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体調が悪くなる原因は?
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本当の兄上様を知れたし、今日体調が良くて良かったわ!
最近私が何故身体が弱いのか知ったの。
高熱が出てどうしても喉が渇いて夜中に起きたことがありますの。態々マーサを起こして飲み物を持ってきてもらうのは気が引けたので厨房まで向かいました。少しフラフラはしていて目も閉じそうだったけれど廊下を誰も起こさないように静かに歩いていたわ。
コツ、コツ、コツ…
「○〆×=\=+|☆+×÷9○46☆%45☆64♪」
水を飲み終わった後、戻るときに人の声が聞こえて私のせいで起こしてしまったかしら?と不安になり明かりのついている部屋に近寄る。私はまだ寝ぼけていたし、熱も出ていて意識が朦朧としていたからそこが誰の部屋なのか気づかなかったのよ。
…あの時気付けていれば知ることがなかったのかしら?
知らないまま死んでいたかも知れないわね。
ドアの隙間から明かりと声が漏れている。啜り泣く声が聞こえてくる。慎重にドアの隙間を広げ中を見てみると、私の5倍ぐらい広い部屋。豪華な家具が並んでいる。
そう、そこは私が大好きな母上様の寝室でした。
「なんで!なんで無いのよっ!」
「落ち着きなさい、ミア。」
「ルドワードっ!だけど、だけど…」
母上様は泣き叫び、ヒステリック気味に父上様に怒鳴っていました。髪はボサボサ、綺麗な顔は土気色で感情が高ぶり悲痛そうに顔を歪めています。そんなひどい状態の母上様を父上様はなだめています。私は母上様があんなに取り乱しているのを初めて見て一気に目が覚めました。
見ている限り、父上様が悪いようではなさそうです。
「…だけど、ビアンカがっ……」
…えっ?わたし…?
「分かっている。だから、ミアは必死に探しているのだろう?」
「えぇ、そうね…。まさか、あんなに小さな子が"魔力増幅過多症"だなんて思ってなかったのよ…
大きくなれば身体も丈夫になって普通の子みたいに外で遊べるようになるからとあの子に言ってきたのに…
あの子は、5歳になる前に亡くなるなんて…
いやっ!絶対に嫌よっ!」
「5歳で亡くなると決まったわけでは無いだろう?それに、まだ1年半はある。きっと何とか治せる方法があるはずだ。シアが諦めてはダメだ。」
「えぇっ、えぇっ、分かっておりますわ。絶対に諦めませんわ。最期まで戦い続けますわ。」
そんな会話が部屋でなされているのを尻目に私は母上様方に気が付かれる前に自室に戻りました。
母上様を傷付けていたのは私だったのか…
父上様が私を嫌うのもよくわかる。
父上様の最愛の人が苦しんでいるのに自分では解決できなくて悔しくて。自分と最愛の人の子供だったとしても
いや、だからこそ、憎くなってしまったのだろう。
私は自分の不甲斐なさに思わず、唇を噛み涙を一筋流した。
◆
…あれから、魔力増幅過多症について調べてみた。
成長期である10~15歳の子供達は身体が成長するに伴い、体の器が大きくなる。器が大きくなると体内にに溜まる魔力も多くなるのだそうだ。
なので、魔力増幅過多症とは、主に成長期である10~15歳の子供の魔力の伸びのほうが器よりも早く、身体が魔力に耐えきれなくなって死んでしまう病気であることがわかった。
この世界には、"魔素"と呼ばれるものが空気中に含まれている。魔素があるから生物は生きていけるのだ。
魔素は人にとって魂のご飯と認識してもらえれば早いと思う。地球では、空気中に酸素がなかったら生き物は生きていけないだろう?この世界にとって魔素とは地球でいう酸素と同じぐらい生きる上で大切なものなのだ。
勿論、この世界にも酸素はある。魂のご飯は魔素であるが、身体のご飯は酸素なのである。
空気中の魔素が人や動物、植物などの体内に入ることにより魔素は"魔力"へと変換される。
今現在の私の身体は器が未熟なのにも関わらず、魔素が大量に体内に入り魔力に変換され器が破裂しそうな状態なのです。
風船に空気を大量に入れると風船は耐えきれなくなって破裂するでしょう?まさにそれが今私の身体に起こっているのです。
いつ身体が耐えきれなくなってしまうのか怖くて怖くて仕方ありません。
前世、あの鬼畜皇子に拷問され死んでしまいましたが今世も中々酷いものです。まぁ、家族が良い方ばかりなので今世のほうが幸せでしょう。
残り短い人生だと思いますが、こうなったらやりたいことをやって死のう!
最初はシリアスな感じになっちゃったけど、前世と今世の比較をすれば一目瞭然!
絶対今世のほうがいい!
母上様は悲しんでいらっしゃったけれど、支えてくれる父上様はいるし、子供は私のほかに3人もいるから大丈夫でしょう。
結果的に自分の病気のことを知れたから覚悟は決まったので良しとしましょう。
最期は諦めが肝心ってねっ!
最近私が何故身体が弱いのか知ったの。
高熱が出てどうしても喉が渇いて夜中に起きたことがありますの。態々マーサを起こして飲み物を持ってきてもらうのは気が引けたので厨房まで向かいました。少しフラフラはしていて目も閉じそうだったけれど廊下を誰も起こさないように静かに歩いていたわ。
コツ、コツ、コツ…
「○〆×=\=+|☆+×÷9○46☆%45☆64♪」
水を飲み終わった後、戻るときに人の声が聞こえて私のせいで起こしてしまったかしら?と不安になり明かりのついている部屋に近寄る。私はまだ寝ぼけていたし、熱も出ていて意識が朦朧としていたからそこが誰の部屋なのか気づかなかったのよ。
…あの時気付けていれば知ることがなかったのかしら?
知らないまま死んでいたかも知れないわね。
ドアの隙間から明かりと声が漏れている。啜り泣く声が聞こえてくる。慎重にドアの隙間を広げ中を見てみると、私の5倍ぐらい広い部屋。豪華な家具が並んでいる。
そう、そこは私が大好きな母上様の寝室でした。
「なんで!なんで無いのよっ!」
「落ち着きなさい、ミア。」
「ルドワードっ!だけど、だけど…」
母上様は泣き叫び、ヒステリック気味に父上様に怒鳴っていました。髪はボサボサ、綺麗な顔は土気色で感情が高ぶり悲痛そうに顔を歪めています。そんなひどい状態の母上様を父上様はなだめています。私は母上様があんなに取り乱しているのを初めて見て一気に目が覚めました。
見ている限り、父上様が悪いようではなさそうです。
「…だけど、ビアンカがっ……」
…えっ?わたし…?
「分かっている。だから、ミアは必死に探しているのだろう?」
「えぇ、そうね…。まさか、あんなに小さな子が"魔力増幅過多症"だなんて思ってなかったのよ…
大きくなれば身体も丈夫になって普通の子みたいに外で遊べるようになるからとあの子に言ってきたのに…
あの子は、5歳になる前に亡くなるなんて…
いやっ!絶対に嫌よっ!」
「5歳で亡くなると決まったわけでは無いだろう?それに、まだ1年半はある。きっと何とか治せる方法があるはずだ。シアが諦めてはダメだ。」
「えぇっ、えぇっ、分かっておりますわ。絶対に諦めませんわ。最期まで戦い続けますわ。」
そんな会話が部屋でなされているのを尻目に私は母上様方に気が付かれる前に自室に戻りました。
母上様を傷付けていたのは私だったのか…
父上様が私を嫌うのもよくわかる。
父上様の最愛の人が苦しんでいるのに自分では解決できなくて悔しくて。自分と最愛の人の子供だったとしても
いや、だからこそ、憎くなってしまったのだろう。
私は自分の不甲斐なさに思わず、唇を噛み涙を一筋流した。
◆
…あれから、魔力増幅過多症について調べてみた。
成長期である10~15歳の子供達は身体が成長するに伴い、体の器が大きくなる。器が大きくなると体内にに溜まる魔力も多くなるのだそうだ。
なので、魔力増幅過多症とは、主に成長期である10~15歳の子供の魔力の伸びのほうが器よりも早く、身体が魔力に耐えきれなくなって死んでしまう病気であることがわかった。
この世界には、"魔素"と呼ばれるものが空気中に含まれている。魔素があるから生物は生きていけるのだ。
魔素は人にとって魂のご飯と認識してもらえれば早いと思う。地球では、空気中に酸素がなかったら生き物は生きていけないだろう?この世界にとって魔素とは地球でいう酸素と同じぐらい生きる上で大切なものなのだ。
勿論、この世界にも酸素はある。魂のご飯は魔素であるが、身体のご飯は酸素なのである。
空気中の魔素が人や動物、植物などの体内に入ることにより魔素は"魔力"へと変換される。
今現在の私の身体は器が未熟なのにも関わらず、魔素が大量に体内に入り魔力に変換され器が破裂しそうな状態なのです。
風船に空気を大量に入れると風船は耐えきれなくなって破裂するでしょう?まさにそれが今私の身体に起こっているのです。
いつ身体が耐えきれなくなってしまうのか怖くて怖くて仕方ありません。
前世、あの鬼畜皇子に拷問され死んでしまいましたが今世も中々酷いものです。まぁ、家族が良い方ばかりなので今世のほうが幸せでしょう。
残り短い人生だと思いますが、こうなったらやりたいことをやって死のう!
最初はシリアスな感じになっちゃったけど、前世と今世の比較をすれば一目瞭然!
絶対今世のほうがいい!
母上様は悲しんでいらっしゃったけれど、支えてくれる父上様はいるし、子供は私のほかに3人もいるから大丈夫でしょう。
結果的に自分の病気のことを知れたから覚悟は決まったので良しとしましょう。
最期は諦めが肝心ってねっ!
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