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17 欺瞞
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腕に刺さった髪飾りを見て、サフィアが高笑いする。
「あははは!! いい気味ね。油断するからよ小娘!! その毒は致死性。そのまま死ぬといいわ!」
勝ち誇ったような笑みを浮かべるサフィアの顔は醜く歪み、嘲りの表情でこちらを見下していた。
私は腕に刺さった髪飾りを呆然と見つめ、そのまま崩れ落ちた。
早く髪飾りを抜かなければ……。
そのままゆっくりと腕をのばし、残った力で何とか髪飾りを引き抜く。
「う……」
即効性のある毒なのか、刺された場所から痺れが起き始めた。
次第に全身が焼けるように熱くなる。ビリビリと全身が痛み、火傷を負ったような錯覚に陥る。
サフィアはそんな私の様子を見て愉快で堪らないのか、終始笑いながら言葉を続ける。
「オニキス様に盛った毒とはまた違うものだけれど苦しいでしょう? ルコルハという食虫植物の花の毒でね、蜜のような甘い匂いで虫を誘うのだけれどその蜜自体が猛毒なのよ! 虫は一度吸ったらイチコロってわけ。その毒を人間が体内に入れたらどうなると思うかしら? 当然無事でいられるわけがないわよねぇ……」
「……」
痛みで言葉も出ない中、紡がれる言葉から必死に情報を得る。
ルコルハの花。確かに植物の中でも有名な毒だ。……成程。植物か。
私が何も言葉を発さないので気分がいいのかサフィアはまたベラベラと話し続ける。
「オニキス様は確かに愛しているのだけれど、あのお方は少し頭が固いところがおありなのよね。頑固っていうのかしら? 惚れられているのも好都合だったから少しずつ『魅了』の力で思考能力を削っていったわ! お前も能力持ちなのには驚いたわね。私の『魅了』の力は微弱なものだけど、少しずつ一人に集中して使っていけば人一人くらい容易く操れるもの。でもそれでも全て掌握することはできなくてねぇ……だから毒で少しずつ弱らせていたのよ。まぁそれで私のために死んでくれればもっと良かったんだけど!」
「ほん、とに……さいてー、ね、貴女……」
あの娘にしてこの親あり。憎らしいほどに似ている親子だ。自分が全てで何より一番。自分のために世界が回っていると考えているタイプ。
全身が熱くて痛くて、絶え絶えになりながらも悪態をつくと、サフィアはその醜く歪んだ笑みで私を見下ろし──。私のお腹を蹴りあげた。
「……かはっ!」
不意に浮遊感が起き、次の瞬間床に打ち付けられる。肺の空気が一気に持っていかれ、激しく咳き込む。
口から血が流れ、ぽたりと床に零れた。口が切れたのか、それとも吐血したのか。意識が朦朧としていて判別がつかなかった。
「口の利き方がなってないわね小娘。自分の状況が分かってるのかしら? 今死にかかっているのはお前の方なんだよ? ほら、命乞いのひとつでもしてみたらどう? 『サフィア様、どうかお願いします。助けて下さい』ってさ! まぁ、お前なんぞ助けてやるつもりはないけどね! 毒の効果はもうすぐ最高潮になるはずだよ! 予定は狂ったけどまぁお前が死んでくれるならそれに越したことはないよ。忌々しい子。お前のせいで計画が全て狂った。本当に憎たらしい。ほらいつまで生きてるんだい、さっさと死ね!」
サフィアは嬉々として私を靴で踏みつけ、何回も体を蹴った。痛みで体は麻痺し、どこを蹴られているのかも分からず、全身の感覚がなかった。
サフィアの言った通り毒が効能を発揮しているのだろう。もうサフィアの言葉は聞き取れず、耳鳴りが響いて目眩が収まらない。
しかし、私はこの危機的状況にあって満面の笑みを浮かべた。
ようやく本性を現したわね。この最低女。全て『計画通り』だ。この愚か者が自分のことしか見えていなくて本当に良かった。
この女の憎しみは今全て私に向いている。だから私がのこのこと一人で出向けば、間違いなくこの女は食いつく。私を殺そうと自ら手を下すだろう。
そしてこの女は父を殺そうとするのにわざわざ毒を使った。その理由はただ一つ。自分の手を汚すのが
嫌だからだ。毒ならば女性でもなんの労力もかけずに人を殺めることができる。
そして何よりそれは私にとっても好都合だった。
何故なら、私の『能力』はこの時にこそ効力を発揮するから。
大体、おかしいと思わなかったのだろうか。隠れ家に来た時、なぜ私が中に居たのか。
この隠れ家にいたはずの人物はどこへ行ったのか。
そして、私がなんの対策もせずにここへ来たとでも思っているのだろうか。
白くぼやける視界でまだ高笑いしているサフィアを見上げ、ぼんやりと考える。
──もうそろそろいいだろうか。この茶番を終わらせても。うん、いいわね。
「シーラ。もういいわよ」
「御意」
私が合図をすると、私を踏んで高笑いしていたサフィアが…………吹っ飛んだ。
いや正確には違うのかもしれないが、そうとしか形容しようがないほど鮮やかに真横に吹っ飛んだ。
瞬きする間もなかった。あっという間にサフィアは捕らえられ、うつ伏せにされ、手首を縛られる。
「終わりました。エマ様」
「……そう、ありがとう」
シーラは相変わらず無表情のまま、淡々と答える。
相変わらずの仕事ぶりは感心だが……なぜシーラはサフィアの頭を……踏んづけているのだろうか……。
しかもかなりの力を込めているのか、サフィアの頭が床にめり込んでいる。床がビキビキと悲鳴をあげている。
頭を踏まれたサフィアはふごふごと何かを訴えているが、床に密着しすぎて聞き取れない。
「エマ様、そんなことより早く毒を中和なさってください」
「ええ、そうね……」
サフィアを踏んづけたまま真顔で宣う侍女に気圧されながらも私はフラフラと立ち上がる。
シーラに命じたのと同時に少しずつ『能力』を発動させていたので、体調はだいぶ戻っていた。
「……!?」
サフィアが頭をシーラに踏まれたまま、驚愕の表情で見上げる。
致死性の毒を受けてなぜ動いているのか疑問で堪らないのだろう。言葉を発していないが、「何故」と顔で訴えている。
私は見上げることしかできないサフィアの元に膝をつき、疑問に答えてやることにした。ニッコリと笑顔を添えて。
「サフィア様には初めてお見せしましたわね。私の能力は正式には植物を成長させる事ではなく、『大地属性との親和性』ですの。あらゆる鉱物と植物……つまり大地に由来するもの全て、私の力で自在に操れますが、逆にそれらが私を傷つけることはできません。それは植物性の毒も含まれますのよ。私が効能を『拒絶』すれば、それは全て無効化されます」
「……!!」
溢れんばかりにサファイア色の目を見開いた義母に、私は満面の笑みのままできるだけ優しい声音になるように調整して言葉を紡ぐ。
「さて、よくも色々してくださいましたわね。サフィア様? そう言えば色々と面白いお話を聞きましたわね。私、先程は毒で死にかかっていてよく聞き取れませんでしたの。もう一度、よぉくお聞かせ願いますわよね? あ、言い忘れてましたがここにいた下人は既にシーラが捕らえて気絶させてますわ」
あら? おかしいわね。にこやかに和やかに告げたつもりなのだけれど、お義母サマが震えてらっしゃるわ。
何か怖いことでもあったのかしら。何も怖くはないわね、お話を聞くだけだもの。
さぁて、何から聞こうかしら? いっぱい聞くことはあるのよ。楽しみだわ。
「──形勢逆転、というやつですね」
ニコニコ顔の私と青ざめてガタガタ震える義母を交互に見て、無表情の侍女がポツリと呟いた。
「あははは!! いい気味ね。油断するからよ小娘!! その毒は致死性。そのまま死ぬといいわ!」
勝ち誇ったような笑みを浮かべるサフィアの顔は醜く歪み、嘲りの表情でこちらを見下していた。
私は腕に刺さった髪飾りを呆然と見つめ、そのまま崩れ落ちた。
早く髪飾りを抜かなければ……。
そのままゆっくりと腕をのばし、残った力で何とか髪飾りを引き抜く。
「う……」
即効性のある毒なのか、刺された場所から痺れが起き始めた。
次第に全身が焼けるように熱くなる。ビリビリと全身が痛み、火傷を負ったような錯覚に陥る。
サフィアはそんな私の様子を見て愉快で堪らないのか、終始笑いながら言葉を続ける。
「オニキス様に盛った毒とはまた違うものだけれど苦しいでしょう? ルコルハという食虫植物の花の毒でね、蜜のような甘い匂いで虫を誘うのだけれどその蜜自体が猛毒なのよ! 虫は一度吸ったらイチコロってわけ。その毒を人間が体内に入れたらどうなると思うかしら? 当然無事でいられるわけがないわよねぇ……」
「……」
痛みで言葉も出ない中、紡がれる言葉から必死に情報を得る。
ルコルハの花。確かに植物の中でも有名な毒だ。……成程。植物か。
私が何も言葉を発さないので気分がいいのかサフィアはまたベラベラと話し続ける。
「オニキス様は確かに愛しているのだけれど、あのお方は少し頭が固いところがおありなのよね。頑固っていうのかしら? 惚れられているのも好都合だったから少しずつ『魅了』の力で思考能力を削っていったわ! お前も能力持ちなのには驚いたわね。私の『魅了』の力は微弱なものだけど、少しずつ一人に集中して使っていけば人一人くらい容易く操れるもの。でもそれでも全て掌握することはできなくてねぇ……だから毒で少しずつ弱らせていたのよ。まぁそれで私のために死んでくれればもっと良かったんだけど!」
「ほん、とに……さいてー、ね、貴女……」
あの娘にしてこの親あり。憎らしいほどに似ている親子だ。自分が全てで何より一番。自分のために世界が回っていると考えているタイプ。
全身が熱くて痛くて、絶え絶えになりながらも悪態をつくと、サフィアはその醜く歪んだ笑みで私を見下ろし──。私のお腹を蹴りあげた。
「……かはっ!」
不意に浮遊感が起き、次の瞬間床に打ち付けられる。肺の空気が一気に持っていかれ、激しく咳き込む。
口から血が流れ、ぽたりと床に零れた。口が切れたのか、それとも吐血したのか。意識が朦朧としていて判別がつかなかった。
「口の利き方がなってないわね小娘。自分の状況が分かってるのかしら? 今死にかかっているのはお前の方なんだよ? ほら、命乞いのひとつでもしてみたらどう? 『サフィア様、どうかお願いします。助けて下さい』ってさ! まぁ、お前なんぞ助けてやるつもりはないけどね! 毒の効果はもうすぐ最高潮になるはずだよ! 予定は狂ったけどまぁお前が死んでくれるならそれに越したことはないよ。忌々しい子。お前のせいで計画が全て狂った。本当に憎たらしい。ほらいつまで生きてるんだい、さっさと死ね!」
サフィアは嬉々として私を靴で踏みつけ、何回も体を蹴った。痛みで体は麻痺し、どこを蹴られているのかも分からず、全身の感覚がなかった。
サフィアの言った通り毒が効能を発揮しているのだろう。もうサフィアの言葉は聞き取れず、耳鳴りが響いて目眩が収まらない。
しかし、私はこの危機的状況にあって満面の笑みを浮かべた。
ようやく本性を現したわね。この最低女。全て『計画通り』だ。この愚か者が自分のことしか見えていなくて本当に良かった。
この女の憎しみは今全て私に向いている。だから私がのこのこと一人で出向けば、間違いなくこの女は食いつく。私を殺そうと自ら手を下すだろう。
そしてこの女は父を殺そうとするのにわざわざ毒を使った。その理由はただ一つ。自分の手を汚すのが
嫌だからだ。毒ならば女性でもなんの労力もかけずに人を殺めることができる。
そして何よりそれは私にとっても好都合だった。
何故なら、私の『能力』はこの時にこそ効力を発揮するから。
大体、おかしいと思わなかったのだろうか。隠れ家に来た時、なぜ私が中に居たのか。
この隠れ家にいたはずの人物はどこへ行ったのか。
そして、私がなんの対策もせずにここへ来たとでも思っているのだろうか。
白くぼやける視界でまだ高笑いしているサフィアを見上げ、ぼんやりと考える。
──もうそろそろいいだろうか。この茶番を終わらせても。うん、いいわね。
「シーラ。もういいわよ」
「御意」
私が合図をすると、私を踏んで高笑いしていたサフィアが…………吹っ飛んだ。
いや正確には違うのかもしれないが、そうとしか形容しようがないほど鮮やかに真横に吹っ飛んだ。
瞬きする間もなかった。あっという間にサフィアは捕らえられ、うつ伏せにされ、手首を縛られる。
「終わりました。エマ様」
「……そう、ありがとう」
シーラは相変わらず無表情のまま、淡々と答える。
相変わらずの仕事ぶりは感心だが……なぜシーラはサフィアの頭を……踏んづけているのだろうか……。
しかもかなりの力を込めているのか、サフィアの頭が床にめり込んでいる。床がビキビキと悲鳴をあげている。
頭を踏まれたサフィアはふごふごと何かを訴えているが、床に密着しすぎて聞き取れない。
「エマ様、そんなことより早く毒を中和なさってください」
「ええ、そうね……」
サフィアを踏んづけたまま真顔で宣う侍女に気圧されながらも私はフラフラと立ち上がる。
シーラに命じたのと同時に少しずつ『能力』を発動させていたので、体調はだいぶ戻っていた。
「……!?」
サフィアが頭をシーラに踏まれたまま、驚愕の表情で見上げる。
致死性の毒を受けてなぜ動いているのか疑問で堪らないのだろう。言葉を発していないが、「何故」と顔で訴えている。
私は見上げることしかできないサフィアの元に膝をつき、疑問に答えてやることにした。ニッコリと笑顔を添えて。
「サフィア様には初めてお見せしましたわね。私の能力は正式には植物を成長させる事ではなく、『大地属性との親和性』ですの。あらゆる鉱物と植物……つまり大地に由来するもの全て、私の力で自在に操れますが、逆にそれらが私を傷つけることはできません。それは植物性の毒も含まれますのよ。私が効能を『拒絶』すれば、それは全て無効化されます」
「……!!」
溢れんばかりにサファイア色の目を見開いた義母に、私は満面の笑みのままできるだけ優しい声音になるように調整して言葉を紡ぐ。
「さて、よくも色々してくださいましたわね。サフィア様? そう言えば色々と面白いお話を聞きましたわね。私、先程は毒で死にかかっていてよく聞き取れませんでしたの。もう一度、よぉくお聞かせ願いますわよね? あ、言い忘れてましたがここにいた下人は既にシーラが捕らえて気絶させてますわ」
あら? おかしいわね。にこやかに和やかに告げたつもりなのだけれど、お義母サマが震えてらっしゃるわ。
何か怖いことでもあったのかしら。何も怖くはないわね、お話を聞くだけだもの。
さぁて、何から聞こうかしら? いっぱい聞くことはあるのよ。楽しみだわ。
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