ビアンカ嬢の波瀾万丈異世界生活っ!!

葵里

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実はツンデレなハロルド

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僕は、ハロルドという。11歳だ。俺には兄上と弟、妹がいる。自慢の兄弟、兄妹たちだ。

兄上は、王国の第2騎士団の騎士団長をしている。
兄上の剣は力強く、相手によっては3ルートルほど飛ばされてしまうのに華麗な蝶が舞っているようにしか見えない、誰もを魅了させてしまう剣技に惚れ惚れしてしまう。
俺も兄上のように強い男に憧れるが、体を動かすよりも机に向かい黙々と書類仕事をしたり、計算したりするのが性に合っているのだ。


2つ下の弟は、最近剣技にハマりずっと相手をしてくれと追いかけ回される。
うるさい奴だが、根が素直で優しい性格、これと決めたら一直線で|梃子(てこ)でも動かぬ頑固者。まぁ、騎士に相応しい性格なのではないかな?
弟の夢も王国騎士団の総帥らしいからな。本人に言うと調子に乗るから言わないが、向いていると言えるだろう。


そして、我が公爵家に生まれた念願の女の子!1番末の妹、ビアンカ。
物凄く可愛いくて仕方がない。
だが、ビアンカは生まれつき身体が弱く、外に出ることもままならない。
いつも外で遊ぶ僕やトールを見て羨ましそうな諦めたような目をしている。そんなビアンカを見ていると外で遊べる僕はなんてひどい奴なんだと罪悪感に駆られ、上手く話す事も出来ない。
最近はベッドにいる時間も長くなり、体調を崩すのが多くなって来ている。

とても心配だ。…











この間、トールと剣術をした帰りに黄色い百合の花が咲いていて思わず呟いた。


「ボソッ、綺麗だからビアンカに摘んでいこうかな。」


「そうですねっ!兄上!ビアンカもきっと喜びますよ!」


2人で摘み、ビアンカの部屋へ見舞いに行った。ビアンカの部屋は3歳とは思えないほど大量の本があり、本が無いベッドの上にビアンカは寝ており、窓の外をぼーっと眺めていた。
なんだか今にも消えてしまいそうで恐ろしくて。今すぐ部屋から出て行きたいという衝動に駆られる。
ビアンカから青い包装された正方形の箱を受け取った。
ビアンカからの初めての贈り物。嬉しいに決まっている。
けれど、嬉しさに浸った顔を妹や弟には見せたく無く、苦虫を潰してしまったような顔をしてしまう。

退室する際、ビアンカの乳母のマーサに言わなくてはと思っていた事を伝える。


「マーサ、あいつの顔が白い。唇も紫色に成っている。何か温かい飲み物でも後で渡してやれ。」


僕は碌に話もせずにすぐに退室してしまった。…そういえば、トールと積んだ花も渡すのを忘れてしまったな。

まぁ、彼奴が渡してくれているだろう。
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