俺とお前、信者たち【本編完結済み/番外編更新中】

知世

文字の大きさ
37 / 51
番外編(小ネタ、小話、小説)

[if]ハロウィン[龍+奏、龍×奏]

しおりを挟む


ハロウィン、過ぎてしまいました…

すみません…

まさか、こんなに長くなるなんて…

相変わらず会話文だけです

通常バージョン→恋人バージョンの順番です

龍と奏は、ラブコメチックな内容になりました(龍がヘタレなせいで…。ヘタレ攻めも好きですが)





「一条」

「…何だよ」

「いや、それはこっちの台詞だけど。何でお前、こんなところで突っ立ってんだ?俺が買い物する前から、ずっと動いてないし…(買い物の後、店でカフェラテ飲んできたから、もう一時間は経ってるけど。しかも、やたら、そわそわしてるし…)」

「…お前には関係ねぇだろ」

「…そうだな。でも、風邪引くぞ。ーせめて、これ飲めよ」

「!…ありがとな(俺の好きなコーンスープ、わざわざ買ってくれたのか)」

「あとお前、薄着すぎ。うわっ、冷たっ(手が氷みたいに冷たい…。こいつ、ここに何時間いたんだ)」

「さ、触んなよ!(雪見が俺の手を触った…!?)」

「(そんなに嫌がることないだろ。人を汚いみたいに…失礼な奴だな。毎日風呂入ってるよ)」

「(俺の顔、赤くなってねぇよな…?手ぇ触られただけで赤面するとか、カッコ悪ぃにも程がある…)」

「この時期、長時間外にいるなら、マフラーくらい巻いとけよ。手袋も、まあ…入るだろ(一条の手、俺より一回り以上でかいんだよな。けど、素材が伸びるタイプの手袋だから、大丈夫だろ)」

「えっ、あ、いや、いらねぇよ(雪見のマフラーと手袋…。まだ、あったけぇな…。って、俺は変態か!)」

「…これ、買ったばっかのだから、汚くないぞ(彼方が選んでくれたものだから、センスも良いし)」

「汚ねぇなんて思ってない。…俺に貸したら、お前が寒いだろ」

「俺は寮に帰るだけだから、平気だよ(一条は、人の世話は焼くのに、自分のことは後回しだったり、雑になったりするんだよな…。お節介だろうけど、彼方みたいで、放っておけないんだよ)」

「じゃあな」

「雪見、ちょっと待て」

「?(そういえば、一条がリュック背負ってるなんて、珍しいな。いつもは、携帯と財布くらいしか持ち歩いてないのに)」

「これ、やる。食え。あと、社の分も持っていけ」

「えっ。その中、全部お菓子なのか?」

「…いつガキに言われるか、わかんねーだろ。…持ってなくて、ガッカリさせたり泣かれたら、寝覚め悪ぃし…」

「(あー、なるほど。一条は子供好きだったな。初等部の子にお菓子あげたくて、ここにいたのか。…さっきも、初等部の子たちが、友達と一緒にお菓子買ってたな。…それにしても…)」

「…量、多くないか?(リュックの中パンパンだけど)」

「…足りなかったら、かわいそうだろ」

「…これ、可愛いな(ハロウィン仕様のラッピングが施されている)」

「…ただのビニール袋じゃ、味気ねぇだろ。ーあっ。間違えた。雪見、リボンがピンクの、水色のと交換してくれ」

「うん。…男女で分けてるんだな」

「中身は一緒だけどな。飴と、クッキーと、チョコと、マシュマロと、ラスクだ」

「そんなにあるのか」

「五つあれば、一つくらい、好きなもんあるだろ」

「…そうか(元々一条は面倒見がいいし、気遣いできるし、優しいけど…本当に子供が好きなんだな。前に弟と妹が欲しかったって言ってたから、余計子供には甘いのかも)」

「なっ、なんだよ!その顔!つーか、頭撫でてんじゃねぇ!俺は男だ!子供扱いすんな!(背伸びしてる雪見は可愛いけど…俺は子供でも、お前の弟でもねぇ!)」

「あ、悪い。子供扱いしたわけじゃないけど…なんか、微笑ましいなって」

「ほ、微笑ましい…!?てめぇ、バカにしてんのか!」

「してない。お前のそういうとこ、好きだよ」

「すっ…!?は、はぁ!?(す、すきって…!い、今…お、俺のこと、好きって、言ったよな!?)」

「一条の面倒見がよくて、気遣いできて、優しいところ、俺は好きだよ」

「そ…そーかよ(好きとか…。雪見に、料理以外で好きって言われたの、初めてだ)」

「(女子力高いは言わない方がいいよな…。でも、こういう可愛いラッピングといい、特技が家事全般で、趣味は料理だし…色々女子力が高いっていうか…。…あれ?彼方も殆ど同じだな。といっても、彼方は俺の為に女子力上げてくれたんだけど。…あいつは俺の護衛でも執事でもなくて、母親みたいな保護者になったなぁ…。俺の犬になりたい、って言ってきた時の、ぶっ飛び具合、最近は割と落ち着いてるし。…一条って、性格は全然違うのに、ちょいちょい彼方と似てる)」


「(ってか、もしかして、今がチャンスなのか…!?せっかくのハロウィンだし…雪見に言ってみて…菓子持ってなかったら、は、ハグ、とか、しても、いいんじゃ、ねーのか…!?やっぱダメか?ハグはアウトか??て、手なら…手を握るくらいなら、セーフか???)」

「一条…?(何か言いたそうにしてるな。何だろう)」

「そ、その、…と、とり…」

「鳥?」

「っ~!だああ!言えるかー!(付き合ってもねぇのに、ハグとか、手を握るとか、ダメだろ!バカか俺は!)」

「あっ、おい!(猛ダッシュで、どっか行った…)」

「…何が言いたかったんだ(変な奴だな…)」

「(俺、帰っていいのか?…寒いし、帰ろう。…用があれば、部屋に来るだろ)」



恋人バージョン


「ん」

「ん?(無言で手を差し出されたんだが)」

「…ん!」

「…ああ」

「ち、ちげぇよ!(手ぇ握られた…。嬉しいけど、違う!)」

「え。…じゃあ、こっちか?一条にこんな趣味があったなんてな…」

「もっと違う!誰がお手しろっつった!?そもそも俺にそんな趣味はねぇよ!」

「ふっ。…悪い。ちょっと遊んだ(一条のリアクションが面白くて、ついつい、からかっちゃうんだよな。…いつも、社とか、湊とか、色々振り回されてるから、俺が遊べる相手って、一条くらいだ)」

「雪見ぃ…!(こいつ…!笑顔が可愛くて、怒るに怒れねぇ!普段、そんな風に笑わないくせに…。なんてズルい奴だ!)」

「(あれ、ほんとに怒ってるのか?)一条、ごめん」

「っ!別に、怒ってねーよ(嘘だよ。からかわれるとか、嫌いだ。そんなの、雪見しか許さねぇ。…ちくしょう!先に惚れた俺が負けだよ!知ってた!)」

「俺、お前が好きだから、ついつい、からかっちゃうんだよ。ごめんな(…怒った顔も好きって言ったら、キレるだろうな。黙っておこう)」

「そっ…そー、かよ…(何言ってんだ!絶対、俺の方が好きだからな!俺がお前にベタ惚れだって、ちゃんと分かってんのか、雪見!)」


「それで?」

「は?」

「何か言いたそうだったろ」

「あ、ああ…。だ、だから…。トリック オア トリート!」

「(一条に言われるとは思わなかった。意外すぎて、びっくりだ)…ごめん、持ってない」

「じゃ、じゃあ、…い、いたずら…するぞ」

「(悪戯の部分が超小声…。恥ずかしくて、言いにくかったのか。…一条って、見た目は色々遊んでそうな不良なのに、実は硬派で奥手で、俺以上に照れ屋なんだよな…。ま、そこが可愛いんだけど)」

「(というより、悪戯なぁ…。付き合って半年経つのに、キスも片手で数えるくらいしかしてない、うぶな一条が、俺に悪戯するのか。…どんな悪戯だろうと、大したことなさそうだから、別に何されてもいいけど)」

「…おい」

「うん?」

「目ぇ閉じろよ」

「わかった(キスでもするのか…?)」

ちゅっ(額にキス)

「は…」

「っ~!(し、しちまった!口以外のとこに、初めて…。何だこれ、すげぇ恥ずかしい!)」

「な、ば、おま…(何で仕掛けた方が、そんな真っ赤になってんだよ。ばか。お前、純情にも程があるだろ)」

「(くっそ…!こいつのせいで、俺まで恥ずかしくなってきた!…やり返してやる)」

ちゅっ(指先にキス)

「っっ!!(な、な、な、何で雪見まで、俺にキスするんだよ!?う、嬉しいけど、さっきより恥ずかしーじゃねぇか!)」

「(金魚みたいに口パクパクさせてるな…。ふ、ふんっ。ざまあみろ!)」





何これ、ラブコメかな?(ラブコメ見ないから、これがラブコメなのか、よく分からないけど)


龍の心の中が騒がしい(笑)

奏の新たな一面を引き出した、龍の元気なリアクションよ

奏が人をからかうなんて、君が初めてだよ、龍

ちなみに、恋人じゃない場合、からかったりしないので、恋人だからこそ、ついしてしまう、奏なりの甘えです(龍がそれに気付いたら、怒らなくなります。ツッコミはしますが)


でも、この二人は、絶対に一回は大喧嘩します

彼方のことで大喧嘩して、破局の危機になって、何だかんだで、別れないんだと思います(惚れた方が負けなので、龍は負けっぱなしです。仕方ない)


他の攻めにとって、彼方は地雷そのものです(色んな意味で)

龍はまっすぐなので、大喧嘩してしまいますが、他の攻めも、言わないだけで、思うところはあるかと…

多分、彼方と本当に仲良くできるのは、社くらいじゃないかな(湊は一応大人の対応をしますが、内心ではモヤモヤして、龍は敵視に近い、ライバル視をして、楓は言わずもがな。NGです)


龍と奏がキスをした位置には意味があります

キスの格言というのがあって、それを参考にしました

ご存知の方も多いかもしれません

額なら友情(龍から奏へ)

指先なら賞賛(奏から龍へ)

ちなみに、キスの格言は二種類あるので、もう一つだと、

額の上なら友情、なので、こちらはお互いに言えます

龍と奏は、お互いに第一印象やその後が最悪で、徐々に仲良くなり、友達になって、友達の時間が長く、龍の粘り勝ちで付き合います


龍をちゃんと書いたのは久しぶりなので、少し疲れました…

最初はツンデレにするか迷ったんですが、いや、龍はきっとヘタレだな、と思い、こうなりました


ハロウィンは過ぎてしまいましたが、最後の一人、頑張ります!

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

心からの愛してる

マツユキ
BL
転入生が来た事により一人になってしまった結良。仕事に追われる日々が続く中、ついに体力の限界で倒れてしまう。過労がたたり数日入院している間にリコールされてしまい、あろうことか仕事をしていなかったのは結良だと噂で学園中に広まってしまっていた。 全寮制男子校 嫌われから固定で溺愛目指して頑張ります ※話の内容は全てフィクションになります。現実世界ではありえない設定等ありますのでご了承ください

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。 そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語

幼馴染み

BL
高校生の真琴は、隣に住む幼馴染の龍之介が好き。かっこよくて品行方正な人気者の龍之介が、かわいいと噂の井野さんから告白されたと聞いて……。 高校生同士の瑞々しくて甘酸っぱい恋模様。

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

王道学園のモブ

四季織
BL
王道学園に転生した俺が出会ったのは、寡黙書記の先輩だった。 私立白鳳学園。山の上のこの学園は、政財界、文化界を担う子息達が通う超名門校で、特に、有名なのは生徒会だった。 そう、俺、小坂威(おさかたける)は王道学園BLゲームの世界に転生してしまったんだ。もちろんゲームに登場しない、名前も見た目も平凡なモブとして。

【本編完結】才色兼備の幼馴染♂に振り回されるくらいなら、いっそ赤い糸で縛って欲しい。

ホマレ
BL
才色兼備で『氷の王子』と呼ばれる幼なじみ、藍と俺は気づけばいつも一緒にいた。 その関係が当たり前すぎて、壊れるなんて思ってなかった——藍が「彼女作ってもいい?」なんて言い出すまでは。 胸の奥がざわつき、藍が他の誰かに取られる想像だけで苦しくなる。 それでも「友達」のままでいられるならと思っていたのに、藍の言葉に行動に振り回されていく。 運命の赤い糸が見えていれば、この関係を紐解けるのに。

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

処理中です...