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水の惑星『カメーネ』
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目指すべき場所は王都。そして悪逆非道な国王の手から麗しいの王女を奪還するのだ。悠介は己を鼓舞しつつ王都への道を進んでいった。
既に討伐に向かってきたハイドラ隊の面々は森の木に縄を付けている。当分の間は森から動くことができないだろう。
一先ずは安心というところだ。
敵を倒した勢いと使命感から気合を入れて進んでいく悠介とは対照的に修也たちはどこか疲れた様子を見せていた。あれだけの戦いを繰り広げた上に一日をかけた大捜索まで繰り広げたのだから疲れるというのも無理はないことだった。
むしろここまで文句一つ言わずに付いてきていることを褒めてもらってもいいほどだ。
修也たちがそんなことを考えていると、白く美しいギリシア式の建物が並んだ街並みが見えてきた。その街の中心には巨大な宮殿が立っていた。
街にはクレスタリアと同様に多くの人々が生活を営んでいた。朝のひと時を楽しむ仕事へと出かける前の男たち。洗濯に興じる女性たち。そして整備された道で楽しげにする子どもたちの姿が見えた。
もし、この地を観光で訪れていたのならばこんなにも和む光景はなかっただろう。携帯端末で写真でも撮っていたところだ。
だが、修也たちが王都を訪れた目的は観光とは真逆の物騒な行動である。実際異様な身なりの修也たちが街に足を踏み入れるのと同時に人々が好奇の目或いは畏怖の目を向けた。
ジョウジの提案で修也たちは身を隠すことにしたものの、住民たちの通報を受けてか、鎧を纏った兵士たちが街のあちこちに現れた。
ワイワイと騒いでいる様子から察するに住民たちが修也たちに対して何か物騒なことを口にしていたに違いなかった。
「クソッ、このままじゃ出ていけないぞ」
「暗くなるのを待つというのはどうでしょうか?」
「駄目だよ、もしシーレがあの宮殿に捕まっていた場合、何をされているか……とても夜まで待てねぇ」
悠介は最後に気が昂りそうになるのを必死に抑えて言った。まだら色になっている両肌から察するに悠介の怒る姿がジョウジには手に取るように分かった。
「けど、暗くならないと動けないのも事実だよ。あんた、シーレさんが心配だったらジョウジさんの警告を聞くべきじゃない?」
「けど、そんなことを言ってる間にシーレが何をされるかと思っただけで、オレは……」
悠介も頭では麗俐の言葉が分かっていたのだろう。拳をプルプルと震わせている様子から察するに今すぐにでも駆け出していきたいのを我慢しているに違いない。
どうすればいいのかと頭を抱えていた時のことだ。不意に修也が悠介の元に近付いてその耳元で何かを囁いた。
「えっ!? ま、まさかそんな……」
「けど、お前は王女様を助けたいんだろ? それに私が手を貸してやるって言ってるんだ」
「で、でも父さんにそんな真似をさせるわけには……」
「大丈夫だ。それにガールフレンドを助けたいと言っている勇敢な息子を手助けしない父親がどこにいるというんだ? 私にもこれくらいのことはさせてくれ」
修也はニヤリと笑ってみせた。それからカプセルを握り締めながら大通りへと躍り出た。
「ま、まさか……大津さんッ!」
修也の意図を察したジョウジは大通りへと向かっていった。
「何、侵入者はそこにいたのか!?」
煌びやかな銀色の鎧兜を纏った兵士たちが修也とジョウジを追跡していった。
「む、無茶ですよ! 大津さん!」
「けど、これしか方法がなかったんですよ」
修也は必死に足を走らせながらジョウジに弁明していく。申し訳なさそうな顔を浮かべる修也に対してジョウジは苦笑するしかなかった。
父は強しと言ってもまさか、息子の救出作戦を実行するため自ら囮を買って出るとは思わなかったのだ。人間とは行動の予測がつかないのだから驚くしかなかった。
ジョウジはそんな行動の読めない人間と共に付いていった自分も相当人間に影響されてきてしまったと心の中で苦笑する羽目になってしまった。
悠介は自分と共に身を隠していた父親が表通りに出て、自ら囮を買って出た姿勢に思わず胸を打たれてしまった。
父親の献身的な姿勢に対して必ずシーレを囚われているはずの宮殿から連れ出すのだと固い誓いを立てたのだった。
一方でカエデは熱い想いに囚われる悠介を引っ張り、彼や麗俐を宮殿へと導くための方法や宮殿の中に侵入するための方法を考案しなくてはならなかった。
しばらくの熟考の末にカエデはこのまま裏路地から道を探りつつ宮殿の裏口から侵入するという方法を思い付いた。
他の方法として王室御用達の商人の馬車の中にでも潜り込み、食べ物や雑貨品などに紛れて侵入する方法も画策したが、その商人が何処にいるの分からない上に今日中に運び込まれるということも考えにくかったのでより早く忍び込める方法を取ったのだ。
カエデに導かれ、二人は入り組んだ路地裏を必死に動いていき、城の前に辿り着いた。街の中心に立っていることは分かっていたので、そこに行くまでの道を考えればいいだけなので城に着くまでの時間はそこまで掛からなかった。
しかし中々裏口やそれに関する入口が見当たらなかったので、数時間をかけて城の周辺を探索しする羽目になった。それからようやく断腸の思いで城の調理人が駄目になった食材を捨てに行く時に用いる扉を発見したのだった。
カエデたちが陰から張り込んでいると、大きな壺を抱えて何やらブツクサと文句を吐き捨てる料理人と思われる頭を丸めた男の姿を見た。
頭を丸めていることや服の上からでも突出した筋肉が見えることから料理人というよりは格闘技の選手のように思えてならなかった。
だが、どういう体躯であろうともここで逃すわけにはいかない。悠介はカプセルを押し、パワードスーツを身に纏った上で料理人の男の腹部を勢いよく叩き込んだのであった。
この時に悠介はちょうど男がゴミを捨てた後に殴り付けたので料理人の男の頭や体が地面の上に叩き付けられて鋭利な刃物と化した壺の欠片にぶつかるというような事態にはならなかった。
悠介は姉の麗俐と共に意識を失った料理人の男と持っていた壺を近くにあった茂みの中へと隠し、空いていた扉から侵入していった。
宮殿内は豪勢な作りとなっていた。クレスタリア王国の権勢には負けるかもしれないが、大理石の床にシミ一つ存在しない白色の壁、ところどころに飾られた過去の戦士たちの絵画が記された壺、そして歴代国王の石像などは王家の力を象徴しているように思えた。
悠介が生唾を飲み込んだ時のことだ。廊下の奥の方から金属が擦れるような音が聞こえてきた。
カエデたちが石像の裏に身を潜めていると、現れた兵士たちが興味深い会話を交わしていることに気が付いた。
無論、悠介と麗俐には何のことであるか分からないだろう。会話の意味に気が付いたのはカエデのみである。
「おい、城下に現れた侵入者はどうなった?」
「あぁ、今城下の警備兵たちが血眼になって探してるみたいだぜ」
「へぇ、オレたちも駆り出されるのかな?」
「それについては心配ないみたいだぜ」
「なぜだ?」
「リディ様によるとな、城下にいるのは囮らしいからオレたちは引き続き城の中で侵入者たちの警戒にあたる方がいいみたいだぜ」
カエデは危機を感じて胸をドキドキとさせていた。どうやら自分たちの計画は見抜かれていたらしい。そしてそのことを提言したリディというこの星では珍しいスペルから例のヴィシー財閥から派遣されたフランス人であることに違いなかった。
カエデは二人が立ち去るのを確認してから二人を石像の背後へと廊下に出し、また廊下の上を進んでいった。だが、何処にいるのかも分からないので三人はあてもなく城の中を彷徨うしかないのだ。
次第に悠介は苛立ちを感じたのか、一人で巡回を行なっている兵士を羽交い締めにして石像の裏へと連れ込んだ。
「シーレは何処にいる!?」
悠介の問いかけは日本語であったので兵士の一人は理解できなかった。そのためカエデが通訳を買って出た。大捜索の日に尋問を行うためコルテカ王国の言葉を頭の中にインプットしたのが役に立った。
カエデの通訳が付いたことによって兵士はようやく意味を理解したらしい。自身の置かれた境遇を察してか、ペラペラと自白していった。
「この宮殿の中央にある女神ロアーヌの間だ。そこに殿下はおられる……ここからだと右に曲がってすぐのところだ」
「そうか、教えてくれてありがとうな」
悠介の感謝の言葉をカエデの通訳で聞いた兵士は顔を明るめたが、彼は解放されることなく腹を殴られて気絶させられてしまう羽目になった。
悠介は気絶した兵士を石像の背後に隠し、ロアーヌの間へと向かっていった。
既に討伐に向かってきたハイドラ隊の面々は森の木に縄を付けている。当分の間は森から動くことができないだろう。
一先ずは安心というところだ。
敵を倒した勢いと使命感から気合を入れて進んでいく悠介とは対照的に修也たちはどこか疲れた様子を見せていた。あれだけの戦いを繰り広げた上に一日をかけた大捜索まで繰り広げたのだから疲れるというのも無理はないことだった。
むしろここまで文句一つ言わずに付いてきていることを褒めてもらってもいいほどだ。
修也たちがそんなことを考えていると、白く美しいギリシア式の建物が並んだ街並みが見えてきた。その街の中心には巨大な宮殿が立っていた。
街にはクレスタリアと同様に多くの人々が生活を営んでいた。朝のひと時を楽しむ仕事へと出かける前の男たち。洗濯に興じる女性たち。そして整備された道で楽しげにする子どもたちの姿が見えた。
もし、この地を観光で訪れていたのならばこんなにも和む光景はなかっただろう。携帯端末で写真でも撮っていたところだ。
だが、修也たちが王都を訪れた目的は観光とは真逆の物騒な行動である。実際異様な身なりの修也たちが街に足を踏み入れるのと同時に人々が好奇の目或いは畏怖の目を向けた。
ジョウジの提案で修也たちは身を隠すことにしたものの、住民たちの通報を受けてか、鎧を纏った兵士たちが街のあちこちに現れた。
ワイワイと騒いでいる様子から察するに住民たちが修也たちに対して何か物騒なことを口にしていたに違いなかった。
「クソッ、このままじゃ出ていけないぞ」
「暗くなるのを待つというのはどうでしょうか?」
「駄目だよ、もしシーレがあの宮殿に捕まっていた場合、何をされているか……とても夜まで待てねぇ」
悠介は最後に気が昂りそうになるのを必死に抑えて言った。まだら色になっている両肌から察するに悠介の怒る姿がジョウジには手に取るように分かった。
「けど、暗くならないと動けないのも事実だよ。あんた、シーレさんが心配だったらジョウジさんの警告を聞くべきじゃない?」
「けど、そんなことを言ってる間にシーレが何をされるかと思っただけで、オレは……」
悠介も頭では麗俐の言葉が分かっていたのだろう。拳をプルプルと震わせている様子から察するに今すぐにでも駆け出していきたいのを我慢しているに違いない。
どうすればいいのかと頭を抱えていた時のことだ。不意に修也が悠介の元に近付いてその耳元で何かを囁いた。
「えっ!? ま、まさかそんな……」
「けど、お前は王女様を助けたいんだろ? それに私が手を貸してやるって言ってるんだ」
「で、でも父さんにそんな真似をさせるわけには……」
「大丈夫だ。それにガールフレンドを助けたいと言っている勇敢な息子を手助けしない父親がどこにいるというんだ? 私にもこれくらいのことはさせてくれ」
修也はニヤリと笑ってみせた。それからカプセルを握り締めながら大通りへと躍り出た。
「ま、まさか……大津さんッ!」
修也の意図を察したジョウジは大通りへと向かっていった。
「何、侵入者はそこにいたのか!?」
煌びやかな銀色の鎧兜を纏った兵士たちが修也とジョウジを追跡していった。
「む、無茶ですよ! 大津さん!」
「けど、これしか方法がなかったんですよ」
修也は必死に足を走らせながらジョウジに弁明していく。申し訳なさそうな顔を浮かべる修也に対してジョウジは苦笑するしかなかった。
父は強しと言ってもまさか、息子の救出作戦を実行するため自ら囮を買って出るとは思わなかったのだ。人間とは行動の予測がつかないのだから驚くしかなかった。
ジョウジはそんな行動の読めない人間と共に付いていった自分も相当人間に影響されてきてしまったと心の中で苦笑する羽目になってしまった。
悠介は自分と共に身を隠していた父親が表通りに出て、自ら囮を買って出た姿勢に思わず胸を打たれてしまった。
父親の献身的な姿勢に対して必ずシーレを囚われているはずの宮殿から連れ出すのだと固い誓いを立てたのだった。
一方でカエデは熱い想いに囚われる悠介を引っ張り、彼や麗俐を宮殿へと導くための方法や宮殿の中に侵入するための方法を考案しなくてはならなかった。
しばらくの熟考の末にカエデはこのまま裏路地から道を探りつつ宮殿の裏口から侵入するという方法を思い付いた。
他の方法として王室御用達の商人の馬車の中にでも潜り込み、食べ物や雑貨品などに紛れて侵入する方法も画策したが、その商人が何処にいるの分からない上に今日中に運び込まれるということも考えにくかったのでより早く忍び込める方法を取ったのだ。
カエデに導かれ、二人は入り組んだ路地裏を必死に動いていき、城の前に辿り着いた。街の中心に立っていることは分かっていたので、そこに行くまでの道を考えればいいだけなので城に着くまでの時間はそこまで掛からなかった。
しかし中々裏口やそれに関する入口が見当たらなかったので、数時間をかけて城の周辺を探索しする羽目になった。それからようやく断腸の思いで城の調理人が駄目になった食材を捨てに行く時に用いる扉を発見したのだった。
カエデたちが陰から張り込んでいると、大きな壺を抱えて何やらブツクサと文句を吐き捨てる料理人と思われる頭を丸めた男の姿を見た。
頭を丸めていることや服の上からでも突出した筋肉が見えることから料理人というよりは格闘技の選手のように思えてならなかった。
だが、どういう体躯であろうともここで逃すわけにはいかない。悠介はカプセルを押し、パワードスーツを身に纏った上で料理人の男の腹部を勢いよく叩き込んだのであった。
この時に悠介はちょうど男がゴミを捨てた後に殴り付けたので料理人の男の頭や体が地面の上に叩き付けられて鋭利な刃物と化した壺の欠片にぶつかるというような事態にはならなかった。
悠介は姉の麗俐と共に意識を失った料理人の男と持っていた壺を近くにあった茂みの中へと隠し、空いていた扉から侵入していった。
宮殿内は豪勢な作りとなっていた。クレスタリア王国の権勢には負けるかもしれないが、大理石の床にシミ一つ存在しない白色の壁、ところどころに飾られた過去の戦士たちの絵画が記された壺、そして歴代国王の石像などは王家の力を象徴しているように思えた。
悠介が生唾を飲み込んだ時のことだ。廊下の奥の方から金属が擦れるような音が聞こえてきた。
カエデたちが石像の裏に身を潜めていると、現れた兵士たちが興味深い会話を交わしていることに気が付いた。
無論、悠介と麗俐には何のことであるか分からないだろう。会話の意味に気が付いたのはカエデのみである。
「おい、城下に現れた侵入者はどうなった?」
「あぁ、今城下の警備兵たちが血眼になって探してるみたいだぜ」
「へぇ、オレたちも駆り出されるのかな?」
「それについては心配ないみたいだぜ」
「なぜだ?」
「リディ様によるとな、城下にいるのは囮らしいからオレたちは引き続き城の中で侵入者たちの警戒にあたる方がいいみたいだぜ」
カエデは危機を感じて胸をドキドキとさせていた。どうやら自分たちの計画は見抜かれていたらしい。そしてそのことを提言したリディというこの星では珍しいスペルから例のヴィシー財閥から派遣されたフランス人であることに違いなかった。
カエデは二人が立ち去るのを確認してから二人を石像の背後へと廊下に出し、また廊下の上を進んでいった。だが、何処にいるのかも分からないので三人はあてもなく城の中を彷徨うしかないのだ。
次第に悠介は苛立ちを感じたのか、一人で巡回を行なっている兵士を羽交い締めにして石像の裏へと連れ込んだ。
「シーレは何処にいる!?」
悠介の問いかけは日本語であったので兵士の一人は理解できなかった。そのためカエデが通訳を買って出た。大捜索の日に尋問を行うためコルテカ王国の言葉を頭の中にインプットしたのが役に立った。
カエデの通訳が付いたことによって兵士はようやく意味を理解したらしい。自身の置かれた境遇を察してか、ペラペラと自白していった。
「この宮殿の中央にある女神ロアーヌの間だ。そこに殿下はおられる……ここからだと右に曲がってすぐのところだ」
「そうか、教えてくれてありがとうな」
悠介の感謝の言葉をカエデの通訳で聞いた兵士は顔を明るめたが、彼は解放されることなく腹を殴られて気絶させられてしまう羽目になった。
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