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1章 おむつがバレる
7. こっそりと隠す
しおりを挟む裕太は目を覚ました瞬間、冷たい感覚が下半身から広がっていることに気づいた。焦りのあまり、何度も自分の体を確かめるように触れた。自分が眠っている間に、またおねしょをしてしまったのだ。
「やばい、どうしよう……」
普段なら、おねしょが漏れる前に気づいてトイレに行けるはずだ。しかし、今回はまさか昼寝中に漏れてしまうとは思わなかった。裕太は慌てて立ち上がり、座っていた椅子の上を確認した。すると、椅子の表面が濡れているのがはっきりとわかった。冷たい感触が、失敗の証拠を物語っていた。
「どうしよう……バレたら、もう終わりだ」
裕太は心の中で何度もその言葉を繰り返しながら、焦りながら周りを見回した。幸い、教室にはまだ誰も近づいていないようだった。リナがいないのはありがたかったが、他のクラスメイトに見られてしまうのが一番の恐怖だった。
まず、すぐに椅子を拭かなければならない。裕太は急いで、自分の鞄からハンカチを取り出し、濡れた椅子の表面を擦った。小さなハンカチでは完全には拭ききれないが、少しでも目立たなくしなければならない。
「これでなんとかなるかな……」
自分の手が震えるのを感じながら、裕太はさらにハンカチで擦り続けた。だが、やはり冷たい湿り気が残っているのを感じた。もし誰かがこの椅子に座ったら、すぐにバレてしまうだろう。
次に、裕太はおむつを隠すことを考えた。おむつはおねしょが漏れないようにしてくれるものだが、その存在がバレてしまうことが最も怖かった。おむつを履いていることが他の人に知られたら、もう学校に通うことすらできなくなるかもしれない。
「トイレ……」
裕太はそうつぶやきながら、こっそりと席を立ち、教室を抜け出した。誰にも見られないように、足音を立てずに廊下を歩く。心臓が激しく鼓動し、体の震えが止まらなかった。
幸い、誰も廊下にいない時間帯だった。裕太は急いで男子トイレへと向かい、静かな空間の中で安堵の息をついた。扉を閉め、鍵をかけると、ようやく一息つくことができた。
---
トイレの中で、裕太は冷静さを取り戻すことができた。まず、下半身に手を当てると、やはりおむつが濡れているのを感じた。おねしょが漏れた部分は少なかったが、それでも膝下まで冷たさが伝わってきていた。すぐにおむつを交換しなければならない。
「こんなこと、いつまで続けなきゃいけないんだろう……」
小さなため息をつきながら、裕太はトイレ内に備え付けられている洗面台に近づいた。鏡を見ながら、冷静を装おうとする自分に、また気がつく。心の中では、恐怖と不安が交錯していたが、それでもここで無駄に焦るわけにはいかない。
ゆっくりとズボンを下ろし、濡れたおむつを取り外す。予想通り、湿った部分はかなり不快な感触を与えてくる。おむつをゴミ箱に捨てると、新しいおむつを取り出して履き替えた。手が震えていたが、ここで失敗するわけにはいかない。
「これで、もう大丈夫……」
新しいおむつをしっかりと履き替えた後、裕太は鏡の前で自分の姿を確認した。おむつを履いた自分を見るたびに、あの恥ずかしい気持ちが蘇るが、それでも今回は誰にも見られなかったという安堵感もあった。少しずつ胸の鼓動が落ち着いていくのを感じた。
---
最後に、裕太はトイレ内で念入りに手を洗い、着替えたズボンを引き上げると、トイレの扉を開けて外に出た。誰にも見られず、誰にも気づかれずにこの一連の動作を終わらせることができたことに、少しだけ安堵の気持ちを感じる。しかし、その安堵は長く続かなかった。
「これで終わったわけじゃない」
裕太は心の中でそうつぶやきながら、教室へと向かうのだった。
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