あなたのお嫁さんになりたいです!~そのザマァ、本当に必要ですか?~

古芭白あきら

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第8章 そのザマァ、本当に必要ですか?

第87話 本当は大きかったんですか!?

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(うわっ! 柔ッ!? それに肩ちっちゃ! これ抱き締めたら壊れない!?)

 自分の予想を超えるウェルシェの柔らかく華奢な身体にエーリックは衝撃を受けた。

 貴族社会ではダンスでもない限り婚約者と言えどもみだりに肉体の接触をしてはならないのが常識。エーリックが女の子の肩を抱き寄せて身体に触れるなど初めての経験であったのだ。

「大丈夫、何があっても僕がウェルシェを守るよ!」
「あぁ、エーリック様……」

 少し強引にエーリックから引き寄せられたウェルシェは少しびくりと震えたが、エーリックに抵抗する事なく身を預けた。

(うわぁ! めちゃくちゃ良い匂いがする)

 ウェルシェの甘い匂いがエーリックの鼻腔をくすぐる。

「はい、信じております」

 瞳を潤ませたウェルシェはしなだれるようにエーリックにもたれかかると、彼女の柔らかな膨らみがぽよんとエーリックの胸に当たった。

(わッ!? ふにゃッて! 今ふにゃッてなった!)

 どこまでも柔らかい双丘はあまりに気持ち良くエーリックの想像を遥かに超えた弾力だった。

(し、しかも、デカッ!?)

 実はウェルシェこう見えて……隠れ巨乳である。

 その意外に大きな膨らみの感触にエーリックの鼻の下が更に伸びてデレデレだ。もう締まりなんてどこにも見当たらない。

 大人しそうな顔と華奢な肩や四肢からウェルシェは痩身ペチャパイだと思われがちである。ところが、それは全てイメージ戦略からわざと着痩せしているのだ。

(大きい! 柔らかい! 良い匂い! 大きい! 柔らかい! 大きい! 大きい! 大きい! 大きい!……)

 そして、エーリックもまたウェルシェの戦略にハマった憐れな被害者となったのだった。

 だってしょうがないじゃん……男の子だもん。

(しょ、将来これが僕のモノに……)

 だが、ごくりと唾を飲み込んで視線がウェルシェの胸に釘づけなのを見るに彼としては幸せなのかもしれない。

「も、もっとも、セギュル先輩は停学となって実家で更生中だし、他の男子生徒も怖くてウェルシェに手を出せないと思うけどね」
「嬉しい!!」

 ウェルシェは感極まったようにエーリックに抱きついた。

 その拍子に彼女の柔らかいが、とても弾力のある二つの山がエーリックに押しつけられてぐにゃりと歪んだ。

「――ッ!?」

 そのあまりに甘美な快感に純情な男の子の頭は真っ白になったのだった……
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