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ステン+クウガ タイムアップ

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 ぐちゅ、ずぐっ、じゅる、ずちゅ。

「あっ・・・・・・ひぁ、ぁ、ふあ、あっ、んぅ、んっ」

 水音と同時に抑えられない声が漏れてしまう。でもどうしようもない。
 オレはぶっ飛んでしまいそうな意識の中で、手の動きを止めることはできなかった。

「ステンさん。気持ちいいんですか?」
「あ、ひっ、あっ、ぁ、んん」
「答えられないくらい気持ちいいんですね。自分の指で、自分の尻の穴を弄ることが」

 クウガが笑って凝視するのは、オレの尻の部分だ。
 そしてそこは今、オレ自身の指で穴の中を抜き差ししている。さっき床に落とした精油によってそこはベトベトに汚れていて、しかしそれのおかげで指をスムーズに動かすことができる。挿入れてない方の手はベッドのシーツを掴んでいた。

「今、自分で何本挿入れてるのかわかってます? 3本ですよ。本当にあれから自分で弄ってたんですね。もう何かをくわえて当然みたいな穴してますよ。グチョグチョしてて・・・・・・エロい穴ですよ、ねっ」
「あひぃ、ああああっ」

 尻の中にさらに何かが進入してきた。目を見開いて声をあげる。思わず自分の指は止まってしまったのに、新たに入ってきたそれが腸の中を蹂躙するように動いていく。

「俺の指、簡単に入っちゃいましたね。ここでの刺激に慣れきっちゃったんじゃないですか? 相変わらず我慢ができない人ですよね」
「あ、ぁ、だって」
「だって? だっても何も、ステンさんが快楽に弱いってだけですよね。そういえばステンさんの前立腺はどこでしたっけ?」

 そう言って探るような動きをするのに、クウガの指は触ってほしいところに触らない。触るかと思えば、すぐに別のところに移動してしまう。もどかしくて自然と腰が揺れる。

「いやらしく腰が動いてますけど」
「く、ウガ。そんな、そんなこと」
「あ、ここでしたね」
「ひっああああ、あ、あっああああああ」

 クウガの指が欲しいところの中心を強く叩く。射精するかと勘違いするほどの、刺激が脊髄から脳に駆け上がっていく。気が触れるかのような刺激が起きたかと思えば、クウガの指はそこを離れ、外に出るように抜けていく。

「気づいてます? 抜こうとすると、離れたくないと言いたげに出入り口のところが締まるんですよ」
「おま、そんな意地の悪い、ふぁっ、こと、ひぃあっ!?」
「意地の悪い? 違いますよね。ステンさんがエロいこと大好きなだけでしょう?」

 抜けるギリギリのところで、クウガの指がまた深く挿入っていった。

「ステンさん、俺ばっかり動いてどうするんですか? ステンさんの指、止まってますよ」

 クウガの言葉にオレは自分の指を動かそうとするが、クウガの指による刺激が強すぎて上手く動かせない。動かそうとしてもクウガの指が生み出す快感に流され止まってしまう。

「自分じゃ動かないみたいですし、いったん抜きましょうか?」
「や、抜くなっ、やだ、あっ」
「やだっていっても、俺の指のせいで動かせないんでしょう」
「だって、あっ、クウガの指、がっ、気持ちいいっから」
「・・・・・・えっろ」

 クウガが一言つぶやいたかと思ったら、その指が1番気持ちいいところを強打してくる。痺れるほどの快感で頭がおかしくなる。

「あ、ひあ、あ、あっ、あああああ」

 シーツを掴む手に力が籠もる。同時に触ってもいないのにチンコから精液が飛び出した。

「へぇ、トコロテンしちゃったみたいですね」
「ひ、あ、くうがぁ。やめ、イった、イったから、そこ、やっ、ああひぃあ」

 トコロテン? という意味はわからなかった。だがチンコを触って射精したときと違って、射精した後も未だに快感が消えることがない。尻の中がジンジンとして、ずっとイってるような感覚がする。
 だというのに、クウガの指は的確にオレのイイトコロを刺激し続ける。

「あひ、あ、や、しぬ、しぬから」
「大丈夫ですよ。気持ちいいでしょう」

 クウガはそう言って、チンコの先まで触ってくる。ただでさえおかしくなっているのに刺激され、怖さと痛みとそして強い快楽が雪崩込む。ダメだ、無理だ、と叫んでもクウガの手は止まることはない。

「やあっ、あ、あ、あ!? やだ、や、なんか、くる、あっ、きてる。あ、あ・・・・・・ぁ、・・・・・・ぁ、ぁ」

 精液ではない何かが出てしまった。漏らしてしまったのかと思ったが、ダラダラとチンコからこぼれるものは尿とは違うように思えた。何かマズいことになったのかと、自分の体の変化に怖くなる。だというのにぼんやりした頭の奥で表現しがたい達成感のようなものを感じた。
 クウガはそんなオレの様子を見て、何故か喜んでいた。

「潮吹いちゃったんですか? 本当に快楽に従順ですよね」
「あ、ごめっ、ごめん、あ、ぁ」
「悪いことじゃないから謝らないでください。むしろそんなに感じてくれて嬉しいですよ」

 クウガはそう言ってオレの体に口づける。まだはっきりしない意識の中だというのに、その行為はとても嬉しく感じられる。クウガの指が抜けていくのがわかった。
 自分の指は既に抜けていたいて何も挿入ってないそこが、本来なら何も挿入ることのないそこが、妙な寂しさを覚えてしまう。

「ク、ウガ・・・・・・」

 オレは体を動かした。そして寂しさを覚えているそこを、クウガに向ける。
 これはセックスだ。この後何をするかなんて想像がつく。普通だったら有り得ないことだが、もうオレのそこは期待してしまっていた。腰が、尻の穴が、ひくついている。

「ステンさん」

 クウガの声が聞こえ、恥ずかしさに目を閉じる。
 自分がどうなってしまうのか。不安と恐怖と、それ以上にそこから得られる快感を望んでしまう。シーツを握る手が強くなる。心臓が強く鼓動する。

 ああ。クウガのアレでここを貫かれたら、どんなに気持ちがいいんだろう。











 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・???


 だがどれだけ待っても挿入どころか何の動作もない様子に、オレは思わず目を開けてクウガを見た。

「・・・・・・おいっ、クウガ」
「んにぃ・・・・・・んぬぬ、・・・・・・くかー」

 クウガは思いっきり船をこいでいた。そしてその体はオレの横に倒れ込む。オレは呆然とその様子を追うことしかできない。
 クウガは倒れ込んだ後、安らかな寝顔を晒していた。

 おい、おい、おいっ、待てよ!! 嘘だろ!?

「おま、お前っ、ここで、ここで、寝るの!? この瞬間で寝るのか!?」

 そばで叫んでも完全に寝入ってるようで、すぴーと寝息をたてていた。
 クウガ、ここまで来てお前は寝落ちするのかよ。オレの期待とか諸々はどうすりゃいいんだよ。こっちはその気になってたっていうのに。
 可愛らしいその寝顔が今だけは憎い。さっきとは違う感情で強くシーツを握る。



「時間切れですね」

 アトランが呆れながらベッドに近づいていく。今更だがオレはそっと股間を隠した。

「いっそのこと寝てる彼に跨がって、挿入してみます?」
「できるかああああああああ」

 ベッドに拳を叩きつけた。こっちはただでさえ童貞なんだぞ。女とすらセックスしたことねぇのに、自分から寝てるやつのチンコを尻に突っ込めるか!!
 アトランはため息を吐き出して、眠っているクウガを見る。

「酩酊状態の彼にあなたをあてがえば、理性よりも本能が勝ると思っていたのですが。それより先に眠気に負けてしまうとは。そもそも前戯が長いんですよ。男同士では勝手が違うんでしょうが、さっさと突っ込んで童貞を卒業してしまえば良いのに」

 快感に従うしかなかったオレはそれに関して何も言うことができなかった。
 ただ自分でやるよりもずっと気持ちよかったのは事実だ。


「結局、彼の悲願は果たされる前に時間切れということですね」


 何か含みを持つような言い方に疑問を抱きつつ、オレはベタベタに汚れた体を見下ろした。中途半端なところで終わってしまったため、妙な空しさが心の中に広がっていく。

「なぁ、何か拭くものあるか? この状態じゃ服が着れない」
「それは部下の者が用意していますので。ですがその前に」

 アトランは寝ているクウガのズボンに手をかけ、クウガのチンコに触れる。酔っていても見事に勃起しているそれを見て、思わず唾を飲み込んでしまった。
 これが、尻に入るのか? でもこれがあそこに入って、前立腺とか奥の方を擦られたらーーーー。
 反応してしまいそうになり、オレは勢いよく頭を振って邪念を追い出す。
 そんなオレを気にすることなく、アトランは何を思ったのかパクリとそれを口にくわえた。


「はぁ!? おま、は? な、何やって」

 その行動に驚いて声が上擦った。
 だがアトランは気にすることなく、顔を上下に動かしていく。それだけでなく手で他のところも刺激していった。

「んぅ・・・・・・ぅ、ぁ・・・・・・うぅ」

 酔って寝ていても反応はするのだろう。クウガが小さく声を出している。
 さっきはオレがクウガにくわえられていたが、今はそのクウガがアトランにくわえられている。アトランの口の中が、オレより大きなクウガのモノでいっぱいになっている。オレは気づけば口を開けていて、荒い息を吐いていた。

「あっ・・・・・・、ぁ、ん”あっ」

 クウガがひときわ大きな声をあげた。おそらく射精したのだろう。しかしアトランは口を離すことなく、体を震わせながらのどを動かしていた。飲んでいるのだとわかると、カッと頬が熱くなった。
 アトランは口からそれを離し、手で口元を押さえる。そして片手でクウガのものを服の中にしまうと、オレの方へと顔を向ける。
 そしてオレの顔を掴んだかと思いきや、勢いよく口づけられた。

「~~~~~~~~~~~~~っ!!!?」

 声にならない悲鳴。同時に悪寒がした。
 そして開いていた口から何か流し込まれたが、それを吐き出す前にアトランの手で塞がれる。

「大好きなクウガくんの精液ですよ。吐き出すなんて、そんなもったいないことできませんよね?」

 にこにこと微笑むアトランに殺意を抱きつつ、オレはゆっくりとのどを動かした。普通なら飲むことのなかったそれを、どうにかして飲み込むとアトランの手がオレの口から手首の方へと移動する。そして手首につけられていた金属を外していた。

「やはり直飲みでないと魔力は増加しないようですね。精液を瓶に集めて接種しても魔力が増えないことは検証済みでしたが、口移しならもしかしてと思ったのですけどね」
「それを確認するためだけにキスしたのかよ!?」
「そうですが。それが何か?」

 さも当然と言わんばかりの様子に、本気で殺そうかと考えてしまった。荒く息を吐いてなんとか落ち着かせつつ、アトランをにらみつける。

「お前、性格悪いだろ」
「あなたは口と頭が悪いようですね。年上に敬語も使えないようですし」
「村出身のバカで悪かったな。敬う気のない相手に使う礼儀なんてねぇよ」
「そうですか? 敬う気のない相手から敬語を使われる方が腹立たしいと思いませんか? 今あなたにしているように」

 ーーこいつ、嫌いだ。本気で嫌いだ。前勇者の次に嫌いだ。
 ただでさえクウガを連れてったっていうだけで最悪だった印象がさらに落ちた。
 そして先ほど見た光景を思い出して、胸を奥がムカムカとしてくる。男同士のセックスについての説明はされたが、クウガやアトランが何をしてきたのかは説明されてなかった。

「随分慣れてるみたいだが、まさかあんなことずっとやってたのかよ」
「フェラのことですか? 別にどうってことはないですよ。精液を飲むだけで魔力を難なく貯めることができ、クウガくんにとっては性欲処理になる。互いにとって利益のあることでしょう?」
「何が互いの利益だ。クウガをずっと縛り付けて」
「それは彼がこの世界に召還されてから変わらないことですよ。単に外に出れるか出れないかの差でしかありません。まぁ尤も自分がしているのは口での奉仕のみで、あなたのように雌のごとく尻穴で媚びへつらうことはしませんが」

 アトランの言葉に怒りで何かが切れた。
 ベッドに落ちていたナイフを握り鞘から抜くと、その切っ先をアトランの首もとに突きつける。だがアトランはなんてことないように、一切の焦りを見せることなく動かなかった。
 くっそ、こいつオレが本気で殺すことはないことわかってやがる。その余裕がさらに苛立ちが膨らんでいく。最大限の舌打ちをしてナイフを下ろした。

「死ね」
「人間はいつか死ぬことをご存じないのですか?」

 飄々と言い返すこいつと会話をするのもイヤになる。
 オレがもう何もしないとわかったからか、アトランは扉へと向かっていった。おそらく汚れを拭く布でも持ってくるのだろう。

 そこでオレはあることを思い出した。
 クウガがまだ酔う前に感じた、窓の外からの異様な気配を。

「ここの警備、もう少し考えた方がいいぞ。なんか変なやつらが屯っている可能性がある」

 あれは普通の人間じゃない。
 狩人に近く、狩人とは遠くにいる存在だ。同じ射手だがあれはおそらくーー。

 だがオレの言葉にアトランが動じることはなかった。


「そうでしたか。ではそれ相応の準備をしなくてはなりませんね」


 楽しげに笑うアトランの真意が掴めない。だが良い気はまったくしなかった。




「ああ、これは言っておきますが」

 扉を開けてからアトランが思い出したように口を開く。

「彼、酔っている間の記憶はまったくありませんので。それがあなたにとって良いことか悪いことかは知りませんが」

 そしてアトランは扉の向こうへと消えていった。



 ・・・・・・覚えてない? 覚えてない!?
 まさかオレが好きだって言ったことも。クウガとセックス紛いなことをしたことも。クウガの口でイったことも。全部クウガの記憶にないのか?
 忘れられて空しく思う気持ちと、あんな恥ずかしい姿忘れてくれて良かったと思う気持ちがごちゃ混ぜになる。

 ただ、これだけは言える。


 今日はもうクウガと顔を合わせられる気がしない・・・・・・。
 邪念を頭の中から追い払うことに必死だった。


+++

(クウガside)

 ・・・・・・んー?

 ぼんやりとした頭で体を起こした。
 あれ、俺いつ寝ちゃったんだろ。

 確かステンさんが来て、お茶飲んでお菓子食べたら眠くなって・・・・・・。

「そうだ。ステンさんは」
「彼なら既にいませんよ」

 そばから聞こえてきた声に、俺は一気に意識を覚醒させた。
 するとベッドの端にアトランが腰掛けていて、俺の方を真っ直ぐ見つめていた。

「お、おはようございます?」
「はい、おはようございます。素晴らしい寝付きですね。既に太陽は沈みかけていますが」

 確かに窓から見える陽の明かりは夕焼けだ。
 せっかく久しぶりにステンに会ったっていうのに。それもダグマルやサッヴァと違って俺が同性愛者についてちゃんと話し合うことができたっていうのに。なのに寝ちゃうとか失礼すぎるだろ。何やってんだ俺は。
 思わず頭を抱えてしまう。寝過ぎたせいか、頭も痛い気がする。

「俺が寝ちゃったこと。ステンさんは怒ってませんでした?」
「ーー怒ってはいません。が、あの状態で寝てしまったことに思うところはあったようです」
「ですよね。まだそんなに話してないのに寝落ちしちゃうとか。失礼なことしちゃったな」
「彼もあなた相手に無体を強いる勇気はありませんでしたし。あまり深いことは考えなくていいんじゃないんですか?」

 無体を強いる? あぁ、無理矢理起こすってことか。起こしてくれても良かったのに。久しぶりに会ったんだし(女装したのはノーカンだノーカン)、もう少しステンの顔が見たかったし声も聞きたかった。
 ただダグマルやサッヴァのように強制的にセックスしなくて済んだことは良かった。あれしちゃうと次会うときにどんな顔すりゃいいのかわからないからな。そう考えるとステンには悪いが、寝落ちてしまったのは良かったのかもしれない。



「クウガくん」

 アトランが顔を近づけた。キスされるのかと思って固くなるが、俺と鼻が触れ合う距離で止まった。

「もう断言してしまいましょう。おそらく君は一生童貞です」
「急に恐ろしい予言をしないでください」

 なんつーことを断言しているんだ。やめてくれ、それはもう呪いの類だ。

「かつて君は言っていましたね。セックスとは好きな者同士でするものだと」
「・・・・・・言いましたっけ?」

 そりゃイチャつきたいとかは言ったことあるかもしれないが。アトランの前でそんなことを口走った記憶がない。いつの話だ?

「俺、覚えがないんですが」
「君がなくても言ったのは事実です。だから自分は君に3人を引き合わせたのです」
「いやいやいや、それ俺が好意を持っても相手がそうってわけじゃないでしょ。俺が性欲抱けても相手がそうじゃないんですから」
「だからこそあの3人を」
「あの3人だからこそ、嫌われたくないんですよ」

 同性愛者とノンケを引き合わせんな!!
 だが俺の言葉に、アトランは何故か呆れた顔をする。

「鈍い・・・・・・というより『そんなことはあり得ない』という思いこみが強いのでしょうか」
「何の話を」
「まぁ何にせよ時間切れという事実は変わりませんね」

 アトランに両腕を掴まれたかと思うと、ベッドに体を押しつけられる。そしてアトランが俺の体を跨がった。
 いつもと違う様子に、俺は戸惑いながらアトランの名を呼んだ。
 だがアトランは何を言うでもなく、何をするでもなく俺の顔を見つめるだけだった。

 俺はどうすることもできずに、アトランの顔を見つめ返すしかない。
 ふとその目の下に隈があることに気づく。

「最近、ちゃんと寝てます?」
「元々寝付けないのですよ。そろそろ回復魔法が使える人間に会おうとは思いますが。あぁ、安心してください。サッヴァ先輩ではありませんよ」

 確かに回復魔法を使えば睡眠をとる必要はない。
 俺だってそうやって不眠不休で修行してたんだから。今はほとんど寝て過ごしていることが多いが。




「そんなことよりクウガくん。あなたに選択を与えます」



「選択・・・・・・?」

 アトランの静かな声に良い予感はしないが、とりあえず聞いてみる。
 するとアトランは俺の腕から手を離し体を起こすと、自身の着ている服を脱いでいった。

 何、やってんの?
 俺は呆然とアトランが上半身を脱いでいくのを眺める。
 そして上半身が裸になったアトランを見て、ゴクリと唾を飲み込んだ。

 魔力が高い故に、魔導師といえども筋肉がついている。
 比較するならばダグマルやステンよりもサッヴァの体つきに近い。
 だが何故この状況で脱いだ?

 アトランの指が俺の胸をトンと叩く。



「選んでください。童貞で一生を終えるのか。それとも自分とセックスするかを」



 ・・・・・・はいいいいいいいいいいいいい!?
 え、あ、あの、はあ!!?


 何がどうして、そうなったわけ!?
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