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番外編(小ネタ、小話、小説)
[if]ハロウィン[社+奏、社×奏]
しおりを挟む社編が思ったより長くなりました
相変わらず会話文だけです
通常バージョン→恋人バージョンの順番です
社と奏は、年相応な学生のノリ(ちょっとしたギャグです。…仕方ないですね。社はボケ(天然)で、奏はツッコミなので。といっても、社は大真面目ですが)と、雰囲気がガラリと変わって、少し大人な内容になりました
「社、ちょっと見てくれ。今年のハロウィンも凄いぞ」
「そうだな。毎年ニュースで話題になるけど、違和感しかない」
「ああ…仮装というより、コスプレだから?」
「そう。ハロウィンに警官やナース、キャラクターは関係ないと思うんだが…」
「まあな。でも、人に迷惑掛けずに楽しんでるなら、別にいいんじゃないか?」
「ああ。俺も違和感があるだけで、批判や否定をするつもりはない」
「(あ、ついでに言ってみようかな。社とは長い付き合いだけど、一度も言ったことないし)Trick or Treat」
「え」
「(お。社が驚くなんて珍しい)」
「(雪見に言われたのは初めてだ。珍しいな)Treat。でも、一般的なお菓子しかない(一応用意しておけば良かった)」
「いや、言ってみただけだから、本当にお菓子が欲しいわけじゃないんだ」
「それなら、問題ないな。少し待っていてくれ」
「人の話を聞けよ」
「はい、どうぞ」
「…多くないか?(チ○ルチョコ、パイの○、チョコ○イ、カン○リー○アム、ポッ○ー、トッ○…まだあるな…。見事にチョコまみれだ。社は甘党だけど、特にチョコレートが好きなんだよな)」
「そうかな?部屋にはまだ沢山あるから、遠慮しないでいい」
「(まだまだあるんだ…。万年寝不足気味で、不摂生なのに、社は何で肌が綺麗で、痩せているんだろう。…運動はしていないが、常に頭をフル回転させて、カロリーを消費しているからか?人体というか、社の不思議だよな…)うん…ありがとう」
「どういたしまして」
「雪見。Trick or Treat」
「…社、それは何だ?いや、分かるけどな。一応聞かせてもらう」
「お化けだ。シーツを被っただけの簡易な」
「やっぱりお化けなんだ…(二人分の飲み物を用意して、戻ってきたら、いきなり白い物体がいて、少し驚いたぞ)」
「あー…社、ごめん。悪いけど、お菓子は持ってない」
「Trickか。では、雪見。少しの間、目を閉じて、じっとしてくれ」
「え。…嫌な予感がする。お前、何かやらかす気満々だろ」
「やらかす内に入るのかは分からないが、一度してみたかったことではある」
「うわ、絶対ろくでもない(社の認識と俺の認識が一致してなかったら、絶対ヤバい。というより、ヤバいヤツだろ、これ)」
「ろ…!?ろくでもないことはしないよ(俺は雪見に信用されてないのか…?あの時のせいかな、いや、あれとか…こっちかもしれない。…不味いな、心当たりが多い)」
「(やべ、口に出してたか。社がショック受けてる。…仕方ないな)…すぐ終わるのか?」
「!ああ」
「それなら…まあ、いいけど…(俺にとって、ろくでもないことであれば、やり返すから、問題ない)」
「さあ、目を閉じて。動かないでくれ」
「…うん…(その台詞が既に不穏なんだよな…一体何をするつもりだ?)」
ポンッ
「ん…?(まるでペンをあけたみたいな音が…)」
「おい待て!こら!何しようとしてんだお前!」
「え?顔に落書きだけど」
「俺の額に肉って書くつもりか!?」
「いや、肉とは書かない。目を書く」
「目?!」
「第三の目、というのが格好いい、と誰かが言っていた。だから、雪見にしようと思って」
「やめろ!俺を中二病にしたいのか!?」
「中二病!?水性ペンで顔に落書きをすると、病気になるのか?聞いたことがないけど…皮膚病の一種か?」
「えっ、いや、病気じゃない…って、顔が近い!落ち着け!中二病っていうのは、若気の至りみたいなもんだよ。ただの比喩だ」
「なんだ、良かった…病気にはならないんだな。ーじゃあ、雪見。目を閉じて、動かないでほしい」
「(諦めないのか、こいつ…)…すぐに洗い落とすぞ」
「ああ。書けたら満足だ。ありがとう、雪見」
「嬉しくないお礼だ…」
「完成だ」
「(鏡を渡されたということは、見ろってことか…。見たくないような、見たいような…微妙だな)……」
「どうだ?」
「…リアルだな…(リアル過ぎて、逆に怖い)」
「よく書けているだろう?自信作だ」
「無駄な画力…お前天才か…(画伯め…)」
「ありがとう」
「素直か…。皮肉だよ…(なんか疲れた…)」
恋人バージョン
「そういえば」
「?」
「キスの日、というものがあるらしい。雪見は知っていたか?」
「あー…早乙女先輩が、騒いでたな」
[腐男子にとって、美味しいシチュエーションが見れるかもしれない、貴重な日なんです!副委員長!いや、咲哉様!どうかお慈悲を!今日一日、俺に休みをお与えください!]
「(土下座して頼み込んで、ドン引きした咲哉さんが[どうぞお帰りください]って、あしらってたな…)」
「(しかも、その後、俺も絡まれたんだった…)」
[ユッキー!彼氏とキスしないの?ヒッキーなフリーダムと!隠れ美形で、財閥の御曹司で、天才で、色気の権化で、しかも天然っていう、創作物のキャラクターみたいな、スパダリ彼氏と!キス!しないの!?]
[帰れ]
[先輩に向かって、酷い!今度からゆきりん☆って呼んじゃうよ!]
[……]
[え、あ、ごめんなさい。誠に申し訳ございません。私めが悪うございました。ですから、その蔑むような、冷たい目をやめてください。腐男子だけじゃなくて、新しい扉も開きそうだから。やめて!ドMになっちゃう!]
[(Mじゃなくて、ドMなのか…)]
[早乙女くん。奏くんにご迷惑をお掛けするなら、休みを取り消しますよ]
[すみませぇん!中庭と裏庭と教室を、ウォッチングしてきまぁす!]
[[……はぁ]]
「……(思い出したら、頭が痛くなってきた…)」
「雪見?」
「ん?…ああ、それで?キスの日が、どうした(悪戯するんじゃなかったのか?)」
「今日はハロウィンで、キスの日ではないが…」
「俺は今から、」
ちゅっ(腕にキス)
「君に、」
ちゅっ(手首にキス)
「イタズラを、」
ちゅっ(耳にキス)
「する」
「っ…(う、わ…。で、出た…社の本気…いきなりスイッチ入るの、やめてほしい…。色気が凄くて、ドキドキするから、心臓に悪いんだよ)」
「(そういえば、早乙女先輩に色気の権化って言われてたな…)」
「奏」
「…なに?」
「考え事をするなんて、随分と余裕だな」
「ッ(クスッ、て、笑った。…こいつ、何で、こういう時、こんなに艶っぽくなるんだろう…)」
「(艶っぽいという言葉が、社以上に似合う人間を、俺は知らない)」
「(社とは比べものにならない、どころか、足元にも及ばないくらい、俺は色っぽくないけど…。でも。やられっぱなしは、性に合わない)」
ちゅっ(手の甲にキス)
「自由…。明日、買い物に行きたいから、手加減しろよ」
「善処する」
ちゅっ(喉にキス)
「(あーあ…。きっと、明日は、ベッドから出られない)」
お色気男子、社
…あー!駄目だぁ!
私の表現力と文章力がないせいで、社の色気が、これっぽっちも伝わらない!
本気を出した社は、もっと、こう…声を聞いたら孕むというか…目が合っただけで腰が砕けるというか…とにかく凄いんです(語彙力が消失するほど)
色気の権化であり、色気の暴力です
しかも、それに見合った、テクニシャンです
ベッドの中では凄いタイプ…
体の相性云々ではなく、テクニックで奏をとろとろにできる男なんです(奏が初めての相手なのに)
社、恐ろしい子…!
社と奏がキスをした位置には意味があります
キスの格言というのがあって、それを参考にしました
ご存知の方も多いかもしれません
他の攻めに比べて、社は沢山していましたが、本命は最初にした場所です
順番としては、
腕なら恋慕(社から奏へ)
手首なら欲望
耳なら誘惑
喉なら欲求
になります
一応、腕にキスをして「(恋慕している)君に、」手首に「(欲望のままに)イタズラを、」耳に「する(だから、誘惑されてくれ)」という、裏の意味をこめました
喉にしたのは(今だけは、俺を見て、俺のことを考えて)です
手の甲なら敬愛(奏から社へ)
ちなみに、キスの格言は二種類あるので、もう一つだと、
手の上なら尊敬のキス、でした
久しぶりに咲哉さんと凛が登場しました
カットしようか迷いましたが、浮かんだので書きました
凛は、殺伐とした本編の息抜き要員で、存在がギャグみたいな子です(残念な美少年です。私は好きですが)
ユッキー(奏のあだ名。雪見から)
ヒッキー(引きこもりという意味です)
フリーダム(社のあだ名。名前が自由なので)
…短い出番なのに、大暴れしてましたね(笑)
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