俺様エリートは独占欲全開で愛と快楽に溺れさせる

春宮ともみ

文字の大きさ
141 / 276
本編・第三部

168

しおりを挟む
「今年の誕生日?確かクリスマスだったか。そこまでに新部門を軌道に乗せるって?」

 浅田さんがニヤニヤと智を揶揄うように笑みを浮かべた。


 智の口から飛び出してきた思いもよらない言葉。私にはまだ、その言葉が頭に届いていないようで。

(え、えええ?私の、誕生日までに、って……?)

 脳内は完全に大混乱パニックに陥っていた。


 確かに、去年の私の誕生日の日。お付き合いがキチンと始まったあのクリスマスの日。結婚を前提に、と言われて、深い青をしたベルベットの箱を目の前に差し出されて。智のその想いも言葉も受け取り、快諾した。

 あの箱に。本当に指輪が入っている、それをふわりと開けてくれる……そんな瞬間はいつ訪れるだろう、と、最近夢見がちに考えていたけれど。

 さっき智が口にしたように。新部門のことも落ち着いていないし、きっと……当分、先になるはずだと思っていた。それこそ、新部門が軌道に乗るまで。だから、年単位かかるだろうと。

 私だって、通関士試験が今年の10月に控えている。総合職に転換したばかりだし、新入社員の教育も担当している。主任にも昇進した。色恋にうつつを抜かしている場合じゃない。

 お互いに責任のある仕事を担っているからこそ、結婚のタイミングは慎重にならなければ、と……智も考えているのだろう、と、思って、いた。

(わ、私の誕生日まで?あと…8ヶ月しかないじゃない……!?)

 智は今までそんなこと、一言も私に言ったことなかった。だからこそ、智が考えているタイムリミットに思いもよらないタイミングで触れて。かぁっと全身が燃えるように熱くなる。


 私は耳まで真っ赤にしたまま、混乱する思考の中で智と浅田さんの会話に耳を傾け続けた。

「そーやって自分を鼓舞すんのも、邨上が営業成績上げ続けてこられた理由のひとつだもんなぁ」

 浅田さんがいたずらっぽく笑いながら智の身体を肘で小突いた。智はその言葉を受けて、鳩が豆鉄砲を食らったような表情をしている。

「……お前、気付いてたのか」

 普段からポーカーフェイスを保っている智が、浅田さんの一挙手一投足に振り回されている様に見えるこの様子は珍しい気がした。

「あ~、お前をちゃんと見てりゃわかるわ。人からビックマウスだと嗤われたとしても、そう公言して『やり遂げなきゃならねぇ』って思いは、少なくとも営業課の人間には伝わってんよ。言葉は言霊で、自信がないと口にしてしまえば失敗するって考えてることも。それを何よりも一番に大事にしてる、っつうことも」

 浅田さんのその言葉を受けて。智が会社でどういう評価を受けているのかを目の当たりにし、私も思わず胸が熱くなった。

 これまで智とは、直接の取引はしたことがない。だから、どういう風に会社で仕事に取り組んでいるのか、どういう風に商談をしているのか、全く知らなくて。

 智の仕事に向き合う姿勢を、きちんと評価してもらえている、ということは、揺るがない事実で。
 だからこそ、今回の件が……黒川さんの完全な逆恨みである、ということも。混乱した思考の中でも、その真実にだけは辿り着けた気がした。

(……あんな人の思い通りになんか、絶対に。絶対にさせない)

 改めて、そう決意して。ぎゅっと小さく唇を噛み締める。浅田さんが、そのいたずらっぽい笑みを瞬時に切り替えて、今までになかったような真剣な表情で口を開いた。

「……それはさておき。ぐだぐだしてっと例の横恋慕野郎に掻っ攫われんぞ。あんな手段使ってくるサイコパスだからな」

「…………」

 浅田さんに見つめられたままの智がぐっと押し黙る。

 例の横恋慕野郎。それはきっと片桐さんのことで。
 そして、あんな手段、というのは、あの夜の出来事のことだ。

 あの夜、帰国したばかりの智は同行していた浅田さんに荷物を預けて私を助けに来てくれた。だから私の素性は伏せているが、何が起きたのかは掻い摘んで説明している、と言っていた。

 横目でチラリと確認すると、浅田さんは真剣な瞳をして真っ直ぐに智を見つめている。浅田さんはそれほどまでに智のことを大切に……それこそ、親友と思ってくれている、ということを。浅田さんの言葉で、その表情で、しっかりと感じ取った。

 はぁ、と、浅田さんが大きく肩を上下させてため息をつく。

「にしても、その野郎のツラ、拝んでやりてぇよ。さぞかししてんだろうな、その野郎」

 浅田さんが心底つまらなさそうに片桐さんへの嫌味を呟く。その言葉に、細く整えられた眉を動かして、智が苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。

「……今日、うちに来たぞ」

(は!?)

 智の一言に、身体が硬直する。思わぬタイムリミットを聞かされて熱を持っていた身体が、まるで冷凍庫に放り込まれたかのように一気に冷えていく。驚きで声が出そうになるのを、浅田さんに勘付かれないように唇を噛んで、それを隠すように口元に手を当てた。

 片桐さんが?三井商社に?

(な、にを、しに……行ったの、あのひと…)

 混乱した思考では、その事実がひとつも噛み砕けない。ただただ、心臓が大きく鼓動を刻んでいるのを感じる。

「はぁ!?何しに」

 私の疑問を、浅田さんが代わりに智に投げ掛けてくれた。素っ頓狂な声が、静かな電車に大きく響く。
 智がその行動を咎めるように「うるさい」と声を上げて浅田さんの後ろ頭を軽く叩いた。後頭部を叩かれた浅田さんも、すまんというように小さく頭を動かす。

「商談。新部門のことで」

 智が淡々と浅田さんに言葉を向けた。

 聞くと、新部門に絡む形での商売の提案をされて、それを受ける形になりそうだ、ということだった。

「帰り際に俺に視線だけで宣戦布告して帰りやがった。そっちの目的もあったんだろう」

 不快感を隠すこともなく、智が眉間に皺を寄せながら、苛々したようにつり革を掴んでいる指をトントンと動かしている。

「………色々と用意周到過ぎねぇか、そいつ。まじでナニモンだよ、おい……」

 愕然としたような浅田さんの言葉が、ガタンガタンと揺れる電車内の音に紛れて小さく響いた。

 ゆっくりと、乗っている電車が速度を落とす。すると、浅田さんが足元に置いたビジネスバッグを手に持った。恐らく浅田さんは、次に止まる駅で下車するのだろう。

「とりあえず、何かあったらすぐ言えよ。俺も出来る限り協力してやっから」

 浅田さんが手に持ったビジネスバッグの中を漁りパスケースを引っ張り出した。その様子を、智が口元に手を当ててじっと見つめている。
 駅に到着し、車両のドアが、プシュ、と、圧縮された空気で開く軽快な音が響く。「じゃあな、邨上」と別れの言葉を口にした浅田さんが車体からホームに足を踏み出した。

「……浅田」

「ん?」

 口元から手を離した智が、固い表情を浮かべて浅田さんを呼び止めた。その呼びかけに、浅田さんはきょとんとした表情で智を振り返る。

「………明日、話したいことがある。時間とって俺のところまで来てくれるか」

 浅田さんは振り返ったまま、じっと。智の強張ったような表情を見つめている。そうして、二重のぱちりとした瞳を和らげ、ふっとその口の端をつり上げた。

「いいぜ。親友の頼みだしな。前から思ってたが、お前、いつもひとりで抱え込みすぎなんだよ」

「……」

 浅田さんのその言葉に、智はバツが悪そうな表情をして顔を背けた。扉が閉まるというアナウンスが、ホームに設置されたスピーカーから明るい音楽とともに流れてくる。

「ま。とりあえず明日な」

 そう口にして、浅田さんが降りたばかりの車両に背を向け、ヒラヒラと手を振った。プシュ、という音が響き、ドアが閉まる。
 独特の感覚があり、車体が揺れ、再度進行方向へと動き出した。

「……」

 じっと。智が、何かを噛みしめるように、浅田さんが降りて行ったドアを見つめている。その様子に、揺れ動く車内でバランスを崩さないように慎重に足を運んで、そっと智に近寄った。

「………お疲れさま」

 出来る限り小さな声で智に話しかける。

「………ん、知香もお疲れ」

 智も小さく囁くように言葉を返してくれる。その声色は、浅田さんに向けていたような声ではなく、……低く、甘い声色で。そんな声は私だけに向けてくれているのだ、と、今更ながらに実感して、胸の奥が少しだけむず痒くなる。

「……いい同僚さんだね、浅田さんって」

 顔が赤くなるのに気がつかないふりをしながら、考えていた事をそっと伝えた。短時間だったけれども、ふたりの間にある深い信頼関係を肌で感じ取ることが出来て、僅かばかり沈んでいた心が浮き立っていく。

「……ん。あいつのことは、信用に足ると思ってるよ」

 ダークブラウンの瞳を眩しそうに細めながら、智が小さく呟いた。その言葉に、浅田さんに明日話したいと言った件は、黒川さんのことだろうと察する。

 電車内ここで黒川さんや三井商社に商談で訪れたという片桐さんのことを口にするのは憚られた。だから。全く違う話題をぶつけることにした。

「………知らなかった。浅田さんってうちの最寄駅の一つ手前だったんだね」

 ふふ、と。小さく笑みを浮かべる。
 もしかしたら。智の家に引っ越してから、これまで私は帰り道に浅田さんと何度かすれ違ったりしていたのかもしれない。

「そう言えば、結婚式のスピーチ、するんだ?」

 さっき智がもう原稿は仕上がっている、と口にしていた。夕食の後に寝室のノートPCに向かう姿を毎日見ていたけれど、仕事のことだけじゃなくスピーチの原稿まで作っていたのかと思うと、やっぱり智はできる人なのだなと実感した。

「そう。あいつ、4月1日に入籍したんだと。で、6月25日に挙式っていう話だ」

「えっ……」

 6月25日。智の、誕生日。今年のその日は、偶然にも日曜日だったのだ。去年、智が私の誕生日に食事に連れて行ってくれたように、今回は私が智を食事に連れて行ってあげたいと思っていろいろとリサーチしているところだった。

「……そっか…」

 明らかに落ち込んだように肩を落とした私に、智が困ったように眉を下げて頬を掻いた。

「ごめんな。まさかその日に結婚式が入るなんて思ってもみなかったんだ」

 ガタンガタンと、静かに揺れる車内でふたりで同じポールを握りしめる。

「……や、仕方ないよ。日曜日だし、なんてったってジューンブライドだもの」

 6月に結婚式を挙げると一生涯にわたって幸せな結婚生活を送ることが出来ると言われていることは知っている。その日は日曜日だし、そこに結婚式お祝いごとが重なったとしてもこればかりは仕方のないことだ。

「……じゃぁ、知香も。挙げるなら6月がいいか?」

「へっ!?」

 突然の流れに動揺する。まさか『浅田さんの結婚式』の話題から、『私たちの将来』に話が飛ぶとは思っていなかったから。
 あまりのことに顔を赤くして口をパクパクとさせていると、ニヤリ、と。さっき浅田さんが智に向けたように、今度は智が口の端をつり上げて。ダークブラウンの瞳を、意地悪く細めた。

「…………今年のクリスマス。楽しみにしておいてくれ、な?」

「!?」

 その言葉に、ぼんっと音を立てて顔が赤くなるのを自覚した。
 私のその表情に、くくくっ、と、喉の奥を鳴らして。

 智が、楽しそうに。幸せそうに。笑みを浮かべた。

しおりを挟む
感想 96

あなたにおすすめの小説

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」 母に紹介され、なにかの間違いだと思った。 だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。 それだけでもかなりな不安案件なのに。 私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。 「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」 なーんて義父になる人が言い出して。 結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。 前途多難な同居生活。 相変わらず専務はなに考えているかわからない。 ……かと思えば。 「兄妹ならするだろ、これくらい」 当たり前のように落とされる、額へのキス。 いったい、どうなってんのー!? 三ツ森涼夏  24歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務 背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。 小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。 たまにその頑張りが空回りすることも? 恋愛、苦手というより、嫌い。 淋しい、をちゃんと言えずにきた人。 × 八雲仁 30歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』専務 背が高く、眼鏡のイケメン。 ただし、いつも無表情。 集中すると周りが見えなくなる。 そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。 小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。 ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!? ***** 千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』 ***** 表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。