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第三章 指切
第四十七話
しおりを挟むあいだに割って入る遥希を、けれど一大は「邪魔をするなっ、こんなやつ庇ってんじゃねえっ」とふたたびつき飛ばす。
よろめきながらも立ち直す遥希に龍哉が切れる。
「てめえっ──遥希に何しやがる」
「ぐあっ」
遥希を睨みよそ見をする一大の頬へ龍哉の重いこぶしがめり込む。十代の頃はそれこそ自慢できない数々の武勇伝を持つ龍哉、喧嘩で鍛えた豪腕は並みの男では敵わない。
龍哉のくり出す渾身の一撃に、なす術もなく一大は吹っ飛ぶ。踊り場に倒れる一大、目を見開き呆然とする遥希。頬を押さえうずくまる一大に、龍哉は更に攻撃を加えようと馬乗りとなる。
「おらっ、なに調子に乗ってんだ、このタコっ! てめえ遥希を捨てて女と結婚したんだろっ、ンで今更なにふざけたこと言ってやがんだよっ。こっち向けやクソがっ!」
「うっ、ぐっ──うるせえっ……おまえに俺の気持ちが分かって堪るかっ」
「ンだと、こらっ!」
原形をとどめないのではないかと思うほどに一大の顔を殴打する龍哉、鼻や口から流れる血液で白いタキシードが真っ赤に染まっていく。
されるがままとなっても不満を吐く一大に挑発され、益々ヒートアップした龍哉はもう手がつけられない状態だ。何度も何度も殴り怒りをぶつける龍哉。
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