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6.歓迎と国王オースティン
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クレイドの案内で王城に入った。赤い絨毯が引かれた廊下を進み、いくつも階段を上る。ようやくたどり着いた部屋は、驚くほどの豪華さだった。
白を基調にした室内には、中央に大きなテーブルと椅子がいくつも置かれ、その奥には見るからに高級そうな布張りのソファがある。正面の大きな窓の向こうには広々としたバルコニーだ。
恐る恐る続き間を覗くと、隣室は広々とした寝室になっていて、大きな天蓋付きの寝台が置かれているのが見えた。
(これが……僕の部屋? 嘘でしょ?)
慌ててリオンはクレイドに訴えた。
「僕、こんな豪華な部屋じゃなくてもいいよ。もっと小さい部屋にして。なんだったら厨房の隅だっていい」
「何をおっしゃるのです。あなたは王の大事な花……大事な賓客なのですからこのくらいは当然です。あなたが望めば、王はどんな宝石でも用意なさるでしょう」
「そんな……」
想像さえつかなかった事態に言葉を失っていると、部屋の入口の扉がノックされた。クレイドが「はい」と返事をする。重い音を立てて扉が開かれ、ぞろぞろと女官らしき女性たちが入ってきた。
彼女たちは煌びやかな青い衣装を翻し、リオンに向かって深い礼をする。
「初にお目にかかります。今日からリオン様のお世話をさせていただくことになりました」
「お疲れでしょう。お茶を用意してまいります」
「その前にお召し替えを。奥の部屋にご衣裳を用意しております。さあ、こちらへ」
「えっ……!?」
丁寧な物腰で迫ってくる彼女たちにリオンは目を白黒させ、クレイドの後ろへと隠れた。こんな優雅な物腰の女性と接したことはないので、どうしていいかわからない。
「そんなに怯えなくとも、とって食われはしませんよ」
「無理っ。こんなきれいな女性、近寄ったことも話したこともないもの!」
リオンの言葉に、女官たちは頬を緩めた。ほほほ、と笑いだす。
「あらあら、ずいぶん可愛らしいブルーメ様ですね」
「本当ですわ。頬なんてバラ色。お人形みたいに綺麗だわ」
女官たちににこにこ笑いながら言われ、リオンは「ひえっ」と叫びまたクレイドの後ろに隠れる。そんなやりとりをしていると、部屋の扉が再び叩かれた。
「申し上げます。国王陛下がいらっしゃいます」
――国王陛下。
その言葉にリオンははっとした。国王陛下というのは国王陛下だ。王様だ。
「く、く、く、クレイドっ、国王陛下が来るの⁉ え、今? ここに来るの?」
リオンは半ばパニックになりながらもクレイドを見た。見上げたクレイドの顔は、苦虫を噛んだように渋い。
「謁見の時間まで待てと言っているのにあの人は……」
とクレイドが呟いたとき、侍従を従えて、緋色に金色の刺繍が施されたマントをたなびかせながら長身の男が部屋に入ってきた。
見目の美しい人だった。歳は20歳半ばくらい、銀色の長い髪を結い上げ、大輪の花のような華やかな笑顔を浮かべている。
(この人が国王陛下……)
美しくも気高い佇まいに見とれて茫然としていると、クレイドが不機嫌さを露わにした声で言った。
「オースティン……先触れの従者と同時に来てどうするのですか……。それに、謁見の時間まで待ってくださいと伝えていたはずですが?」
えっ、と声が出そうになった。国王陛下に向かってなんと不躾な口調。
だがそれを気にするでもなく、国王陛下は朗らかに笑った。
「ははは、それはすまないな。待ちきれなかったのだ。待ちに待ったブルーメ殿が到着したと聞いてはな」
「だとしても、今到着したばかりなのですよ。いくらなんでも、少しくらい待っていただかないと困ります」
二人のやり取りに、女官たちが穏やかな顔つきで「ほほほ」と笑っている。だけどリオンは驚きで目を見開きっぱなしだ。
目の前で快活に笑う銀色の髪の人は間違いなく国王陛下で、クレイドはその家臣の騎士で。そのはずなのに、クレイドの口調はまるで長年の友人に対するもののようにぞんざいだ。失礼に当たらないのだろうか。
リオンが一人でおろおろとしていると、国王陛下がこちらに視線を向けた。
「やあ、ブルーメ殿。初めまして。僕はオースティン・フォン・ガードナー。この国の九代目の国王だ」
好奇心を声にたっぷりと滲ませながら、笑顔でオースティンが歩み寄ってくる。
「えっ……あっ……」
近くで見た彼は、驚くほどの優美で美しい顔立ちをしていた。
滑らかな象牙のような肌にすっと通った鼻筋は高く、琥珀色の瞳は好奇心で煌めいている。思わず高貴な姿に見とれてしまったリオンだが、慌てて最敬礼をとる。
「は、はじめまして。リオンと申します」
「ああ、いいよいいよ。敬礼はなし。さあ、顔を見せて」
「……っ」
頬にするっとオースティンの手のひらを当てられ、上向かされた。驚くほどの至近距離で目が合う。緊張でがちがちに固まったリオンに、オースティンはにこりとほほ笑みかけてきた。
「うん、アナによく似てるね」
「……は、母をご存じで?」
うん、とオースティンが頷く。
「とても世話になったんだよ。厳しい人だった。勉強や剣の稽古の時間に抜け出して、でもすぐに連れ戻されて叱られたっけ。アナはすごかったなあ。王宮の廊下のカーテンの中とか、中庭のバラ園の茂みの中とか、どこに隠れていてもすぐに見つかってしまうんだ。あれは一種の才能だよね、クレイド?」
オースティンに視線を向けられ、クレイドが思い出したようにふっと微笑む。
「そんなこともありましたね」
「怒るとかなり怖かったよね。口は笑ってるのに、目だけがすごく吊り上がるんだ。だけど情が深くて優しい人だった。…………リオン、残念だったね」
眉をさげ、悲しそうにオースティンが言う。リオンはただ黙って頭を下げた。
リオンが暮らしていた村に、母親のことを心から悼んでくれる人はいなかった。だけどこの国では違う。
クレイドが、オースティンが母の死を悼んでくれる。相変わらず母親の死は悲しいものだったけど、それを一緒に悼んでくれる人がいるというのは今のリオンにとって大きな慰めだった。
「俺たちは一時期アナに育てられたようなものだし、アナの息子は兄弟や家族同然だと思ってる。君がこの国を好きになってくれたら嬉しい」
「陛下……」
「陛下じゃなくて、オースティンって呼んでほしいな」
にこにこと笑うオースティンに、リオンは頷いた。
「はい、オースティン様」
「様もいらないけど。う~ん、まあ最初だしね。おいおいってことにしておこうか」
リオンはよくわからなかったが、取りあえず頷いておいた。
「それはそうとクレイド。君が怪我を負ったと報告を受けているけど、そっちの方はどうなんだい?」
「大したことはありません。十日もすれば隊に復帰できる」
「そうか、十日。……十日ねえ」
オースティンは少し考え込むようにしてから、何かを思いついたようにぱっと顔を上げた。
「良いことを思いついたよ。それではクレイドの傷が治るまでの間、リオンの護衛兼お世話係に任命することにしよう」
「えっ! 僕の護衛!?」
オースティンの言葉に、驚きの声をあげたのはリオンだ。
「いいんですか? 僕、まだクレイドと一緒にいられるんですか?」
王宮に着けば、騎士団の団長であるクレイドとは離れてしまうと覚悟していたので、オースティンの提案はこれ以上ないほどに嬉しいものだった。
あまりにリオンが喜びすぎたのだろう。二人は呆気にとられた顔をしていたが、ふいにオースティンがぷっと噴き出した。
「何て素直で可愛いんだろう。ねえクレイド、リオンは君と一緒にいられるのが嬉しいらしいよ」
楽しそうに話を向けられ、クレイドは眉を寄せた。リオンははっとする。
「あ……ごめんなさいクレイド。怪我で復帰できないっていうのに僕は浮かれてしまって」
しゅんと項垂れているとクレイドが手を伸ばしてきた。大きな掌に頭に着地し、ポンポンと撫でられた。リオンは目を見張る。そんなことをされたのは始めたのことだ。驚きで目だけを上げると、クレイドは生真面目な顔で、でも目だけは優しくリオンを見ていた。
「……問題はありません、リオン様」
「本当?」
「ええ」
良かった……。ほっと息をつくと、オースティンが「よし決まりだね」と明るい声を上げた。
「君のことは、この国王オースティンと、騎士団隊長クレイドが責任をもって預かることを誓おう。リオンはここを自分の家だと思って、肩の力を抜いて過ごしてほしい。何か必要なものがあるなら言って。すぐに用意させよう」
「あの、でも」
あまりの待遇の良さに、リオンはそわそわと居心地の悪さのようなものを感じて口ごもった。
あまりに与えられ過ぎている。自分はただ、王宮に勤めていた女官の息子というだけなのに……。
戸惑いながらもリオンはクレイドを見た。クレイドは小さく頷き返してくる。
(いいのかな……? でもクレイドも頷いてるし、これでいいのか……)
なんとか自分を納得させ、リオンは背筋を伸ばした。勇気をだしてオースティンと目を合わせる。
「不束者ですが、よろしくおねがい、します」
そう言うと、オースティンは嬉しそうに目を細めた。
「もちろん。こちらこそどうぞよろしく、麗しのブルーム殿」
冗談めかしてそう言うと、オースティンはリオンに向かって甘い笑みとウィンクを飛ばしたのだった。
白を基調にした室内には、中央に大きなテーブルと椅子がいくつも置かれ、その奥には見るからに高級そうな布張りのソファがある。正面の大きな窓の向こうには広々としたバルコニーだ。
恐る恐る続き間を覗くと、隣室は広々とした寝室になっていて、大きな天蓋付きの寝台が置かれているのが見えた。
(これが……僕の部屋? 嘘でしょ?)
慌ててリオンはクレイドに訴えた。
「僕、こんな豪華な部屋じゃなくてもいいよ。もっと小さい部屋にして。なんだったら厨房の隅だっていい」
「何をおっしゃるのです。あなたは王の大事な花……大事な賓客なのですからこのくらいは当然です。あなたが望めば、王はどんな宝石でも用意なさるでしょう」
「そんな……」
想像さえつかなかった事態に言葉を失っていると、部屋の入口の扉がノックされた。クレイドが「はい」と返事をする。重い音を立てて扉が開かれ、ぞろぞろと女官らしき女性たちが入ってきた。
彼女たちは煌びやかな青い衣装を翻し、リオンに向かって深い礼をする。
「初にお目にかかります。今日からリオン様のお世話をさせていただくことになりました」
「お疲れでしょう。お茶を用意してまいります」
「その前にお召し替えを。奥の部屋にご衣裳を用意しております。さあ、こちらへ」
「えっ……!?」
丁寧な物腰で迫ってくる彼女たちにリオンは目を白黒させ、クレイドの後ろへと隠れた。こんな優雅な物腰の女性と接したことはないので、どうしていいかわからない。
「そんなに怯えなくとも、とって食われはしませんよ」
「無理っ。こんなきれいな女性、近寄ったことも話したこともないもの!」
リオンの言葉に、女官たちは頬を緩めた。ほほほ、と笑いだす。
「あらあら、ずいぶん可愛らしいブルーメ様ですね」
「本当ですわ。頬なんてバラ色。お人形みたいに綺麗だわ」
女官たちににこにこ笑いながら言われ、リオンは「ひえっ」と叫びまたクレイドの後ろに隠れる。そんなやりとりをしていると、部屋の扉が再び叩かれた。
「申し上げます。国王陛下がいらっしゃいます」
――国王陛下。
その言葉にリオンははっとした。国王陛下というのは国王陛下だ。王様だ。
「く、く、く、クレイドっ、国王陛下が来るの⁉ え、今? ここに来るの?」
リオンは半ばパニックになりながらもクレイドを見た。見上げたクレイドの顔は、苦虫を噛んだように渋い。
「謁見の時間まで待てと言っているのにあの人は……」
とクレイドが呟いたとき、侍従を従えて、緋色に金色の刺繍が施されたマントをたなびかせながら長身の男が部屋に入ってきた。
見目の美しい人だった。歳は20歳半ばくらい、銀色の長い髪を結い上げ、大輪の花のような華やかな笑顔を浮かべている。
(この人が国王陛下……)
美しくも気高い佇まいに見とれて茫然としていると、クレイドが不機嫌さを露わにした声で言った。
「オースティン……先触れの従者と同時に来てどうするのですか……。それに、謁見の時間まで待ってくださいと伝えていたはずですが?」
えっ、と声が出そうになった。国王陛下に向かってなんと不躾な口調。
だがそれを気にするでもなく、国王陛下は朗らかに笑った。
「ははは、それはすまないな。待ちきれなかったのだ。待ちに待ったブルーメ殿が到着したと聞いてはな」
「だとしても、今到着したばかりなのですよ。いくらなんでも、少しくらい待っていただかないと困ります」
二人のやり取りに、女官たちが穏やかな顔つきで「ほほほ」と笑っている。だけどリオンは驚きで目を見開きっぱなしだ。
目の前で快活に笑う銀色の髪の人は間違いなく国王陛下で、クレイドはその家臣の騎士で。そのはずなのに、クレイドの口調はまるで長年の友人に対するもののようにぞんざいだ。失礼に当たらないのだろうか。
リオンが一人でおろおろとしていると、国王陛下がこちらに視線を向けた。
「やあ、ブルーメ殿。初めまして。僕はオースティン・フォン・ガードナー。この国の九代目の国王だ」
好奇心を声にたっぷりと滲ませながら、笑顔でオースティンが歩み寄ってくる。
「えっ……あっ……」
近くで見た彼は、驚くほどの優美で美しい顔立ちをしていた。
滑らかな象牙のような肌にすっと通った鼻筋は高く、琥珀色の瞳は好奇心で煌めいている。思わず高貴な姿に見とれてしまったリオンだが、慌てて最敬礼をとる。
「は、はじめまして。リオンと申します」
「ああ、いいよいいよ。敬礼はなし。さあ、顔を見せて」
「……っ」
頬にするっとオースティンの手のひらを当てられ、上向かされた。驚くほどの至近距離で目が合う。緊張でがちがちに固まったリオンに、オースティンはにこりとほほ笑みかけてきた。
「うん、アナによく似てるね」
「……は、母をご存じで?」
うん、とオースティンが頷く。
「とても世話になったんだよ。厳しい人だった。勉強や剣の稽古の時間に抜け出して、でもすぐに連れ戻されて叱られたっけ。アナはすごかったなあ。王宮の廊下のカーテンの中とか、中庭のバラ園の茂みの中とか、どこに隠れていてもすぐに見つかってしまうんだ。あれは一種の才能だよね、クレイド?」
オースティンに視線を向けられ、クレイドが思い出したようにふっと微笑む。
「そんなこともありましたね」
「怒るとかなり怖かったよね。口は笑ってるのに、目だけがすごく吊り上がるんだ。だけど情が深くて優しい人だった。…………リオン、残念だったね」
眉をさげ、悲しそうにオースティンが言う。リオンはただ黙って頭を下げた。
リオンが暮らしていた村に、母親のことを心から悼んでくれる人はいなかった。だけどこの国では違う。
クレイドが、オースティンが母の死を悼んでくれる。相変わらず母親の死は悲しいものだったけど、それを一緒に悼んでくれる人がいるというのは今のリオンにとって大きな慰めだった。
「俺たちは一時期アナに育てられたようなものだし、アナの息子は兄弟や家族同然だと思ってる。君がこの国を好きになってくれたら嬉しい」
「陛下……」
「陛下じゃなくて、オースティンって呼んでほしいな」
にこにこと笑うオースティンに、リオンは頷いた。
「はい、オースティン様」
「様もいらないけど。う~ん、まあ最初だしね。おいおいってことにしておこうか」
リオンはよくわからなかったが、取りあえず頷いておいた。
「それはそうとクレイド。君が怪我を負ったと報告を受けているけど、そっちの方はどうなんだい?」
「大したことはありません。十日もすれば隊に復帰できる」
「そうか、十日。……十日ねえ」
オースティンは少し考え込むようにしてから、何かを思いついたようにぱっと顔を上げた。
「良いことを思いついたよ。それではクレイドの傷が治るまでの間、リオンの護衛兼お世話係に任命することにしよう」
「えっ! 僕の護衛!?」
オースティンの言葉に、驚きの声をあげたのはリオンだ。
「いいんですか? 僕、まだクレイドと一緒にいられるんですか?」
王宮に着けば、騎士団の団長であるクレイドとは離れてしまうと覚悟していたので、オースティンの提案はこれ以上ないほどに嬉しいものだった。
あまりにリオンが喜びすぎたのだろう。二人は呆気にとられた顔をしていたが、ふいにオースティンがぷっと噴き出した。
「何て素直で可愛いんだろう。ねえクレイド、リオンは君と一緒にいられるのが嬉しいらしいよ」
楽しそうに話を向けられ、クレイドは眉を寄せた。リオンははっとする。
「あ……ごめんなさいクレイド。怪我で復帰できないっていうのに僕は浮かれてしまって」
しゅんと項垂れているとクレイドが手を伸ばしてきた。大きな掌に頭に着地し、ポンポンと撫でられた。リオンは目を見張る。そんなことをされたのは始めたのことだ。驚きで目だけを上げると、クレイドは生真面目な顔で、でも目だけは優しくリオンを見ていた。
「……問題はありません、リオン様」
「本当?」
「ええ」
良かった……。ほっと息をつくと、オースティンが「よし決まりだね」と明るい声を上げた。
「君のことは、この国王オースティンと、騎士団隊長クレイドが責任をもって預かることを誓おう。リオンはここを自分の家だと思って、肩の力を抜いて過ごしてほしい。何か必要なものがあるなら言って。すぐに用意させよう」
「あの、でも」
あまりの待遇の良さに、リオンはそわそわと居心地の悪さのようなものを感じて口ごもった。
あまりに与えられ過ぎている。自分はただ、王宮に勤めていた女官の息子というだけなのに……。
戸惑いながらもリオンはクレイドを見た。クレイドは小さく頷き返してくる。
(いいのかな……? でもクレイドも頷いてるし、これでいいのか……)
なんとか自分を納得させ、リオンは背筋を伸ばした。勇気をだしてオースティンと目を合わせる。
「不束者ですが、よろしくおねがい、します」
そう言うと、オースティンは嬉しそうに目を細めた。
「もちろん。こちらこそどうぞよろしく、麗しのブルーム殿」
冗談めかしてそう言うと、オースティンはリオンに向かって甘い笑みとウィンクを飛ばしたのだった。
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