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第16話:王国の陰謀
しおりを挟むブリアンティア王国の玉座の間は、緊張感に包まれていた。
威厳ある白大理石の柱が並ぶ広間の中央、金箔を施した王座に座っていたのは、第一王子——いや、今や国王となったルシウス・レド・ルミエルだった。彼の父、先代国王ギルバートは一月前に崩御し、ルシウスは予定通り王位を継承していた。
彼の強い青い目は冷酷さを秘め、金髪は王冠の下でさえ堂々と輝いていた。その表情からは、王としての威厳と、同時に飽くなき野心が読み取れる。
「聖教会からの使者が到着しました」
宮廷執事が声高に告げると、ルシウスは顎をわずかに上げ、許可の合図とした。
重厚な扉が開き、白と金の装束に身を包んだ聖教会の長老アルフレッドが、数名の護衛を従えて入場してきた。彼は七十を過ぎた老齢だが、その歩みには衰えを感じさせず、目は若者のように鋭い光を宿していた。
「陛下」アルフレッドは深々と頭を下げた。「ご即位おめでとうございます。聖なる光が陛下の治世を照らしますように」
「長老」ルシウスは短く応じた。「わざわざ来てくれたか。聖教会の祝福に感謝する」
表面上は丁寧な言葉のやり取りだが、二人の間には緊張した空気が流れていた。それは周囲の廷臣たちにも感じ取れるほどだった。
「陛下」アルフレッドは一歩前に出た。「聖教会の最高評議会より、重要な報告がございます」
ルシウスは目をわずかに細め、興味を示した。
「聞こう」
アルフレッドは袖から羊皮紙を取り出し、広げた。
「魔境にて、かつてない力の覚醒が感知されました」彼は厳かに告げた。「古の予言が語る"黒炎の再来"——かつて世界を脅かした力が、再び目覚めたのです」
玉座の間に緊張が走った。「黒炎」——伝説の中でのみ語られる、恐ろしい力の名前だ。多くの廷臣たちにとっては初めて耳にする言葉だったが、その響きだけで恐怖を感じさせるものがあった。
「詳しく話せ」ルシウスは姿勢を正し、真剣な表情になった。
「千年前、人間と魔物の大戦の時代」アルフレッドは語り始めた。「黒炎の魔王と呼ばれる存在が出現し、両陣営に壊滅的な打撃を与えました。彼の力は制御不能となり、世界の均衡そのものを脅かしたのです」
老司祭は一歩一歩、玉座に近づきながら声を張り上げた。
「我らの先人たちは、命を懸けてその脅威を封印しました。だが今、その封印が破られ、黒炎の力を受け継いだ者が現れたのです」
彼は突然、腕を伸ばし、廷臣たちを驚かせた。
「それも、かつて王国の血を引く者によって!」
刹那、玉座の間に沈黙が訪れた。ルシウスの表情が硬直したのが見て取れた。
「...第三王子のことか」彼は低い声で言った。
「然り」アルフレッドは頷いた。「アーサー・レド・ルミエル——かつての王子は今や"黒炎の継承者"となり、魔境の新たな支配者として台頭しています」
廷臣たちの間に動揺が広がった。多くの者は第三王子の名を聞くのは久しぶりだった。彼が魔境に追放されて以来、その名を口にすることはタブーとされてきたからだ。
「証拠はあるのか?」ルシウスは冷静を装いながら問うた。
アルフレッドは微笑み、袖から小さな水晶球を取り出した。彼がそれに魔力を注ぐと、水晶の中に映像が浮かび上がった。黒い外皮を纏い、角と翼を持つ存在が、手から黒い炎を操る姿——それはアーサーの姿だった。だが、人間離れした、より魔物に近い存在へと変貌していた。
「こちらは先週、我らの監視魔術により捉えられた映像です」
ルシウスは映像を見つめ、表情に一瞬の驚きが走った。それは確かに弟の面影を残していたが、もはや人間とは言い難い姿だった。
「弟は...完全に魔物になったということか」
「それどころか」アルフレッドの声が冷たさを増した。「彼は四天王と呼ばれる魔境最強の魔物たちを次々と従え、今や魔境全土の統一に近づいています。そして最も恐るべきは、黒炎の力の覚醒です」
老司祭は水晶球の映像を変え、アーサーが黒炎を操って周囲を焼き尽くす様子を映し出した。もちろん、それは実際の光景ではなく、聖教会が作り出した偽りの映像だった。だが、その迫力は本物と見紛うほどだった。
「我らが恐れるのは」アルフレッドは声を潜めた。「彼が魔境を統一した暁には、必ずや王国への侵攻を企てるということです。黒炎の魔王の怨念を継いだ彼の目的は、人間界への復讐に他なりません」
ルシウスの表情が暗くなった。彼は立ち上がり、窓際へと歩み寄った。窓からは王都が一望でき、平和に暮らす民の姿が見える。
「...前回の侵攻で、彼が恐ろしい力を持っていることは分かっていた」彼は静かに言った。「だが、ここまでとは...」
「陛下」アルフレッドは彼に近づいた。「我々には選択肢がありません。彼が完全に力を得る前に、先制攻撃を行うべきです」
ルシウスは振り返り、老司祭をじっと見つめた。
「侵攻を提案するのか?」
「否」アルフレッドは首を振った。「侵攻ではなく、聖なる浄化を。聖教会は長年、この日に備えて"聖域崩壊"の儀式を完成させてきました。魔境の核心、"黒の王冠"を破壊し、魔境そのものを浄化する力です」
彼は水晶球を再び掲げ、今度はその中に銀色に輝く巨大な槍の映像を映し出した。
「"聖なる槍"——これこそが、黒の王冠を貫く唯一の武器です。この槍を魔境の中心に突き刺すことで、魔境の力そのものを断ち切ることができます」
「それが可能なのか?」ルシウスの目に興味の色が浮かんだ。
「然り」アルフレッドは自信を持って答えた。「槍は既に完成しています。あとは、それを運ぶ軍勢と、儀式を執り行う聖職者たちを魔境の中心部まで護衛するだけです」
ルシウスは考え込み、再び窓の外を見つめた。弟に対する複雑な感情が彼の胸中に渦巻いていた。一方では、かつての弟への微かな愛情。他方では、彼が持つ恐るべき力への警戒と、自らの王位を脅かされるかもしれないという恐怖。
しかし、国王としての判断は明確だった。
「よかろう」彼は決断を下した。「軍の総動員を命じる。聖教会と共に、魔境への聖なる遠征を行う」
アルフレッドの目に、勝利の色が浮かんだ。
「賢明な決断です、陛下。聖教会も全力で協力いたします」
---
玉座の間を後にしたアルフレッドは、城の外で待っていた若い司祭と合流した。
「計画通りですか?」若い司祭が小声で尋ねた。
「うむ」アルフレッドは満足げに頷いた。「国王は我らの思惑通りに動いた。"聖域崩壊"の準備を急げ」
二人は人けのない路地に入り、声を潜めて会話を続けた。
「しかし、長老」若い司祭が懸念を示した。「本当に黒炎の魔王が目覚めたのなら、我らの計画も危うくなるのでは?」
「それこそが我らの好機だ」アルフレッドの目が冷酷に光った。「黒炎の魔王の力を受け継いだアーサーは、確かに脅威だ。だが同時に、彼は"黒の王冠"と深く結びついている。王冠を破壊すれば、彼の力も同時に消滅するだろう」
彼は杖を地面に突き、低い声で続けた。
「そして、その混乱の中で我らは真の目的を達成する。魔境の力が解放される瞬間、それを"聖なる槍"に取り込むのだ」
若い司祭の顔に理解の色が浮かんだ。
「つまり...黒の王冠の力を、我らのものにする...」
「その通り」アルフレッドは冷笑した。「千年前、我らの先人が失敗した計画を、今こそ完遂する時が来たのだ」
彼らは聖教会本部へと足を向けた。表向きは魔境浄化という大義名分を掲げながら、内心では完全に異なる野望を抱いていた。
---
一方、王宮の別の場所——城の塔の一室では、別の会話が交わされていた。
王国軍最高司令官ヴァレンティンは、窓辺に立ち、遠く魔境の方角を見つめていた。彼の顔には深い疲労の色が刻まれていた。
「本当に侵攻するのか」
声の主は、かつて第二王子に仕えていた学者マーカスだった。彼は今や王室図書館の管理人として、目立たない存在となっていた。
「国王の命令だ」ヴァレンティンは重々しく答えた。「従うしかない」
「だが、前回の侵攻で、我々は何を見たのだ?」マーカスは切々と訴えた。「人間の姿をした魔物ではなく、理性を持ち、言葉を交わせる存在だった。彼らを皆殺しにするなど...」
「黙れ」ヴァレンティンは厳しく制した。「そのような発言は、不敬罪に当たる」
しかし、その目には迷いが見えた。前回の魔境侵攻で、彼は確かにアーサーと対峙していた。そして、その姿には明らかに理性が宿っていた。単なる化け物ではなく、思考し、判断する存在だった。
「彼は本当に復讐を望んでいるのか?」ヴァレンティンは窓から離れ、部屋の中央にある地図を見つめた。そこには魔境への侵攻ルートが記されていた。
「私の調査では」マーカスは慎重に言葉を選んだ。「アーサー王子——いや、アーサー・レド・ルミエルは、魔境内で秩序を築いているという。彼の統治下では、魔物たちの無差別攻撃は減少し、一部の辺境では限定的な交易さえ行われている」
「本当か?」ヴァレンティンの顔に驚きの色が浮かんだ。
「然り」マーカスは頷いた。「私には辺境に住む友人がいる。彼らの話では、魔境の変化は明らかだという。特に"共存の王"と呼ばれる存在が現れてからは...」
"共存の王"——その言葉にヴァレンティンは思わず息を呑んだ。聖教会の言う"黒炎の継承者"とは、大きく印象が異なる。
「しかし、聖教会は...」
「聖教会には独自の目的がある」マーカスは声を潜めた。「私が古文書館で見つけた記録によれば、千年前、彼らは魔境の力を奪おうとして失敗した。今回も同じことを企んでいるのではないか」
ヴァレンティンは深く息を吐いた。長年の軍人生活で培った直感が、何かの危険を告げていた。
「証拠はあるのか?」
「十分ではない」マーカスは悔しげに言った。「だが、聖教会が描く"黒炎の脅威"と、辺境の現実には大きな乖離がある。私は真実を知りたい」
ヴァレンティンは静かに頷き、決断を下した。
「わかった。侵攻の準備は進める。だが、私自身が前線に立ち、真実を確かめる」
「危険です」マーカスが警告した。
「魔境の真の姿を見極めるのは、我が務めだ」ヴァレンティンは断固として言った。「部下たちを無駄死にさせるわけにはいかない」
彼は地図を丸め、窓辺に戻った。
「もし聖教会の言う通りなら、我々は魔境の脅威から王国を守らねばならない。だが、もし違うなら...」
その言葉は宙に浮いたまま、部屋に静寂が訪れた。
---
魔境との国境近くの町では、大規模な軍の動きが始まっていた。
聖騎士団を中心に、王国軍の精鋭部隊が続々と集結している。彼らの装備は通常の戦争用ではなく、魔境探索用の特殊なものだった。鎧には聖印が刻まれ、武器は魔力を帯びていた。
「すべての準備は整っています」
聖騎士団副団長シルヴィアが報告した。彼女の顔には前回の敗北からの屈辱が刻まれていた。
「良し」ヴァレンティンは頷いた。「しかし、最初の作戦は偵察だ。不用意に交戦するな」
「団長?」シルヴィアは驚いた表情を見せた。「聖教会の指示では...」
「私は王国軍の司令官だ」ヴァレンティンは厳しく言った。「聖教会ではない。我らの使命は王国と民を守ることだ。無謀な戦いで兵を失うのは本意ではない」
彼は兵士たちの前に立ち、声を張り上げた。
「聞け!我らの目的は、魔境の脅威を見極めることだ。敵の正体と力を知り、それから適切な対応を取る。無用な殺戮は避けよ!」
兵士たちは多少混乱した様子だったが、「はっ!」と応えた。その中には、前回の魔境侵攻で生き残った者たちもいた。彼らの目には、かすかな安堵の色が浮かんでいた。
ヴァレンティンは空を見上げた。満月が近づいている。聖教会の予言によれば、次の満月の夜に魔境の力が最も高まるという。それに合わせて、"聖域崩壊"の儀式も執り行われる予定だった。
「真実は何なのか...」
彼は心の中で呟いた。アーサーという存在の真の姿。聖教会の真の目的。そして魔境という世界の本質——すべての答えが、この遠征で明らかになるだろう。
時は刻一刻と過ぎていく。王国と魔境の運命を賭けた戦いの前夜、緊張が高まっていた。
---
夕暮れ時、聖教会本部の地下深くにある秘密の部屋では、最後の準備が進められていた。
「"聖なる槍"への魂の注入は完了しました」
一人の司祭が報告した。彼の背後には、巨大な銀の槍が祭壇に置かれていた。その表面には複雑な文様が刻まれ、中心部には赤い宝石が埋め込まれている。宝石は脈動するように光を放ち、まるで生きているかのようだった。
「良くやった」アルフレッドは満足げに頷いた。「我らの千年来の計画が、ついに実を結ぶ」
彼は槍に近づき、その表面に手を這わせた。
「黒の王冠の力は、我らのものとなる」彼の目が異様な光を放った。「そして、世界は新たな秩序の下に置かれるのだ」
「長老」別の司祭が近づいてきた。「アーサー・レド・ルミエルの行動に変化があります」
アルフレッドは振り返った。「何があった?」
「死霊王ネクロスとの接触が確認されました。そして彼は、"冥府の仮面"を授かったようです」
この情報に、アルフレッドの表情が一変した。
「冥府の仮面...」彼の声が震えた。「彼は死の領域に足を踏み入れようとしているのか...」
「危険でしょうか?」若い司祭が尋ねた。
「最大の危機だ」アルフレッドは歯を食いしばった。「もし彼が死霊王の力まで手に入れれば、我らの計画は危うくなる」
彼は決断を下した。
「計画を前倒しする。満月を待たず、明日にでも侵攻を始める。ヴァレンティンには私から直接命令する」
「しかし、準備が...」
「もはや待っている時間はない!」アルフレッドは怒りを露わにした。「千年待った計画だ。今度こそ成功させる!」
彼の激しい声が地下室に響き渡った。聖なる槍の宝石が、その怒りに応えるように、より激しく脈動を始めていた。
王国と聖教会の陰謀が渦巻く中、魔境ではアーサーが次なる試練——死霊王ネクロスとの対峙に向けて準備を進めていた。二つの世界の運命が、刻一刻と決戦の時を迎えようとしていた。
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