17 / 27
謁見
しおりを挟む
朝食は公爵家と同じぐらい豪華だった。私、本当に人質なのかしらっ?って逆に不安になるほどの好待遇。現在はここの主人に会うために身嗜みを整えているわ。
胸元までは白で下に行くほど濃くなって行くグラデーションがかった若草色のドレスを着て私の瞳に合わせた紫水色のネックレスを身につけ、金髪に映えドレスに合わせたエメラルドのイヤリングをしている。
公爵家と同じぐらいの生活が出来るなんて相当高位な家柄の方なのかしら?
「…少し聞いても宜しくて?」
「如何なさいましたか?」
綺麗に頭をアップにセットしているメイドに声をかけた。
「ここの主人は大層立派な方なのね?部屋の家具のセンスはいいし、メイドな貴女達の衣装も素敵だもの。」
「えぇ!それはもう!ご立派なのです!
あの方は誰よりも天の方であるのに我々のような貴族や下々の民衆まで気を遣ってくださるのです。我々の忠誠は彼の方のためだけにあるのです!…………………」
それから10分近くながーい話しを聞き、探らない方が良かったかも……
逆に罠だったわ…
若干、遠い目で窓を見ていると、勢い良く扉が開く。興奮状態で入って来たのは…
「いい加減にしろ!あの方をいつまでお待たせするつもりなんだ!?」
ソリューヴです。私もどうせなら早く行きたかったわ…
遠い目から泣きそうな縋り付くような目でソリューヴを見ると、全て事情を察したのか怒りのベクトルを変えた。
「アマンダ!何をやっているんだ!謁見の間でお待ちしているんだぞ!いつまで喋っているつもりだっっ!」
「……っ!申し訳御座いません!」
ペコペコと謝りながら廊下を早歩きで進む。力関係はソリューヴ>アマンダ(メイドさん)っと。
目の前に豪華で大きな扉がでーんっと|聳(そび)え立っている。
あぁ、私の安眠ライフがたった1日で終わってしまうなんて…
「おい!今から入るぞ。付いて来い。」
扉を開けるとまぁ、立派な玉座が!
ダークレッドの瞳に漆黒の髪。肌はとても滑らかで陶磁のように白く、顔も整っているので相反する色故にインパクトが強いです。今現在も威圧が強くメイドのアマンダさんが倒れそうです。
「お初にお目にかかります。私、アネルリアン王国が4公爵家の一つ、ルベリオンの末席に連ねます、ビアンカ・フォン・ルベリオンと申します。」
公爵家で鍛え上げられたカーテシーを見せる。美しいドレスを更に自分を輝かすイメージで優雅に動かす。
「ほぉ、まだ、5つと聞くが中々見事なカーテシーであった。面を上げよ。」
顔を上げる。美しいダークレッドの瞳に魅入られそう。
あら?でもこの顔何処かで見たことがあるわ?
「はぁ、これをどうするんだ?」
…あぁ、そうですわ!ソリューヴにそっくりなのね!
「そう急かすでない。今から説明する。そこの娘よ何故余がそなたのような幼子を呼んだのか説明してやる…」
まぁ、簡単に言うと最近アネルリアン王国がヴェルディー魔国に圧力をかけて来ているらしい。要するにチョッカイをかけているのだ。それで魔国が何かしら反応して王国に仕掛ければ即開戦ってなる訳だ。
確かに公爵家である私を人質にと考えるのもわかるが、あまり意味がないように思える。
4大公爵家の纏め役である我が家を狙ったのはわかるがそこの末の娘を攫っても仕方がないだろう。人質にっという理由もあるが他にも何かありそうだ。
「えぇ、魔王様、私に人質の価値はありますが少し理由としては些か弱いように思います。」
「…お主、本当に5歳児か?頭が良く回る…
1番の理由は、余の魔力を移す器が欲しかったのだ。余の魔力は年々上がっておってな。このままでは周りにも被害が出る上に余の体が耐えきれなくなるかも知れん。そこで白羽の矢がたったのがお主よ。ルベリオン公爵家とは代々器が強いものが生まれる傾向があるとわかったからな。余の魔力を移し終わったらどこへ行っても構わん。」
「そうですか…。恐れながら、私如き幼子に魔王様の魔力を受け止められるとは思いません。」
「ふっ、別にお主がどうなろうと構わん。我が守りたいのは魔族であって人間ではないからな。死ぬのは怖いか?」
まるで死を恐れる人間を馬鹿にしたような嘲笑いを浮かべて肘掛に持たれかかる。
胸元までは白で下に行くほど濃くなって行くグラデーションがかった若草色のドレスを着て私の瞳に合わせた紫水色のネックレスを身につけ、金髪に映えドレスに合わせたエメラルドのイヤリングをしている。
公爵家と同じぐらいの生活が出来るなんて相当高位な家柄の方なのかしら?
「…少し聞いても宜しくて?」
「如何なさいましたか?」
綺麗に頭をアップにセットしているメイドに声をかけた。
「ここの主人は大層立派な方なのね?部屋の家具のセンスはいいし、メイドな貴女達の衣装も素敵だもの。」
「えぇ!それはもう!ご立派なのです!
あの方は誰よりも天の方であるのに我々のような貴族や下々の民衆まで気を遣ってくださるのです。我々の忠誠は彼の方のためだけにあるのです!…………………」
それから10分近くながーい話しを聞き、探らない方が良かったかも……
逆に罠だったわ…
若干、遠い目で窓を見ていると、勢い良く扉が開く。興奮状態で入って来たのは…
「いい加減にしろ!あの方をいつまでお待たせするつもりなんだ!?」
ソリューヴです。私もどうせなら早く行きたかったわ…
遠い目から泣きそうな縋り付くような目でソリューヴを見ると、全て事情を察したのか怒りのベクトルを変えた。
「アマンダ!何をやっているんだ!謁見の間でお待ちしているんだぞ!いつまで喋っているつもりだっっ!」
「……っ!申し訳御座いません!」
ペコペコと謝りながら廊下を早歩きで進む。力関係はソリューヴ>アマンダ(メイドさん)っと。
目の前に豪華で大きな扉がでーんっと|聳(そび)え立っている。
あぁ、私の安眠ライフがたった1日で終わってしまうなんて…
「おい!今から入るぞ。付いて来い。」
扉を開けるとまぁ、立派な玉座が!
ダークレッドの瞳に漆黒の髪。肌はとても滑らかで陶磁のように白く、顔も整っているので相反する色故にインパクトが強いです。今現在も威圧が強くメイドのアマンダさんが倒れそうです。
「お初にお目にかかります。私、アネルリアン王国が4公爵家の一つ、ルベリオンの末席に連ねます、ビアンカ・フォン・ルベリオンと申します。」
公爵家で鍛え上げられたカーテシーを見せる。美しいドレスを更に自分を輝かすイメージで優雅に動かす。
「ほぉ、まだ、5つと聞くが中々見事なカーテシーであった。面を上げよ。」
顔を上げる。美しいダークレッドの瞳に魅入られそう。
あら?でもこの顔何処かで見たことがあるわ?
「はぁ、これをどうするんだ?」
…あぁ、そうですわ!ソリューヴにそっくりなのね!
「そう急かすでない。今から説明する。そこの娘よ何故余がそなたのような幼子を呼んだのか説明してやる…」
まぁ、簡単に言うと最近アネルリアン王国がヴェルディー魔国に圧力をかけて来ているらしい。要するにチョッカイをかけているのだ。それで魔国が何かしら反応して王国に仕掛ければ即開戦ってなる訳だ。
確かに公爵家である私を人質にと考えるのもわかるが、あまり意味がないように思える。
4大公爵家の纏め役である我が家を狙ったのはわかるがそこの末の娘を攫っても仕方がないだろう。人質にっという理由もあるが他にも何かありそうだ。
「えぇ、魔王様、私に人質の価値はありますが少し理由としては些か弱いように思います。」
「…お主、本当に5歳児か?頭が良く回る…
1番の理由は、余の魔力を移す器が欲しかったのだ。余の魔力は年々上がっておってな。このままでは周りにも被害が出る上に余の体が耐えきれなくなるかも知れん。そこで白羽の矢がたったのがお主よ。ルベリオン公爵家とは代々器が強いものが生まれる傾向があるとわかったからな。余の魔力を移し終わったらどこへ行っても構わん。」
「そうですか…。恐れながら、私如き幼子に魔王様の魔力を受け止められるとは思いません。」
「ふっ、別にお主がどうなろうと構わん。我が守りたいのは魔族であって人間ではないからな。死ぬのは怖いか?」
まるで死を恐れる人間を馬鹿にしたような嘲笑いを浮かべて肘掛に持たれかかる。
0
あなたにおすすめの小説
【読切短編】転生したら辺境伯家の三男でした ~のんびり暮らしたいのに、なぜか領地が発展していく~
Lihito
ファンタジー
過労死したシステムエンジニアは、異世界の辺境伯家に転生した。
三男。継承権は遠い。期待もされない。
——最高じゃないか。
「今度こそ、のんびり生きよう」
兄たちの継承争いに巻き込まれないよう、誰も欲しがらない荒れ地を引き受けた。
静かに暮らすつもりだった。
だが、彼には「構造把握」という能力があった。
物事の問題点が、図解のように見える力。
井戸が枯れた。見て見ぬふりができなかった。
作物が育たない。見て見ぬふりができなかった。
気づけば——領地が勝手に発展していた。
「俺ののんびりライフ、どこ行った……」
これは、静かに暮らしたかった男が、なぜか成り上がっていく物語。
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる