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1章『自分の姿決め編』
『ギルドにて』
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1人の男が股間から不吉な音を立て始めた頃、俺は受付の獣人さんに話し掛けていた。
えっ?なんでさん付きなのかって?いやいや、俺だって初めて見たケモミミに何も感じない訳じゃないって事だよ。
まぁ、男なんだけど。
「あの~、冒険者登録したいんですが~」
我ながら凄まじい演技力で舌っ足らずな声を出すと、周りにいたショタコンや子供好きが鼻の下を伸ばしてこちらを見つめていた。・・・若干前のめりになりながら
「えっ?あっ、はい、ちょうどあと一刻で試験が開始なので、一緒に出向かれますか?」
「いいんですか~?お願いします~」
やばい、俺の馬鹿さ加減がやばい。
言葉の先を伸ばすと馬鹿さ加減が分かるという俺の持論はあながち間違ってはいなかったらしい。
──一刻後(1時間後)──
はい、という訳でね、化けの皮をここで剥がそうと思っていたのに、周りには何故か女冒険者と子持ちっぽい男冒険者が俺を見守っている。
なに?そんなに俺って幼いの?成長しようかな・・・
ちなみに、変身スキルの外見は年齢に比例するから、いくら頑張ってもこれ以上にはならない。
「それでは、これより冒険者登録試験を開始します!」
受付の獣人さんが宣言すると、途端に緊張に包まれる会場。
ちなみに、この試験はギルドの体育館?で行っており、かなり広い。
なんて言うか、ギルドの酒場よりは確実に広い。
「まずは希望番号一番前に出なさい」
俺の代わりにチンピラに突っかかられていた青年だ。
ちなみに、チンピラはもう『アレ』がないので、『ピラ』になっている(笑)。
「あそこにある的に向かって、自分が最も得意としている攻撃をしなさい」
「は、はい!」
的とは、真っ黒い石を立ててあるだけの物だ。
勿論、攻撃とは魔法や弓、剣や槍でもOKだ。
但し、魔法と物理はどっちも、もしくはどっちかというのを事前に知らせなければねらない。
俺はどっちもだがな。
「行きます!煉獄の炎!その炎に物理の力を添え、主の命に従え!!『炎の矢』!!!」
青年が手を翳し、詠唱を終えると、その手の30cm先になんかカッコイイ魔法陣が出てきて、そこから1本の矢が飛び出した。
「「「「「「おおー!」」」」」」
周りから歓声が上がり、その矢は見事に石を貫通し、拡散した。
「ふむ、下がってよし」
「ありがとうございました!」
対して動いたわけでもないのに、汗を拭い、こちらを見ると、ニコッと笑いかける。
「「「「「「ケッ」」」」」」
数人のつばを吐く音が重なり、俺はあいつより相当強い魔術を見せてやろうと決意する。
「次、希望番号2番前へ」
「俺様は剣で行くぜ!」
そうして、俺の番が訪れるのであった。
「次、最後だな、希望番号17番前へ」
「よろしくおねがいします!」
場が緊張に包まれる。なんで?
「行きます!」
そして俺は、自分がズーと考えていた詠唱をするのであった。
えっ?なんでさん付きなのかって?いやいや、俺だって初めて見たケモミミに何も感じない訳じゃないって事だよ。
まぁ、男なんだけど。
「あの~、冒険者登録したいんですが~」
我ながら凄まじい演技力で舌っ足らずな声を出すと、周りにいたショタコンや子供好きが鼻の下を伸ばしてこちらを見つめていた。・・・若干前のめりになりながら
「えっ?あっ、はい、ちょうどあと一刻で試験が開始なので、一緒に出向かれますか?」
「いいんですか~?お願いします~」
やばい、俺の馬鹿さ加減がやばい。
言葉の先を伸ばすと馬鹿さ加減が分かるという俺の持論はあながち間違ってはいなかったらしい。
──一刻後(1時間後)──
はい、という訳でね、化けの皮をここで剥がそうと思っていたのに、周りには何故か女冒険者と子持ちっぽい男冒険者が俺を見守っている。
なに?そんなに俺って幼いの?成長しようかな・・・
ちなみに、変身スキルの外見は年齢に比例するから、いくら頑張ってもこれ以上にはならない。
「それでは、これより冒険者登録試験を開始します!」
受付の獣人さんが宣言すると、途端に緊張に包まれる会場。
ちなみに、この試験はギルドの体育館?で行っており、かなり広い。
なんて言うか、ギルドの酒場よりは確実に広い。
「まずは希望番号一番前に出なさい」
俺の代わりにチンピラに突っかかられていた青年だ。
ちなみに、チンピラはもう『アレ』がないので、『ピラ』になっている(笑)。
「あそこにある的に向かって、自分が最も得意としている攻撃をしなさい」
「は、はい!」
的とは、真っ黒い石を立ててあるだけの物だ。
勿論、攻撃とは魔法や弓、剣や槍でもOKだ。
但し、魔法と物理はどっちも、もしくはどっちかというのを事前に知らせなければねらない。
俺はどっちもだがな。
「行きます!煉獄の炎!その炎に物理の力を添え、主の命に従え!!『炎の矢』!!!」
青年が手を翳し、詠唱を終えると、その手の30cm先になんかカッコイイ魔法陣が出てきて、そこから1本の矢が飛び出した。
「「「「「「おおー!」」」」」」
周りから歓声が上がり、その矢は見事に石を貫通し、拡散した。
「ふむ、下がってよし」
「ありがとうございました!」
対して動いたわけでもないのに、汗を拭い、こちらを見ると、ニコッと笑いかける。
「「「「「「ケッ」」」」」」
数人のつばを吐く音が重なり、俺はあいつより相当強い魔術を見せてやろうと決意する。
「次、希望番号2番前へ」
「俺様は剣で行くぜ!」
そうして、俺の番が訪れるのであった。
「次、最後だな、希望番号17番前へ」
「よろしくおねがいします!」
場が緊張に包まれる。なんで?
「行きます!」
そして俺は、自分がズーと考えていた詠唱をするのであった。
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