『完結』人見知りするけど 異世界で 何 しようかな？

第１６話 異世界３日目

ジョルジュ目線
この女性は、どこからきたのかな？
閉じ込められていた、
世間知らずのお嬢様か？
初めてのタイプだが、面白い。
でも、ちょっとおどおどしすぎだ。
何かに、おびえてる？
「グランの顔が、怖くておびえてるの？」
僕の笑顔が、胡散臭ってグランに
よく言われるけど
その胡散臭笑顔で、話しかけていた。
「ち 違います。グラン・アーザ様は優しい
 いい人だと思います。」
おや？グランにおびえない、
貴重な女性だ。
しかも、グランが いい人。
いい人扱い。
君にベタ惚れなのに。
僕は笑いをこらえていた。が
グランに、すごく にらんできた。
僕は、爆笑してしまった。
「いい人で、優しいグラン君、
よかったね。」
オロオロする彼女と、
怖い顔でにらんでくる
優しくていい人のグラン。
ヤバイ笑いが止まらない。

グラン目線
自分自身、怖い顔になってるのも、
わかってるが、
彼女に、理由を 聞かなければ。
優しくて、いい人 。
女性に、初めて言われたから、嬉しいのに
ジョルジュ様が、笑い転げてるのを見て、
腹が立って仕方ない。
癒されるために彼女を、見続けていると
「私は、この世界とは、違う 地球の 
日本って言う、国から来ました。」
「この世界に来て、３日目で何も…
わからなくて…。」
「親切にしていただいてるのに、
な、何も…ごめんなさい…。」
ポロポロ泣く彼女を、俺は、誰にも
見せなくなくて、
思わず抱きしめてしまった。

ココ目線
最近、涙もろくなってるわ。
グラン・アーザ様ならたくましいし
38歳なのに私より若いのに、
しっかりしてるわ。
そばにいるとすごく、安心する。
私は 泣きながら、異世界から来た事。
日本で、事故に合い亡くなった事。
不安な事、色々とりとめなく、
話をしました。
そして、いつの間かグラン・アーザ様の、
ひざの上に乗せられ、
抱きしめられていました。
時折、頭や背中を、
なでてくれていました。
眠いなぁ。泣き疲れた？
赤ちゃんじゃないし…。
赤ちゃん。あっ 。
今朝起きたら、２歳くらいの
子どもになってたけど、
その子の事も言わなきゃ。
子どもは、私と目が合うと、
笑ってくれたのに
グラン・アーザ様には、にらむように 
目線を送っていた。
かわいい。
子ども、手をのばすと 
ジョルジュ様が
「人型の 守護獣は、はじめてみたよ。」
「その子の 名前、何？」
「守護獣？」
「あっ。この世界に来て日が、
浅いんだよね。」
「優しくていい人の グラン君。
彼女に、説明してあげたら？
手取り、足取り。」
ジョルジュ様は、ずっーと、
いい笑顔で 話しかけていました。
グラン・アーザ様は、ジョルジュ様を 
少し怖い顔で、みていました。
「‥‥‥。」
「お邪魔虫は、消えるよ。」
「あとで、報告よろしく。」
「またねー。」
「グランに、春が 来たねー。」
と笑いながら
お城に、戻っていきました。