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第一部 四章 女王陛下の騎士たち
ブレーメレの街のデス・ドーム パート4
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「ッ、無駄な事を直ぐに楽にしてやるのにッ!」
エリザベートは自身に向かって来るガラドリエルのサーベルを杖剣によって防ぐ。偉大なる魔道士の一人に名を連ねる女の握る小さな剣がガラドリエルのサーベルの中を滑っていく。摩擦が生じ、両者の間の剣の間で火花が散っていく。
エリザベートは一旦杖剣を引っ込め、もう一度足を強く踏み込み、ガラドリエルに向かって杖剣を突く。だが、賢明なる女王はエリザベートの剣を自身のサーベルを盾に防ぐ。
偉大なる魔道士の女はもう一度硬直状態になる事を恐れ、剣を引っ込め直す。
そして、杖剣をガラドリエルの頭から振りかざそうとした時だ。目の前にサーベルの刃をチラつかせられ、エリザベートの足は竦んでしまう。右足を踏み込み、彼女の喉元を後一歩まで突ける状態にまで持っていったガラドリエルは得意そうな笑みを浮かべ、
「私の勝ちだな、貴様のその剣の強みは魔法を使える事にあるようだが、剣の勝負同士ではやはり、長い方が有利だな?単純なリーチの問題だ」
「ちくしょう!なんで、あたしがこんなお姫様なんぞに……」
「分からぬのか?私と貴様の器量の問題だ」
エリザベートはその言葉にプライドを傷付けられたに違いない。エリザベートは小さな声で呪文を呟き、ガラドリエルを大きく吹き飛ばす。ガラドリエルは双子の騎士がエリザベートの用意した介添人と戦っている元にまで吹き飛ばされてしまう。
エリザベートは得意げに鼻を鳴らし、ガラドリエルに向かって叫ぶ。
「ざまぁみろ!阿呆な小国の姫の分際で、よくも私を部下にしやがったなッ!もう、お前は泣いても謝っても許さねぇからなッ!」
杖剣の光る剣先を突きつけながら、エリザベートは大きく笑ったらが、ガラドリエルは鼻を鳴らし、冷笑をその顔に浮かべながら、
「お前は何を勘違いしているのかは知らんが、私はお前のような下衆に謝る気も泣く気もないのだ」
「まだ立場を分かっていないのかッ!おい、エルマーやれ!」
ディリオニスと戦っていた傭兵崩れの男がガラドリエルに向かって襲い掛かったが、ガラドリエルはエルマーと呼ばれる無精髭を全身に生やした男の攻撃を交わし、反対に男の首元を一気にサーベルで突く。男は首から血を流して地面に突っ伏してしまう。同時に、相手をする人間がいなくなったディリオニスに目配せし、彼自身の妹を襲う人間を始末するように指示を出す。
ディリオニスは自身の左側に足を踏み出し、両手で剣を振り上げて最愛の人間が手間取る相手を片付けた。男の剣が妹を襲っていた中年の短い髪の男の喉元を前に閃光を見せる。次の瞬間には男の喉から大きな赤い液体が溢れ出て、地面に永遠に倒れ込む。
ガラドリエルは悔しそうに両手の拳を握るエリザベートにサーベルの剣先を突き立て、
「やはりだな、貴様の命運はユーノの村を襲った時に尽きていたのだ。三対一では貴様も分が悪かろう、ここらで降伏でもしたらどうだ?まぁ、貴様の身柄は我が信頼に値する部下、ユーノ・キルケに引き渡させてもらうが……」
エリザベートはガラドリエルの示す降伏の条件に思わず唇を噛む。だが、自分より少しばかり遠く離れた位置に従者と共に位置する女王はニヤニヤと笑っている。その笑顔は明らかに自分の優越を現していた。
エリザベートは自分の魔法の中の最高傑作を使用する事に決めた。エリザベートが少しばかり長い呪文を詠唱すると、周りの地面が割れ、広場を鳥の籠のような檻が囲む。そして、人を排除した広場の中にはまるで、木の芽が発芽するように地面から武器が溢れ出る。
何が起こったのか分からずに、辺りを見渡す三人の敵にエリザベートは胸を張って解説を始めた。
「この魔法の名前は死の鳥籠!私が生み出した魔法よッ!この魔法は私が死ぬか、私が引き込んだ相手を殺すまでは解けない究極の魔法よ!言っておくけれど、逃げようとしても無駄だからなッ!何なら、試しにその剣で私の鳥籠を突いてみなッ!ピクリともしないからな」
ディリオニスは自分の持っている剣で鳥籠を突こうとしたが、その前にガラドリエルによって静止させられてしまう。
「愚か者がッ!お前はあやつに乗せられ、ドームを突く気なのか?無駄な事はやめろ!それよりも、あの女を倒す事に集中せぬかッ!」
ガラドリエルの叱責にディリオニスは堪らずに目を瞑ってしまう。が、その後は険しい目付きと握っている剣を上空に漂うエリザベートに向けた。
「アハッハッハッ、地面にいながら、私を攻撃するつもりなの?無駄な事はやめておきなさいなッ!」
「いいや、お前はこのぼくが始末させてもらう。そして、この街を女王陛下に捧げさせてもらう」
「フン、世迷言を……貴様なんぞに殺されるあたしではないわッ!」
エリザベートは杖剣を振り上げ、短い詠唱を終えた後に、ディリオニスに緑色の弾を浴びせていく。
ディリオニスは自らの意思の中に住む勇者、ジークフリードと同化し、握っている剣を黄金の色に変貌させ、エリザベートの弾を破壊していく。
ディリオニスの予想外の猛攻にエリザベートも焦り始めたのだろう。今度は雨のように緑色の弾を作っていくが、やはりと言うべきだろうが、その弾は一発も当たる事なく、ディリオニスの黄金色に輝く剣によって破壊されていく。
自分の魔法によって精製された弾が破壊されていく様を眺めながら、エリザベートは何万匹もの苦虫を噛み潰す。
彼女は苦虫を噛み潰すだけでは飽き足らずに、今度は自唇を噛む。
エリザベートは杖剣を振り上げ、空中に重量物を作り上げ、下のディリオニスに向かって落としていくが、結果は変わらないらしい。
ディリオニスは剣を振り上げ、エリザベートの精製した鉄の塊を破壊する。
ジークフリードという英雄を体に宿した少年は黄金色に纏った剣を振り上げ、重量物を破壊していく様は彼女に深い恐怖を与えたに違いない。彼女は顔を青くし、鳥籠を埋め尽くさんばかりの重量物と緑色の弾を作り上げ、下の三人に向けて放つ。
流石に死んだかと思ったが、下で大きな音がしたと思うと、それらの重量物やら緑色の弾が黄金の色に包み込まれ、次の瞬間には無に帰していたのだから。
「ば、バカな!?こんな事がある訳がない……私の魔法が……」
「通じないのはおかしいって?」
エリザベートは側面を振り向く。そこには飛び上がって剣を振るうディリオニスの姿。慌てて杖剣を盾に真上から迫るディリオニスの剣を防いだために、エリザベートは一刀両断にされずに済んだが、彼女はディリオニスに恐怖を覚えた。彼女はディリオニスが飛び上がってここまで来たという事態に全身を震わせ、改めて双子の騎士の恐ろしさを感じ取った。
エリザベートは自身に向かって来るガラドリエルのサーベルを杖剣によって防ぐ。偉大なる魔道士の一人に名を連ねる女の握る小さな剣がガラドリエルのサーベルの中を滑っていく。摩擦が生じ、両者の間の剣の間で火花が散っていく。
エリザベートは一旦杖剣を引っ込め、もう一度足を強く踏み込み、ガラドリエルに向かって杖剣を突く。だが、賢明なる女王はエリザベートの剣を自身のサーベルを盾に防ぐ。
偉大なる魔道士の女はもう一度硬直状態になる事を恐れ、剣を引っ込め直す。
そして、杖剣をガラドリエルの頭から振りかざそうとした時だ。目の前にサーベルの刃をチラつかせられ、エリザベートの足は竦んでしまう。右足を踏み込み、彼女の喉元を後一歩まで突ける状態にまで持っていったガラドリエルは得意そうな笑みを浮かべ、
「私の勝ちだな、貴様のその剣の強みは魔法を使える事にあるようだが、剣の勝負同士ではやはり、長い方が有利だな?単純なリーチの問題だ」
「ちくしょう!なんで、あたしがこんなお姫様なんぞに……」
「分からぬのか?私と貴様の器量の問題だ」
エリザベートはその言葉にプライドを傷付けられたに違いない。エリザベートは小さな声で呪文を呟き、ガラドリエルを大きく吹き飛ばす。ガラドリエルは双子の騎士がエリザベートの用意した介添人と戦っている元にまで吹き飛ばされてしまう。
エリザベートは得意げに鼻を鳴らし、ガラドリエルに向かって叫ぶ。
「ざまぁみろ!阿呆な小国の姫の分際で、よくも私を部下にしやがったなッ!もう、お前は泣いても謝っても許さねぇからなッ!」
杖剣の光る剣先を突きつけながら、エリザベートは大きく笑ったらが、ガラドリエルは鼻を鳴らし、冷笑をその顔に浮かべながら、
「お前は何を勘違いしているのかは知らんが、私はお前のような下衆に謝る気も泣く気もないのだ」
「まだ立場を分かっていないのかッ!おい、エルマーやれ!」
ディリオニスと戦っていた傭兵崩れの男がガラドリエルに向かって襲い掛かったが、ガラドリエルはエルマーと呼ばれる無精髭を全身に生やした男の攻撃を交わし、反対に男の首元を一気にサーベルで突く。男は首から血を流して地面に突っ伏してしまう。同時に、相手をする人間がいなくなったディリオニスに目配せし、彼自身の妹を襲う人間を始末するように指示を出す。
ディリオニスは自身の左側に足を踏み出し、両手で剣を振り上げて最愛の人間が手間取る相手を片付けた。男の剣が妹を襲っていた中年の短い髪の男の喉元を前に閃光を見せる。次の瞬間には男の喉から大きな赤い液体が溢れ出て、地面に永遠に倒れ込む。
ガラドリエルは悔しそうに両手の拳を握るエリザベートにサーベルの剣先を突き立て、
「やはりだな、貴様の命運はユーノの村を襲った時に尽きていたのだ。三対一では貴様も分が悪かろう、ここらで降伏でもしたらどうだ?まぁ、貴様の身柄は我が信頼に値する部下、ユーノ・キルケに引き渡させてもらうが……」
エリザベートはガラドリエルの示す降伏の条件に思わず唇を噛む。だが、自分より少しばかり遠く離れた位置に従者と共に位置する女王はニヤニヤと笑っている。その笑顔は明らかに自分の優越を現していた。
エリザベートは自分の魔法の中の最高傑作を使用する事に決めた。エリザベートが少しばかり長い呪文を詠唱すると、周りの地面が割れ、広場を鳥の籠のような檻が囲む。そして、人を排除した広場の中にはまるで、木の芽が発芽するように地面から武器が溢れ出る。
何が起こったのか分からずに、辺りを見渡す三人の敵にエリザベートは胸を張って解説を始めた。
「この魔法の名前は死の鳥籠!私が生み出した魔法よッ!この魔法は私が死ぬか、私が引き込んだ相手を殺すまでは解けない究極の魔法よ!言っておくけれど、逃げようとしても無駄だからなッ!何なら、試しにその剣で私の鳥籠を突いてみなッ!ピクリともしないからな」
ディリオニスは自分の持っている剣で鳥籠を突こうとしたが、その前にガラドリエルによって静止させられてしまう。
「愚か者がッ!お前はあやつに乗せられ、ドームを突く気なのか?無駄な事はやめろ!それよりも、あの女を倒す事に集中せぬかッ!」
ガラドリエルの叱責にディリオニスは堪らずに目を瞑ってしまう。が、その後は険しい目付きと握っている剣を上空に漂うエリザベートに向けた。
「アハッハッハッ、地面にいながら、私を攻撃するつもりなの?無駄な事はやめておきなさいなッ!」
「いいや、お前はこのぼくが始末させてもらう。そして、この街を女王陛下に捧げさせてもらう」
「フン、世迷言を……貴様なんぞに殺されるあたしではないわッ!」
エリザベートは杖剣を振り上げ、短い詠唱を終えた後に、ディリオニスに緑色の弾を浴びせていく。
ディリオニスは自らの意思の中に住む勇者、ジークフリードと同化し、握っている剣を黄金の色に変貌させ、エリザベートの弾を破壊していく。
ディリオニスの予想外の猛攻にエリザベートも焦り始めたのだろう。今度は雨のように緑色の弾を作っていくが、やはりと言うべきだろうが、その弾は一発も当たる事なく、ディリオニスの黄金色に輝く剣によって破壊されていく。
自分の魔法によって精製された弾が破壊されていく様を眺めながら、エリザベートは何万匹もの苦虫を噛み潰す。
彼女は苦虫を噛み潰すだけでは飽き足らずに、今度は自唇を噛む。
エリザベートは杖剣を振り上げ、空中に重量物を作り上げ、下のディリオニスに向かって落としていくが、結果は変わらないらしい。
ディリオニスは剣を振り上げ、エリザベートの精製した鉄の塊を破壊する。
ジークフリードという英雄を体に宿した少年は黄金色に纏った剣を振り上げ、重量物を破壊していく様は彼女に深い恐怖を与えたに違いない。彼女は顔を青くし、鳥籠を埋め尽くさんばかりの重量物と緑色の弾を作り上げ、下の三人に向けて放つ。
流石に死んだかと思ったが、下で大きな音がしたと思うと、それらの重量物やら緑色の弾が黄金の色に包み込まれ、次の瞬間には無に帰していたのだから。
「ば、バカな!?こんな事がある訳がない……私の魔法が……」
「通じないのはおかしいって?」
エリザベートは側面を振り向く。そこには飛び上がって剣を振るうディリオニスの姿。慌てて杖剣を盾に真上から迫るディリオニスの剣を防いだために、エリザベートは一刀両断にされずに済んだが、彼女はディリオニスに恐怖を覚えた。彼女はディリオニスが飛び上がってここまで来たという事態に全身を震わせ、改めて双子の騎士の恐ろしさを感じ取った。
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