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2章 異世界転移は駄目神の思惑
2-3 俺、新たなる旅立ちを迎えるそうです③
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いくつかの街を超えて、もうすぐ商隊が目的とする街に着くというところで、ケインたちから警告がかかった。声のトーンからあまりよろしくない雰囲気なことがわかる。
「馬車の進行方向に障害物があるんだ。恐らく盗賊の類だと思う。基本的には私たちで処理するから、手伝わなくていい。ハジメは自分たちの身を守っていてくれ」
「初めての盗賊イベントかぁ。今まで平和でよかったのになぁ」
(ハジメ、前方500メートルに高エネルギー生命体5、離れたところに3。いずれも敵性反応有り。でも、ちょっと様子がおかしいかも)
「伏兵つきかぁ……前5人、後3人? ってことは8人?」
「伏兵いるの? なんでそんなことがわかるのか不思議なんだけど。合計8人で、普通の盗賊だったら楽勝かな。ハジメたちはこのまま隠れててくれればいいよ」
(ハジメ、後方にいる3人の生命反応が低い。もしかしたら……)
「……ケインさん、ちょっとお願いがあるんですけど聞いてもらえますか?」
前方の道には枝や木が散乱していた。恐らく近くの森から持ってきたものだろう。障害物としては頼りないが、確認と回避するためにどうしても速度を落とさなければならない。
「止まれ! 命が欲しければ、荷物を置いていけ!」
行く手を遮って、俺たちの前に現れたのはボロ布を頭から被った5人だった。こちらからは顔は確認できないように意図してやっているのだろう。
「こんにちは、私の名前はハジメ。今日はいい天気ですね」
「お前……俺たちを舐めてるのか? 荷物を置いていけと言ったはずだ、早くしろ!」
俺の極めて何でもないように装った物言いに、盗賊のリーダーっぽいやつが若干イラついているようだった。まぁ、逆の立場なら俺でも怒るわな。
「まぁまぁ、私こう見えて、神官の仕事もしておりまして、この服でおわかりになりますでしょう? 何かお困りのことはありませんかね? そう、例えば怪我人の治療とか……」
「!? もういい! やっちまえ!」
痺れを切らして周りの4人に指示を出した。5人が一斉に襲い掛かってくる。
「ケインさん! アイルさん! エリンさん! 相手に怪我はさせないようにして制圧してください!」
「まったく……面倒くさい注文だよ!」
「まぁ、美味しいご飯のためならちょっとくらいは我慢するよね~」
俺の無茶な注文をちゃんと考慮して、ケインたちはあっという間に盗賊たちを制圧してくれた。それにしても戦力が違いすぎる。というか、ケインたち強すぎ。ケインなんてココとの稽古用の木剣使ってるし……。その後、アイルさんが手際よく5人を拘束していく。
「……くっ、殺せ」
はい、クッコロ頂きました~。
もう後がないことを覚ったのか、リーダーが諦めの言葉を発した。他の4人ももう抵抗は諦めたようだ。
「君たちはなんでそんなことを言うかな……襲ってきたことは百歩譲って良しとしよう、しかし捕まったらすぐに生きることを諦めるのか? 残された3人はどうするつもりだ?」
「……なぜ、それを知っている」
「まぁ、それは企業秘密なんだけどね。さて、君たちは拘束されて動けないわけだけど、本当に残り3人を見捨てるってことでいいのかな?」
ちょっと意地悪な質問の仕方だけど、覚悟は問わなければいけない。
「ごめんなさい! お腹が空いてどうしようもなかったんです!」
突然、横の茂みから音がして、1つの人影が飛び出してきた。
「ゲイルたちを許してください! お願いします!」
こちらは顔が確認できる。頭部には、ココと同じような獣耳が1対。
今回襲ってきた盗賊の正体……それは、獣人の子供たちだった。
「馬車の進行方向に障害物があるんだ。恐らく盗賊の類だと思う。基本的には私たちで処理するから、手伝わなくていい。ハジメは自分たちの身を守っていてくれ」
「初めての盗賊イベントかぁ。今まで平和でよかったのになぁ」
(ハジメ、前方500メートルに高エネルギー生命体5、離れたところに3。いずれも敵性反応有り。でも、ちょっと様子がおかしいかも)
「伏兵つきかぁ……前5人、後3人? ってことは8人?」
「伏兵いるの? なんでそんなことがわかるのか不思議なんだけど。合計8人で、普通の盗賊だったら楽勝かな。ハジメたちはこのまま隠れててくれればいいよ」
(ハジメ、後方にいる3人の生命反応が低い。もしかしたら……)
「……ケインさん、ちょっとお願いがあるんですけど聞いてもらえますか?」
前方の道には枝や木が散乱していた。恐らく近くの森から持ってきたものだろう。障害物としては頼りないが、確認と回避するためにどうしても速度を落とさなければならない。
「止まれ! 命が欲しければ、荷物を置いていけ!」
行く手を遮って、俺たちの前に現れたのはボロ布を頭から被った5人だった。こちらからは顔は確認できないように意図してやっているのだろう。
「こんにちは、私の名前はハジメ。今日はいい天気ですね」
「お前……俺たちを舐めてるのか? 荷物を置いていけと言ったはずだ、早くしろ!」
俺の極めて何でもないように装った物言いに、盗賊のリーダーっぽいやつが若干イラついているようだった。まぁ、逆の立場なら俺でも怒るわな。
「まぁまぁ、私こう見えて、神官の仕事もしておりまして、この服でおわかりになりますでしょう? 何かお困りのことはありませんかね? そう、例えば怪我人の治療とか……」
「!? もういい! やっちまえ!」
痺れを切らして周りの4人に指示を出した。5人が一斉に襲い掛かってくる。
「ケインさん! アイルさん! エリンさん! 相手に怪我はさせないようにして制圧してください!」
「まったく……面倒くさい注文だよ!」
「まぁ、美味しいご飯のためならちょっとくらいは我慢するよね~」
俺の無茶な注文をちゃんと考慮して、ケインたちはあっという間に盗賊たちを制圧してくれた。それにしても戦力が違いすぎる。というか、ケインたち強すぎ。ケインなんてココとの稽古用の木剣使ってるし……。その後、アイルさんが手際よく5人を拘束していく。
「……くっ、殺せ」
はい、クッコロ頂きました~。
もう後がないことを覚ったのか、リーダーが諦めの言葉を発した。他の4人ももう抵抗は諦めたようだ。
「君たちはなんでそんなことを言うかな……襲ってきたことは百歩譲って良しとしよう、しかし捕まったらすぐに生きることを諦めるのか? 残された3人はどうするつもりだ?」
「……なぜ、それを知っている」
「まぁ、それは企業秘密なんだけどね。さて、君たちは拘束されて動けないわけだけど、本当に残り3人を見捨てるってことでいいのかな?」
ちょっと意地悪な質問の仕方だけど、覚悟は問わなければいけない。
「ごめんなさい! お腹が空いてどうしようもなかったんです!」
突然、横の茂みから音がして、1つの人影が飛び出してきた。
「ゲイルたちを許してください! お願いします!」
こちらは顔が確認できる。頭部には、ココと同じような獣耳が1対。
今回襲ってきた盗賊の正体……それは、獣人の子供たちだった。
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