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3.出立
①
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「あの……これは、何?」
案内された村の広場。リオンは目の前に広がる光景を茫然と見た。
黄金で彩られた若草色の豪華な馬車と大きな二台の荷馬車、周りを行き交うたくさんの護衛。その後ろには正装の騎馬隊。これらはすべて、リオンを運ぶための用意だというのだ。
突然やってきた騎士団の隊長であるクレイドに、「ともに我が国の王宮に行きましょう」と言われてから一週間。
わずかな持ち物をまとめて、家の中を隅々まで磨き上げ、薬草園の薬草の種を取り分けたり株を分けたりしている間に、村の周辺ににたくさんの馬や人が集まってきていることには気が付いていた。だがリオンはろくに家の外に出ないので、その準備がこれほど大掛かりなものだとはちっとも知らなかったのだ。
「僕をクレイドたちの国まで連れて行くだけだよね? どうしてこんなに大袈裟なの……」
「ブルーメの方をお連れするのですから、これくらいは当たり前です。それに今から国境を越えていくのですから、万が一のことに備えなくてはなりません」
クレイドはさも当然とばかりに言うのだが、リオンは開いた口を閉じることが出来なかった。
こんな豪華な馬車も隊列も見たことがない。しかもこの人の多さと騒がしさと言ったら……。
この数日間でクレイドとはすっかり打ち解けて話すことが出来るようになっていたが、クレイド以外の人間はまだ少し怖かった。そわそわとして落ちつかない気分だ。
「クレイド隊長、少々よろしいですか」
横から護衛兵が声を掛けてきた。クレイドが「どうした?」と答える。
「最終のルートの確認をしたいのですが――」
「ああ、わかった。リオン様、少しここでお待ちいただけますか?」
「……うん、わかったよ」
クレイドは騎士たちと話しながら離れていく。リオンはその後姿を眺めた。今日のクレイドは立ち襟の隊服に胸当てを付け、腰元には大ぶりの長剣を携えている。もちろん今はフードやマントなどは被らず、耳と尻尾が出た状態だ。
リオンはそれとなく周囲を行き交う騎士たちを観察してみたが、クレイド以外に獣人らしき人間はひとりも見つけることは出来なかった。きっとノルツブルクでも、獣人という存在は稀なのだろう。
しばらくすると、クレイドが人を伴って戻ってきた。
「リオン様。これからリオン様につく従者のエルです」
クレイドの斜め後ろには、黒髪黒目の真面目そうな青年が立っている。
「これからは私に変わって、このエルがリオン様のおそばに付きますので」
「えっ」
いきなり予想してもいなかったことを言われ、リオンは驚いてクレイドを見た。
「クレイドは僕と一緒にいてくれないの?」
「……というと?」
クレイドが驚いたように目を瞬いた。その表情を見た瞬間、自分が随分甘えたことを言ってしまったのだと自覚した。
「あ……ち、違うんです……! クレイドは一緒に馬車に乗らないのかなって」
「ああ、そういうことですね。ええ、私は馬車の後ろに付いて警護いたしますので。リオン様の身の回りのお世話はこのエルが務めます」
「えっ、でも……」
リオンは戸惑いながら、クレイドの顔を見あげた。
ここ数日ずっとクレイドがそばに付いていてくれたので、急に離れるのが不安で仕方がなかった。
だがクレイドは騎士団の隊長という立場だ。仕事の邪魔をしてはいけない。
リオンは不安な気持ちを振り切るようにクレイドに笑顔を向けた。
「――うん、そうだよね。わかった」
「リオン様」
クレイドは一瞬だけ何か言いたげな顔をしたが、結局は小さく頷いた。そしてエルに「頼むぞ」と声を掛けると離れていく。
「それでは参りましょうか」
エルが切れ長の目でリオンを見ながら言った。
エルは人形のように端正な顔をつきをした青年だった。感情のこもらない黒い瞳が、遠慮なくリオンの上から下までを一巡する。
(僕と同じくらいの年? それよりは少し年上かな? うっ……なんかちょっと怖いけど……)
観察してくるような視線に一瞬怯んだが、リオンは背筋を伸ばして笑顔を作った。これからお世話になるのだから挨拶はきちんとしなくては。初対面が肝心だ。
「あの、エルさん……でしたよね? 僕はリオンと言います。これからどうぞよろしくお願いしま――」
「リオン様」
低く鋭い声がリオンの言葉を遮った。はっとしてエルの顔を見ると、冷めた視線とぶつかる。
「私は従者です。『エル』と呼び捨てになさって下さい」
「え?」
「それと敬語も不要です」
それだけを言うと、エルはさっと踵を返した。
「何をぐずぐずしておられるのですか。こちらにおいでください」
「……はい」
リオンは肩を落とし、さっさと歩き出したエルの後を追った。
エルはこちらを振り返りもせず、背中に拒絶の意思を漂わせながら早足で歩いていく。どうやら初対面から嫌われてしまったようだ。
悲しい気持ちと同時に、ふっと諦めの気持ちがやってくる。
(……それも当然だよね)
自分はどこの馬の骨かもわからぬ人間で、しかもオメガだ。クレイドは『我が国ではブルーメは高貴で崇められる存在です』と言ってくれたが、やはり皆がそのように考えてくれるわけではないのだろう。
のろのろと歩いていると、エルがふいに足を止めて振り返った。
「リオン様。もうすぐ出発しますので、お別れなどありましたら、どうぞ今のうちに」
「お別れ、ですか」
「ええ。ここからノルツブルクまでは馬車で十日以上の距離です。気軽には帰れませんよ。国境も二つ超えていきますので」
「わかりました……」
この村の中に親しく付き合っている人などいなかったが、それでもリオン親子がこの村の人々の世話になったことは事実だ。最後に一言声をかけるべきだろう。
リオンは周囲を見回し、こちらを遠巻きに見ていた村長の方へ足を向けた。
「あの……」
声を掛けると、立派な顎髭を蓄えた村長は、リオンを憎しみを込めた目で睨みつけてきた。
「まだ何か用なのか? さっさと去れ、役立たずの疫病神。汚らしいオメガめが。あれほどお前たち親子を助けてやったというのに、恩を仇で返しやがって」
吐き捨てるように村長に言われ、リオンは唇を噛み締めた。
確かに村の人々にとって自分の存在は厄介者だ。しかも、ジルの父親である村長にとってリオンは因縁の相手だ。
自業自得だとはいえ、一週間前の騒動でジルは軽い怪我を負ったとも聞いている。クレイドが「心配はありません。慰謝料として、治療代の何倍ものお金を置いてきましたので」とは言っていたが、息子を大事にしている村長にとっては到底許せないことなのだろう。
だけど……最後のときなのだ。もうこの村に戻ることができないことは理解しているし、最後の別れくらいはしたかった。だけどそれを口にすることさえも自分には許されていないらしい。
リオンはただ黙って深く頭を下げ、急いで踵を返した。
「リオン様、お別れはもうよろしいのですか?」
馬車まで戻ると、待ち構えていたエルに驚いたように聞かれ、リオンは苦々しい思いを抱えながらも頷いた。
「はい、もう大丈夫です」
「……そうですか。それでは中へ」
先にエルが馬車に乗り込み、その後にエルの手を借りながらリオンが乗り込んだ。
馬車の中は、外見同様に豪奢だった。ふかふかの織物が敷かれた長椅子、蔓のような装飾の施されたガラス窓、赤と緑の鮮やかな色の模様が描かれた天井。
エルは馬車の中の調度を整えてくれて、リオンは一番豪華な装飾がされた長椅子に座らされた。なんだか豪華すぎて、逆に居たたまれなくなってくる。
(駄目だ……僕はノルツブルクでやっていくって決めたんだから。慣れないと)
リオンは座り直し、エルに向かって頭を下げた。
「……あの、エルさん。これからよろしくお願いします。ノルツブルクのことは何もわからないので、いろいろ教えていただけると助かります」
なるべく心を込めて丁寧に言ってみたのだが、こちらを振り向いたエルは不機嫌そうに眉を寄せただけだった。
「私のような従者に頭を下げるなど……あなたは本当にブルーメ様ですか」
「え……?」
呆れたように言われ、リオンは目を瞬いた。
何故だかはわからないが、またエルの気分を害することを言ってしまったようだ。
(やっぱり……僕って駄目だな……)
案内された村の広場。リオンは目の前に広がる光景を茫然と見た。
黄金で彩られた若草色の豪華な馬車と大きな二台の荷馬車、周りを行き交うたくさんの護衛。その後ろには正装の騎馬隊。これらはすべて、リオンを運ぶための用意だというのだ。
突然やってきた騎士団の隊長であるクレイドに、「ともに我が国の王宮に行きましょう」と言われてから一週間。
わずかな持ち物をまとめて、家の中を隅々まで磨き上げ、薬草園の薬草の種を取り分けたり株を分けたりしている間に、村の周辺ににたくさんの馬や人が集まってきていることには気が付いていた。だがリオンはろくに家の外に出ないので、その準備がこれほど大掛かりなものだとはちっとも知らなかったのだ。
「僕をクレイドたちの国まで連れて行くだけだよね? どうしてこんなに大袈裟なの……」
「ブルーメの方をお連れするのですから、これくらいは当たり前です。それに今から国境を越えていくのですから、万が一のことに備えなくてはなりません」
クレイドはさも当然とばかりに言うのだが、リオンは開いた口を閉じることが出来なかった。
こんな豪華な馬車も隊列も見たことがない。しかもこの人の多さと騒がしさと言ったら……。
この数日間でクレイドとはすっかり打ち解けて話すことが出来るようになっていたが、クレイド以外の人間はまだ少し怖かった。そわそわとして落ちつかない気分だ。
「クレイド隊長、少々よろしいですか」
横から護衛兵が声を掛けてきた。クレイドが「どうした?」と答える。
「最終のルートの確認をしたいのですが――」
「ああ、わかった。リオン様、少しここでお待ちいただけますか?」
「……うん、わかったよ」
クレイドは騎士たちと話しながら離れていく。リオンはその後姿を眺めた。今日のクレイドは立ち襟の隊服に胸当てを付け、腰元には大ぶりの長剣を携えている。もちろん今はフードやマントなどは被らず、耳と尻尾が出た状態だ。
リオンはそれとなく周囲を行き交う騎士たちを観察してみたが、クレイド以外に獣人らしき人間はひとりも見つけることは出来なかった。きっとノルツブルクでも、獣人という存在は稀なのだろう。
しばらくすると、クレイドが人を伴って戻ってきた。
「リオン様。これからリオン様につく従者のエルです」
クレイドの斜め後ろには、黒髪黒目の真面目そうな青年が立っている。
「これからは私に変わって、このエルがリオン様のおそばに付きますので」
「えっ」
いきなり予想してもいなかったことを言われ、リオンは驚いてクレイドを見た。
「クレイドは僕と一緒にいてくれないの?」
「……というと?」
クレイドが驚いたように目を瞬いた。その表情を見た瞬間、自分が随分甘えたことを言ってしまったのだと自覚した。
「あ……ち、違うんです……! クレイドは一緒に馬車に乗らないのかなって」
「ああ、そういうことですね。ええ、私は馬車の後ろに付いて警護いたしますので。リオン様の身の回りのお世話はこのエルが務めます」
「えっ、でも……」
リオンは戸惑いながら、クレイドの顔を見あげた。
ここ数日ずっとクレイドがそばに付いていてくれたので、急に離れるのが不安で仕方がなかった。
だがクレイドは騎士団の隊長という立場だ。仕事の邪魔をしてはいけない。
リオンは不安な気持ちを振り切るようにクレイドに笑顔を向けた。
「――うん、そうだよね。わかった」
「リオン様」
クレイドは一瞬だけ何か言いたげな顔をしたが、結局は小さく頷いた。そしてエルに「頼むぞ」と声を掛けると離れていく。
「それでは参りましょうか」
エルが切れ長の目でリオンを見ながら言った。
エルは人形のように端正な顔をつきをした青年だった。感情のこもらない黒い瞳が、遠慮なくリオンの上から下までを一巡する。
(僕と同じくらいの年? それよりは少し年上かな? うっ……なんかちょっと怖いけど……)
観察してくるような視線に一瞬怯んだが、リオンは背筋を伸ばして笑顔を作った。これからお世話になるのだから挨拶はきちんとしなくては。初対面が肝心だ。
「あの、エルさん……でしたよね? 僕はリオンと言います。これからどうぞよろしくお願いしま――」
「リオン様」
低く鋭い声がリオンの言葉を遮った。はっとしてエルの顔を見ると、冷めた視線とぶつかる。
「私は従者です。『エル』と呼び捨てになさって下さい」
「え?」
「それと敬語も不要です」
それだけを言うと、エルはさっと踵を返した。
「何をぐずぐずしておられるのですか。こちらにおいでください」
「……はい」
リオンは肩を落とし、さっさと歩き出したエルの後を追った。
エルはこちらを振り返りもせず、背中に拒絶の意思を漂わせながら早足で歩いていく。どうやら初対面から嫌われてしまったようだ。
悲しい気持ちと同時に、ふっと諦めの気持ちがやってくる。
(……それも当然だよね)
自分はどこの馬の骨かもわからぬ人間で、しかもオメガだ。クレイドは『我が国ではブルーメは高貴で崇められる存在です』と言ってくれたが、やはり皆がそのように考えてくれるわけではないのだろう。
のろのろと歩いていると、エルがふいに足を止めて振り返った。
「リオン様。もうすぐ出発しますので、お別れなどありましたら、どうぞ今のうちに」
「お別れ、ですか」
「ええ。ここからノルツブルクまでは馬車で十日以上の距離です。気軽には帰れませんよ。国境も二つ超えていきますので」
「わかりました……」
この村の中に親しく付き合っている人などいなかったが、それでもリオン親子がこの村の人々の世話になったことは事実だ。最後に一言声をかけるべきだろう。
リオンは周囲を見回し、こちらを遠巻きに見ていた村長の方へ足を向けた。
「あの……」
声を掛けると、立派な顎髭を蓄えた村長は、リオンを憎しみを込めた目で睨みつけてきた。
「まだ何か用なのか? さっさと去れ、役立たずの疫病神。汚らしいオメガめが。あれほどお前たち親子を助けてやったというのに、恩を仇で返しやがって」
吐き捨てるように村長に言われ、リオンは唇を噛み締めた。
確かに村の人々にとって自分の存在は厄介者だ。しかも、ジルの父親である村長にとってリオンは因縁の相手だ。
自業自得だとはいえ、一週間前の騒動でジルは軽い怪我を負ったとも聞いている。クレイドが「心配はありません。慰謝料として、治療代の何倍ものお金を置いてきましたので」とは言っていたが、息子を大事にしている村長にとっては到底許せないことなのだろう。
だけど……最後のときなのだ。もうこの村に戻ることができないことは理解しているし、最後の別れくらいはしたかった。だけどそれを口にすることさえも自分には許されていないらしい。
リオンはただ黙って深く頭を下げ、急いで踵を返した。
「リオン様、お別れはもうよろしいのですか?」
馬車まで戻ると、待ち構えていたエルに驚いたように聞かれ、リオンは苦々しい思いを抱えながらも頷いた。
「はい、もう大丈夫です」
「……そうですか。それでは中へ」
先にエルが馬車に乗り込み、その後にエルの手を借りながらリオンが乗り込んだ。
馬車の中は、外見同様に豪奢だった。ふかふかの織物が敷かれた長椅子、蔓のような装飾の施されたガラス窓、赤と緑の鮮やかな色の模様が描かれた天井。
エルは馬車の中の調度を整えてくれて、リオンは一番豪華な装飾がされた長椅子に座らされた。なんだか豪華すぎて、逆に居たたまれなくなってくる。
(駄目だ……僕はノルツブルクでやっていくって決めたんだから。慣れないと)
リオンは座り直し、エルに向かって頭を下げた。
「……あの、エルさん。これからよろしくお願いします。ノルツブルクのことは何もわからないので、いろいろ教えていただけると助かります」
なるべく心を込めて丁寧に言ってみたのだが、こちらを振り向いたエルは不機嫌そうに眉を寄せただけだった。
「私のような従者に頭を下げるなど……あなたは本当にブルーメ様ですか」
「え……?」
呆れたように言われ、リオンは目を瞬いた。
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