死んだら転生なんて何処のお約束だよ

最強願望者

文字の大きさ
6 / 13
第1章『まずは成長しましょう』

5話『王立魔法学園』

しおりを挟む
なんでジョブを知りたいんだろう?
まぁ単なる興味とか、さっきの魔法をどんなジョブで使ったのかは見てみたいか。

「・・・そうか・・・じゃあ少しお話しないかい?」

「・・・コクン」

少し寂しくなって来た所で来たからね、話だけなら聞いてあげよう。



場所はそのままで宴会場の端っこ。
僕とリチャードさん(話しかけてきた青年)と向かい合い、談笑していた。と言っても、僕は喋らないけど。

「それでね、君を魔法学園に招待したいと思うんだ」

ここまでの話の中で、リチャードさんは王立の魔法学園の教頭で、ここで再来年の入学生を決めに来たんだとか。

「今年と来年はもう埋まってしまってね、再来年はまだ300人位しかいないから、君を誘おうと思って」

うーん、ガルムとかサラに聞かないとなぁ。
再来年ってことは僕は3歳?あれ?そう考えると僕ってかなり常識外れ?



星魔法で両親と相談してから決めると伝え、今は楽しもうと話がついた。

「・・・・・・ゴクゴク」

オレンジジュースみたいな色の飲み物を飲んでいると、こちらに何人かが寄ってくるのがわかった。人混みに紛れ、少しづつ近づいてくる。

「・・・」

特に何もせず、ただ座ってボーッとしてると、男の子3人女の子3人のグループが寄ってきた。

「ねぇ君、僕達と遊ぼうよ」

真ん中にいた5歳くらいの少年が声をかけてくる。
僕は横に首を振り、視線をテーブルに戻す。
現在位置は部屋の真ん中らへん。
テーブルの上にはゼリーのような物が置いてあり、非常に美味しそうである。

「なんでー?1人はさびしいだろー?」

3歳くらいの少年がそう言うと、周りの少年少女がそうだーそうだーと騒ぎ出す。
僕は再度首を横に振り、星魔法で言葉を紡ぐ。


1人は、慣れていますので。

それに、あなた方は僕の利益にならない。

僕に近寄らず、僕に声をかけず、僕に興味を持たないでください。


そう書くと、たまたまこちらを見ていた大人は目を細め、少年少女はまだ字が読めないらしく、ポケーっと文字列を眺めていた。

それを横目に、僕は肉などのお腹に溜まる食べ物が置いてあるところまで歩いていった。



「楽しかったな!カイン、サラ!」

「そうね、お料理も参考になったわ」

「・・・コクン」

あれから数時間食べ飲みしながら歩き、月が真上に見える位の時間帯になった。
あれからは誰も僕に話しかけず、1人もくもくと・・・いや、もぐもぐと食べ歩いていた。

「しっかしカイン、あの文字はなんだ?俺達も初めて見たぞ」

「本当、カインが天才なのは知っているけど、ここまでとは思ってなかったわ」

サグリナはこちらを眺め、しかし口を開かない。
どうしようかな、それよりも学園の話した方がいいかな?

「・・・カリカリ」

木の板に文字を書いていく。


先程王立魔法学園に招待されました。

僕は行きたいと思っています。

入学予定日は再来年の4月です。

入学費を払って貰ってもいいですか?


少し雑になってしまったが、言いたい事とお願いは書いたし、読めないほどじゃあない。

両親の場所顔を見ると、木の板を覗き込み、何かを考えていた。

「そうか・・・王立の魔法学園に・・・よし、分かった俺達が払ってやるからしっかり学んで来い」

「あなた、再来年って書いてあるわよ・・・でも、そうね、いつまでも家にいても成長しないわよね」

よかった。もしかしたらダメだとか言われるかと思った。
でも、よく考えたら許可しない意味が無いしね。

サグリナは依然黙ったままだけど、何も考えてなさそうにも見える。



家に着くと、僕は真っ先に部屋へ戻り、スキルの練習を始める。

『削除』これはなんて言うか、手に触れたものを上書きするように消し去る。そんな感じの奴だ。

『殺害』これは結構すごい効果で、距離を殺す、力を殺す、気配を殺す、などの事ができるようだ。
ただ、殺すと二度と戻ってこないから、領民のガキ大将にやった所、力を完全に無くし、攻撃力も表示が無くなったらしい。
距離を殺すと、世界が急速に回復し、一瞬で元に戻るから、これは結構重宝している。例えば、トイレに間に合わなそうな時とか。

まだこの二つしかやってないけど、なかなか使えるし、他のスキルも頼りになる。痛覚耐性はまぁ、一切痛みを感じない。

この前、ベットに爪を引っ掛けてしまい、一気に剥がれたのに全く痛くなかった。少しスースーしたけど。

(学園か・・・いや、僕は強くなるんだ。きっと大丈夫)

馬車の中でガルムに聞いた話だと、魔法学園は実力至上主義で、上からS~Dまでクラスがあるらしい。

年層事に分かれており、最上級生は17歳で、大体の人は3歳から入るから、14年学園で過ごすことになる。
休みはあるけど、王都から出てはだめで、全寮制。

毎年学年対抗戦と、学校対抗戦があって、個人戦で優勝した生徒は自分が所属している学園か国が出来る事なら何でも希望の物を貰えるらしい。

(あんまり興味はないけど、自分の強さを確かめるにはいいかもしれないね)

まぁ慌てず焦らずで過ごしていこう。
あと2年、いや、あと一年半かな。
それまでに僕は強くなろう。

もう、絶望を味わいたくないからね。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。

下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。 またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。 あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。 ご都合主義の多分ハッピーエンド? 小説家になろう様でも投稿しています。

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

処理中です...