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第18話 北欧進駐に向けて
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「北海にZ旗を掲げよ! 独ソに見せつけてやれ!」
日ソの極東の大規模な衝突と地理的に真反対の北欧でも火花が散った。ソビエト連邦は大国らしく極東に飽き足らずに北欧も狙っている。フィンランドにカレリア地方の割譲要求という圧力を加えた。ナチスのように武力をチラつかせて領土を奪うことは野蛮人のやり方と言わざるを得ない。
フィンランド政府はスカンディナヴィアの結束を訴えた。それと共に日本に急接近する。日英同盟がウンヌンカンヌンと言われるが誤りだ。敵の敵は味方である。民主的にして領土的野心を持たなかった。地理的に衝突しない。大日本帝国と連携する方向に舵を切った。日芬協定が即時発効されて日本軍の平和的な進駐を認める。日本軍はカレリア地方やスカンディナヴィアの港湾施設を通行できた。
日本は日英同盟を拡大して進出するので面倒はない。北欧に足掛かりたる巨大な橋頭堡を平和的に確保した。日本の安全保障では無関係とではいかずとも、薄いように思われたが、スカンディナヴィアの豊かな資源に着目している。武力ではなく言論により平和的に交易を進め相互の経済的な発展を目指した。世界単位で物品を運ぶためには昔からの海運である。しかし、独ソと交戦状態にある中で貨物船を無防備で運行するわけにはいかなかった。軍事通行権を掲げて正義の行進を見せつける。
「我々は大日本帝国海上護衛総隊である。現在無制限潜水艦作戦に対抗して警戒活動を実施中である。不審な船舶は臨検する。攻撃ある場合は百倍にして返す。大人しくしているがよい」
「Uボートはおろかビスマルクも大人しくする。海上護衛総隊とは言いますが単なる艦隊です」
「ビスマルクが出張ってくれば面倒だが英海軍と連携して叩くのみ。主たる敵は潜水艦であるから警戒を怠ってはならない。探信儀と電探の反応を逃すな。些細でも構わない」
「そろそろ交代の時間です」
「よし。第一陣は収容し第二陣の発艦を」
「了解しました」
日本の海上護衛総隊が北海からノルウェー海にかけて警戒活動を実施した。日本はフィンランドの仲介からスカンディナヴィア連合という北欧諸国と連携を図る。日芬軍事協定はスウェーデンとデンマーク、ノルウェーにも適用されると拡大解釈した。独ソを封じ込めるように行動している。彼らは中立を宣言して難を逃れようと試みてイギリスとフランスの接近も嫌がっていた。日本であれば構わないと接近を認める。日英同盟の都合でイギリスは出張ってきたが日本を仲介役に置いた。チャーチルの占領計画は頓挫した代わりに日本軍の平和的進駐が決まる。
フィンランドだけでなくデンマークとノルウェー、スウェーデンはソ連に加えてドイツの脅威が存在した。ドイツからすればスカンディナヴィア連合がいる限りは大西洋に進出できない。ドイツの造船関係が北部に集中しているため、掣肘を受けることになり、イギリスとフランス、オランダとベルギーへの浸透が困難だ。したがって、武力を以て占領することが実際に計画される。
「第一陣が戻ってきます!」
「 駆逐艦を先行させ救助に備えよ!」
「言われなくても、動いてくれています」
「さすがだ。特型とは違った綺麗さがある」
「よくわかりません」
「わかりますよ。駆逐艦は戦艦と巡洋艦と違った良さがあります」
「わかってくれますか」
「はい」
よくわからない会話はさておいた。海上護衛総隊の陣容は特異を極める。そもそも、通商破壊作戦に対抗する専門的な組織が例を見なかった。海上護衛総隊は海軍の組織という見方が一般的だろう。しかし、陸軍航空隊や陸軍特殊船舶を含んだ。陸軍と海軍が珍しく正しく協同して政府の管理下に置かれる。
今日は後続の高速輸送船団を間接的に護衛した。彼らが露払いを担当してUボートを寄せ付けない。仮に食いついて来れば沈めるのみだ。ドイツ海軍が無制限潜水艦作戦を展開した以上は無制限に撃沈してやる。キルゾーンは一方的でなく双方向なのだ。船団の護衛は間接的と直接的の二段構えを組む。彼らと別個の戦時量産型の駆逐艦と海防艦が輸送船団を囲んだ。
「連続発艦だ。隙を作ってはならん」
「なんのために訓練を重ねてきたのかです。ご覧くださいませ」
「射出機が本当に良い仕事をしてくれる。イギリスの技術力は侮れん」
「それを物にして操ることができる。日本人の適応力こそ侮れません」
(仲いいな。この日英の二人は)
鷹野型航空巡洋艦『鷹野』を旗艦に藁科型軽巡洋艦(小型級)『柿田』を従える。戦時量産型の二等駆逐艦橘型を複数連れた。艦隊と呼ぶには小規模であるが対潜特化と見れば十分である。余裕があれば物資を積んで護衛と輸送を兼任した。
特筆すべきは旗艦の鷹野である。世界唯一の航空巡洋艦だ。海軍軍縮条約から逃れつつ航空兵力の拡張を行うための奇策と生まれる。軽空母の航空機運用能力と軽巡洋艦の火力を両立した。航空機の進化に遅れないように先進的な設計である。その飛行甲板は斜め向きを採用した。艦前部に主砲を置くためのスペースを確保している。その上で油圧式射出機を備えて戦闘機と哨戒機を迅速に発艦させられた。
「対空警戒も怠るな! 電探ばかりに頼ってはならん!」
「四連装砲も立派です。対地砲撃にも威力を発揮するでしょう」
「ドイツがデンマークとノルウェーを狙っていると聞きました。奴らが上陸すれば粉砕してやる。矢でも鉄砲でも何でも構わない。我々が粉砕するだけ」
「海軍力では勝てないことは理解しているはず。何か方策を使ってくるでしょう」
「掃海部隊を引っ張りたい。本国の封鎖を解くだけで大変だ」
「となれば」
「潜水艦を沈める」
航空巡洋艦の巡洋艦たらしめるは15cm四連装砲である。軽巡の15cm連装砲を並列に束ねて四連装砲が完成した。艦前部の限られたスペースを最大限に活用する。れっきとした工夫だが特異を極めていた。船体の大半を航空機運用能力に割いた都合で前部集中配置を採る。対艦戦闘よりかは対空戦闘を意識して大仰角の高角砲と使用できる優れものだ。10cm高角砲を副砲と装備して対空特化に見える。敵潜水艦が浮上してきた場合は砲撃に転用した。不審な船舶を臨検する際の威圧にも使える。何かと便利な仕様に拵えた。
「第一陣の収容を完了! 第二陣発艦に移ります!」
「早くせんか! 1秒が勝敗を分ける!」
「気合が入っていますな」
「前線に紅茶を届けられないと考えてください」
「それは大変だ。戦車を動かせない」
「そういうわけです」
鷹野型の搭載機数は25機から30機と軽空母に匹敵する。戦闘機か哨戒機を主とするが航空機運搬では陸上機も搭載できた。対潜作戦に充当される場合は哨戒機を20機と戦闘機10機に振り分ける。欧州派遣に際して戦闘機は最新の試製艦上戦闘機だが、哨戒機はイギリス海軍ブラックバーン・スクア急降下爆撃を運用し、制空任務と対潜任務に重点を置いた。
ブラックバーン・スクアは急降下爆撃機だが戦闘機の性質も帯びる。その性能は旧型機というが潜水艦対策には足りた。本機の急降下爆撃能力は潜水艦へ対潜爆弾を叩き込める。本機の戦闘機能力は主翼の7.7mm機銃4門が浮上中の敵潜水艦を攻撃できた。潜水艦は銃撃を受けるだけでも潜航不可能に陥ることがあり十分な火力を有する。鷹野型航空巡洋艦としては非常に使い勝手の良い多用途機なのだ。
「哨戒機から本艦に迫る雷跡が4本!」
「回避せよ! 対潜戦闘開始だ! 最寄りの駆逐艦を向かわせ、上空の哨戒機と連携し、確実に撃沈せよ!」
「お手並み拝見といきましょう」
早速の対潜作戦が始まる。
続く
日ソの極東の大規模な衝突と地理的に真反対の北欧でも火花が散った。ソビエト連邦は大国らしく極東に飽き足らずに北欧も狙っている。フィンランドにカレリア地方の割譲要求という圧力を加えた。ナチスのように武力をチラつかせて領土を奪うことは野蛮人のやり方と言わざるを得ない。
フィンランド政府はスカンディナヴィアの結束を訴えた。それと共に日本に急接近する。日英同盟がウンヌンカンヌンと言われるが誤りだ。敵の敵は味方である。民主的にして領土的野心を持たなかった。地理的に衝突しない。大日本帝国と連携する方向に舵を切った。日芬協定が即時発効されて日本軍の平和的な進駐を認める。日本軍はカレリア地方やスカンディナヴィアの港湾施設を通行できた。
日本は日英同盟を拡大して進出するので面倒はない。北欧に足掛かりたる巨大な橋頭堡を平和的に確保した。日本の安全保障では無関係とではいかずとも、薄いように思われたが、スカンディナヴィアの豊かな資源に着目している。武力ではなく言論により平和的に交易を進め相互の経済的な発展を目指した。世界単位で物品を運ぶためには昔からの海運である。しかし、独ソと交戦状態にある中で貨物船を無防備で運行するわけにはいかなかった。軍事通行権を掲げて正義の行進を見せつける。
「我々は大日本帝国海上護衛総隊である。現在無制限潜水艦作戦に対抗して警戒活動を実施中である。不審な船舶は臨検する。攻撃ある場合は百倍にして返す。大人しくしているがよい」
「Uボートはおろかビスマルクも大人しくする。海上護衛総隊とは言いますが単なる艦隊です」
「ビスマルクが出張ってくれば面倒だが英海軍と連携して叩くのみ。主たる敵は潜水艦であるから警戒を怠ってはならない。探信儀と電探の反応を逃すな。些細でも構わない」
「そろそろ交代の時間です」
「よし。第一陣は収容し第二陣の発艦を」
「了解しました」
日本の海上護衛総隊が北海からノルウェー海にかけて警戒活動を実施した。日本はフィンランドの仲介からスカンディナヴィア連合という北欧諸国と連携を図る。日芬軍事協定はスウェーデンとデンマーク、ノルウェーにも適用されると拡大解釈した。独ソを封じ込めるように行動している。彼らは中立を宣言して難を逃れようと試みてイギリスとフランスの接近も嫌がっていた。日本であれば構わないと接近を認める。日英同盟の都合でイギリスは出張ってきたが日本を仲介役に置いた。チャーチルの占領計画は頓挫した代わりに日本軍の平和的進駐が決まる。
フィンランドだけでなくデンマークとノルウェー、スウェーデンはソ連に加えてドイツの脅威が存在した。ドイツからすればスカンディナヴィア連合がいる限りは大西洋に進出できない。ドイツの造船関係が北部に集中しているため、掣肘を受けることになり、イギリスとフランス、オランダとベルギーへの浸透が困難だ。したがって、武力を以て占領することが実際に計画される。
「第一陣が戻ってきます!」
「 駆逐艦を先行させ救助に備えよ!」
「言われなくても、動いてくれています」
「さすがだ。特型とは違った綺麗さがある」
「よくわかりません」
「わかりますよ。駆逐艦は戦艦と巡洋艦と違った良さがあります」
「わかってくれますか」
「はい」
よくわからない会話はさておいた。海上護衛総隊の陣容は特異を極める。そもそも、通商破壊作戦に対抗する専門的な組織が例を見なかった。海上護衛総隊は海軍の組織という見方が一般的だろう。しかし、陸軍航空隊や陸軍特殊船舶を含んだ。陸軍と海軍が珍しく正しく協同して政府の管理下に置かれる。
今日は後続の高速輸送船団を間接的に護衛した。彼らが露払いを担当してUボートを寄せ付けない。仮に食いついて来れば沈めるのみだ。ドイツ海軍が無制限潜水艦作戦を展開した以上は無制限に撃沈してやる。キルゾーンは一方的でなく双方向なのだ。船団の護衛は間接的と直接的の二段構えを組む。彼らと別個の戦時量産型の駆逐艦と海防艦が輸送船団を囲んだ。
「連続発艦だ。隙を作ってはならん」
「なんのために訓練を重ねてきたのかです。ご覧くださいませ」
「射出機が本当に良い仕事をしてくれる。イギリスの技術力は侮れん」
「それを物にして操ることができる。日本人の適応力こそ侮れません」
(仲いいな。この日英の二人は)
鷹野型航空巡洋艦『鷹野』を旗艦に藁科型軽巡洋艦(小型級)『柿田』を従える。戦時量産型の二等駆逐艦橘型を複数連れた。艦隊と呼ぶには小規模であるが対潜特化と見れば十分である。余裕があれば物資を積んで護衛と輸送を兼任した。
特筆すべきは旗艦の鷹野である。世界唯一の航空巡洋艦だ。海軍軍縮条約から逃れつつ航空兵力の拡張を行うための奇策と生まれる。軽空母の航空機運用能力と軽巡洋艦の火力を両立した。航空機の進化に遅れないように先進的な設計である。その飛行甲板は斜め向きを採用した。艦前部に主砲を置くためのスペースを確保している。その上で油圧式射出機を備えて戦闘機と哨戒機を迅速に発艦させられた。
「対空警戒も怠るな! 電探ばかりに頼ってはならん!」
「四連装砲も立派です。対地砲撃にも威力を発揮するでしょう」
「ドイツがデンマークとノルウェーを狙っていると聞きました。奴らが上陸すれば粉砕してやる。矢でも鉄砲でも何でも構わない。我々が粉砕するだけ」
「海軍力では勝てないことは理解しているはず。何か方策を使ってくるでしょう」
「掃海部隊を引っ張りたい。本国の封鎖を解くだけで大変だ」
「となれば」
「潜水艦を沈める」
航空巡洋艦の巡洋艦たらしめるは15cm四連装砲である。軽巡の15cm連装砲を並列に束ねて四連装砲が完成した。艦前部の限られたスペースを最大限に活用する。れっきとした工夫だが特異を極めていた。船体の大半を航空機運用能力に割いた都合で前部集中配置を採る。対艦戦闘よりかは対空戦闘を意識して大仰角の高角砲と使用できる優れものだ。10cm高角砲を副砲と装備して対空特化に見える。敵潜水艦が浮上してきた場合は砲撃に転用した。不審な船舶を臨検する際の威圧にも使える。何かと便利な仕様に拵えた。
「第一陣の収容を完了! 第二陣発艦に移ります!」
「早くせんか! 1秒が勝敗を分ける!」
「気合が入っていますな」
「前線に紅茶を届けられないと考えてください」
「それは大変だ。戦車を動かせない」
「そういうわけです」
鷹野型の搭載機数は25機から30機と軽空母に匹敵する。戦闘機か哨戒機を主とするが航空機運搬では陸上機も搭載できた。対潜作戦に充当される場合は哨戒機を20機と戦闘機10機に振り分ける。欧州派遣に際して戦闘機は最新の試製艦上戦闘機だが、哨戒機はイギリス海軍ブラックバーン・スクア急降下爆撃を運用し、制空任務と対潜任務に重点を置いた。
ブラックバーン・スクアは急降下爆撃機だが戦闘機の性質も帯びる。その性能は旧型機というが潜水艦対策には足りた。本機の急降下爆撃能力は潜水艦へ対潜爆弾を叩き込める。本機の戦闘機能力は主翼の7.7mm機銃4門が浮上中の敵潜水艦を攻撃できた。潜水艦は銃撃を受けるだけでも潜航不可能に陥ることがあり十分な火力を有する。鷹野型航空巡洋艦としては非常に使い勝手の良い多用途機なのだ。
「哨戒機から本艦に迫る雷跡が4本!」
「回避せよ! 対潜戦闘開始だ! 最寄りの駆逐艦を向かわせ、上空の哨戒機と連携し、確実に撃沈せよ!」
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続く
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