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126.5 《お風呂で何がおこったか》

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「ん……っ、んぅ、あ……っ」


 シャワーを浴びながら壁に両手をついて腰を突き出し、円の楔を受け入れながら瞳は声を堪えようと必死だった。
 浴室内は声が響く。反響した自分の喘ぎ声を聞くことほど恥ずかしいことはない。


「瞳……。瞳、可愛い」
「ん、んく……っ、う……」


 だめだ、声は我慢しろ。そう思えるくらいには、瞳の理性はまだ残っていた。それから、やっぱりこうなったな、と頭の片隅で思う。
 思えば『初めて』の時もこうだった。後処理をしていたはずが、どこかでスイッチの入った円に貫かれた。そういう意味で浴室内での行為は初めてでは無いけれど。


「や……、まどか……っ、これ、いやぁ……っ」


 たまらず、訴えた。


「ん、やだ?」
「……っ」


 膝をついた背中に円の体温がふわりと近づき、耳元で聞かれるからコクコクと頷いた。
 すると、瞳の勃ち上がってヒクヒクと震えながら蜜を零すソレに、そっと手が這わされるからビクリと震えた。


「……っひ!」
「なんで? コッチはこんなによろこんでるよ?」
「やぁ……っ、ちが……っ!」


 違うのだ。そうではない、と瞳はふるふると首を振る。涙がポロリと零れた。


「違うの?」
「か……お……っ!」
「ん?」


 肩越しに円を振り返り、瞳は目を涙でいっぱいにしながら訴える。


「まどか、の……っ、かお、みえないから……やだ……っ」
「……っ!」


 瞳が言えば、円がググッと大きさを増した。


「……っ! やぁ……っ」
「あー、もう……っ」
「……っあ!?」


 瞳の身体を支えながら、円が瞳の片足を抱え上げてぐるりと身体の角度を変えさせる。ナカと繋がった部分に負荷がかかって違和感がひどい。


「ホントそういうの反則だよね……!」
「ひ、あぁん!」


 円は足を担ぎあげた手でそのまま瞳の肩を掴みグイと引き寄せる。ぐぷん、と一気に穿たれて、瞳は思わずのけぞった。


「は、……っあ」
「……っ、ナカうねってる。瞳、気持ちいい?」
「や……、しゃべら、ないで……っ」


 奥の奥まで穿たれ、円が喋るわずかな振動ですら快感を伝えてくる。


「ん? 動かない方がいい?」
「あ……、まだ……や……っ」


 両手を円の首に回して縋り付く瞳は快楽に流されまいと必死だ。
 浅い息を繰り返し、どうにか波をやり過ごす。


「……まどか……、うごいて……」


 瞳が小さく言って腰を揺らせば、ゆっくりと優しく円が抜き挿しを始める。


「ん、んぅ……、っは、ぁ、あ」
「瞳、気持ちいい?」
「んっ、……きもち、い……」
「可愛い」
「まどか……きす……」
「ん」


 瞳がキスをねだり、円が応じれば身体の繋がりが深くなる。ググッと瞳のイイ所を擦るから、昨夜からの名残りで敏感な瞳は呆気なく達してしまう。


「んんぅっ!」
「ん……っ!」


 吐精する瞳のナカの収縮に、円も同時に持っていかれる。
 ぷは、と深いキスを交わしていた唇を離せば、どちらのものともつかない唾液がツッと伝う。
 くたりとした瞳を抱き上げ、円は湯を張った浴槽に浸かった。


「瞳。瞳? 大丈夫?」
「う……ふぅ……」
「瞳?」
「ん、へーき……」


 ふるりとまつ毛を震わせて瞳が答える。


「ね。顔見えないの、いや?」
「……ん。こわい……」
「怖い?」
「だって、円だって確認できないとこわい……」
「瞳……」
「円じゃなきゃ、嫌だし……」
「……っ!」


 そんな瞳の告白に、円が反応しないはずがなかった。


「あ……っ?」
「瞳が悪い」
「や、これやだ……っ! お湯……入って、きもちわる……っ!」


 再び力を持ったソレを後孔へと押し当てられれば、瞳は円の首に縋りついていやいやをする子どものように首を振った。ペニスを挿入する際に一緒に湯が入るのだ。今までになかった感覚に気持ち悪いと感じる。
 すると円は体勢を維持したままで立ち上がり、瞳の背中を壁に押し付ける。


「……あっ!」


 円に完全に持ち上げられた瞳は、自重で円の楔を一気に飲み込む。


「は、ああぁっ!」


 ビクリと震えて奥まで穿たれたまま、瞳は荒い呼吸を繰り返した。


「まど……か……」
「ん……。動く、よ?」
「ふ、ぅ……あっ、ん! あ、あぁ……っ」


 いつもより水音が生々しく聞こえて、瞳は恥ずかしさにめまいがしそうだった。グイと円の身体を引き寄せてしまい、反動で円と繋がっている部分が深くなる。


「んんん!」
「そういう、無自覚に煽るのほんとやめて……!」
「あ、……っん、な…に……? んぁ」
「分からないならいいよ。もっと気持ちよくなろ?」
「……んっ!」


 イイところと奥を突かれて、瞳はもう何も考えられなくなり、円に身を委ねた。
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