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揺れる想い
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私、丸山 柚花、只今、お花屋さん……いえ、智也さんからの返信を待ちわびているところ。
智也さんの恋人役をしているから、御礼がしたいとの申し出を素直に受けちゃった。
なんか私、ちょっと浮かれているかも?
もしかして、智也さんの事が気になっているのかな?
自分で自分の気持ちが、良く分からない状態だ。
ピロロリラ、ピロロォーリラー!
メッセージの着音だ!
「あっ、来た!」
何、何?えっ?今までの御礼として映画に行きませんか?って、えー、映画?
わーい、まるでデートみたい。
明日、夜7時……ショッピングモール 東口ね。
うん、定時で上がれば間に合うかな。
映画なんて、すっごい久しぶりだから、嬉しい!
「行きます!……はい、送……しんって……わっ、待ってえ、行かないでぇーーーあー」
柚花は、うな垂れた……。
「ええー!まさか、たっ君だったなんて……嘘でしょう?」
差出人の名前を確認していなかった……。
どうしよう、間違えたって言う?
そんな失礼な事、言えないものね……。
それに、智也さんと特別な関係でもないし、たっ君がきっちり御礼をするまで気が済まないと言うのなら、お言葉に甘えましょう。うん。
その後、そそっかしい自分を心から反省して、智也からの連絡を待ったが、メッセージは来なかった。
……………………
翌日、柚花は、仕事帰りにショッピングモールへと向かう。
先に来ていた匠海も仕事帰りらしく、スーツを着ていた。
「あっ、こんばんは。すみません、お待たせしました」
柚花が声を掛けると、匠海は満面の笑みを浮かべ挨拶をする。
「こんばんは、丸山さん急にすみません。
来てくれてありがとう」
今まで交際してきた男性の中で、早く来て待ってくれている人なんていなかった。
こんな風に待っていてくれるなんて、たっ君くらいだ。
あっ、そういえば智也さんも、偽彼氏をしてくれた時、待っていてくれたっけ?
まあ、いつも待ってくれている たっ君って、もしかして素敵なおじ様になるタイプかも?
「どの映画を見ましょうか?
どのジャンルでも、僕は何でも大丈夫ですよ!」
「えっ、ホラーでも?アニメでも?」
柚花は、ちょっと試しに言ってみた。
一瞬は、困惑の顔を浮かべたが、
「ああ、大丈夫。何でも受け入れる。
アニメでもかまわないよ」
「えっ?本当に……?
なんてね、たっ君の……あっ、もう、この呼び方でいいかしら?」
「君から、そう呼ばれるの慣れてきたから
何でもいいや」
「本当?ありがとう!じゃあ、たっ君の好きな映画でいいですよ。何を見ます?」
「それじゃあ、どれにしようかな?
この俳優がカッコいいよね?僕、憧れているんだ!これ、見てみる?」
貼ってある映画のポスターを見ながら、匠海が指を指した。
「あっ、それテレビで紹介していた映画ですよね?いいですね。見ましょう」
「うん」
柚花は、少年のような素直な表情を見せる匠海が、可愛いと思ってしまったのだった。
………………………
映画を見ている たっ君を見ている方が面白いくらい、映像に合わせて、表情がコロコロ変わっていく。
ポップコーンを口ではなく、ほっぺたに食べさせようとしている。
たっ君、夢中になっているのね。
柚花の吹き出した声は、匠海には聞こえてはいない。
あっ、私も映画に集中しなくっちゃ!
感想を言えないもんね、見よう!
おっと、衝撃的なベットシーンに突入したではないか!
こんな時、どうすればいい?
平然としているのが、ベストよね?
柚花は、匠海をチラリと横目で見てみた。
はっ、寝た!絶対、タヌキ寝入りだ!
そっかー、私の前で食い入る様に見るわけにはいかないってかぁ?
じゃあ、私は下を向いている事にしよう。
(やっばーい!こんな映画を見せた!って、僕の品位を疑われるかも……)
匠海は、チラリと横を盗み見た。
(あっ、うつむいている。恥ずかしいのかな?
純情なのかな?可愛いな……はっ、僕は何を考えているんだ!
今日は、今までの感謝なんだから、妙な気持ちになるな!)
自分を戒めている匠海なのだった。
ふー、普通の場面になった!
ちょっと冷や汗が出るようなシーンだったけれど、トータルで言えば面白い映画だった。
それに、いつもと違うドキドキ感を味わうことができて、楽しい時間を過ごせた。
帰りは、柚花が止めた駐車場まで匠海も一緒に歩いてくれた。
「今日は、来てくれてありがとう。
とっても楽しかったよ。
それと、今まで沢山 助けてもらって、ありがとうございました。
何処かで偶然、会った時は声を掛けてくれたら、嬉しいな。
じゃあ、元気で!さようなら」
匠海が真剣な顔で言ったのだった。
え?さようなら?
まるで、決別を決めたカップルのような感じみたい。
「はい、気をつけて帰って下さい。さようなら。
私がここで見送るから行ってね……」
匠海は後ろを向き、振り向くことなく、歩いて行った。
行っちゃった……。
きっと、たっ君は私との関係にけじめをつけたつもりなんだ……。
さようなら、お元気で……
……………………
それから数日が経ち。
今日は、婚礼式の準備で智也と会った。
智也が言う。
「今晩、都合が良ければ、レストラン クルーズで会えるかな?」
何の御用でしょうか?
偽恋人の御礼ということですか?
智也さんの恋人役をしているから、御礼がしたいとの申し出を素直に受けちゃった。
なんか私、ちょっと浮かれているかも?
もしかして、智也さんの事が気になっているのかな?
自分で自分の気持ちが、良く分からない状態だ。
ピロロリラ、ピロロォーリラー!
メッセージの着音だ!
「あっ、来た!」
何、何?えっ?今までの御礼として映画に行きませんか?って、えー、映画?
わーい、まるでデートみたい。
明日、夜7時……ショッピングモール 東口ね。
うん、定時で上がれば間に合うかな。
映画なんて、すっごい久しぶりだから、嬉しい!
「行きます!……はい、送……しんって……わっ、待ってえ、行かないでぇーーーあー」
柚花は、うな垂れた……。
「ええー!まさか、たっ君だったなんて……嘘でしょう?」
差出人の名前を確認していなかった……。
どうしよう、間違えたって言う?
そんな失礼な事、言えないものね……。
それに、智也さんと特別な関係でもないし、たっ君がきっちり御礼をするまで気が済まないと言うのなら、お言葉に甘えましょう。うん。
その後、そそっかしい自分を心から反省して、智也からの連絡を待ったが、メッセージは来なかった。
……………………
翌日、柚花は、仕事帰りにショッピングモールへと向かう。
先に来ていた匠海も仕事帰りらしく、スーツを着ていた。
「あっ、こんばんは。すみません、お待たせしました」
柚花が声を掛けると、匠海は満面の笑みを浮かべ挨拶をする。
「こんばんは、丸山さん急にすみません。
来てくれてありがとう」
今まで交際してきた男性の中で、早く来て待ってくれている人なんていなかった。
こんな風に待っていてくれるなんて、たっ君くらいだ。
あっ、そういえば智也さんも、偽彼氏をしてくれた時、待っていてくれたっけ?
まあ、いつも待ってくれている たっ君って、もしかして素敵なおじ様になるタイプかも?
「どの映画を見ましょうか?
どのジャンルでも、僕は何でも大丈夫ですよ!」
「えっ、ホラーでも?アニメでも?」
柚花は、ちょっと試しに言ってみた。
一瞬は、困惑の顔を浮かべたが、
「ああ、大丈夫。何でも受け入れる。
アニメでもかまわないよ」
「えっ?本当に……?
なんてね、たっ君の……あっ、もう、この呼び方でいいかしら?」
「君から、そう呼ばれるの慣れてきたから
何でもいいや」
「本当?ありがとう!じゃあ、たっ君の好きな映画でいいですよ。何を見ます?」
「それじゃあ、どれにしようかな?
この俳優がカッコいいよね?僕、憧れているんだ!これ、見てみる?」
貼ってある映画のポスターを見ながら、匠海が指を指した。
「あっ、それテレビで紹介していた映画ですよね?いいですね。見ましょう」
「うん」
柚花は、少年のような素直な表情を見せる匠海が、可愛いと思ってしまったのだった。
………………………
映画を見ている たっ君を見ている方が面白いくらい、映像に合わせて、表情がコロコロ変わっていく。
ポップコーンを口ではなく、ほっぺたに食べさせようとしている。
たっ君、夢中になっているのね。
柚花の吹き出した声は、匠海には聞こえてはいない。
あっ、私も映画に集中しなくっちゃ!
感想を言えないもんね、見よう!
おっと、衝撃的なベットシーンに突入したではないか!
こんな時、どうすればいい?
平然としているのが、ベストよね?
柚花は、匠海をチラリと横目で見てみた。
はっ、寝た!絶対、タヌキ寝入りだ!
そっかー、私の前で食い入る様に見るわけにはいかないってかぁ?
じゃあ、私は下を向いている事にしよう。
(やっばーい!こんな映画を見せた!って、僕の品位を疑われるかも……)
匠海は、チラリと横を盗み見た。
(あっ、うつむいている。恥ずかしいのかな?
純情なのかな?可愛いな……はっ、僕は何を考えているんだ!
今日は、今までの感謝なんだから、妙な気持ちになるな!)
自分を戒めている匠海なのだった。
ふー、普通の場面になった!
ちょっと冷や汗が出るようなシーンだったけれど、トータルで言えば面白い映画だった。
それに、いつもと違うドキドキ感を味わうことができて、楽しい時間を過ごせた。
帰りは、柚花が止めた駐車場まで匠海も一緒に歩いてくれた。
「今日は、来てくれてありがとう。
とっても楽しかったよ。
それと、今まで沢山 助けてもらって、ありがとうございました。
何処かで偶然、会った時は声を掛けてくれたら、嬉しいな。
じゃあ、元気で!さようなら」
匠海が真剣な顔で言ったのだった。
え?さようなら?
まるで、決別を決めたカップルのような感じみたい。
「はい、気をつけて帰って下さい。さようなら。
私がここで見送るから行ってね……」
匠海は後ろを向き、振り向くことなく、歩いて行った。
行っちゃった……。
きっと、たっ君は私との関係にけじめをつけたつもりなんだ……。
さようなら、お元気で……
……………………
それから数日が経ち。
今日は、婚礼式の準備で智也と会った。
智也が言う。
「今晩、都合が良ければ、レストラン クルーズで会えるかな?」
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