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第四章 黒の子ども編
43.世界で一番
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「火の番は、オレとディーンで交代してやるからよ。お坊っちゃんと嬢ちゃんは寝てていいぜ」
ローガンさんの言葉に、ディーンの顔を見る。頷いてくれたので、先に休ませてもらうことにした。
マントにすっぽりとくるまって、太い石柱を背にして目を閉じる。
……うん、全っ然眠れる気がしない。
「ユキ。俺に寄りかかるといい」
もぞもぞしていると、ディーンが気づいて声をかけてくれた。お言葉に甘えて、おずおずとディーンの肩に寄りかかる。体を預けると、安心して身体から力が抜けた。
おお、いい感じ。
これなら暖かいし、何より幸せ──
引き込まれるように眠りに落ちて、はっと目覚めるともう朝になっていた。
ディーンから体を離して、目をこする。大あくびが飛び出した。
「起きたか。川に顔を洗いに行こう。水もくまないといけないしな」
ディーンの言葉に、ぼんやりしながら頷いた。
うーん、と伸びをして立ち上がると、体からバキバキと音がしそうなくらい凝っていた。
「野宿って大変……。でも、ディーンとローガンさんの方がもっと大変だったよね。ちゃんと寝れた?」
冷たい川の水で顔を洗って、やっとしゃっきりした。
ディーンも川の水を飲み、顔を上げると微笑した。
「大丈夫だ、ローガンと交代だったからな。さすがに封鎖も解けているだろうし、早く次の街に行ってゆっくり休もう。まともな食事も取りたいしな」
同感!と元気よく答えて私も笑う。
保存食っておいしくないし、何より温かいものが食べたい。それに野菜も。
賑やかにおしゃべりしながら遺跡に戻ると、ローガンさんとセオさんも起きていた。
味気ない朝食を済ませて、火の後始末をしっかりする。
「よし、んじゃあ出発──」
「ユキコさん、ディーンさん! 滅多にない機会ですから、石柱をじっくりご覧ください!」
ローガンさんの号令は気にせずに、セオさんが私とディーンの腕を引っ張る。
言われるがまま、石柱の側に近付いた。
ん……?
「何か、彫ってありますね?」
風化して薄くなっているけれど、石柱の表面には文字と絵が刻まれていた。文字は全く読めなかったが、絵は棒人間のような単純なものである。漫画チックでちょっと可愛らしい。
「これぞ、古代メルニア文字です! 春夏秋冬をどのように過ごすべきか、古代の人々の知恵と習慣が伝えられているのですよ!」
「……いや、だからそろそろ出発……」
「春に行われる恋の歌祭り、夏に毒虫に刺された際の対処法、秋に美味しいキノコの見分け方、冬に備えるための保存食の作り方。古代の人々にも、もちろん現代の我々と同じく日々の営みがあったわけです!」
熱く語るセオさんに圧倒されて頷く。
そんな素朴な内容が書かれているのか。文字はわからないけれど、もう一度まじまじと石柱を見つめた。
「なあ、おい。そろそろ──」
「黒花のことは書かれていないのか? 虫刺されの対処法より、そっちの方がずっと大事だろう」
不審そうに問うディーンに、セオさんは大きく頷いた。
「古代メルニア期の遺物には、黒花に関する記述は一切ありません。もう少し後の時代になると、チラホラ見られるようになるんですけどね」
「そうなんだぁ。それじゃ、その時代にはまだ黒花はなかったんですね」
「知らなかったな」
セオさんの説明に二人して感心していると、遂にローガンさんがブチ切れた。
「てめぇらっ! 出発するっつってんだろうがぁ!!」
◇
街道に戻ると、無事に封鎖は解除されていた。
「よかったぁ。次の街にはどれくらいで着くのかな?」
ディーンが答えるよりも早く、前を歩くローガンさんが振り返った。進む方向は同じなので、なんとなく一緒に行動しているのだ。
「そりゃあ、どの街に行くかで変わるな。このまま進むと、街道が北と東で分岐すんだよ」
「ちなみに、ボクらは北のミズリの街へ向かうんです。もちろんあなた方もそうでしょう?」
にこにこと断定され、首を傾げた。
なんで、もちろん?
「東に行くと、今日中に街に辿り着けないからな。今夜も野宿になってしまう」
ディーンの言葉にぎょっとなる。また野宿は勘弁です!
焦って隣を歩くディーンの腕をつかんだ。
「なら、北に行こう!」
「……そうだな。それしかないか」
なぜかディーンがため息をついた。
北に行くのは嫌なのかな、と不思議に思う。ディーンを見上げて尋ねるより先に、セオさんがこちらを振り向いて熱っぽく話し出した。
「ミズリの街はオススメですよぉ。ボクも行くのは初めてなんですが、あの街にはものすごい目玉があるんです!」
危ないから前を向いて歩いてください……。
「目玉って、何なんですか?」
後ろ歩きするセオさんが気になりつつも、好奇心に負けて聞いてしまった。
名物料理かな、それとも変わった建築物とか?
想像するだけでわくわくしてしまう。
セオさんはにやにやしながら勿体つけて、たっぷりと間を置いてやっと教えてくれた。
「それは、なんと……図書館なのです!!」
目が点になった。
図書館って……そんなの珍しい?
「えっ、どうして驚かないんですか!? 図書館ですよ、図書館! 無料で好きなだけ本が読めるんですよぉっ」
半べそをかきながら熱弁するセオさんに、なんと返していいのかわからない。困っていると、横からディーンがフォローしてくれた。
「王都のような都市ならともかく、ミズリ程度の大きさの街だと確かに珍しいな」
ディーンの言葉に、セオさんはパッと顔を輝かせた。
「そう、そうなんです! ミズリ出身で成功した大商人が、図書館を設立して街に寄贈したそうなんですよ! 絵本から専門書まで、蔵書もかなり充実してるらしくて。いやぁ、早く見てみたいなぁ」
幸せそうに頬を緩ませている。
絵本ぐらいなら、私でも読めるかもしれない。俄然興味が湧いてきた。
「私たちも行ってみようよ、ディーン」
「……ああ、そうだな」
なんとなく煮えきらない返事に違和感を覚える。
ディーンはそんな私に目配せすると、少しずつ歩調を緩めた。
「……ローガンのことは、あまり信用するな。駆除師なんてものは、後ろ暗い人間の集まりに過ぎない。あいつらと行動を共にするのは、なるべく避けた方がいい」
昏い目をしてささやくディーンに、驚いて目を瞬いた。
私は世間知らずだし、駆除師のこともよく知らない。それでも──
「ローガンさんのことはわかんないから、何とも言えないけど。私は……ディーンのことは、世界で一番信頼してるよ? 駆除師とか関係なく」
ディーンが、自分自身のことまで卑下しているような気がして。
これだけは伝えなければと、一生懸命に偽りのない気持ちを話した。ディーンは驚いたように目を見張ると、ふっと表情を和ませる。
「そうか。──ありがとう、ユキ」
嬉しそうに微笑んでくれた。
その笑顔に、なぜかドキドキしてしまう。
「……お前ら、何いちゃついてんだよ」
ローガンさんがジト目で振り返ったので、慌てて誤魔化した。
別にいちゃついてませんけどっ!?
ローガンさんの言葉に、ディーンの顔を見る。頷いてくれたので、先に休ませてもらうことにした。
マントにすっぽりとくるまって、太い石柱を背にして目を閉じる。
……うん、全っ然眠れる気がしない。
「ユキ。俺に寄りかかるといい」
もぞもぞしていると、ディーンが気づいて声をかけてくれた。お言葉に甘えて、おずおずとディーンの肩に寄りかかる。体を預けると、安心して身体から力が抜けた。
おお、いい感じ。
これなら暖かいし、何より幸せ──
引き込まれるように眠りに落ちて、はっと目覚めるともう朝になっていた。
ディーンから体を離して、目をこする。大あくびが飛び出した。
「起きたか。川に顔を洗いに行こう。水もくまないといけないしな」
ディーンの言葉に、ぼんやりしながら頷いた。
うーん、と伸びをして立ち上がると、体からバキバキと音がしそうなくらい凝っていた。
「野宿って大変……。でも、ディーンとローガンさんの方がもっと大変だったよね。ちゃんと寝れた?」
冷たい川の水で顔を洗って、やっとしゃっきりした。
ディーンも川の水を飲み、顔を上げると微笑した。
「大丈夫だ、ローガンと交代だったからな。さすがに封鎖も解けているだろうし、早く次の街に行ってゆっくり休もう。まともな食事も取りたいしな」
同感!と元気よく答えて私も笑う。
保存食っておいしくないし、何より温かいものが食べたい。それに野菜も。
賑やかにおしゃべりしながら遺跡に戻ると、ローガンさんとセオさんも起きていた。
味気ない朝食を済ませて、火の後始末をしっかりする。
「よし、んじゃあ出発──」
「ユキコさん、ディーンさん! 滅多にない機会ですから、石柱をじっくりご覧ください!」
ローガンさんの号令は気にせずに、セオさんが私とディーンの腕を引っ張る。
言われるがまま、石柱の側に近付いた。
ん……?
「何か、彫ってありますね?」
風化して薄くなっているけれど、石柱の表面には文字と絵が刻まれていた。文字は全く読めなかったが、絵は棒人間のような単純なものである。漫画チックでちょっと可愛らしい。
「これぞ、古代メルニア文字です! 春夏秋冬をどのように過ごすべきか、古代の人々の知恵と習慣が伝えられているのですよ!」
「……いや、だからそろそろ出発……」
「春に行われる恋の歌祭り、夏に毒虫に刺された際の対処法、秋に美味しいキノコの見分け方、冬に備えるための保存食の作り方。古代の人々にも、もちろん現代の我々と同じく日々の営みがあったわけです!」
熱く語るセオさんに圧倒されて頷く。
そんな素朴な内容が書かれているのか。文字はわからないけれど、もう一度まじまじと石柱を見つめた。
「なあ、おい。そろそろ──」
「黒花のことは書かれていないのか? 虫刺されの対処法より、そっちの方がずっと大事だろう」
不審そうに問うディーンに、セオさんは大きく頷いた。
「古代メルニア期の遺物には、黒花に関する記述は一切ありません。もう少し後の時代になると、チラホラ見られるようになるんですけどね」
「そうなんだぁ。それじゃ、その時代にはまだ黒花はなかったんですね」
「知らなかったな」
セオさんの説明に二人して感心していると、遂にローガンさんがブチ切れた。
「てめぇらっ! 出発するっつってんだろうがぁ!!」
◇
街道に戻ると、無事に封鎖は解除されていた。
「よかったぁ。次の街にはどれくらいで着くのかな?」
ディーンが答えるよりも早く、前を歩くローガンさんが振り返った。進む方向は同じなので、なんとなく一緒に行動しているのだ。
「そりゃあ、どの街に行くかで変わるな。このまま進むと、街道が北と東で分岐すんだよ」
「ちなみに、ボクらは北のミズリの街へ向かうんです。もちろんあなた方もそうでしょう?」
にこにこと断定され、首を傾げた。
なんで、もちろん?
「東に行くと、今日中に街に辿り着けないからな。今夜も野宿になってしまう」
ディーンの言葉にぎょっとなる。また野宿は勘弁です!
焦って隣を歩くディーンの腕をつかんだ。
「なら、北に行こう!」
「……そうだな。それしかないか」
なぜかディーンがため息をついた。
北に行くのは嫌なのかな、と不思議に思う。ディーンを見上げて尋ねるより先に、セオさんがこちらを振り向いて熱っぽく話し出した。
「ミズリの街はオススメですよぉ。ボクも行くのは初めてなんですが、あの街にはものすごい目玉があるんです!」
危ないから前を向いて歩いてください……。
「目玉って、何なんですか?」
後ろ歩きするセオさんが気になりつつも、好奇心に負けて聞いてしまった。
名物料理かな、それとも変わった建築物とか?
想像するだけでわくわくしてしまう。
セオさんはにやにやしながら勿体つけて、たっぷりと間を置いてやっと教えてくれた。
「それは、なんと……図書館なのです!!」
目が点になった。
図書館って……そんなの珍しい?
「えっ、どうして驚かないんですか!? 図書館ですよ、図書館! 無料で好きなだけ本が読めるんですよぉっ」
半べそをかきながら熱弁するセオさんに、なんと返していいのかわからない。困っていると、横からディーンがフォローしてくれた。
「王都のような都市ならともかく、ミズリ程度の大きさの街だと確かに珍しいな」
ディーンの言葉に、セオさんはパッと顔を輝かせた。
「そう、そうなんです! ミズリ出身で成功した大商人が、図書館を設立して街に寄贈したそうなんですよ! 絵本から専門書まで、蔵書もかなり充実してるらしくて。いやぁ、早く見てみたいなぁ」
幸せそうに頬を緩ませている。
絵本ぐらいなら、私でも読めるかもしれない。俄然興味が湧いてきた。
「私たちも行ってみようよ、ディーン」
「……ああ、そうだな」
なんとなく煮えきらない返事に違和感を覚える。
ディーンはそんな私に目配せすると、少しずつ歩調を緩めた。
「……ローガンのことは、あまり信用するな。駆除師なんてものは、後ろ暗い人間の集まりに過ぎない。あいつらと行動を共にするのは、なるべく避けた方がいい」
昏い目をしてささやくディーンに、驚いて目を瞬いた。
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「ローガンさんのことはわかんないから、何とも言えないけど。私は……ディーンのことは、世界で一番信頼してるよ? 駆除師とか関係なく」
ディーンが、自分自身のことまで卑下しているような気がして。
これだけは伝えなければと、一生懸命に偽りのない気持ちを話した。ディーンは驚いたように目を見張ると、ふっと表情を和ませる。
「そうか。──ありがとう、ユキ」
嬉しそうに微笑んでくれた。
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