127柱目の人柱

ど三一

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御殿編

我欲 ⭐︎性描写あり

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「あっ、あっ、あっ…ああ…!」

俺の動きに合わせてナジュがあられも無い声を上げ、手をついた小屋の壁が2人の交わりの余波を受けてギシギシと軋み、嬌声と悲鳴の合唱を特等席で聴いている。若しくはナジュの肉体を支配している俺の滾りが蕾を貫き奏でる水音も衝突音も、合唱の一部なのかもしれない。

「ナジュッ!尻が上向いてきたぞ…ッ!俺のモノに最奥を突けと言っているのか!?」
「ああんッ」

バチン!とナジュの尻を叩くと、丸く豊満な尻がフルと震え、狩人のモノを情けなく締め付ける。蕾が狩人に媚びるように咀嚼を繰り返し、尻を打ち据えるとぎゅっと閉じようとする。しかしそれを許さず激しく押し通り、亀頭手前まで一気に抜くを数度重ねた所、ナジュの蕾は狩人のモノを我が茎、我が根と決めたのか、引いた時蕾から茎が離れぬようぐっと締めた。

「素直な尻め…ク…!こんな淫靡な本性を隠していたとはッ!」
「んああっ…違うッ!…お前が、手加げ…んんッ…しないからぁ…ッ!」
「嘘をつくなッ!」

尻肉を乱暴に掴み左右に広げると、ドスとナジュの最奥を突いた。

「んあ゛あ゛~ッ!!」

パタパタと地面に落ちるナジュの欲。一気に放出され小屋の壁までも白に汚す。

「クク!景気が良い事だッ!滅びに向かう我が集落に置いて、惜しみなく与えられるのは精位のものよ!」
「うあっ、ひぃんっ、だ、出したっ、ばかりぃ…だからっ!あまり、強く…はあんっ!」
「無理なッ相談だな!ほら、尻をこちらに押し付けろ!ナジュ…!」

狩人は突き入れる動きに合わせてナジュの尻を思い切り引き寄せる。小鳥の囀り、木々のざわめきが穏やかな森の中、パァン、パァン、と尻と腰の衝突音が響く。淫に浸る2匹の獣が快楽を貪りあっている。

ナジュは、あ、だか、お、だかの短い言葉を発して、狩人に使われる尻をピクピクと痙攣させる。再び立ち上がったナジュのモノは、狩人の絶頂とお供するだろう。

「淫乱なナジュ…ッ!俺の情夫だ…!俺だけの、んぐっ!誰にも渡すものか…ッ」
「あっあっああーッ!」
「ナジュッ言えッ!俺の精が欲しいとッ!俺の精全てナジュの淫乱な肉体に浴びせかけてやるッ!」
「ほ、欲しいッお前の精をんんっ!尻の奥にぃッ!」

狩人を貪るように押し付けられるナジュの尻、狩人の突き入れが重なった時、2人の獣は同時に絶頂に至った。

「クァッ!!」

狩人が精を放つと、ナジュもまた精を放ち、2人の結合部から快感が広がってゆく。熱い迸りは肉に土にぶち撒けられた。

「はあ…はあ…う゛っ」

狩人の精を嚥下でもしているように、ごくん、ごくん、と中に向かって収縮させるナジュの尻。狩人が余力で腰をパン、パンと当てると、ナジュのモノは狩人の突き入れに合わせ欲の残滓をピッ、ピッと吐き出した。狩人もまたナジュに全てを注ぐと、歪んだ欲望が満たされ次なる欲望が顔を出す。

「ナジュ、今度は小屋で交わるぞ…」
「はあ…はあ…まだ、調べるのかよ…」
「ああ、俺の気が済むまで……。ナジュの快い所を知り尽くし、俺のモノなしで居られないようにしてやる」
「それって…阿保程交合するって事か…?」
「そうだ…俺のナジュよ」

狩人は小屋にナジュと共に入ると、早速毛皮を敷いた寝床に押し倒し欲の続く限り終わらない交わりを開始した。

何度目かわからない交合で、狩人は寝そべり、己のモノの上で尻を踊らせるナジュの背を満足そうに眺めていた。快楽に素直になったナジュは、狩人の思うがままに痴態を見せる。辺りには白濁が飛び散り、互いの身体も床も壁も白で汚していた。狩人は感慨深くナジュを眺め、言葉を口にする。

「クク…お前とは初めての性行だが、こんなにも相性が良いとは。もっと早くに犯してやれば良かったな…ええ、ナジュ?」
「……初めて?」

ナジュは変わらず狩人のモノを尻で飲み込んでいる。

「ああ」
「……嘘を吐くなよ。お前は自身の兄に成り済まして、俺を陵辱したろ?」
「……さて、何の事だか…う゛っ」

ナジュは強く狩人を締め付けた。その情熱的な抱擁に対し、ナジュの声は冷たかった。

「……俺の身体が欲しかったのか?」
「クッ……そうだ……。いつかお前を物にして、集落で関係を認められずとも、密かにこの山小屋で身体を合わせられればと思っていた…」
「……お前の兄は優しい男だったよな」
「ああ…お人好しで、分け隔てなく…優しい…同じ家で育ったと…思えぬ男だ。お前は、兄に懐いていたな…?他の集落の人間と同じように、俺より兄を…」

狩人の目に憎しみの感情が表出する。長い間比較され、決して愚かでも情が無かった訳でもない狩人は、心が歪んでしまった。自慢の弟だと兄が集落の村人の前で口にする度、居た堪れない心地でいた。弟を自慢する話でも、村人は兄の方をずっと見ていた。

「…俺は所詮優しい兄の、愚弟。人柱を買って出るような聖人には、一生成れない。選ばれたならば、俺はすぐに集落から逃亡しただろう……次にお前が選ばれると決まっていても」
「……」
「……特にお前を可愛がっていた兄の頼みを、お前が聞かぬはずがない。…お前を犯したのは、俺の欲の他に……兄の名誉を傷付ける目的もあったのかもな。聖人として死んだ兄は、唯一お前の中で偽善者となる……お前は、お前だけは…兄の為に祈らない」

真実を吐露するに連れ、ナジュに飲み込まれたモノは熱くなってゆく。

「……しかしなぜ。何故今になって俺だと気付いた?以前はそんな素ぶりなど…」
「……それは、俺の正体が何かって聞いているようなものだ。今もナジュはお前の謀を知らない」

狩人は背筋が凍り付く。ナジュ、本物だとしか思えなかった。結合部は火のように熱い。

「……生前は気付かなかったなぁ、まさかお前の方だったとは。とでも言った方がいいかあ?」
「はっ……はぁっ……はっ…」
「……身体は生前のナジュのものだ。正真正銘な。お前はナジュを手籠にしたかったんだろう?」
「はっ、はぁっ、はぁっ…!」

狩人は近くに置いた服を取って、ナジュの姿をした何者かから距離を取ろうとする。しかし、尻に狩人のモノが飲み込まれ幾ら腰を引いても抜けないのである。しかも、そこはどんどん熱を持っていく。

「……ナジュの身体は暖かかったかぁ?」

ナジュの姿をした何者かが振り向くと、肉が焼け爛れ骨が所々見える燃えた死体に変化した。

「う、うわああああぁぁぁッ!」

狩人は無惨な焼死体に己のモノを突っ込んでいた。



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