ビアンカ嬢の波瀾万丈異世界生活っ!!

葵里

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謁見

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朝食は公爵家と同じぐらい豪華だった。私、本当に人質なのかしらっ?って逆に不安になるほどの好待遇。現在はここの主人に会うために身嗜みを整えているわ。

胸元までは白で下に行くほど濃くなって行くグラデーションがかった若草色のドレスを着て私の瞳に合わせた紫水色のネックレスを身につけ、金髪に映えドレスに合わせたエメラルドのイヤリングをしている。

公爵家と同じぐらいの生活が出来るなんて相当高位な家柄の方なのかしら?

「…少し聞いても宜しくて?」

「如何なさいましたか?」

綺麗に頭をアップにセットしているメイドに声をかけた。

「ここの主人は大層立派な方なのね?部屋の家具のセンスはいいし、メイドな貴女達の衣装も素敵だもの。」

「えぇ!それはもう!ご立派なのです!
あの方は誰よりも天の方であるのに我々のような貴族や下々の民衆まで気を遣ってくださるのです。我々の忠誠は彼の方のためだけにあるのです!…………………」

それから10分近くながーい話しを聞き、探らない方が良かったかも……
逆に罠だったわ…

若干、遠い目で窓を見ていると、勢い良く扉が開く。興奮状態で入って来たのは…

「いい加減にしろ!あの方をいつまでお待たせするつもりなんだ!?」

ソリューヴです。私もどうせなら早く行きたかったわ…
遠い目から泣きそうな縋り付くような目でソリューヴを見ると、全て事情を察したのか怒りのベクトルを変えた。

「アマンダ!何をやっているんだ!謁見の間でお待ちしているんだぞ!いつまで喋っているつもりだっっ!」

「……っ!申し訳御座いません!」

ペコペコと謝りながら廊下を早歩きで進む。力関係はソリューヴ>アマンダ(メイドさん)っと。

目の前に豪華で大きな扉がでーんっと|聳(そび)え立っている。
あぁ、私の安眠ライフがたった1日で終わってしまうなんて…

「おい!今から入るぞ。付いて来い。」

扉を開けるとまぁ、立派な玉座が!
ダークレッドの瞳に漆黒の髪。肌はとても滑らかで陶磁のように白く、顔も整っているので相反する色故にインパクトが強いです。今現在も威圧が強くメイドのアマンダさんが倒れそうです。

「お初にお目にかかります。私、アネルリアン王国が4公爵家の一つ、ルベリオンの末席に連ねます、ビアンカ・フォン・ルベリオンと申します。」

公爵家で鍛え上げられたカーテシーを見せる。美しいドレスを更に自分を輝かすイメージで優雅に動かす。

「ほぉ、まだ、5つと聞くが中々見事なカーテシーであった。面を上げよ。」

顔を上げる。美しいダークレッドの瞳に魅入られそう。
あら?でもこの顔何処かで見たことがあるわ?

「はぁ、これをどうするんだ?」

…あぁ、そうですわ!ソリューヴにそっくりなのね!

「そう急かすでない。今から説明する。そこの娘よ何故余がそなたのような幼子を呼んだのか説明してやる…」










まぁ、簡単に言うと最近アネルリアン王国がヴェルディー魔国に圧力をかけて来ているらしい。要するにチョッカイをかけているのだ。それで魔国が何かしら反応して王国に仕掛ければ即開戦ってなる訳だ。

確かに公爵家である私を人質にと考えるのもわかるが、あまり意味がないように思える。

4大公爵家の纏め役である我が家を狙ったのはわかるがそこの末の娘を攫っても仕方がないだろう。人質にっという理由もあるが他にも何かありそうだ。

「えぇ、魔王様、私に人質の価値はありますが少し理由としては些か弱いように思います。」

「…お主、本当に5歳児か?頭が良く回る…
1番の理由は、余の魔力を移す器が欲しかったのだ。余の魔力は年々上がっておってな。このままでは周りにも被害が出る上に余の体が耐えきれなくなるかも知れん。そこで白羽の矢がたったのがお主よ。ルベリオン公爵家とは代々器が強いものが生まれる傾向があるとわかったからな。余の魔力を移し終わったらどこへ行っても構わん。」

「そうですか…。恐れながら、私如き幼子に魔王様の魔力を受け止められるとは思いません。」

「ふっ、別にお主がどうなろうと構わん。我が守りたいのは魔族であって人間ではないからな。死ぬのは怖いか?」

まるで死を恐れる人間を馬鹿にしたような嘲笑いを浮かべて肘掛に持たれかかる。
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