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1章 異世界転移は無理難題
1-7 俺、決意するようです
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森で謎の卵を拾ったぞ事件から、さらに数日経った。色々考える余裕もできて、そろそろ森を抜けて、人里へ行きたいとも考え始めている。
森での生活(というか神殿での生活)、ココとの共同生活にもだいぶ慣れた。ちなみに炊事や物資調達は俺が担当、森での採集はココが担当と役割分担ができてきた。もちろんソロ活動は危険なので、常にペアで行動しているが。決して、ココに負けるから一人で森に行きたくないと思っているわけではない! 逃げているわけではない! 断じてない!
ちなみに霊獣の卵は、拾った日に寝て起きたら姿形が無くなっていた。シオンが言うには、今はココの身体に融合していて、孵化する時までそのままらしい。
霊獣の卵の説明に、もし食べたら爆死するというシオンから聞いたそのままをココに教えた。次の日には融合したものだから、ココは嬉しいのかそうじゃないのか複雑で神妙な顔をしていた。それに前の日の夜に毛布で作った巣が無駄になってしまった。
昼間は衣食住の確保、夜は物資調達とシオン先生の異世界知識講座を受ける。これが日々のルーチンワークになりつつある。
「シオン、この辺りで近くて、比較的安全な初心者向けの街はあるか?」
「んー? 環境的に一番いいのは中央の貿易都市フリーだろうけど、ここからはどれくらいかかるかな、ちょっと計算する。近場だとヒト族の街があるけど、治安状態がなぁ」
「治安悪いのか?」
「正直、日本のぬるま湯の中で生きてきたハジメにはどこ行ってもきついと思うんだよね。簡単に説明すると昼間の大通りはそこそこ安全だけど軽犯罪注意、裏路地はマフィアの巣窟、スラムは何でもアリアリの無法地帯って感じかな? 警察なんてないから基本自己防衛必須。衛兵は一応いて法律っぽいのもあるけど、もし助けが呼べたとしても、衛兵が駆けつけるまでに本人が死んだら死人に口なしだよね~」
「お、おう」
「それにヒト族の社会は場所によって文化がマチマチだから注意しないと。貴族制のところなんて、人によっては道を遮っただけで下手したら殺されるよ? 中世ヨーロッパ時代は知ってるよね? 地球の貴族はノブレスオブリージュって考えがあるけど、この世界はない。貴族は血統に由来する選民主義だから、平民はゴミ屑みたいな偏った考えもある」
思ったより殺伐とした世界だった……。人間こええ。日本がいかに安全な国かがわかる。まぁ、最近は殺人やらでそこそこ物騒なのだが、それでもトップクラスに治安は良いからな。俺様至上主義多いのも問題だよなぁ。
「それにある意味で法律の上に、そういった階級があるから、例え正当性があったとしても日本みたいに裁判で白黒とはいかない。平民は逆に不敬罪で公開処刑さ~。怖いよね~。だからこそ、特権階級っていうんだけど、それじゃ困るよね~。まぁ、これは一部の尖がった一面で、ほとんどは案外まともだけどね~。」
みなさん、シオンさんがめっちゃ俺を脅してくるんですけど、これはこのままここに引きこもれってことなんですかね? 益々、街に行きたくなくなったんですが。
「ただ、ココみたいな存在がいることを忘れちゃいけない。もともとココはきっと奴隷か生贄目的で捕まったのだろうから。保護したハジメは、その現実だけは絶対に忘れちゃいけない。この世界にはそういう現実もあるということ。そしてその現実に直面した時、ハジメはどうやってアクションするのかを予め考えておくこと。いいかい?」
隣で毛布にくるまってスヤスヤと穏やかな表情で寝ているココを見て、優しい気持ちになる反面、無意識にそれに対する怒りでギリッと歯が鳴った。そいつらから見たら、ただの人身売買ビジネスなんだろうが、正直言って胸糞悪い。
もし仮に助けるのだとしても、俺ができることなんて本当に少しだけだろう。それでも考えずにはいられない。どうにかしてぶっ潰してやる。
「願わくは、全ての子らがお互いの手を取り合って、幸せに暮らす光景が見てみたいよ」
最後にシオンが呟いた言葉が俺の耳に届く前に、俺の意識は暗い世界に旅立った。
森での生活(というか神殿での生活)、ココとの共同生活にもだいぶ慣れた。ちなみに炊事や物資調達は俺が担当、森での採集はココが担当と役割分担ができてきた。もちろんソロ活動は危険なので、常にペアで行動しているが。決して、ココに負けるから一人で森に行きたくないと思っているわけではない! 逃げているわけではない! 断じてない!
ちなみに霊獣の卵は、拾った日に寝て起きたら姿形が無くなっていた。シオンが言うには、今はココの身体に融合していて、孵化する時までそのままらしい。
霊獣の卵の説明に、もし食べたら爆死するというシオンから聞いたそのままをココに教えた。次の日には融合したものだから、ココは嬉しいのかそうじゃないのか複雑で神妙な顔をしていた。それに前の日の夜に毛布で作った巣が無駄になってしまった。
昼間は衣食住の確保、夜は物資調達とシオン先生の異世界知識講座を受ける。これが日々のルーチンワークになりつつある。
「シオン、この辺りで近くて、比較的安全な初心者向けの街はあるか?」
「んー? 環境的に一番いいのは中央の貿易都市フリーだろうけど、ここからはどれくらいかかるかな、ちょっと計算する。近場だとヒト族の街があるけど、治安状態がなぁ」
「治安悪いのか?」
「正直、日本のぬるま湯の中で生きてきたハジメにはどこ行ってもきついと思うんだよね。簡単に説明すると昼間の大通りはそこそこ安全だけど軽犯罪注意、裏路地はマフィアの巣窟、スラムは何でもアリアリの無法地帯って感じかな? 警察なんてないから基本自己防衛必須。衛兵は一応いて法律っぽいのもあるけど、もし助けが呼べたとしても、衛兵が駆けつけるまでに本人が死んだら死人に口なしだよね~」
「お、おう」
「それにヒト族の社会は場所によって文化がマチマチだから注意しないと。貴族制のところなんて、人によっては道を遮っただけで下手したら殺されるよ? 中世ヨーロッパ時代は知ってるよね? 地球の貴族はノブレスオブリージュって考えがあるけど、この世界はない。貴族は血統に由来する選民主義だから、平民はゴミ屑みたいな偏った考えもある」
思ったより殺伐とした世界だった……。人間こええ。日本がいかに安全な国かがわかる。まぁ、最近は殺人やらでそこそこ物騒なのだが、それでもトップクラスに治安は良いからな。俺様至上主義多いのも問題だよなぁ。
「それにある意味で法律の上に、そういった階級があるから、例え正当性があったとしても日本みたいに裁判で白黒とはいかない。平民は逆に不敬罪で公開処刑さ~。怖いよね~。だからこそ、特権階級っていうんだけど、それじゃ困るよね~。まぁ、これは一部の尖がった一面で、ほとんどは案外まともだけどね~。」
みなさん、シオンさんがめっちゃ俺を脅してくるんですけど、これはこのままここに引きこもれってことなんですかね? 益々、街に行きたくなくなったんですが。
「ただ、ココみたいな存在がいることを忘れちゃいけない。もともとココはきっと奴隷か生贄目的で捕まったのだろうから。保護したハジメは、その現実だけは絶対に忘れちゃいけない。この世界にはそういう現実もあるということ。そしてその現実に直面した時、ハジメはどうやってアクションするのかを予め考えておくこと。いいかい?」
隣で毛布にくるまってスヤスヤと穏やかな表情で寝ているココを見て、優しい気持ちになる反面、無意識にそれに対する怒りでギリッと歯が鳴った。そいつらから見たら、ただの人身売買ビジネスなんだろうが、正直言って胸糞悪い。
もし仮に助けるのだとしても、俺ができることなんて本当に少しだけだろう。それでも考えずにはいられない。どうにかしてぶっ潰してやる。
「願わくは、全ての子らがお互いの手を取り合って、幸せに暮らす光景が見てみたいよ」
最後にシオンが呟いた言葉が俺の耳に届く前に、俺の意識は暗い世界に旅立った。
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