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本編(小話)
雪見 奏(別れと出会い)※大幅な加筆修正あり
しおりを挟む―癒えない傷を抱え、歩み出す
次の日、自分の発言で、混乱させてしまったことを謝り、要は奏に問う「真実を知りたいか」
中途半端に隠されるくらいなら、全て知りたい
俺は知らないといけない…。間接的にでも、直接的にでも、きっと俺は関わっているから
「全てを知りたい」と言われた要は、少しも隠すことなく、奏に真実を話した
全てを知った時、奏は涙し、絶望した
…やっぱり、俺のせいだ
間違ってなかった
俺の存在が、いつか二人の邪魔になるって、分かっていたのに…
そうだ、俺は分かっていたじゃないか
【こんなに優しい人たちに、俺は迷惑しか掛けられない…生きてるだけで邪魔になる…今は良くても、何年か後には、きっと…
紅葉さんも楓くんも好き。優しくて、温かくて、穏やかで…俺は二人のことが大好きだ。…けど…だからこそ、関わらない方がいい
大好きな人を傷付けたくない、悲しませたくない。これ以上迷惑を掛けたくない、邪魔な存在になりたくない】
…分かっていたはずなのに、幸せになりたいなんて、分不相応にも願ったから、こんなことになったんだ
俺は…生まれてはいけなかったし、生きてはいけなかった
声を押し殺して、静かに涙を流す奏を、要はそっと抱き締めた
「泣くな」
お前は何も悪くない、という意味を込めて告げたが、口下手が災いして、奏はその言葉を誤解する
「はい…すみません」
泣く資格なんか、俺にはない。当然だ。全部俺のせいなんだから
[ねえ、奏くん。笑って。私、あなたの笑顔が大好きよ]
お義母さん…
ごめんなさい
俺は、もう、笑えません
きっと、あなたが大好きだと言ってくれた、心からの笑みは、二度と浮かばないでしょう…
その代わり、泣きません
元凶の俺は泣く資格もないし、笑顔が無理なら、せめて泣いたりしない…
「…父さん。お願いがあります」
そして。俺は楓を幸せにする
お義母さんの分まで、楓を愛して、支えて、守らないといけない
その為には…冷静にならないと駄目だ
楓が俺を一人の人間として愛しているなんて、何かの間違いだ。勘違いしているに過ぎない
物理的にも精神的にも距離を置いたら、冷静になれるはずだ
今は家族愛が拗(こじ)れているんだろう
それに気付かない限り、楓は幸せになれない
……もし、俺の方が間違っていたら、どうする?
…その時は…楓と、ちゃんと向き合おう
向き合って、話して、どうするか、決めよう
今はまだ、何も分からない。楓が本気なのか、冷めるのか
だから…。楓の俺への気持ちが、どういう類いか、はっきりと分かるまで
「俺は楓の前から消えます。協力してください」
俺たちは、一緒にいてはいけない
「ノワール、大好きだよ。…ごめんな」
ノワールに抱き付いて、頬擦りする奏
「あのね、ノワール。…俺が一番辛い時、楓に救われたんだ。楓はずっと俺の傍にいてくれた…。今度は俺の番なんだけど…ダメなんだよ。俺は、楓と距離を置かないといけなくて…。だから、ノワール、俺の代わりに、楓と一緒にいてほしい。楓を守ってあげて」
「ごめんな…。俺がしたいことを、しないといけないことを、ノワールにさせて」
「クゥン」
心配そうに鳴くと、まるで慰めるように、奏の頬をペロペロ舐めるノワール
「ふふっ。くすぐったいよ。…心配してくれてるのか?」
「わん」
「ありがとう。よしよし、ノワールは良い子だね」
ノワールの頭を撫でて、キスをした後、もう一度、そっと抱き締める
「俺の大切な弟を…楓を、頼んだよ、ノワール。一緒にいて、守ってね」
「ワンッ」
任せろ、と言いたげに鳴いたノワールに、奏は微笑みかけた
「大好きだよ、ノワール。ずっと、ずっと大好きだ。…またな」
「嫌だっ!絶対に嫌!」
珍しく楓が聞き分けのないことを言い、要は苦笑し、奏は困った顔をした
「どうして兄さんと離れ離れにならないといけないの!?僕と兄さんはずっと一緒でしょう?家族なんだから」
「楓。離れ離れといっても、高校を卒業したら会いに来るよ。それまで、会わないだけだ」
「嫌だよ!十年も待てない」
「楓、我儘を言うな。奏が困っている」
「あなたは黙ってて!僕は兄さんと話しているんだ」
「楓!父さんにそんな言い方をするな」
「いや、いい。…俺は席を外す。二人だけで話せ」
「…兄さんは僕を捨てるの?」
「何言ってんだ!捨てるわけないだろ!」
「…僕が嫌いになったの?」
「何でそうなるんだ!?嫌いじゃない、好きだよ」
「じゃあ、どうして、僕を置いていくの?十年も会わないなんて言うの?」
「…俺と楓の為だ。今はそれしか言えない」
「…それだけなんて、何もわからないよ…」
「…ごめん…」
「…高校卒業以外に、兄さんと早く会える条件はある?」
「…わからない…でも、出来るだけ早く会えるよう、俺も頑張る」
「…もう、決まったこと、なんだね…」
「ああ…」
「…兄さん、約束して。離れていても、僕のことを考えて」
「うん(忘れるわけがないよ。楓のことも、お義母さんのことも、父さんのことも…忘れない。多分、毎日、ふとした瞬間に、楓は元気かな、って考えると思う)」
「僕以上に、誰も好きにならないで」
「…うん(大丈夫。家族愛だけど、楓が一番好きだよ。…それに…俺が家族以外の誰かを好きになるなんて、到底考えられない。…俺は、弱いから…大切な人が死ぬのは、もう嫌なんだ。次は、耐えられないかもしれない。…だから…特別な人なんて、いらない。好きな人なんて…愛する人なんて、いなくていい)」
「再会したら、もう二度と、僕の前からいなくならないで。傍にいて」
「……うん(傍にいるよ。あまり役に立たないかもしれないけど、楓を支えたいから。…俺は、楓に、幸せになってもらいたい。家族として、楓を幸せにしたいんだ)」
「約束だよ、兄さん」
「約束する、楓」
「そういえば…ノワール、連れていくでしょう?最後に触りたいな」
「…いや…ノワールは、楓に任せる」
「え…いいの?兄さん、ノワール大好きじゃないか。ノワールも兄さんに一番懐いてるのに…」
「大好きだから、連れていけないんだ。…楓になら、ノワールを任せられる。…ダメか?」
「ダメじゃない。兄さんが溺愛してるノワールを任せてもらえるなんて、光栄だよ(僕も、ノワールは可愛くて、大好きだから。散歩も世話も、気分転換になって、好きだよ。…それに…ノワールがいるなら、兄さんは絶対に会いに来てくれるだろうし」
「…兄さん。最後に、ぎゅってして、いい?」
「うん。俺もしたい」
お互いにぎゅっと抱き付く二人
暫くして、奏が離れた
同じように、けれど、名残惜しそうに離れた楓の頬を、両手で包み込むと、
(楓、俺はお前の幸せを願っているよ。ずっと…離れていても、ずっと、大好きだからな。…どうか、幸せで)
弟の幸せを願いながら、額に口付けた
「っ!…にいさん…」
嬉しそうに、はにかんで、楓は、
(兄さん…。愛しているよ、心から。…絶対に、誰にも渡さない。…僕の思いは、兄さんを苦しめるかもしれない。それでも…僕は、兄さんがいい。兄さんじゃなきゃ、嫌だ。他の人では、駄目なんだ。…僕は…兄さんと幸せになりたい。…どうか、僕と幸せになって)
二人の幸せを願いながら、奏の額に口付けた
「…じゃあ…楓」
「…行くの?」
「ああ。…ごめんな。それと、ありがとう。…離れてても楓のことを考えているし、楓以上に誰も好きにならないし、次会ったら傍にいる。…それまで、またな、楓」
「ずっと待ってる。…兄さん、大好きだよ。離れていても、兄さんのことを考えているし、兄さん以上に好きな人なんていないし、僕は兄さんだけを愛しているから。…またね、兄さん」
神楽の屋敷を離れ、走行する車の中で、要は奏に再確認した
「本当に大丈夫か?あそこには、良い思い出がないだろう」
「大丈夫です。専門書も豊富で、勉強するには最適だと思います」
「そうか。…奏。雪見家の使用人は全員解雇し、優秀な人材を集めた。お前を害する者はいない。―必要であれば、専門の講師も呼び寄せる。遠慮せずに言え」
「ありがとうございます」
「それと、窮屈だろうが、護衛は不可欠だ」
「会ったことがある人ですか?」
「いや。…元殺し屋で、感情が欠如している男だが、護衛としての腕は確かだ」
「…殺し屋(警察に、っていうのは、無意味なんだろうな…。俺は、裏の世界について、全く知らないし…)」
「元だ。国家機密に触れる為、お前にも事情は話せないが、監視対象でもある。奏に危害を加えることは絶対にない。安心しろ(凄腕のスナイパーが常に見張っているからな。危害を加える前に、ライフルで撃ち殺す手筈だ)」
「(ああ、これ以上は、絶対に、知ったらいけないことだ。国家機密は危険すぎる。…俺は何も知らないし、何も聞いてない。そういうことにしろ、察するんだ、と父さんの目が言っている。…だけど…)…感情が欠如しているというのは…(これくらいは、聞いてもいいかな…?)」
「特殊な生い立ちで、そういう風に育てられている。…引き取った後に教育したから、会話と日常生活は問題ないが、教育できた範囲は最低限でしかない。まだ常識には疎い。―奏の命令だけを聞くように伝えてある。何かあれば、やめさせろ。…解雇したいなら、こちらで雇う。あの男以上の護衛は見付からないが、他にも候補はいる。心配するな」
「(余計、心配になってきた…。でも、うまくやっていけるといいな…)」
「お初にお目にかかります、奏様」
「初めまして(…なんか…想像していた人物像と、全然…いや、180度違う。…だって、この人、人どころか、虫も殺したことがなさそうな、優男じゃないか。…元殺し屋っていうのは、何かの間違いで、小児科医とか、保育士さんとか、介護士さんとか、お花屋さんとか…そういうお仕事だったんじゃ…)」
「誠心誠意お仕えし、お守り致します」
「(間違いではないのか…)ありがとうございます。…あの、あなたのお名前は?」
「名前…識別番号はゼロです。ゼロとお呼びください」
「識別番号…?」
「はい。指示する為につけられた番号なので、名前ではなく呼び名が正しいと思いますが」
「……」
「僕は赤ん坊の時、貧しい親に金と引き換えで売られたらしいので、正式な名前はありません。奏様のご質問にお答えできず、申し訳ありません」
「いや、こちらこそ、すみません。気にしないでください(…名前が、ない…)」
「奏様。僕に敬語は不要です。これから四六時中お傍に控えておりますが、僕のことは返事をする置き物とでも思ってください」
「分かった、敬語はやめる。けど、あなたは人間だ。物じゃない。自分のことでも、そんな風に言わないでくれ(感情が欠如しているのは本当らしい。会った時から、ずっと笑顔だ。表情どころか声音も変わらない。…全部、笑顔のまま淡々と言えるようなことじゃないのに…。誰なんだ、この人をこんな風にしたのは。もし会えたら、ぶん殴ってやる)」
「申し訳ありません(何故怒っているのだろう。僕が奏様にとって不快な発言をしたのは分かる。けど、何が問題だったのかが分からない。とりあえず、自分のことでも物扱いをするのは厳禁。それだけは覚えておこう)」
「じゃあ、ゼロ…うーん…(識別番号って言われたら、そんなので呼びたくないな…)」
「どうかなさいましたか?」
「なあ、ゼロって呼び名、気に入ってる?」
「いいえ。特に何も思いません。ですが、呼び名がないと不便なことは理解しています」
「…そうか(人間らしさが希薄…いや、皆無かもしれない。…何も知らないけど、許せないな、本当に)」
「奏様?」
「(好きなものを名前にする、とか…いや、ないって言われたら、困る)あの、あなたが嫌じゃなければ、俺が名前を付けてもいい?(断られたら仕方ない。諦めよう)」
「僕に嫌なことはありません。僕は奏様の為に存在します。全てお好きなようになさってください。許可は不要です」
「…じゃあ、名前を決めるよ。…だけど、今はなくても、嫌なことは、ちゃんと嫌って言ってほしい(…嫌なことがないなら、好きなこともないんだろうか…。それは…寂しいな…)」
「畏まりました(とはいえ…嫌なこと…そもそも嫌という感情が分からない。意味は理解できるけど、実感できない。…考察するには資料が必要だ。後で調べよう)」
「…彼方」
「かなた?」
「そう。―俺の母さんが作った曲の題名なんだ」
「現在から遠く離れた過去・未来を示す意味があるんだけど…幸せだった過去と同じように、未来も幸せになりたい、という願いをこめたらしい」
「特別なエピソードがあるものは、その人間にとって大事なものが多い…と教わりました。僕にその名前をつけて宜しいのですか?」
「うん。俺、母さんが作曲したものの中で、演奏するのは彼方が一番得意で、曲としても一番好きなんだ。…あなたの未来が幸せになるように、(それと、あなたにも好きなものができるように、)名前は彼方。呼び名じゃなくて、名前だよ」
「頂戴いたします」
奏は神楽家と距離を置くことで、神楽の正式な後継者は楓だけということを示し(楓は神楽の後継者になるよう育てられており、本人も継ぐことを強く望んでいる。奏と一緒になる為に、その後も、障害を取り除けるよう、地位も権力も財産も必要だから)、奏は雪見家を継ぎ、自分の夢を叶え、楓の気持ちが落ち着く(恋心が冷める)ような環境にした
…真実を知り、絶望した奏は、初めは死のうとしたが、(今死んだら、俺のせいで殺された二人は無駄死にになる…。俺は、俺が生まれた意味を残すべきじゃないか?少しでも誰かの役に立つような…世の中の為になるようなことを、成し遂げたい。…成し遂げないといけないんだ)と考えを改めた
そして、奏は過去に囚われたまま、生きていくことを、選択する(嫌々過去に囚われているのではなく、望んで囚われている)
奏にとって、過去に囚われたまま、苦しみながら生きることが、戒めと罰
辛い生き方(だからこそ、奏には意味がある)
…母親を失い、世の辛酸を嘗め、人間の欲や本性、醜悪さを知り、荒み、歪んで、諦観する
知らなかったこと、知りたくなかったこと、知るべきだったこと、全てを知った時…今の奏になる(当時九歳)
奏はファミコン
ファミコン(ファミリーコンプレックス)…家族大好きな(家族愛が強い)子
奏の弱点は、家族(と彼方)
それから、時は流れ…。運命は再び動き出す
…激動の末、奏は決断を迫られる
奏と彼方は「他者に人生を歪められた」という共通点があります
二人の違いは、「幸せを奪われた」こと「初めから何もなかった」ことです
どっちも辛いですね…。当時の彼方には、辛いという感情すら、分からないでしょうが
辛いことを、辛いと理解できないのは、幸か不幸か…
どちらにせよ、今は幸せなので、良くなったと思います
家族と別れ、彼方と出会う、奏
要…34歳、奏と楓…9歳、彼方(ゼロ)…17歳
みんな若い
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