駄目神チートと征く、異世界創世記

ねこのにくきう

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2章 異世界転移は駄目神の思惑

2-2 俺、新たなる旅立ちを迎えるそうです②

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「美味しい……でも、何でこんなに美味しいの? この白い食べ物は見たことないけど、特に変わった材料は使ってないよね? 不思議」

「本当ですね、野営でこんなに良い物を食べられるなんて、今回の仕事はラッキーです」

「肉も、うまー!!!」

「ハジメの料理はいつも美味しいのです!」

 上から順にアイル、エリン、ケイン、ついでにココ。シオンは俺の分を食べないように。

「それにそんなに器用に魔法を使う人は初めて見ましたよ。何もないところから水を出したり、火を熾したり、よくそんな細かい調整ができますよね。しかも、魔法石も持っていないみたいですし、不思議です」

「一家に一人、ハジメだな!」

 魔法使いのエリンが言ったセリフに、前衛のケインが同調する。俺は家電か!?

 最初は魔法だと思っていたが、俺の『生活級魔法』は属性的には『科学』らしい。

 他の人にとっては、何もないところから水を出しているように見えるのだが、実際には何もないわけではない。水は空気中に多数存在する。目に見えない水分を集めたり、場合によっては水素と酸素を結合して作成したりすれば、水はどこでも作ることができる。

 エリンさんに聞いたのだが、こういった考えがない|この世界(エリュシオン)では、一般的に水は魔力を代償にして魔法で生み出す。自分の体内の魔力という媒体を、魔法石を介して水に変換するのだ。だが、これが1リットルの水ではなく、鉄砲水のような規模になるのが普通。勿論、練習して時間をかけて調整すれば出来るらしいが、

 そりゃ当然だ。時間をかけて大魔法ドーンならわかるが、細かく規模を絞るのに時間をかけていたら戦いの中で死んでしまう。だから奇人変人以外は誰も考えようともしない。結論として、自分の感覚で最もやりやすい規模での行使に至るわけだ。そして最も殺傷能力の高い物を好む傾向がある。コワヤコワヤ。

「さて、ココちゃんに指導でもしようかな」

 ケインがそう言ってココに稽古をつけてくれる。最初はケインの自主練をココが凝視していたのだが、思い切ってお願いしてみたら、あっさりと引き受けてくれた。その対価でご飯を作ることにはなったが……。

 初めは護身にと思ったのだが、ココの身体能力は日に日に上がっており、ケインとの稽古は俺には目視できないレベルの時もある。これはどゆこと……。

稽古では木剣を使っているが、主武装は俺が渡したサバイバルナイフ。子供に武器を持たせるのもアレかと思ったが、本人がやりたいと1点張りなのだからしょうがない。ナイフなら他にも用途がある。

それに、この世界では子供が自衛のため武器を持っていても普通らしい。むしろ持っていないほうが危ないとケインたちに言われた。俺も何か手に職をつけたほうがいいのだろうか? 真剣に考える今日この頃。

「ハジメは運動系の素質がないから、魔法系でいったほうがいいかも~。武器とか持っても間違えて自分を切りつけるタイプかも~。どんだけドジッ子~、プークスクス」

 シオンはだまらっしゃい。誰が運動音痴か!? 失礼な。

「それに『生活級魔法』は使い続けていれば便利になりますよ~。ハジメが今使っているのは活用法のほんの一部です。物事の仕組みが解っていれば電気だって起こせますし、自然現象だって再現できますよ~」

 ふむ、確かに電気が使えれば電解精錬とかもできるか……材料があればアルミニウムとか作れるかもしれないな。ジュラルミンなら需要はありそうな気がする。熱量の代わりにどれだけ持っていかれるかわからないから怖いが。
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