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【新婚旅行編】七日目:愛故に、でもあるとは存じますよ?
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「もし遥かな時の流れの間に、お互いの姿形が変わってしまったとしても見つけ出せるよう、お互いを見失ってしまわぬよう……永遠を誓い合った者同士は、その繋がりを視認することが出来るのでございます」
「繋がり……」
「アオイも、少々お心当たりがあるのでは? 魔力の流れを上手く見ることは出来なくとも別の形で、多少は繋がりを感じることが出来てはいると思うのですが……」
「あ」
思い出されたのは、カジュアルコーデを颯爽と着こなしていたバアルの姿。それからプライベートビーチにて、にこやかな笑顔を浮かべながら真っ青な海へと俺を誘ってくれた時のこと。
どちらの彼も、眩しいくらいに輝いて見えていたっけ。
確信を得た途端、喜びで満たされていた胸がますます高鳴っていく。落ち着かなくなってしまう。
つい俺は今は繊細そうな、力加減を間違えば容易く傷つけてしまいそうな彼の手を強く握り締めてしまっていた。前のめりに尋ねてしまっていた。
「じゃっ、じゃあ、新婚旅行くらいから特にバアルのことが眩しく見えていたのって? ……てっきり俺が、バアルのことを大好き過ぎるから、輝いて見えていたんだと思って」
柔らかな丸みを帯びた顔が、ほんのりと色づいていく。ゆるりと微笑んだ瞳には喜びが、みるみる内にあふれていく。
明確な言葉にしてもらわなくとも十分だった。花咲くように綻んでいる彼の表情が、全てを物語ってくれていた。
「あ……」
今更手で覆っても、言ってしまった言葉は戻ってきやしない。いや、別に事実だから構わないのだけれども。ちょっぴり気恥ずかしいってだけで。
咄嗟に離してしまっていた手を、今度はバアルさんが繋いでくれる。
「愛故に、でもあるとは存じますよ?」
「……つ、繋がりって、言ってたじゃないですか」
「ですが、事実でしょう? アオイが私に、心底惚れ込んで頂けているのは……心より愛して頂けているのは……」
「っ、そん、なの……当たり前、でしょう……」
惚れ込んでるどころか、毎日新たな好きが降り積もっちゃってるよ!!
いくら心の中で叫んだところで、すぐ側に居る彼には伝わらない。
だからだろう。悪戯っぽく微笑んでいた唇が、少し不満そうに歪んでいる。ちゃんとした言葉で伝えて欲しいんだと、応えて欲しいんだと今はオレンジの瞳が訴えてくる。
じっと待ってくれている彼の手を包み込むように、俺はそっと手を重ねた。
「……愛してるよ、バアル」
僅かに見開かれた瞳に、いくつもの星が瞬いて見えた。また俺は、不覚にも見惚れてしまっていた。
「……アオイ」
とはいえ、すぐに違和感が、ときめきに追いつき追い抜いていってしまう。
いくら甘い響きを含んでいても高めの声とか、雰囲気はカッコよくても見た目は自分の顔だとか、そういう現実が淡い気分に水を差してくるのだ。
「うー……すみません……ちょっとだけ、離れてもらってもいいですか?」
「は、い……?」
バアルは、まだその違和感に気づいてはいないみたい。あからさまにショックを受けた顔をしている。
「……アオイ、私が何か」
「バアルのせいじゃないよ? それに、俺だってホントは、今すぐぎゅってしてもらいたいし……」
「では、何故」
「いや、今してもらっちゃうと……もっとくっつきたくなっちゃうっていうか、キスして欲しくなっちゃうっていうか……でも、いくら中身がバアルだからって流石に自分の顔とは、その……」
そこまでハッキリと伝えれば、バアルも納得してくれたみたい。俺の顔を、バアルの顔をじっと見つめて、確認するように頬やお髭をぺたぺたと触ってから、分かりやすく細い肩を落とした。
「繋がり……」
「アオイも、少々お心当たりがあるのでは? 魔力の流れを上手く見ることは出来なくとも別の形で、多少は繋がりを感じることが出来てはいると思うのですが……」
「あ」
思い出されたのは、カジュアルコーデを颯爽と着こなしていたバアルの姿。それからプライベートビーチにて、にこやかな笑顔を浮かべながら真っ青な海へと俺を誘ってくれた時のこと。
どちらの彼も、眩しいくらいに輝いて見えていたっけ。
確信を得た途端、喜びで満たされていた胸がますます高鳴っていく。落ち着かなくなってしまう。
つい俺は今は繊細そうな、力加減を間違えば容易く傷つけてしまいそうな彼の手を強く握り締めてしまっていた。前のめりに尋ねてしまっていた。
「じゃっ、じゃあ、新婚旅行くらいから特にバアルのことが眩しく見えていたのって? ……てっきり俺が、バアルのことを大好き過ぎるから、輝いて見えていたんだと思って」
柔らかな丸みを帯びた顔が、ほんのりと色づいていく。ゆるりと微笑んだ瞳には喜びが、みるみる内にあふれていく。
明確な言葉にしてもらわなくとも十分だった。花咲くように綻んでいる彼の表情が、全てを物語ってくれていた。
「あ……」
今更手で覆っても、言ってしまった言葉は戻ってきやしない。いや、別に事実だから構わないのだけれども。ちょっぴり気恥ずかしいってだけで。
咄嗟に離してしまっていた手を、今度はバアルさんが繋いでくれる。
「愛故に、でもあるとは存じますよ?」
「……つ、繋がりって、言ってたじゃないですか」
「ですが、事実でしょう? アオイが私に、心底惚れ込んで頂けているのは……心より愛して頂けているのは……」
「っ、そん、なの……当たり前、でしょう……」
惚れ込んでるどころか、毎日新たな好きが降り積もっちゃってるよ!!
いくら心の中で叫んだところで、すぐ側に居る彼には伝わらない。
だからだろう。悪戯っぽく微笑んでいた唇が、少し不満そうに歪んでいる。ちゃんとした言葉で伝えて欲しいんだと、応えて欲しいんだと今はオレンジの瞳が訴えてくる。
じっと待ってくれている彼の手を包み込むように、俺はそっと手を重ねた。
「……愛してるよ、バアル」
僅かに見開かれた瞳に、いくつもの星が瞬いて見えた。また俺は、不覚にも見惚れてしまっていた。
「……アオイ」
とはいえ、すぐに違和感が、ときめきに追いつき追い抜いていってしまう。
いくら甘い響きを含んでいても高めの声とか、雰囲気はカッコよくても見た目は自分の顔だとか、そういう現実が淡い気分に水を差してくるのだ。
「うー……すみません……ちょっとだけ、離れてもらってもいいですか?」
「は、い……?」
バアルは、まだその違和感に気づいてはいないみたい。あからさまにショックを受けた顔をしている。
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「では、何故」
「いや、今してもらっちゃうと……もっとくっつきたくなっちゃうっていうか、キスして欲しくなっちゃうっていうか……でも、いくら中身がバアルだからって流石に自分の顔とは、その……」
そこまでハッキリと伝えれば、バアルも納得してくれたみたい。俺の顔を、バアルの顔をじっと見つめて、確認するように頬やお髭をぺたぺたと触ってから、分かりやすく細い肩を落とした。
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