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19 家族・前
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かつての威厳ある姿から考えられないほど随分弱々しい姿となった父が、沈痛な面持ちで私を見つめていた。
より一層弱って見えるのは病気のせいだけでは無いはずだ。恐らく経緯は叔母や叔父から説明されたのだろう、愛していた妻の裏切りを目の当たりにして、困惑しているのが分かる。まぁ、それだけが理由ではないのだろうけれど。
突然の父の登場で私は動揺していた。私はこの場に父を呼ぶつもりはなかった。後から告げるつもりでまずはサフィアの悪事を暴き、義母との因縁に決着を付けるつもりでいたのだ。
「ああ、オニキス様、助けて下さいまし! 何故私がこのような目に合わなければならぬのですか? 私は貴方を心からお慕いして、一心にお世話をしておりましたのに、何故このように咎人の扱いを受けねばならぬのですか?」
いつの間にかシーラの足から解放されていたらしいサフィアが手首を縛られ、うつ伏せになった状態のまま、顔だけを上げて悲壮な顔で父に助けを求める。
──コイツ、どこまで図々しいの……。
先程まで私を小娘と呼びその腹黒な本性を現しておきながら、窮地に陥った途端殺そうとしていた父に縋ろうとするとは。まだこの状況で、自分は悪くないと宣うその神経を疑う。もはや怒りを通り越して呆れてしまう。
私のみならずセレンディナ叔母様やラズーリ叔父様までもが義母に侮蔑の視線を向ける中、助けを求められた父はヨシュアに支えられながらよろよろと歩いてサフィアに近づいていく。
サフィアは微弱ながら『魅了』の能力を持った能力持ちだと言っていた。その影響下に長年あったであろう父は少しずつ洗脳されていっていたのだろう。
少しずつ、しかし確かに洗脳されていった父は恐らく正常な判断力を失っていた。
だから私に対してあのような態度をとり、義母の望むがままにサフィアとアネットをあそこまで溺愛したのかもしれない。
心から愛していた母を失い、絶望のどん底にいた父は外見の雰囲気が母に似たサフィアに惚れてしまった。
傷心の貴族らしき青年。しかも自分に惚れているらしい。サフィアにとって父はさぞかし格好の獲物だったことだろう。もともと好意的な人間を魅了でさらに虜にするのは容易い。
だからこそ父はサフィアに文字通り「溺れて」しまった。かつて愛していた妻の忘れ形見で実の娘である私を無視してしまうほどに。
成程、こう考えると父も哀れなものだ。客観的に見れば可哀想な被害者と言えなくもない。だが、それでも私にしたことは消えないし、忘れさせない。
さて、お父様。貴方はどんな行動をとるのかしら。ここまでされても尚まだ義母を庇うのいうのなら今度こそ本当に見捨ててしまおうかしら。
父の行動を見極めようとサフィアの元に膝を着いた父を見つめる。
サフィアは近づいてきた父に期待を込めて見上げる。父が自分を助けてくれると信じて疑っていないようだ。そんなサフィアを父が静かに見下ろし、口を開いた。
「サフィア……私は心からお前を愛していたよ。だが、お前は違ったようだな」
「……オニキス、様?」
──愛していた。
過去形の言葉に、サフィアが息を呑む。
サフィアを見下ろす父の赤い目は悲しげで、しかし確固とした意思が宿っていた。
父を見上げたまま固まるサフィアに、父は細くなった手を動かし、何かを差し出した。
手の平におさまっていたのは銀細工の指輪。可憐な薔薇の花びらのモチーフの中には青い宝石が埋まっている。
「指輪……お前の瞳と同じサファイアの色だ。もうすぐお前の誕生日だったろう? だからこの指輪を贈ろうと思っていたんだが……」
このプレゼントも無意味だったな。と、父はポツリと呟くとその指輪を床に捨て、自分の足で踏み潰した。ボキン、と小さく音を立て華奢な指輪は粉々になった。そのままゆっくりと立ち上がり、愛していた妻に再び向けたその顔は、はっきりと拒絶の意を表していた。
「もうここまでにしよう、サフィア。全部ここで終わらせるべきだ。アネットを使ってエマをグランツ家から追い出し、私までも毒殺しようとしていたことはもう知っている。そして先程はエマを殺そうとしていたな。……義理とはいえ娘を手にかけようとし、実の娘すらも手駒のように……お前は家族をなんだと思ってるんだ!」
父の怒号にサフィアはビクリと震えた。父は怒っていた。いつでも冷静に振舞っていた厳格な父とは思えないほどに怒り狂い、その感情のままに叫んでいた。
「これ以上私の娘に危害を加えることは許さない! 大人しく罪を認めろ、サフィア・グランツ! 二度と私にその顔を見せるな!」
溺愛していた妻《サフィア》に怒ることは一度もなかった父の、初めての激昂と激しい拒絶。
それはサフィアにとっては衝撃だったらしい。目を見開いて蒼白になったサフィアは、もう何も言うことはなく、ただ顔を俯け項垂れた。
父は大人しくなったサフィアを一瞥すると、すぐ様背を向け二度とその顔を見ようとはしなかった。
「……連れて行きなさい。殺人未遂に、当主を暗殺しようとした重罪人よ。それに魅了の能力持ちのようだから危険よ、気絶させておきなさい」
「はっ」
セレンディナ叔母様の指示に扉の前に立っていたらしい騎士が二人入ってきてサフィアに手刀を打ち込む。がくりと意識をなくしたサフィアに何かの薬──恐らく睡眠薬の類いだろう──を飲ませると、そのまま二人で担ぐようにして部屋を出ていった。
「私は一旦近くの騎士の詰所まで同行するわ。兄上、エマとよく話し合ってくださいませね」
セレンディナ叔母様はそう告げると、騎士の後に続いて退出する。
「そうだな、二人はろくに会話もしていなかったのだろう。いい機会だ。私はしばらく外で待機している」
ラズーリ叔父様もそう言い残すと部屋から出ていった。
父を支えていたヨシュアは、父を手近にある椅子に座らせると静かに黙礼して去っていった。
シーラは……いつの間にか消えている。
ヨシュアが扉を閉め、部屋の中は父と私の二人だけになった。昼間と同じように、私達はお互いに沈黙を守る。
しかし昼間と違い、私は困惑していた。
父に言うべき言葉はもう告げた。私は父を父として認めてはいない。それに先程の言葉も……。何故父が怒っていたのか理解できない。
先程の父は明らかに『娘』のために怒っていた。
私が我慢せずに父を拒絶したことで家族ごっこは終了した。あの歪な関係は終わりを告げたのだ。
それなのに今更何を話せというのだ。私が話すべきことは何も無い。今更父親面をされても私の心には何も響かない。私はこれから自由に生きていくのだ。誰にも縛られることなく、自分の意思で……。
頑なに黙り続け、父を決して見ようとしない私に昼間と同じように先に沈黙を破った父は穏やかに語りかけた。
「エマ、これで最後だ。だから聞いてくれ。あの時で全て終わりだと思っていたが、まだし忘れたことがある。私はお前を『自由』にする。しなければならない。……だから私の話を聞いてくれ」
より一層弱って見えるのは病気のせいだけでは無いはずだ。恐らく経緯は叔母や叔父から説明されたのだろう、愛していた妻の裏切りを目の当たりにして、困惑しているのが分かる。まぁ、それだけが理由ではないのだろうけれど。
突然の父の登場で私は動揺していた。私はこの場に父を呼ぶつもりはなかった。後から告げるつもりでまずはサフィアの悪事を暴き、義母との因縁に決着を付けるつもりでいたのだ。
「ああ、オニキス様、助けて下さいまし! 何故私がこのような目に合わなければならぬのですか? 私は貴方を心からお慕いして、一心にお世話をしておりましたのに、何故このように咎人の扱いを受けねばならぬのですか?」
いつの間にかシーラの足から解放されていたらしいサフィアが手首を縛られ、うつ伏せになった状態のまま、顔だけを上げて悲壮な顔で父に助けを求める。
──コイツ、どこまで図々しいの……。
先程まで私を小娘と呼びその腹黒な本性を現しておきながら、窮地に陥った途端殺そうとしていた父に縋ろうとするとは。まだこの状況で、自分は悪くないと宣うその神経を疑う。もはや怒りを通り越して呆れてしまう。
私のみならずセレンディナ叔母様やラズーリ叔父様までもが義母に侮蔑の視線を向ける中、助けを求められた父はヨシュアに支えられながらよろよろと歩いてサフィアに近づいていく。
サフィアは微弱ながら『魅了』の能力を持った能力持ちだと言っていた。その影響下に長年あったであろう父は少しずつ洗脳されていっていたのだろう。
少しずつ、しかし確かに洗脳されていった父は恐らく正常な判断力を失っていた。
だから私に対してあのような態度をとり、義母の望むがままにサフィアとアネットをあそこまで溺愛したのかもしれない。
心から愛していた母を失い、絶望のどん底にいた父は外見の雰囲気が母に似たサフィアに惚れてしまった。
傷心の貴族らしき青年。しかも自分に惚れているらしい。サフィアにとって父はさぞかし格好の獲物だったことだろう。もともと好意的な人間を魅了でさらに虜にするのは容易い。
だからこそ父はサフィアに文字通り「溺れて」しまった。かつて愛していた妻の忘れ形見で実の娘である私を無視してしまうほどに。
成程、こう考えると父も哀れなものだ。客観的に見れば可哀想な被害者と言えなくもない。だが、それでも私にしたことは消えないし、忘れさせない。
さて、お父様。貴方はどんな行動をとるのかしら。ここまでされても尚まだ義母を庇うのいうのなら今度こそ本当に見捨ててしまおうかしら。
父の行動を見極めようとサフィアの元に膝を着いた父を見つめる。
サフィアは近づいてきた父に期待を込めて見上げる。父が自分を助けてくれると信じて疑っていないようだ。そんなサフィアを父が静かに見下ろし、口を開いた。
「サフィア……私は心からお前を愛していたよ。だが、お前は違ったようだな」
「……オニキス、様?」
──愛していた。
過去形の言葉に、サフィアが息を呑む。
サフィアを見下ろす父の赤い目は悲しげで、しかし確固とした意思が宿っていた。
父を見上げたまま固まるサフィアに、父は細くなった手を動かし、何かを差し出した。
手の平におさまっていたのは銀細工の指輪。可憐な薔薇の花びらのモチーフの中には青い宝石が埋まっている。
「指輪……お前の瞳と同じサファイアの色だ。もうすぐお前の誕生日だったろう? だからこの指輪を贈ろうと思っていたんだが……」
このプレゼントも無意味だったな。と、父はポツリと呟くとその指輪を床に捨て、自分の足で踏み潰した。ボキン、と小さく音を立て華奢な指輪は粉々になった。そのままゆっくりと立ち上がり、愛していた妻に再び向けたその顔は、はっきりと拒絶の意を表していた。
「もうここまでにしよう、サフィア。全部ここで終わらせるべきだ。アネットを使ってエマをグランツ家から追い出し、私までも毒殺しようとしていたことはもう知っている。そして先程はエマを殺そうとしていたな。……義理とはいえ娘を手にかけようとし、実の娘すらも手駒のように……お前は家族をなんだと思ってるんだ!」
父の怒号にサフィアはビクリと震えた。父は怒っていた。いつでも冷静に振舞っていた厳格な父とは思えないほどに怒り狂い、その感情のままに叫んでいた。
「これ以上私の娘に危害を加えることは許さない! 大人しく罪を認めろ、サフィア・グランツ! 二度と私にその顔を見せるな!」
溺愛していた妻《サフィア》に怒ることは一度もなかった父の、初めての激昂と激しい拒絶。
それはサフィアにとっては衝撃だったらしい。目を見開いて蒼白になったサフィアは、もう何も言うことはなく、ただ顔を俯け項垂れた。
父は大人しくなったサフィアを一瞥すると、すぐ様背を向け二度とその顔を見ようとはしなかった。
「……連れて行きなさい。殺人未遂に、当主を暗殺しようとした重罪人よ。それに魅了の能力持ちのようだから危険よ、気絶させておきなさい」
「はっ」
セレンディナ叔母様の指示に扉の前に立っていたらしい騎士が二人入ってきてサフィアに手刀を打ち込む。がくりと意識をなくしたサフィアに何かの薬──恐らく睡眠薬の類いだろう──を飲ませると、そのまま二人で担ぐようにして部屋を出ていった。
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セレンディナ叔母様はそう告げると、騎士の後に続いて退出する。
「そうだな、二人はろくに会話もしていなかったのだろう。いい機会だ。私はしばらく外で待機している」
ラズーリ叔父様もそう言い残すと部屋から出ていった。
父を支えていたヨシュアは、父を手近にある椅子に座らせると静かに黙礼して去っていった。
シーラは……いつの間にか消えている。
ヨシュアが扉を閉め、部屋の中は父と私の二人だけになった。昼間と同じように、私達はお互いに沈黙を守る。
しかし昼間と違い、私は困惑していた。
父に言うべき言葉はもう告げた。私は父を父として認めてはいない。それに先程の言葉も……。何故父が怒っていたのか理解できない。
先程の父は明らかに『娘』のために怒っていた。
私が我慢せずに父を拒絶したことで家族ごっこは終了した。あの歪な関係は終わりを告げたのだ。
それなのに今更何を話せというのだ。私が話すべきことは何も無い。今更父親面をされても私の心には何も響かない。私はこれから自由に生きていくのだ。誰にも縛られることなく、自分の意思で……。
頑なに黙り続け、父を決して見ようとしない私に昼間と同じように先に沈黙を破った父は穏やかに語りかけた。
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