み込むような包み込むような……。
遼ちゃんとは、ぜんぜん違う〝何か〟でした。
こんな人が、いるんだ。
あたしは、完全に緒方さんのペースに、緒方さんの不思議なオーラに呑み込まれてしまっていた。
「お願いします……」と蚊の鳴くような小さな声で答えるのが精一杯だった。
緒方さんは、にっこりと笑って「はい」と答えてくれた。
緒方さんの、綺麗でやわらかな笑顔、まともに見てしまったあたしの胸が、トクンッと小さく跳ねた。その笑顔、ちょっと罪ですよ、緒方さん。
屈んでいた緒方さんは、すっと立ち上がって、改札口の上にある時刻と行き先がでている電光掲示板を見た。
「ひよりちゃん、次のまで5分あるよ。お家に電話しておいたら? 心配してるよ、きっと」
そうだ、ママ!
「たいへん!」と声を出して、慌ててバッグから携帯を取り出すあたしを見て、緒方さんがクスリと笑った。
「遼太の気持ち、なんだかわかるな」
遼ちゃんの、気持ち?
スマホを持って首を傾げたあたしに緒方さん。
「気にしないで、独り言」と言いながら肩を竦めた。
「ひよちゃん、何時だと思ってるの!? ママ、帰って来たらひよちゃんいなくてびっくりしたのよ! 心配させて!」
滅多に怒ったりしないママの厳しいお声にスマホを少し離してちょっと怯えた顔しちゃったあたしに緒方さん、
「ちゃんと謝って説明しなきゃダメだよ」
と、優しく微笑んで小声で囁いた。その、温かくて柔らかい笑顔にあたしは少し勇気をもらった。
「あのね、ママ。香織ちゃんとこでたくさんおしゃべりしてたらこんなに遅くなっちゃったの。うん、ごめんなさい、連絡もしてなくて。大丈夫だから、うん。今駅で、これから直ぐ電車乗って、10時にはお家に着くから……」
あたしが、一生懸命ママに説明してる間、緒方さんは優しく見守ってくれていた。
おしゃれなショート丈のダッフルコートから伸びたジーンズの足が、すごく長い。遼ちゃんもオシャレだけど。緒方さんは細身スタイルで、遼ちゃんとは雰囲気が違う。
8頭身……? かな。
気を付けて帰ってくるのよ、っていうママの言葉を聞いて電話を切りながら、あたしは思わず緒方さんに見惚れてしまっていた自分を消す為にプルプルと頭を振った。
緒方さんは、あたしの顔を覗き込むように少しだけ首を傾げて、にっこり。
「ちゃんと説明したらお母さん、怒らなかったでしょ?」
「はい」
その通りでした。電話、切る頃にはいつもの優しいママの声になっていました。
緒方さん、優しく微笑んで「行こうか」ってさり気なく改札へ。あたしはスラリと背筋の伸びた後姿を見ながら続く。
カードをかざして改札機を通った緒方さんは、あたしの方を見ながら言った。
「ひよりちゃんが夜遊びするような子じゃないこと、僕は遼太から聞いていたから、お母さんに変に言い訳なんてしなくていいと思ったんだ」
遼ちゃん、あたしのことどんな風にお話ししてるのかな。
遼ちゃんのこと思ったら、胸がきゅんって痛くなった。今、すごく遼ちゃんに抱きしめて欲しい。強く強くギュってして欲しい。
遼ちゃんに、会いたいです。
「もう……泣かなくてもいいよ」
優しい優しい声と一緒に、涙がそっとハンカチで拭われる。やわやかなタオル地の感触が頬に触れて、心がふわりと包まれるようだった。
目を上げると、さっきと変わらない美しくて優しい微笑みがあたしに向けられていて、ドキッとしてしまった。
一気に駅まで走ってきて、今改めて、ずっと手を繋いでくれていたことに気付いてしまった。
男の人と手を繋ぐこと――。遼ちゃんとも、したことがないの。ど、どうしよう。
二階にある駅の改札口の前。エスカレーターを上りきって、金曜の夜で沢山の人が行き来する改札口まで来ていた。
ここに着いて、緒方さんはそっとさりげなく手を離した。あたしの右手には、繋いでくれていた大きな手の感触がなくなっても、まだ温もりが残ってます。
どうしよう、ドキドキが、止まんないです。
「怖かったよね。もう大丈夫だから……」
顔を上げると、柔らかな包み込むような笑顔があたしを見ていた。思わず目を逸らしてしまう。
お、お礼を言わなきゃ。でも、お口の中が、緊張でカラカラで、声が――、と思った時、緒方さんの優しい声があたしを包む。
「ごめんね、たくさん走らせちゃって。僕は遼太と違って腕っぷしには自信ないから」
「そんなこと……」
緒方さんのお顔を見ると、緒方さん、肩を竦めて苦笑いしていた。
「逃げるしかできなくて情けないね」
「とんでもないです! ちゃんと助けてくれて……」
あたし、胸が詰まって上手く言葉がでなくて、やっぱり、お礼の言葉は出て来なくて。緒方さんは、少し照れくさそうに笑った。
「ちょっとタチの悪い人達に囲まれて困ってる子がいるな、と思って見たら、遼太の大事なひよりちゃんだったんだ。あそこでひよりちゃん助けてあげられなかったら僕が遼太にボコボコにされる」
そこで緒方さん、肩を竦めていたずらっ子みたいに明るく笑った。
あ、ダメ。
その笑顔にもドキッとさせられちゃって、なんだか眩しくて、真っ直ぐ見られないです……、と思ったとき。あれ? って思ったあたしは、
「緒方さん、遼ちゃんとあたしのこと、知ってるんですか?」
おずおずと、遠慮がちに聞いた。すると緒方さんは、もちろん、ってふわっと笑った。
「遼太は、ちゃんと僕に話してくれてるよ。ひよりちゃんのこと」
ああ、ってあたしは思わず両手でお口を覆った。
遼ちゃんは、あたしのこと隠さずにお友達に話してくれてるんだ、ってなんだか胸が熱くなってしまった。
遼ちゃん……。
緒方さん、ジーンズのポケットからスマホ取り出してあたしに笑いかけた。
「ちょっと電話させてね」
そう言って緒方さん、誰かに電話を掛ける。
「あ、ごめん、突然いなくなって。知り合いにばったり会っちゃって。うん、今夜はこれで僕は失礼するから、先生方には適当に言っておいて。え? なんて、って? そうだなぁ、館山先生のオペは大変勉強になりましたって緒方が言ってました、とか。そんなことは自分で言え? アハハ、上手く言っておいてよ、よろしくお伝えください、とかでいいから。じゃあね」
お話しするの聞いてたあたしは、緒方さんはお仲間さん達、だけじゃなくて先生? と一緒にここに来ていたんだって分かってどうしよう、って胸が痛くなってきた。
申し訳なくなっちゃっておろおろしながら緒方さんを見上げていると。スマホをジーンズのポケットに戻しながら緒方さん、ごめんね、ってあたしに肩をすくめてみせた。
「こんな時間にひよりちゃん一人で帰すと、またどっかで何かありそうで心配だから送ってあげるよ。ひよりちゃんの家って、駅出てから少し暗くて寂しい道あるし」
「そんな……っ」
緒方さんは、遼ちゃんのお家によく遊びに来てたから、うちの周りのこと、よく知ってる。
でも。あたし、改めて申し訳ない気持ちで胸が一杯になってしまった。助けてもらった上に送っていただくなんて!
「だ、大丈夫です! 助けていただいただけで!」
クスリと笑った緒方さんは、あたしの目線まで屈んで頭を撫でながら言った。
「気にしない気にしない」
真っ直ぐあたしを見る、アーモンド型の綺麗な目。
優しい?
やわらか?
ふわっとあたしを呑み込むような包み込むような……。
遼ちゃんとは、ぜんぜん違う〝何か〟でした。
こんな人が、いるんだ。
あたしは、完全に緒方さんのペースに、緒方さんの不思議なオーラに呑み込まれてしまっていた。
「お願いします……」と蚊の鳴くような小さな声で答えるのが精一杯だった。
緒方さんは、にっこりと笑って「はい」と答えてくれた。
緒方さんの、綺麗でやわらかな笑顔、まともに見てしまったあたしの胸が、トクンッと小さく跳ねた。その笑顔、ちょっと罪ですよ、緒方さん。
屈んでいた緒方さんは、すっと立ち上がって、改札口の上にある時刻と行き先がでている電光掲示板を見た。
「ひよりちゃん、次のまで5分あるよ。お家に電話しておいたら? 心配してるよ、きっと」
そうだ、ママ!
「たいへん!」と声を出して、慌ててバッグから携帯を取り出すあたしを見て、緒方さんがクスリと笑った。
「遼太の気持ち、なんだかわかるな」
遼ちゃんの、気持ち?
スマホを持って首を傾げたあたしに緒方さん。
「気にしないで、独り言」と言いながら肩を竦めた。
「ひよちゃん、何時だと思ってるの!? ママ、帰って来たらひよちゃんいなくてびっくりしたのよ! 心配させて!」
滅多に怒ったりしないママの厳しいお声にスマホを少し離してちょっと怯えた顔しちゃったあたしに緒方さん、
「ちゃんと謝って説明しなきゃダメだよ」
と、優しく微笑んで小声で囁いた。その、温かくて柔らかい笑顔にあたしは少し勇気をもらった。
「あのね、ママ。香織ちゃんとこでたくさんおしゃべりしてたらこんなに遅くなっちゃったの。うん、ごめんなさい、連絡もしてなくて。大丈夫だから、うん。今駅で、これから直ぐ電車乗って、10時にはお家に着くから……」
あたしが、一生懸命ママに説明してる間、緒方さんは優しく見守ってくれていた。
おしゃれなショート丈のダッフルコートから伸びたジーンズの足が、すごく長い。遼ちゃんもオシャレだけど。緒方さんは細身スタイルで、遼ちゃんとは雰囲気が違う。
8頭身……? かな。
気を付けて帰ってくるのよ、っていうママの言葉を聞いて電話を切りながら、あたしは思わず緒方さんに見惚れてしまっていた自分を消す為にプルプルと頭を振った。
緒方さんは、あたしの顔を覗き込むように少しだけ首を傾げて、にっこり。
「ちゃんと説明したらお母さん、怒らなかったでしょ?」
「はい」
その通りでした。電話、切る頃にはいつもの優しいママの声になっていました。
緒方さん、優しく微笑んで「行こうか」ってさり気なく改札へ。あたしはスラリと背筋の伸びた後姿を見ながら続く。
カードをかざして改札機を通った緒方さんは、あたしの方を見ながら言った。
「ひよりちゃんが夜遊びするような子じゃないこと、僕は遼太から聞いていたから、お母さんに変に言い訳なんてしなくていいと思ったんだ」
遼ちゃん、あたしのことどんな風にお話ししてるのかな。
遼ちゃんのこと思ったら、胸がきゅんって痛くなった。今、すごく遼ちゃんに抱きしめて欲しい。強く強くギュってして欲しい。
遼ちゃんに、会いたいです。
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