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第十五章 試練
11-3* リュセルの陰の日③
しおりを挟む「……まずいな」
強請られるがまま、体位を変えて何度も何度も交じり合い、時間の感覚など等になくなってしまった。
レオンハルトはほとんど脱げかけた正装衣のまま気だるげに髪をかき上げると、目の前の、濡れたシーツの上に沈む体を若干の焦りと共に見つめた。
「ぁ……あ、ぁあ……あ」
焦点の合っていない虚ろな目を大きく見開いて空を見上げる弟の体は今だ熱く満ちており、欠ける気配を見せない。攻め手である事と宝主として無限に近い体力を持つレオンハルトは問題ないが、当の本人の体力が尽きかけていた。
体力が尽き、もうしたくないのに、勝手に熟れる体が眠る事を許さない。
本来、陰の日は、月の満ち欠けを体現するかの如く、体を満ちさせ発情する時期と体を欠けさせダルく重くさせる時期を、一週間の間交互に繰り返すものだ。それをリュセルは、最初の三日間は意識不明、その後の二日間を体力回復に使い、そして現在、ずっと体を満ちさせている。いくら女神子よりも男神子の方が体の満ちている時間が長いといっても、これは異常だろう。
宝主と比べ、体力もなく繊細な体をしている宝鍵がこの状態を続けると、下手すると、腹上死ならぬ腹下死してしまう。
(一度強制的に体を欠けさせ、眠らせてしまった方がいいか)
そう考えると、いつの間にか姿を消していたレイデを呼んだ。
「管理人」
呼ぶとすぐに、一人の青年が姿を現す。
高い背。引き締まった白磁の肌。月の光を反射させたような銀の瞳。甘やかな美貌の……。銀糸の髪が足元に届く位長い事を除けば、その姿は自分の半身である弟の姿とそっくりであった。
「はい、神子様」
「神気を与え、少しの間でもいい、眠らせてあげてくれ」
「かしこまりました」
恭しく頭を下げて寝台の上に上がったレイデは、レオンハルトとは反対側からリュセルの顔を覗き込む。
レオンハルトの姿も相当乱れたものだったが、リュセルの姿はそれ以上にひどいものだ。
解かれた帯はすぐ傍にあるが、被衣と葉冠は寝台の下に放り出されている。ただの大きな白い布と化した正装衣を半端に腕に引っ掛けているだけの状態だった。
力なく仰向けに転がりながらも、熟れて発情する体を持て余し、泣きながら愛撫を請う。
「ぁん……ぁ、あ……あ」
レオンハルトは内股に幾つも散った紅い鬱血の痕と歯形の痕を舐め上げながら、出すものを失くしてしまいながらも治まる気配を見せないリュセルのものに口づける。
「ひぃ……ん」
小さな悲鳴を上げた瞬間、レイデの唇が逆さまにリュセルの唇に重なった。ふぅーーという吐息と共に流し込まれる神気。目の上に手の平がかざされ、リュセルの意識はようやく闇に沈んだ。
強制的にレイデの力で体を欠けさせ、眠らされたリュセルだったが、安息の時間は思った以上に短いものだった。
リュセルの体を清め、濡れたシーツや衣装を整えるのをレイデに任せ、レオンハルトはその間に湯あみと軽い食事を済ませる。起きたらリュセルにも何か食べさせなくては……。と考えていた時にレイデに呼び戻されたのだ。
「ぁ、あ、……アッ、っあああ」
再び体を満ち熟れさせた弟が自身を慰めていた。これでは、食事をとる事も眠る事もままならず、体力が次第に落ちていってしまうだろう。
「仕方ない、それは神気で補うしかないね」
食事も睡眠もとれないようでは、レイデの神気でドーピングするしかない。本当は、体の事を考えるとあまりしない方がいいのだが、ここまで症状が重くてはそうせざるを得ないだろう。
上体を起こしたリュセルの体を背後から支え、回した両手で胸を激しく揉みしだくと、淫乱な体は淫らに善がった。
「管理人」
リュセルの霞んだ意識の中、兄がレイデを呼ぶ声が聞こえる。
「神気を頼む」
そんな言葉と共に膝を立て掛けられ、少年に向かって大きく脚を広げさせられた。
「好きにおし、リュセル」
耳元でそんな低いささやきを聞いたリュセルは、目の前の、兄の顔をした美しい少年の顔を震える手で自分の股間に導く。
従順に開かれた小さな口の熱い粘膜に包まれ、リュセルの頭は激しい快楽に焼き切れた。ゆっくりと腰を進めると柔らかな舌が触れ、小さな前歯の感触を陶然と味わう。レオンハルトから背を離し、棒立ちになると、サラサラとした感触の柔らかな髪に包まれた少年の頭を両手で抑え、ゆっくりと腰を前後に動かす。
くちゅくちゅという音を立てて出し入れされるリュセル自身が零す蜜と、少年の溢れた涎が細い顎を伝い、ポタポタとシーツの上に落ちた。そうして、口内のすべてに触れるようにぐるりとかき回し、ズプズプと喉の奥まで押し込み、ギリギリまで引き出す。
「ぁ、あん、ん、はぁッ……んぅ」
リュセルが快楽に喘ぎながら目を僅かに開けると、少年は白い柔肌を紅く染め、小さな口をいっぱいに使って奉仕を続けている。
まるで、少年時代の兄を犯しているようだ。
あまりの背徳感に背筋が震えたと同時に、丸めた舌で強く押された
「ふぁッ……ぁ、舌……ぁん、気持ちいッ」
熱い息と共にそう吐き出すと、重点的にそこを舌で攻められ、リュセルの膝はカタカタと震える
「ぁ、ちいさい、レオン……あ、吸って? ね……、いい子だから、あ、強く吸って……ッぁあ、あああ、ん、出る……ぁ、出ちゃうっ」
従順に、言われたとおりに舌で押しつつ強く吸い付いてきたレイデの口内に、耐える事も出来ずにリュセルはすべてを吐き出す。
その様子をじっと凝視していたレオンハルトは、リュセルの目に管理人がどのように映っているのかようやく察した。
どれ位の年齢なのかは不明だが、自分の子供時代の姿が、この欲情に濡れきった銀の瞳に映し出されているらしい。
ならば……。
「その体を抱いてみるかい? リュセル」
ゆったりと薄く微笑み、レオンハルトはそう言った。
「ぁ、あぅ、ああッ」
月が輝く満点の星空の下。
キングサイズの寝台の上で、少年の甘く高い嬌声が響き渡る。
「そう……、ゆっくりと慣らして。慣らさないとお前もその子も辛いだけだからね」
細い脚の先、白い股の奥に隠された少年の秘部を弄っていたリュセルは、兄に弄られた時に自分が狂う場所を重点的に指で攻め立てた。
「っやッ……やぁ、あぅッ」
案の定、柔らかく蕩けた少年の内部は、リュセルの指を三本も飲み込み、物欲しげにヒクついている。
「も……、挿入れたいッ」
指を抜き、少年の脚を大きく広げさせると、そこに自身を宛がう。
「ふふ、すぐイかずに、ちゃんと我慢するんだよ」
揶揄するような声を背後に聞きながら、リュセルは一気に腰を進め、華奢な少年の体を貫いた。
「あああッ」
「……くぅッ」
短い少年の悲鳴が聞こえると同時に甘く締め付けられ、リュセルは歯を食いしばってその衝動を耐える。
「はぁ……、はぁ、はぁ」
荒い息を吐いて汗を滴らせる弟の腰を背後から掴み支え、レオンハルトは無造作に動かした。
「こう、動かすんだよ」
「うぁ、あ、アッ……あーーッ」
「どんな心地だ?」
耳裏を弄られながらそう尋ねられたリュセルは、素直に口を開く。
「あ……、狭く……て、熱くて……んぅ、ぅあ、たまらな……ッ」
「そうか」
そうしてレオンハルトが身を離した後も、少年の善がる場所を徹底的に攻めて、耐え切れなくなった彼が絶頂に達すると同時に、その甘い締め付けに誘われるがまま、リュセルも少年の中にすべてを注ぎ込んだ。
「よく出来たな」
脱童貞の瞬間だったのだが、残念ながら、リュセル自身はその事に気づいていない。
少年の中に自身を埋め込んだまま、荒い息を吐くリュセルの白い裾を割り開くと、慣らすまでもなく既に熟れきっている様子のそこにレオンハルトは無造作に指を突き入れる。
「……っやぁああッ」
待ち望んでいたそこへの刺激にリュセルの体は悦び、少年の内(なか)で再び力を取り戻す。
「腰をお上げ、挿入れるよ」
腰を上げた事で、リュセル自身は少年の中からズルリと抜けてしまう。
「ーーーーっぁあああああああッ」
背後から熱い内壁をこじ開けるようにして一気に挿入ってくる兄のものを、リュセルは強く締め上げる。
「……ッ駄目だよ、リュセル。神気をきちんと補充しなければ」
そう言うと、レオンハルトは弟の肩越しにレイデに目を向けた。彼は濡れた妖しい瞳で小さく頷くとリュセルに向かって大きく脚を広げる。
「あああああああぁぁッ」
レオンハルトの手によってリュセルのものは再び少年の狭い内部に埋め込まれ、その狭くて熱い感触に耐え切れず、悲鳴を上げた。
大きなレオンハルトに背後から後腔を攻め立てられ、小さなレオンハルトに前を攻められる。
「……アッ、あああん、イイッ……ああッ、イイーーーーっ」
「後ろと前、どっちがイイんだい?」
二人の兄に前後から揺さぶられるがまま、リュセルは甘い悲鳴を上げ続ける事しか出来ない。
「どっち? リュセル?」
押し殺したような低い美声が耳元で聞こえ、快楽に濡れた瞳で少女のように愛らしい兄が聞いてくる。
「わからなッ……わからないぃ……ッあん、ぁ、ああああああ、レオンッレオンッ」
背後から胸の突起を抓まれたリュセルは、泣きながら上体を目の前の小さなレオンハルトへと倒す。すると今度は、目の前にやってきたそれに、小さなレオンハルトが強く吸い付いてきた。
「あんッアッ、あッ」
背後から胸を揉みこまれながら狂おしく首筋に唇が這い、前からはまるで赤子のように胸の突起に吸い付かれる。下肢だけでなく上体をも両方から激しく犯され、その上、リュセルが達しても責め苦は止まず、彼は伸ばされてくる腕に狂乱し、淫らに体を熟れさせ続けた。
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