俺とお前、信者たち【本編完結済み/番外編更新中】

知世

文字の大きさ
29 / 51
番外編(小ネタ、小話、小説)

彼方と奏

しおりを挟む


『彼方(奏の犬)』


奏が久しぶりに帰省した時(春・夏・冬しか会えない)

彼「奏坊っちゃんっ!!」歓喜
彼「ああ坊っちゃん!僕は坊っちゃん不足で死にそうでした!」ぎゅうぎゅう
「彼方、落ち着け。苦しい」
彼「もう一時も離れたくありません!」すりすり
「だから、苦しい。頬擦りやめて離れろ。あと煩い。叫ぶな」
彼「坊っちゃん大好きです愛してます!」
「聞け!」脛を蹴る
彼「いっ!痛いです、坊っちゃん…」
「落ち着いたか?」
彼「はい…。申し訳ありません」
「……(すぐに許したらダメだ。躾ないとな)」つーん
彼「奏坊っちゃんにお会いすることができて、とても嬉しくて…つい…」しゅん
「……(しゅんとするな、撫でたくなるだろ。…甘やかしたらダメだ)」
彼「僕のこと…嫌いになりましたか…?」不安げに
「…嫌いなわけないだろ。彼方は、俺の可愛い犬だ」なでなで
彼「坊っちゃん…っ!」じーん
彼「ぼっちゃぁぁぁん!」ぎゅぅ~っ!
「ぐっ…!苦しいつってんだろーが!離れろ!」
彼方は、怒られても脛を蹴られても離さないので、毎回根負けする奏(いつまで経っても満足しない彼方だが、「…お腹空いた」と空腹を訴えたら、すぐに料理を作ってくれる)



もし彼方が奏の現状を知ったら

現在奏が制裁されていることを知った、彼方。
キラキラ笑顔から一転し、真顔でブチ切れ。

彼「坊っちゃん…。不届き者の処分についてですが、如何致しましょう?暗殺ですか?闇討ちですか?」
「あのな、彼方…(何言ってんだ)」
彼「大丈夫です。僕は、どちらも得意なので。証拠も―いえ、痕跡すら残しません」
「……(そういう問題じゃない)」遠い目
彼「坊っちゃんに手を上げるだなんて、絶対に許せません」
彼「…ただで済むと思うなよ」ボソッ。狂犬ちらり(目が据わっている)
「彼方」
「ありがとう。心配してくれて」
彼「奏坊っちゃん…」
「俺は大丈夫だから、何もしなくていい」
彼「しかし…」
「報復は自分でする。お前は、手を出すな」
彼「…はい」



見た目は人畜無害の優男(銀髪銀眼の綺麗な顔立ちで、いつもは静かに微笑んでいる。大好きな主に対してのみ、人懐っこい笑顔を浮かべる)

長身痩躯(着痩せするタイプ。実は、脱いだら凄いんです、な細マッチョ。無駄のない筋肉がついている)

奏至上主義。
奏命。奏ラブ。奏以外どうでもいい(自分も)

忠犬。場合によって、狂犬。

奏に危害を加える輩には、冷酷無慈悲。
腹黒いわけではなく、ただ残酷になるだけ。
(特殊な生い立ちの為)倫理と罪悪感が欠如している。本来の彼方は、感情の起伏が乏しく、ドライ(人間らしさが皆無。彼方にとって、人と動物、物に違いはない。好きも嫌いもない。彼方個人としては、奏以外の全てが等しく無価値だから)
ただし、奏に対してのみ、感情豊かになる(倫理も罪悪感もあるので、一気に人間らしくなる)

ちなみに、彼方の優先順位(存在価値)
奏>越えられない壁>奏の大切な人>奏が好きな動物>奏にとって有益な人間>他はどうでもいい(相手が何であれ、奏を害するものは、存在することすら許さない。死んでも壊れても絶対に許さない)
重要なのは、奏にとって、いるか、いらないか、だけ。
あくまでも奏が基準。
…ブレない彼方。

特技は、執事仕事全般(家事・雑事、何でもお任せあれ)
一番得意なのは、暗殺と闇討ち(複雑な過去がある)

彼方にとって、奏は最愛の人であり、主で、恩人で、かけがえのない存在。
お互いが特別。



二話で言った、「可愛げのある駄犬」は彼方のことでもある。
奏の犬好きは筋金入りで「俺の犬」は最上級の言葉。
「犬」呼ばわりしてほしいと言い出したのは彼方(奏の特別が欲しかった為。「坊っちゃん」呼びも、自分だけに許された―相当渋っていたが、懇願して許してもらった―もの)
「特に、俺の!俺の、ですよ!ここが大事なんです!あぁ、坊っちゃん…僕は世界一幸せ者です!」
感極まって、泣く彼方。
…これでいいのか、24歳。



彼方は雪見家の養子です。

奏とは義兄弟(戸籍上だけ。血の繋がりはない)

彼方を正式に引き取ったのは奏なので、主従関係(最初の雇い主は奏の父親だが、元々奏の護衛の為に彼方を用意しただけで、「彼方が了承するなら、好きにしろ」と任された。当時、彼方には戸籍がなかった為、どのみち何処かの養子になる手筈だった)

奏は「彼方は特別な存在だけど、家族ではない。…家族の次に大切」彼方は「僕が奏坊っちゃんと兄弟なんて烏滸がましい(おこがましい)…。何人もいる使用人と同列では物足りないので、やっぱり犬扱いが良いです!可愛がってもらえますし、何より人間の犬は僕一人だけ!最高です!」と思っている。

※湊という(犬の)ライバルが現れたことを彼方は知らない。



『ある夏の日(小学五年生の奏)』


「彼方、少し出掛けてくる。―あ、付いて来るなよ?夕方には戻るから」
「はい…!? ぼ、坊っちゃん!」
「ん?」
「ダメです!その服装で、外出しないでください!」必死
「何で?」(珍しく)不思議そうな顔
「えっと…(最悪の場合、襲われるから―なんて言えない)」
「ただ散歩して、アイス食べるだけだぞ。どこか行くわけじゃない」
「そういう問題では…(場所は関係ないんです、坊っちゃん)」
「何か、おかしいのか?…夏だし、普通だろ」
「(だ、だめだ。もう我慢できない!)奏坊っちゃん、ご自身のお顔、ご存知ですか?美少年なんですよ!ちゃんと自覚してください!(薄着でうろつくなんて、襲われたいんですか!?それなら僕が襲いますよっ!)」
「(俺が美少年って…。大袈裟だな。普通より少し上くらいだろ。良くて、そこそこ良いの間違いだ。むしろ、俺よりもお前の方が美少年…いや、青年か。綺麗だと思うけど。―俺のことになると、彼方は盲目的なんだよな…。仕方ない、とりあえず頷いておこう)あー、うん、分かった(しまった、適当な返事になった。まあでも、演技するほどのことでもないから、別にいいか)」
「(この様子だと、全然分かってない…。とりあえず着替えてもらおう)とにかく!絶対ダメです!着替えて下さい」
「ああ(そうか、もしかして。子供とはいえ、見苦しいのかもしれないな。彼方は気を遣って言わなかったんだろう)」



奏(当時10歳)の服装は、青色のタンクトップと短パン(ジーパン系。かなり短い)
変装をしていないので、美少年のまま。

この後、青色のタンクトップ、水色のパーカー(半袖)、ハーフパンツ(やや膝上)に着替えて、出掛けた。
「ああ、坊っちゃん…。やっぱり心配だ。よし、付いていこう。―気付かれなければ平気のはず」
過保護な彼方は尾行した。

最終的に勘違いしている奏。
奏は自分の容姿に無自覚(彼方に何度も言われて「普通より少し上」から「そこそこ良い」の認識に変わったが、未だに疑問には思っている。両親が絶世の美男美女だった為、奏にとっては二人が美の頂点で、あの美貌に比べたら、俺は「ちょっと良い」くらいじゃないか?というのが主張)

彼方は、奏のことが好きなだけでショタコンではない(奏以外の全てに興味ない。ちなみに、奏なら、少年でも青年でもオッサンでもお爺さんでも構わないという強者。どんな奏も愛している)

「お爺さんになるまで坊っちゃんと生きられたら、それだけで幸せです…。出来れば穏やかに余生を過ごしたいですね、二人で。ああそうだ、田舎で暮らしましょうか。坊っちゃんの好きな犬や猫を飼うのも良いですね。…坊っちゃんに提案してみよう。実現するかもしれない。老後は静かに生きたいな、って呟いてたし」

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

心からの愛してる

マツユキ
BL
転入生が来た事により一人になってしまった結良。仕事に追われる日々が続く中、ついに体力の限界で倒れてしまう。過労がたたり数日入院している間にリコールされてしまい、あろうことか仕事をしていなかったのは結良だと噂で学園中に広まってしまっていた。 全寮制男子校 嫌われから固定で溺愛目指して頑張ります ※話の内容は全てフィクションになります。現実世界ではありえない設定等ありますのでご了承ください

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。 そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

【本編完結】才色兼備の幼馴染♂に振り回されるくらいなら、いっそ赤い糸で縛って欲しい。

ホマレ
BL
才色兼備で『氷の王子』と呼ばれる幼なじみ、藍と俺は気づけばいつも一緒にいた。 その関係が当たり前すぎて、壊れるなんて思ってなかった——藍が「彼女作ってもいい?」なんて言い出すまでは。 胸の奥がざわつき、藍が他の誰かに取られる想像だけで苦しくなる。 それでも「友達」のままでいられるならと思っていたのに、藍の言葉に行動に振り回されていく。 運命の赤い糸が見えていれば、この関係を紐解けるのに。

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

幼馴染み

BL
高校生の真琴は、隣に住む幼馴染の龍之介が好き。かっこよくて品行方正な人気者の龍之介が、かわいいと噂の井野さんから告白されたと聞いて……。 高校生同士の瑞々しくて甘酸っぱい恋模様。

【完結済み】乙男な僕はモブらしく生きる

木嶋うめ香
BL
本編完結済み(2021.3.8) 和の国の貴族の子息が通う華学園の食堂で、僕こと鈴森千晴(すずもりちはる)は前世の記憶を思い出した。 この世界、前世の僕がやっていたBLゲーム「華乙男のラブ日和」じゃないか? 鈴森千晴なんて登場人物、ゲームには居なかったから僕のポジションはモブなんだろう。 もうすぐ主人公が転校してくる。 僕の片思いの相手山城雅(やましろみやび)も攻略対象者の一人だ。 これから僕は主人公と雅が仲良くなっていくのを見てなきゃいけないのか。 片思いだって分ってるから、諦めなきゃいけないのは分ってるけど、やっぱり辛いよどうしたらいいんだろう。

処理中です...