8 / 25
8 姉妹
しおりを挟む
私の名はアネット。
父親であるグランツ子爵と庶民であったお母様の間に生まれ、3歳の時に現当主であったお父様、オニキス・グランツに連れられてグランツ家に籍を置き、正式な『グランツ子爵家令嬢』となった。
グランツ子爵家に来るまで、私はお母様と市井で暮らしていた。お母様は私を身篭るまでは、旅芸人をしていて、『美姫』として人気があったそうだ。
類まれなる歌声の持ち主でもあり、各地を回る旅芸人の一座の中でも有名な歌姫だった。
柔らかなストロベリーブロンドは淡く波打ち、キラキラと輝くサファイアのように澄んだ瞳。透き通った白い肌に女性らしい細い肢体、その細い体に相反するような豊満な胸。お母様は誰もが羨む美女だった。
お父様とお母様の出会いは、偶然だった。たまたまお父様が立ち寄った劇団の会場でお母様が歌声を披露していた所を見かけたのだそうだ。お父様はお母様に一目惚れし、その場で熱烈な求愛をしたのだとか。お母様はお父様の美貌と熱心な態度に惹かれて、お付き合いを始めたと言っていた。
その頃のお父様はまだ貴族であることを隠してはいたけれど、お母様はどことなく漂う気品から、高貴な身分の方だということは気づいていたらしい。
二人はお互いに深い仲になり、お父様は旅芸人の一座に出資して、その代わりにお母様を引き抜いた。
お父様は王都の庶民が住む街に小さな一軒家を買い、一緒に暮らしていた。
交際から一年と経たずにお母様は妊娠し、私を産んだ。
お父様は私の誕生を喜び、沢山可愛がってくれたとお母様は幸せそうによく小さい時の私に言い聞かせていた。そして私の誕生と共に、本来の身分を明かされたとも。
「子爵と聞いて勿論驚いたけれど、オニキス様はいつか必ず私たちを家に迎え入れると仰っていたわ。必ず幸せにするから、って」
だから私はあの方について行くと決めたの。
そう言ってお母様は嬉しそうに笑っていた。
私は愛されて生まれた。望まれて生まれた。繰り返しそう聞かされ、私はそれが普通なのだと思っていた。事実私は両親から愛されていた。だから私は誰からも愛される子なのだと。
そして──私が三歳になった日。
お父様に連れられて私はお母様と共にグランツ家に足を踏み入れた。
そこはきらびやかな世界だった。見たことも無い綺麗な宝石が並び、上等な布の可愛らしいフリルやレースが満載のドレス。自分の世話をしてくれるメイドがいる。
屋敷自体も大きく、王都で住んでいた一軒家の何倍あるだろうかと呆然としたものだ。
「今日からお前はここに住むんだよ。アネット」
お父様はニコニコと微笑んで私の頭を撫でてくれた。
今日からここに住むの? こんな豪邸に? 私が? まるで絵本にでてきたお姫様のようじゃない。
憧れていた絵本の中のお姫様。白亜のお城に住み、綺麗なドレスを着て、幸せに暮らす。
そんな夢みたいなことが今現実に起きている。
舞い上がっていた私にお父様は嬉しそうに笑いながら「アネット、こちらへ」と手招きした。
お父様に招かれるままに居間に足を踏み入れる。
すると、そこには一人の少女がいた。
陽の光を受けて輝くストレートなアッシュブロンドの髪。肌はお母様と同じくらい白く透き通っている。優美な長い睫毛に彩られた瞳はエメラルドグリーン。白い肌に色をさす薔薇色の唇に、すっと通った鼻筋。信じられないくらい綺麗な少女が私を見ていた。
私より年上らしい彼女は、私とお母様の存在に気づくと驚いたようにそのエメラルドの瞳を見開いた。
父はにこやかに笑うと、私とお母様をその少女に紹介した。
「エマ、紹介しよう。君の新しい家族だよ!」
──この子が、お父様が言っていた「お母様が違う私のお姉様」なのか。
お父様から予め異母姉がいると聞かされていた私はエマと呼ばれた姉らしいその人を見て心が弾んだ。
こんな綺麗な人が私の新しいお姉様なのね! 素敵!
そう考えていた矢先。
──バシンッ!
その『お姉様』はお母様を拒絶した。
握手をしようとして叩かれた手を見て呆然とするお母様。私も訳が分からず『お姉様』を見つめる。
エメラルドの瞳と視線があった。
「!」
その眼に宿っていたのは、敵意。
意味がわからなかった。何故? 何故私にそんな目を向けるの? 何故私を拒絶するの?
頭が疑問で埋め尽くされる。私は誰からも愛されるはずなのに。どうしてこの人は私にそんな目を向けるのだろうか。
お父様もお姉様の反応が理解できなかったのか、それ以降お姉様に話しかけることはなくなった。
お姉様には拒絶されたけれどその分私は両親に溺愛された。なんでも願いを叶えてくれて、愛してくれる両親に、私は次第にお姉様の方がおかしいのだと思うようになった。
お姉様はおかしいから両親に無視されるんだ。私はやっぱり誰からも愛される子なのだ。
しかし、そのお姉様が最近お父様とお母様に目を向けられるようになった。いつも私に向けていた笑顔を、お姉様に向ける両親を見て私は不満だった。
なんでお姉様に笑いかけているの? それは私に向けられるべきものなのに。私を拒絶したお姉様にその笑顔を向けられる資格はないはず。
私は誰からも愛される。それなのに、何故私を拒絶したお姉様に両親は笑いかけているのか。
理解できず、焦りだけが残った。
お姉様は完璧な令嬢だった。礼儀やマナー、教養に至るまで家庭教師にも「将来は国一番の立派な淑女になるに違いない」と言われるほど完璧な貴族令嬢だった。才女と言われ、美貌を誇るお姉様はきっと私より両親に溺愛されてしまう。
「そんなこと、許せない」
綺麗なアクセサリーも、優美なドレスも。両親の愛情も。全て私のものだ。お姉様には何一つあげない。
だから私は全て奪ってきた。お姉様が望んだもの、持っているものの全てを奪ってきた。奪って奪って、奪い尽くして、その上で嘲笑った。
お姉様は誰にも愛されない。私を拒絶したお姉様は誰からも愛されることはないのだと。
そうやってお姉様に向かって微笑んできた。
オーファル様だってそう。一目見た時から好きだった。輝く白金の髪に、優しい琥珀色の瞳。きらびやかな外見とは裏腹に誠実な人柄なところも、好きだった。まるで絵本から飛び出てきた王子様そのもの。
だが、オーファル様はお姉様の婚約者だった。
何故。何故あなたは、私の邪魔ばかりするの?
お姉様が憎かった。
誰よりも綺麗で、誰よりも完璧で、誰よりも高潔で。そんなお姉様が大嫌いで憎かった。
だから今回も奪ったの。お姉様の婚約者。私の最愛の人を。その最愛の人の子どもも身篭った。
お姉様。今私、最高にいい気分だわ。私から全てを奪われた気分はどう?
少しは貴女が悔しがっているといいのだけれど。
だって、お姉様が不幸にあるだけ私は最高に幸せなのだから。
父親であるグランツ子爵と庶民であったお母様の間に生まれ、3歳の時に現当主であったお父様、オニキス・グランツに連れられてグランツ家に籍を置き、正式な『グランツ子爵家令嬢』となった。
グランツ子爵家に来るまで、私はお母様と市井で暮らしていた。お母様は私を身篭るまでは、旅芸人をしていて、『美姫』として人気があったそうだ。
類まれなる歌声の持ち主でもあり、各地を回る旅芸人の一座の中でも有名な歌姫だった。
柔らかなストロベリーブロンドは淡く波打ち、キラキラと輝くサファイアのように澄んだ瞳。透き通った白い肌に女性らしい細い肢体、その細い体に相反するような豊満な胸。お母様は誰もが羨む美女だった。
お父様とお母様の出会いは、偶然だった。たまたまお父様が立ち寄った劇団の会場でお母様が歌声を披露していた所を見かけたのだそうだ。お父様はお母様に一目惚れし、その場で熱烈な求愛をしたのだとか。お母様はお父様の美貌と熱心な態度に惹かれて、お付き合いを始めたと言っていた。
その頃のお父様はまだ貴族であることを隠してはいたけれど、お母様はどことなく漂う気品から、高貴な身分の方だということは気づいていたらしい。
二人はお互いに深い仲になり、お父様は旅芸人の一座に出資して、その代わりにお母様を引き抜いた。
お父様は王都の庶民が住む街に小さな一軒家を買い、一緒に暮らしていた。
交際から一年と経たずにお母様は妊娠し、私を産んだ。
お父様は私の誕生を喜び、沢山可愛がってくれたとお母様は幸せそうによく小さい時の私に言い聞かせていた。そして私の誕生と共に、本来の身分を明かされたとも。
「子爵と聞いて勿論驚いたけれど、オニキス様はいつか必ず私たちを家に迎え入れると仰っていたわ。必ず幸せにするから、って」
だから私はあの方について行くと決めたの。
そう言ってお母様は嬉しそうに笑っていた。
私は愛されて生まれた。望まれて生まれた。繰り返しそう聞かされ、私はそれが普通なのだと思っていた。事実私は両親から愛されていた。だから私は誰からも愛される子なのだと。
そして──私が三歳になった日。
お父様に連れられて私はお母様と共にグランツ家に足を踏み入れた。
そこはきらびやかな世界だった。見たことも無い綺麗な宝石が並び、上等な布の可愛らしいフリルやレースが満載のドレス。自分の世話をしてくれるメイドがいる。
屋敷自体も大きく、王都で住んでいた一軒家の何倍あるだろうかと呆然としたものだ。
「今日からお前はここに住むんだよ。アネット」
お父様はニコニコと微笑んで私の頭を撫でてくれた。
今日からここに住むの? こんな豪邸に? 私が? まるで絵本にでてきたお姫様のようじゃない。
憧れていた絵本の中のお姫様。白亜のお城に住み、綺麗なドレスを着て、幸せに暮らす。
そんな夢みたいなことが今現実に起きている。
舞い上がっていた私にお父様は嬉しそうに笑いながら「アネット、こちらへ」と手招きした。
お父様に招かれるままに居間に足を踏み入れる。
すると、そこには一人の少女がいた。
陽の光を受けて輝くストレートなアッシュブロンドの髪。肌はお母様と同じくらい白く透き通っている。優美な長い睫毛に彩られた瞳はエメラルドグリーン。白い肌に色をさす薔薇色の唇に、すっと通った鼻筋。信じられないくらい綺麗な少女が私を見ていた。
私より年上らしい彼女は、私とお母様の存在に気づくと驚いたようにそのエメラルドの瞳を見開いた。
父はにこやかに笑うと、私とお母様をその少女に紹介した。
「エマ、紹介しよう。君の新しい家族だよ!」
──この子が、お父様が言っていた「お母様が違う私のお姉様」なのか。
お父様から予め異母姉がいると聞かされていた私はエマと呼ばれた姉らしいその人を見て心が弾んだ。
こんな綺麗な人が私の新しいお姉様なのね! 素敵!
そう考えていた矢先。
──バシンッ!
その『お姉様』はお母様を拒絶した。
握手をしようとして叩かれた手を見て呆然とするお母様。私も訳が分からず『お姉様』を見つめる。
エメラルドの瞳と視線があった。
「!」
その眼に宿っていたのは、敵意。
意味がわからなかった。何故? 何故私にそんな目を向けるの? 何故私を拒絶するの?
頭が疑問で埋め尽くされる。私は誰からも愛されるはずなのに。どうしてこの人は私にそんな目を向けるのだろうか。
お父様もお姉様の反応が理解できなかったのか、それ以降お姉様に話しかけることはなくなった。
お姉様には拒絶されたけれどその分私は両親に溺愛された。なんでも願いを叶えてくれて、愛してくれる両親に、私は次第にお姉様の方がおかしいのだと思うようになった。
お姉様はおかしいから両親に無視されるんだ。私はやっぱり誰からも愛される子なのだ。
しかし、そのお姉様が最近お父様とお母様に目を向けられるようになった。いつも私に向けていた笑顔を、お姉様に向ける両親を見て私は不満だった。
なんでお姉様に笑いかけているの? それは私に向けられるべきものなのに。私を拒絶したお姉様にその笑顔を向けられる資格はないはず。
私は誰からも愛される。それなのに、何故私を拒絶したお姉様に両親は笑いかけているのか。
理解できず、焦りだけが残った。
お姉様は完璧な令嬢だった。礼儀やマナー、教養に至るまで家庭教師にも「将来は国一番の立派な淑女になるに違いない」と言われるほど完璧な貴族令嬢だった。才女と言われ、美貌を誇るお姉様はきっと私より両親に溺愛されてしまう。
「そんなこと、許せない」
綺麗なアクセサリーも、優美なドレスも。両親の愛情も。全て私のものだ。お姉様には何一つあげない。
だから私は全て奪ってきた。お姉様が望んだもの、持っているものの全てを奪ってきた。奪って奪って、奪い尽くして、その上で嘲笑った。
お姉様は誰にも愛されない。私を拒絶したお姉様は誰からも愛されることはないのだと。
そうやってお姉様に向かって微笑んできた。
オーファル様だってそう。一目見た時から好きだった。輝く白金の髪に、優しい琥珀色の瞳。きらびやかな外見とは裏腹に誠実な人柄なところも、好きだった。まるで絵本から飛び出てきた王子様そのもの。
だが、オーファル様はお姉様の婚約者だった。
何故。何故あなたは、私の邪魔ばかりするの?
お姉様が憎かった。
誰よりも綺麗で、誰よりも完璧で、誰よりも高潔で。そんなお姉様が大嫌いで憎かった。
だから今回も奪ったの。お姉様の婚約者。私の最愛の人を。その最愛の人の子どもも身篭った。
お姉様。今私、最高にいい気分だわ。私から全てを奪われた気分はどう?
少しは貴女が悔しがっているといいのだけれど。
だって、お姉様が不幸にあるだけ私は最高に幸せなのだから。
18
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
毒姫ライラは今日も生きている
木崎優
恋愛
エイシュケル王国第二王女ライラ。
だけど私をそう呼ぶ人はいない。毒姫ライラ、それは私を示す名だ。
ひっそりと森で暮らす私はこの国において毒にも等しく、王女として扱われることはなかった。
そんな私に、十六歳にして初めて、王女としての役割が与えられた。
それは、王様が愛するお姫様の代わりに、暴君と呼ばれる皇帝に嫁ぐこと。
「これは王命だ。王女としての責務を果たせ」
暴君のもとに愛しいお姫様を嫁がせたくない王様。
「どうしてもいやだったら、代わってあげるわ」
暴君のもとに嫁ぎたいお姫様。
「お前を妃に迎える気はない」
そして私を認めない暴君。
三者三様の彼らのもとで私がするべきことは一つだけ。
「頑張って死んでまいります!」
――そのはずが、何故だか死ぬ気配がありません。
政略結婚の指南書
編端みどり
恋愛
【完結しました。ありがとうございました】
貴族なのだから、政略結婚は当たり前。両親のように愛がなくても仕方ないと諦めて結婚式に臨んだマリア。母が持たせてくれたのは、政略結婚の指南書。夫に愛されなかった母は、指南書を頼りに自分の役目を果たし、マリア達を立派に育ててくれた。
母の背中を見て育ったマリアは、愛されなくても自分の役目を果たそうと覚悟を決めて嫁いだ。お相手は、女嫌いで有名な辺境伯。
愛されなくても良いと思っていたのに、マリアは結婚式で初めて会った夫に一目惚れしてしまう。
屈強な見た目で女性に怖がられる辺境伯も、小動物のようなマリアに一目惚れ。
惹かれ合うふたりを引き裂くように、結婚式直後に辺境伯は出陣する事になってしまう。
戻ってきた辺境伯は、上手く妻と距離を縮められない。みかねた使用人達の手配で、ふたりは視察という名のデートに赴く事に。そこで、事件に巻き込まれてしまい……
※R15は保険です
※別サイトにも掲載しています
【完結】逃がすわけがないよね?
春風由実
恋愛
寝室の窓から逃げようとして捕まったシャーロット。
それは二人の結婚式の夜のことだった。
何故新妻であるシャーロットは窓から逃げようとしたのか。
理由を聞いたルーカスは決断する。
「もうあの家、いらないよね?」
※完結まで作成済み。短いです。
※ちょこっとホラー?いいえ恋愛話です。
※カクヨムにも掲載。
私、竜人の国で寵妃にされました!?
星宮歌
恋愛
『わたくし、異世界で婚約破棄されました!?』の番外編として作っていた、シェイラちゃんのお話を移しています。
この作品だけでも読めるように工夫はしていきますので、よかったら読んでみてください。
あらすじ
お姉様が婚約破棄されたことで端を発した私の婚約話。それも、お姉様を裏切った第一王子との婚約の打診に、私は何としてでも逃げることを決意する。そして、それは色々とあって叶ったものの……なぜか、私はお姉様の提案でドラグニル竜国という竜人の国へ行くことに。
そして、これまたなぜか、私の立場はドラグニル竜国国王陛下の寵妃という立場に。
私、この先やっていけるのでしょうか?
今回は溺愛ではなく、すれ違いがメインになりそうなお話です。
私が行方不明の皇女です~生死を彷徨って帰国したら信じていた初恋の従者は婚約していました~
marumi
恋愛
「あら アルヴェイン公爵がドゥーカス令嬢をエスコートされていますわ」
「ご婚約されたと噂を聞きましたが、まさか本当だとは!」
私は五年前までこの国の皇女エリシアだった。
暗殺事件に巻き込まれ、幼なじみで初恋の相手だった従者――アルヴェイン公子と共に命からがら隣国、エルダールへ亡命した。
彼の「必ず迎えに来る」その言葉を信じて、隣国の地で彼を待ち続けた……。
それなのに……。
やっとの思いで帰国した帝国の華やかなパーティー会場で、一際目立っているのは、彼と、社交界の華と言われる令嬢だった――。
※校正にAIを使用していますが、自身で考案したオリジナル小説です。
※イメージが伝わればと思い、表紙画像をAI生成してみました。
【完結】どうやら時戻りをしました。
まるねこ
恋愛
ウルダード伯爵家は借金地獄に陥り、借金返済のため泣く泣く嫁いだ先は王家の闇を担う家。
辛い日々に耐えきれずモアは自らの命を断つ。
時戻りをした彼女は同じ轍を踏まないと心に誓う。
※前半激重です。ご注意下さい
Copyright©︎2023-まるねこ
『有能すぎる王太子秘書官、馬鹿がいいと言われ婚約破棄されましたが、国を賢者にして去ります』
しおしお
恋愛
王太子の秘書官として、陰で国政を支えてきたアヴェンタドール。
どれほど杜撰な政策案でも整え、形にし、成果へ導いてきたのは彼女だった。
しかし王太子エリシオンは、その功績に気づくことなく、
「女は馬鹿なくらいがいい」
という傲慢な理由で婚約破棄を言い渡す。
出しゃばりすぎる女は、妃に相応しくない――
そう断じられ、王宮から追い出された彼女を待っていたのは、
さらに危険な第二王子の婚約話と、国家を揺るがす陰謀だった。
王太子は無能さを露呈し、
第二王子は野心のために手段を選ばない。
そして隣国と帝国の影が、静かに国を包囲していく。
ならば――
関わらないために、関わるしかない。
アヴェンタドールは王国を救うため、
政治の最前線に立つことを選ぶ。
だがそれは、権力を欲したからではない。
国を“賢く”して、
自分がいなくても回るようにするため。
有能すぎたがゆえに切り捨てられた一人の女性が、
ざまぁの先で選んだのは、復讐でも栄光でもない、
静かな勝利だった。
---
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる