【宝の鍵~金の王子と銀の王子~】本編 元平凡女性のイケメン王子は執着心強めな兄に溺愛される

月城はな

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第五章 陰の日

5-1* 初めての情交 

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 唇が離れた瞬間、リュセルの唇からは悲鳴がこぼれ落ちる。

「ぁ……あ、ああああああッ」

 それは、レオンハルトと同化している時の感覚に、似ているようで異なっていた。指などとは、比べようもない、大きな凶悪なものに支配される感覚。

「はッ……は、はッあ、ぁあ、あああ……ッ」

 ゆっくりと体を進められ、圧迫感と衝撃に、途切れ途切れの啼き声を溢す。

「ふ……、やはり、狭いね、リュセル」

 実弟の処女を奪った事になるレオンハルトは、予想通りのきつさに満足そうな息を吐く。受け入れる事に慣れていないリュセルの後腔は、それでも精一杯に広がり、己が半身のものをすべて受け入れていた。

 その事実に気づく余裕もなく、レオンハルトの腕に爪をたて、リュセルは縋るように目の前の金の瞳を見上げる。

「あ……、あ、なに……? これ…………な、に……ひっぃ!?」

 開始された律動に、悲鳴も凍った。

「いい子だね、リュセル。そのまま、力を……そう、力をお抜き」

「ぅ……ふ、あ……ぁ、くっ」

 初めての行為に怯え、与えられる刺激に素直に反応を示すリュセルは、兄の言葉に従うしかない。

「いい子だ。」

 レオンハルトが愉悦に喉を鳴らし、上体を伏せて来る。同時に香る甘い芳香が、鼻腔をも犯す。兄のゆるやかな腰の動きに、内壁は痺れ、体は昂っていった。
 最近、指でようやく悦楽の元を探られたばかりの場所に、いきなり兄自身の猛々しさを教え込まされたのだ。

「やあぁ……ッ」

 忙しない呼気を貪られながら、既に硬く立ち上がり、大量の蜜を零していた自身を弄られる。きつく扱かれながら、リュセルが自分の内に在る兄のものを締め付けると、いささか乱暴に抉られた。

「ぁ、あ……あ、あッああッ」

 レオンハルトの動きにつられて、体が跳ね、揺れるのを止められない。

「お前の、ここは、きちんと……私に答えているよ」

 わかるかい?

 濡れた声にそう言われるが、そんな事わかるはずない。

 それでも、もっとレオンハルトに動いて欲しくて、奥を突いて欲しくて、意味がわからぬまま、何度も頷く。

 そうして、リュセルの上げる啼き声が次第に甘くなってきた頃には、もうレオンハルトの意のままだった。欲望を抑えきれずに、反らされた白い首筋に歯をたてると、それが堪らないのか、リュセルはすすり泣いた。

「ッ、あっ、あっ……、んッ……ぃ……ひぃぁああああッ」

 血のにじむ首筋を、ゆっくりと舐め上げたレオンハルトに、リュセルは屈する事になる。

 自分の血で赤く光る兄の唇に口づけ、そのまま貪るように互いを求め合った。

「ひっ……ぃ、……っぁああッ」

 唇を離した瞬間、リュセルは制御する事も出来ずにレオンハルトの手中で達する。

「ッふ……」

 小さな呻き声を洩らしたレオンハルトは、リュセルの腰を引き寄せ、目の前の体をきつく抱き締めた。

 瞬間、リュセルの首筋にチクリとした痛みが走る。

「ぁ……ぁ、は、ぁ」

 内部を濡らす熱い奔流にリュセルは目を見開いたまま、体を震わせた。

「全部、注ぐぞ」

 その言葉通り、リュセルは、泣きながら兄のすべてを受け入れる。

「やぁッ」



 レオンハルトから香る芳香は、



 まだ……なくならない…………







 その後も、レオンハルトは、何度もリュセルの体を抱いた。

 若い体を味わいつくすように、強く攻められたリュセルは、何度か意識を失い、その間も休む事なく、レオンハルトは弟の体を組み伏せ、攻め続ける。
 まるで、快楽という名の拷問を味わっているようなものだ。しかしそんな中、リュセルは、何度も何度も、せつないレオンハルトの声を聞いた。

「愛している」

 万感の想いを綴ったような声は、熱に浮かされたリュセルの中に深く残る。その言葉だけで、リュセルはレオンハルトのすべてを許そうと思った。どんな事もどんな行為も、彼になら、されてもいいと誓う。

 銀の光と金の光が深く繋がり、彼らがこの世にあり続ける限り、決して離れる事はない。その身に刻まれた、目には見えぬ印のようなものであった。

 リュセルは意識のおぼつかない状態のまま、レオンハルトに言われた体勢をとり、時間の感覚がなくなるまま、兄の体を受け入れさせられ、それを望み続けた。

 二人は、満たされた思いでいたが……

 その間、一切食事もとらず、別塔の部屋に閉じこもったきり返答のないレオンハルトと、部屋から消えたリュセルに、一時、城内は騒然となった。

 理由を知るシルヴィア女王が、それを治め、大事にはならずに済んだが……。

 二人が部屋を出てきたのは、それから三日後の夜、任務を終えて帰還したジュリナが事情を聞きつけ、慌てて様子を見に来たのがきっかけである。

それがなければ、もしかしたら二人は、死ぬまで互いの熱に夢中になっていたのかもしれなかった。
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