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本編(小話)
家族(幸福に暮らす)
しおりを挟む―幸せは脆く、儚い
奏(と家族)の過去編、スタートです
過去編だけ、サブタイトルがあります
※当時は時間が限られていたので、最初からネタバレをしています(下手したら、小話というより、ネタ帳に近いかもしれません)
会計と会長のエピソードは飛ばしました(ありきたりな内容で、書く気力と時間がなかったので…)
『俺とお前、信者たち』は、「奏と愛、生徒会+a」の物語
最初から決めていたエンディングは、「奏は勝負には勝ち、試合には負ける」というもの
奏は愛には勝ち、ある人物(ある意味ラスボス的な存在)には負ける
※最終的には、ちゃんとハッピーエンドになります
ある人物とは、奏の異母弟「楓(かえで)」です
超絶美形の完璧人間で、ヤンデレ且つメンヘラな、奏すら手に負えない最強(最恐)の天才(ブラコン)
奏が目立たないよう、ひっそりと学園生活を送っていたのは、楓に見付からない為
奏は楓から逃げていた(正確には、お互いの為に避けていた)
雪見は母方の姓で、父方は神楽(かぐら)
神楽 要(かなめ)の子供は二人。奏と楓
母親は、雪見 響(ひびき)と、白峰 紅葉(しらみね もみじ)
親世代の出会いやいざこざは長いので省略しますが、要と響は愛し合っていたけれど、周囲に反対され(理由は雪見家が中流階級だからという一点のみ)、若さゆえの勢いで(かなり追い詰められていた)授かり婚しようとしたが、妊娠したものの、結婚は認められなかった
神楽家は『俺』の作中では、世界一の家柄で、表も裏も牛耳っている(世界中思い通りにできる)
要は駆け落ちする覚悟があったが、響の方が現実的だった(いや、ある意味、要の方が現実を知っていたので、響とお腹の子供は始末されると理解していた為、二人と引き裂かれるくらいなら、心中する覚悟もあった。要もヤンデレ予備軍)
要は響を心底愛していた。響も要を愛していたが、お腹の子供を優先した(一人の女性ではなく、母になった)
要に別れを切り出し、行方をくらませる
一方失意のどん底にいた要に、父親が取引を持ち掛ける(要は歴代一と評されるほどの才知と素質があり、世界の頂点に相応しい人間で、神楽家の後継者は要以外考えられなかった)
「良家の女性と結婚し、跡継ぎを育成したら、好きにしていい」と
「寧ろ子供が後継者になる頃には、お前が神楽を背負っているのだから、誰にも邪魔されず、好きに生きられる。二十年我慢するだけで、残りの何十年を愛する女と可愛い子と過ごせると思えば、悪くないだろう?」とも
ここで断ったら、三人始末されるだけだと思い知った要は、響と子供の命を優先し、条件をのんだ
そして、紅葉と結婚し、楓が生まれた(紅葉には、結婚前、お見合いで二人になった時、馬鹿正直に「私には他に愛する女性がいる。貴女との子供が後継者に相応しい人間になれば、彼女と子供、三人で生きるつもりだ。その為だけに私は生きている。貴女に何一つ不自由はさせない。私の子供を生んでくれたら、それ以降は好きに生きてくれ。愛する誰かと生きてもいいし、贅沢三昧でもいい。貴女の望みは叶える。ただ、私に愛を求めないでほしい」と話した)
紅葉は紅葉で、家の過干渉と束縛に嫌気がさしていたので、子供さえ生んだら、自由に生きられるという要の提案に乗った。どのみち政略結婚は避けられないなら、まだましな人が良かった(というのは建前で、実は以前要に助けられたことがあり、ずっと好きだったので、心は一生手に入らなくても、要の子供が生めたら、辛くても、幸せになれると思った)
楓は、要に瓜二つの人間離れした美貌と、優しく穏やかな性格で、紅葉に溺愛されて育つ(要は二人を大事にし、情もあったが、決して愛することはなかった。愛しているのは響と、まだ見ぬ我が子だけ)
響と奏は愛し愛され、お互いを大切にして、二人で幸せに生きていた(響は奏を生んだ時、元々住む世界が違う、自分には手の届かない人だった、と要を忘れることにした。しかし、何年経っても忘れられず、告白や求婚を断り、独身を貫いた)
響は妊娠後、雪見家を飛び出し、奏には実家に勘当されたから親戚はいないと伝えた(父と兄が野心家で子供を利用しようとした為)
私物を売り(服やバック、アクセサリーなど)、元々貯めていたお金を全額引き出して、失踪したので、金銭面では苦労していない
要と響は知らないが、神楽(要の父親)が響の失踪に協力した(響は要への人質なので、無事じゃないと困る。子供も「予備」として生かしておきたかった)
母子家庭で豊かな生活とは言えなかったが(響はいつでも逃げられるように、在宅勤務をしていた。奏が小学校に通うようになるまで、短時間だけ働き、ほとんど貯金を切り崩して生活していたので、出来る限り無駄遣いはしなかった。奏の今後の為にお金を残しておきたい親心。ただ、奏が欲しい物は惜しみなく与えた…かったが、あまり本人に物欲がなく、唯一欲しがった物が本だったので(知識欲だけは人並み以上)、結果、一般的な生活になった)、二人は満足していた
形は違うが、それぞれ幸せな生活を送っていた…あの日まで
奏が七歳、楓が六歳(楓は三月三十一日生まれで、奏とは同学年)の時、神楽は奏を引き取ることに決めた(二人とも甲乙を付け難い天才児で、どちらを要の次期後継者にするか決めかねた。楓は最高峰の教育を受けさせているが、奏は教科書と参考書だけの独学にも関わらず、七歳で中学生の問題を解いていた。同じ教育を施して、どちらがより優れているのか、神楽は知りたくなった)
それには響が邪魔だった(慎ましやかな生活を送る二人は幸せそうで、どう説得しても頷かないことは明白)
しかも、説得を失敗すれば、要を頼る可能性もある(奏を取り上げられるのは、響にとって何よりも辛いことだから)
昔ならいざ知らず、正式に神楽を引き継いだ今の要と争うのは、不利とまでは言わないが、得策でないことは明らかだった
「人質の価値は響が上だが、あの女は予備にはなれない。奏は人質にもなる。生かしたいのは一人だ」という理由で、神楽は野心家の雪見(響の父)を利用する(響の居場所を探し続けていた雪見に匿名でリークした)
雪見は要が響を溺愛していることを知っており(要は響が他の男と政略結婚させられることを阻止する為に、結婚を前提に付き合っていることを告げていた)、孫が生まれたら甘い蜜を吸えると思っていた(孫に懐かれることは必要不可欠だが。もし懐かれなくても洗脳してしまえばいいと考えた)
そして、やはり神楽と同じ思考になり、決断を下す。雪見にとって響は娘という名の道具だった。利用価値があれば生かし、邪魔になれば殺す。短慮軽率な男だが、冷酷な悪魔
響は相手方の運転ミス…自動車の事故に巻き込まれたように見せかけて始末される
天涯孤独になった奏を、雪見は何食わぬ顔で迎えに行った
奏の幸せは終わり、地獄の始まり
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