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第一部 四章 女王陛下の騎士たち
黒色のドラゴン パート3
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ディリオニスの体が床に打ち付けたのをザビーネはは確認した。彼女は乗っていた自分の守護獣から降り、自分のドラゴンを空中へと待機するように指示を出し、ドラゴンの頭を叩いてから空中へと送り出す。
ディリオニスはようやく体を起こしながら、目の前に現れたティアラを頭に被った長い髪の女性を睨む。
女性はディリオニスの険しい視線にも、動じる事なく、怪しげな微笑を浮かべ続けていた。
ザビーネはサーベルを構えて、ディリオニスの元へと向かって行く。
ザビーネは倒れた手に持った剣を突き付け、
「お前気に入ったわ、まさか、私の剣舞にあそこまで付き合えるなんてね。見ものだったわ、どうかしら?お前さえ良ければ、私に仕えないかしら?あの子よりも良い待遇を約束するわ」
「……。ふざけるなッ!仮にお前の元へといったとしても、絶対にお前は陛下を殺すつもりだろ!?そんな事はさせないぞ!」
「偉いわね、坊や、真っ直ぐに私を見つめて……まるで、戯曲に登場する英雄のようだわ」
ザビーネはもう一度サーベルを構え直し、ディリオニスの元へと向かう。
ディリオニスはザビーネの剣を自らの剣を盾にして防ぐ。
両者の剣と剣が激しくぶつかり合い、火花を散らしていく。
何度か衝突を繰り返した後に、ディリオニスは大きな一撃を放ち、ザビーネを背後に弾き飛ばす。
ザビーネは起き上がると、白色のドレスに付着した泥を手で払い、ディリオニスに向かって斬りかかっていく。
しかも、今度はいつもの一撃ではない。彼女の剣には炎が付着していた。真っ赤に燃える炎はその場にあるものを全て焼き尽くさんばかりに燃え上がっており、真っ赤に燃える煉獄の炎がディリオニスを襲う。
ディリオニスはザビーネの炎に対抗するべく、自らの剣を黄金の色に輝かせ、その剣をザビーネに向かって振りかざす。
煉獄の業火を纏ったザビーネの剣と英雄ジークフリードの黄金の輝きを纏った剣がかち合い、幻想的な光景を作り出していた。
勇敢なる少年騎士はザビーネと剣がぶつかる度に、何度も唸り声を上げ打ち合っていく。
その度にザビーネは自らの剣を盾にして防いでいく。
やがて、ザビーネの炎とディリオニスの黄金がぶつかり合い、狭い兵舎前の廊下という所で小規模の爆発を起こさせた。様々な色の混じる花火は四人の騎士をバラバラに飛ばしていく。
マクシミリアンはザビーネの元へと駆け寄り、彼女を優しく抱き起こし、少年の騎士は自分と似た顔を持つ少女の騎士の姿を見つけると、急いで抱き起こす。
どちらもそれ程離れた場所に居なかったのは不幸中の幸いと言うべきだろうか。
ディリオニスは妹のマートニアを抱き起こし、自分達との向こう側にて対峙している二人の男女を一粉にでもふれれば、 その倍の爆発を起こしかねない程に燃え上がる瞳で二人を睨む。
同じようにマクシミリアンもディリオニスを侮蔑の目で睨んでいた。まるで、ゴミでも見るかのように見下ろすかのように。
互いに混じり合えない存在だと言う事を自覚した上で、二人の異なる家の鎧を身に付けた二人の騎士は剣を構えて睨み合う。
先に動いたのは白十字家の騎士、マクシミリアン。
マクシミリアンは短く詠唱を繰り出し、剣に雷を纏わせてヴァレンシュタイン家の騎士へと向かっていく。
対するディリオニスも負けていない。ザビーネと対峙したと時と同じように彼は黄金の輝きとオーラを剣と鎧に纏わせていく。
互いに準備を終えた二人の騎士の剣が騎士の訓練所と城の中庭を兼ねた庭の中でぶつかり合う。
最初にマクシミリアンが大きく右足を踏み出し、ディリオニスの前へと踏み込む。
同時にマクシミリアンは雷を纏わせた自らの剣を振り上げるが、ディリオニスは横に構えた剣とかち合わせる事によって最悪の事態を防いでいく。
マクシミリアンの剣を防いだディリオニスの剣が今度は反撃に転じ、大きく弧を描いてマクシミリアンの下段を狙う。
が、偉大なる魔導師にして勇敢なる騎士に名を連なるこの男は事態を冷静に見極め、下段からの攻撃を魔法を纏わせた剣によって防ぐ。
上段、中段、そしてまた下段と剣先を変えて同様の事態は繰り返されてが、決着は付かない。
痺れを切らしたのか、マクシミリアンは雷の剣を目の前に大きく突き刺し、剣から吐き出された雷が一匹の蛇のように少年の騎士を襲っていく。
少年騎士は剣を斜めに構えてから、黄金の輝きを全身から放たたせ、自らに向かって来る自我のないキウイ色の蛇を撃破した。
少年の騎士が反撃に転じようとした時だ。背後から大きな声が聞こえた。
少年が背後を振り向くと、建物の扉から女王と王の頭脳と自分達と同じ騎士であるシルヴィアの三人が立っていた。
シルヴィアは小さな腕で自分の身長と同じくらい大きな剣を地面に突き刺し、
「待て!ディリオニス殿!そして、敵方の騎士も鞘に剣を納められよ!ここから先は一対一の決闘を行おうとの女王陛下のお言葉であるッ!」
幼い響きの残る大きな言葉にマクミリアンもうザビーネの両者が冷たい視線を送ったのを垣間見た。
自分達より遥かに年下の少女にその事を言われて不快のだったのだろうか。
ディリオニスがそんな事を考えていると、ザビーネは先程までの不快な眉を引っ込め、優しげな微笑を浮かべて言った。
「あらあら、決闘で全てを解決するって言う事なの?私とガラドリエルちゃんが?いいわよ、二人で決着を……」
「誰がお前と私で決着を付けるなんて言った?此度のヴァレンシュタイン家とヴァイス・クロインツ家の決闘には代理を立てて行うものとする」
ガラドリエルはザビーネの言葉と被せるように言った。
ザビーネはガラドリエルの言葉に片眉を動かしながら、
「へぇ、代理と言っても誰を立てるつもりなの?」
「決まっておろう、私の騎士二人だ」
ディリオニスは堪らずに開いた目をマートニアに向ける。
マートニアも双子の兄と同じように大きく目を見開いていた。
驚愕した表情を浮かべている双子の騎士に配慮する事なく、ガラドリエルは澄ました笑顔を浮かべながら言った。
「この後の決闘には私の代理としてこの二人を立てよう!ザビーネ王女!あなたも代理を選ぶが良い!」
ザビーネは暫くの沈黙の後に、もう一度微笑を浮かべて言った。
「あなたもしれものね。二対一の決闘なんてできるわけないじゃあない?否が応でも私とマクシミリアンとあなたの騎士二人と対峙する事になるわね」
「その通りだ。決闘は今、この場で行うか、それとも、改めて場所を変えて選ぶのかはザビーネ王女に選択を任せよう。私はどちらでも構わぬ」
「女王陛下の采配ならば、仕方がないわね。それなら、決闘はここで行いましょう?疲労も傷も五分五分と言った所だわ」
ザビーネはそう言って怪しく笑った。
ディリオニスはようやく体を起こしながら、目の前に現れたティアラを頭に被った長い髪の女性を睨む。
女性はディリオニスの険しい視線にも、動じる事なく、怪しげな微笑を浮かべ続けていた。
ザビーネはサーベルを構えて、ディリオニスの元へと向かって行く。
ザビーネは倒れた手に持った剣を突き付け、
「お前気に入ったわ、まさか、私の剣舞にあそこまで付き合えるなんてね。見ものだったわ、どうかしら?お前さえ良ければ、私に仕えないかしら?あの子よりも良い待遇を約束するわ」
「……。ふざけるなッ!仮にお前の元へといったとしても、絶対にお前は陛下を殺すつもりだろ!?そんな事はさせないぞ!」
「偉いわね、坊や、真っ直ぐに私を見つめて……まるで、戯曲に登場する英雄のようだわ」
ザビーネはもう一度サーベルを構え直し、ディリオニスの元へと向かう。
ディリオニスはザビーネの剣を自らの剣を盾にして防ぐ。
両者の剣と剣が激しくぶつかり合い、火花を散らしていく。
何度か衝突を繰り返した後に、ディリオニスは大きな一撃を放ち、ザビーネを背後に弾き飛ばす。
ザビーネは起き上がると、白色のドレスに付着した泥を手で払い、ディリオニスに向かって斬りかかっていく。
しかも、今度はいつもの一撃ではない。彼女の剣には炎が付着していた。真っ赤に燃える炎はその場にあるものを全て焼き尽くさんばかりに燃え上がっており、真っ赤に燃える煉獄の炎がディリオニスを襲う。
ディリオニスはザビーネの炎に対抗するべく、自らの剣を黄金の色に輝かせ、その剣をザビーネに向かって振りかざす。
煉獄の業火を纏ったザビーネの剣と英雄ジークフリードの黄金の輝きを纏った剣がかち合い、幻想的な光景を作り出していた。
勇敢なる少年騎士はザビーネと剣がぶつかる度に、何度も唸り声を上げ打ち合っていく。
その度にザビーネは自らの剣を盾にして防いでいく。
やがて、ザビーネの炎とディリオニスの黄金がぶつかり合い、狭い兵舎前の廊下という所で小規模の爆発を起こさせた。様々な色の混じる花火は四人の騎士をバラバラに飛ばしていく。
マクシミリアンはザビーネの元へと駆け寄り、彼女を優しく抱き起こし、少年の騎士は自分と似た顔を持つ少女の騎士の姿を見つけると、急いで抱き起こす。
どちらもそれ程離れた場所に居なかったのは不幸中の幸いと言うべきだろうか。
ディリオニスは妹のマートニアを抱き起こし、自分達との向こう側にて対峙している二人の男女を一粉にでもふれれば、 その倍の爆発を起こしかねない程に燃え上がる瞳で二人を睨む。
同じようにマクシミリアンもディリオニスを侮蔑の目で睨んでいた。まるで、ゴミでも見るかのように見下ろすかのように。
互いに混じり合えない存在だと言う事を自覚した上で、二人の異なる家の鎧を身に付けた二人の騎士は剣を構えて睨み合う。
先に動いたのは白十字家の騎士、マクシミリアン。
マクシミリアンは短く詠唱を繰り出し、剣に雷を纏わせてヴァレンシュタイン家の騎士へと向かっていく。
対するディリオニスも負けていない。ザビーネと対峙したと時と同じように彼は黄金の輝きとオーラを剣と鎧に纏わせていく。
互いに準備を終えた二人の騎士の剣が騎士の訓練所と城の中庭を兼ねた庭の中でぶつかり合う。
最初にマクシミリアンが大きく右足を踏み出し、ディリオニスの前へと踏み込む。
同時にマクシミリアンは雷を纏わせた自らの剣を振り上げるが、ディリオニスは横に構えた剣とかち合わせる事によって最悪の事態を防いでいく。
マクシミリアンの剣を防いだディリオニスの剣が今度は反撃に転じ、大きく弧を描いてマクシミリアンの下段を狙う。
が、偉大なる魔導師にして勇敢なる騎士に名を連なるこの男は事態を冷静に見極め、下段からの攻撃を魔法を纏わせた剣によって防ぐ。
上段、中段、そしてまた下段と剣先を変えて同様の事態は繰り返されてが、決着は付かない。
痺れを切らしたのか、マクシミリアンは雷の剣を目の前に大きく突き刺し、剣から吐き出された雷が一匹の蛇のように少年の騎士を襲っていく。
少年騎士は剣を斜めに構えてから、黄金の輝きを全身から放たたせ、自らに向かって来る自我のないキウイ色の蛇を撃破した。
少年の騎士が反撃に転じようとした時だ。背後から大きな声が聞こえた。
少年が背後を振り向くと、建物の扉から女王と王の頭脳と自分達と同じ騎士であるシルヴィアの三人が立っていた。
シルヴィアは小さな腕で自分の身長と同じくらい大きな剣を地面に突き刺し、
「待て!ディリオニス殿!そして、敵方の騎士も鞘に剣を納められよ!ここから先は一対一の決闘を行おうとの女王陛下のお言葉であるッ!」
幼い響きの残る大きな言葉にマクミリアンもうザビーネの両者が冷たい視線を送ったのを垣間見た。
自分達より遥かに年下の少女にその事を言われて不快のだったのだろうか。
ディリオニスがそんな事を考えていると、ザビーネは先程までの不快な眉を引っ込め、優しげな微笑を浮かべて言った。
「あらあら、決闘で全てを解決するって言う事なの?私とガラドリエルちゃんが?いいわよ、二人で決着を……」
「誰がお前と私で決着を付けるなんて言った?此度のヴァレンシュタイン家とヴァイス・クロインツ家の決闘には代理を立てて行うものとする」
ガラドリエルはザビーネの言葉と被せるように言った。
ザビーネはガラドリエルの言葉に片眉を動かしながら、
「へぇ、代理と言っても誰を立てるつもりなの?」
「決まっておろう、私の騎士二人だ」
ディリオニスは堪らずに開いた目をマートニアに向ける。
マートニアも双子の兄と同じように大きく目を見開いていた。
驚愕した表情を浮かべている双子の騎士に配慮する事なく、ガラドリエルは澄ました笑顔を浮かべながら言った。
「この後の決闘には私の代理としてこの二人を立てよう!ザビーネ王女!あなたも代理を選ぶが良い!」
ザビーネは暫くの沈黙の後に、もう一度微笑を浮かべて言った。
「あなたもしれものね。二対一の決闘なんてできるわけないじゃあない?否が応でも私とマクシミリアンとあなたの騎士二人と対峙する事になるわね」
「その通りだ。決闘は今、この場で行うか、それとも、改めて場所を変えて選ぶのかはザビーネ王女に選択を任せよう。私はどちらでも構わぬ」
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