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第十三章 聖女の血
12-2 迎えた生誕日当日
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煌びやかなお城での舞踏会にうっとりとする彼女に目を向け、祖父はにこにこしながら言った。
「さあさ、今日は夕刻には教会にゆくぞ。このロウソクを持って、女神様と神子様に祈りを捧げるんじゃからな」
「うん、おじいちゃん!」
元気に返事をする孫娘を愛しげに見つめた後、今日はこの娘の為に奮発しようと、貯めていたお金を財布から出した。
「広場には、たくさんのお店も出ておるから、今日は何でも好きなものを買ってやるぞ! ノンちゃんのぬいぐるみが欲しいと言っておったじゃろう?」
その言葉に、少女は喜びに顔を輝かせる。
「ほんとう? おじいちゃん!」
こんな、小さな幸せな光景が、この家の他にもたくさん、すべての家に確かに存在していた。
剣主剣鍵の生誕祭に盛り上がる街と対照的に、アシェイラ城の玉座の間には、厳かな空気が場を満たしていた。
「今日という日を無事迎えられた事。王として、父として、とても嬉しく思う」
いつも着ている太文字Tシャツ&柄パン姿ではなく、この時ばかりは王族としての正装に身を包み、威厳溢れる国王の姿をしているジェイドは、自分に向かい軽く頭を下げる息子達に目を向ける。
「今思えば、昨年のこの日、こうして祝いの言葉を贈れたのはレオンにだけだったね。今年、レオンとリュセル、二人に祝いの言葉を贈れるのが夢のように嬉しいよ」
そう言って幸せそうに微笑むと、隣に立つもう一人の息子、カイルーズが両手で大事そうに抱える妻の姿絵をじっと見つめた。
「ルリカも……、王妃も、きっと喜んでいる事だろう」
そうして、妻の姿に見惚れる事、数秒。
「………………父上」
母の姿絵に見惚れ動かなくなってしまった父王を正気に戻す為、カイルーズは大きく咳ばらいをした。
「はっ! いけない、いけない。つい、見惚れちゃったよ」
この、馬鹿親父は。
父と同じ正装姿のカイルーズは、胡乱な眼差しを父のにやけ顔に向ける。
「ええ~っと、あ、そうそう、うん……、誕生日おめでとう、レオン。そして、リュセル」
にっこり笑って告げられた祝いの言葉に、微妙な表情をしていたリュセルと先程の父王の珍プレーなど気にも留めていないレオンハルトは、同時に深く頭を下げた。
アシェイラの最高権力者、ジェイド王の祝いの言葉が終了すると、その隣に立つカイルーズが、兄と弟に向かって微笑む。
「おめでとう。兄上、リュセル」
それと同時に、アシェイラ王族達から少し離れた場所に控えていた女神の子供達が二人の元へ駆け寄った。
「おめでとう! リュセル兄さん、レオンハルト兄さんッ!」
真っ先にそう叫んでリュセルに飛び付いたのは、白い詰襟の学生服姿のローウェンだ。いつもの赤い着物ドレスも愛らしくて似合っているが、やはり彼には、この衣装が一番よく似合う。
「ほんに今日は良き日だ。我からも祝わせておくれ、お二方」
紫蝶の絵柄見事な漆黒の直衣に身を包んだアルティスが、鷹揚な仕草と言葉で年上の同胞達の生誕日を祝う。
「リュセル様、レオンハルト様。生誕日おめでとうございます」
春の精のような暖かな頬笑みを浮かべてそう言ったティアラは、この日の為にジュリナが作らせた特注のドレス姿だ。牡丹の花の刺繍が美しい、撫子色と蘇芳色で構成された、見る者をうっとりとさせるような可憐で上品なデザインである。
「これでまた、同い年か。短い年上の時期だったな……。ま、おめでとう、リュセル、レオンハルト」
若干残念そうな表情でそう言ったジュリナの衣装は、ティアラのドレスと対になるような男物の宮廷衣。薔薇の刺繍が見事な蘇芳色の衣装だ。
家族と同胞。
まず、その両方に祝われたリュセルとレオンハルトは、思い思いに告げられる自分達への祝いの言葉に礼を言った。
「今日という日が迎えられたのも、皆の存在があってこそだ。こちらこそ、礼を言うよ」
兄の言葉にリュセルも頷く。彼にとって、今日という日は、生誕の日であると同時に帰還の日でもある。
「皆、ありがとう。俺がこの世界に帰還して、もう一年……。いや、きっと、やっと一年なんだ」
そう言うと、リュセルは、ローウェン、アルティス、ティアラ、ジュリナ、カイルーズ、ジェイド……、そして最後に、兄であり半身でもあるレオンハルトの顔を見つめる。
「これからも、不甲斐無い俺達をよろしく頼む」
リュセルのその言葉を聞いたジェイドは誇らしげな笑みを浮かべたまま両手を叩き、拍手をする。それにつられたように、他の者達も惜しみない拍手を二人に贈った。
「ってゆ~かさ、不甲斐無いのって、ぶっちゃけリュセルだけじゃん」
拍手しながらぼそりと呟いたカイルーズの言葉に、一瞬場が凍った。
「…………カイルーズ」
しばしの後、父王のいる玉座へと足を進めたリュセルは、傍に立つ次兄に甘やかな微笑みを向ける。
「ん? 何、リュセル?」
にっこりさわやか毒スマイルで返事をしたカイルーズに対し、こめかみをピクピクと痙攣させたリュセルは小声で告げた。
「お前、昨夜ユリエ姫と一緒に寝たろ?」
ドッキューーーーーン!
誰にもばれていないと思っていた事実を弟に暴露されたカイルーズの笑みが引きつる。
「な、何の事?」
シラをきる次兄の顔を見つめた後、リュセルはふふっと笑って髪を払った。
「証人ならいるぞ。二人が抱き合って眠っている寝室にうっかり足を踏み入れてしまった、お前のところの侍女とか~。どうしよう、困ったな。うっかり口が滑ってしまうかもしれん」
ボソボソボソ
「それなら、こっちだって……。お前と兄上とのあんな事やそんな事を文集にまとめて出版してしまってもいいのかい?」
ボソボソボソ
「ふっ、ふふふふふふふふふふふ」
「ははははははははは」
不気味な乾いた笑い声を響かせて互いを牽制し合う息子達に、ジェイドは声をかけた。
「二人とも、今日はおめでたい日なんだから。兄弟喧嘩なんてしちゃダメだよ!」
プンプン
怒りながらそう言った父王を同時に横目で見つめたリュセルとカイルーズは、そんな彼を無視して、陰険な兄弟喧嘩を再び再開する。
「パパは無視? レオ~~~~ンッ(泣)」
父王に泣きながら助けを求められたレオンハルトは、小さくため息をつくと、弟達の喧嘩を止める為、同胞達の元を離れた。
「なんか、リュセル兄さんってば相変わらずだね」
カイルーズとリュセルの言い合いを止めるレオンハルトと、それをハラハラしたような顔で見つめるジェイド。そんないつものアシェイラ王族達を見つめていたローウェンは、頭の裏で両手を組みながら呆れたように言う。
「ほんに、これから大変な戦いが待っておるというのに、緊張感が欠片もないわ」
アルティスも苦笑を浮かべる。
「そこがリュセル様のいい所ですわ」
にこにこ笑いながらそう言うティアラの肩を抱いて、ジュリナも笑った。
「ティアの言う通りさ。あいつはこれ位でちょうどいい」
そう……。
今日は大変な一日になるのだから。
それは、この場にいる全員がわかっていた事であった。
*****
リュセルとレオンハルトの誕生舞踏会。
アシェイラを代表する貴族達と一部の平民、リュセルとレオンハルトに関わった人々を招いて盛大に行われたそれは、舞踏会として実に珍しい事に午前中から行われた。
王宮楽師達が高らかに奏でる楽の音と共に、招待客(ゲスト)達は舞踏会場に足を踏み入れる。
「”サンジェイラ国、王妹。ユリエ・サンジェイラ様!”」
名前と身分を会場内に響き渡るような大声で叫ばれる。そしてその後、登場した招待客(ゲスト)をイメージした音楽が奏でられ、黒猫の着ぐるみがそれに歌詞をのせて歌う。
ー♪ ルルル~ユリエ、ユリエ、ユリエ姫~♪ サンジェイラ国の可憐な姫君~、王妹様~~、とっても賢く勇気のある女性さ~~ルルル~ノンノン♪ その上~~このアシェイラ国の世継ぎの王子様の婚約者さ~~未来の~王妃様~~~~♪ー
体を左右に揺らしながら、よく通るいい声(多分、中の人とは別の人が歌っている)で歌う黒猫のノンちゃんを見つめていたジュリナは、隣のローウェンに尋ねた。
「な、なんだい!? あの出迎えの仕方は!」
一足先にこの会場内に用意された豪華な食事の数々を堪能していたローウェンは、ジュリナの問いかけに首を傾げる。
「僕のコネでソードキングダム劇場に働きかけたんだよ。あれ? 言ってなかったっけ???? ジェイド王に頼まれたんだ。リュセル兄さんが喜ぶような舞踏会にしたいって」
それで、あの出迎えか……。
へんてこな歌を歌われながら、引きつった顔で深紅の絨毯の上を歩くユリエがあわれでならない。
そんな今日のユリエの衣装は、空色の下地に百合の絵柄が美しい着物ドレス姿だ。
ローウェンの食べる食事の皿を両手で持ったまま、姉の羞恥プレイ的出迎えを見ていたアルティスは、顔を強張らせたまま呟く。
「我らは、あっち(招待客)でなくて、ほんに良かったな」
「さあさ、今日は夕刻には教会にゆくぞ。このロウソクを持って、女神様と神子様に祈りを捧げるんじゃからな」
「うん、おじいちゃん!」
元気に返事をする孫娘を愛しげに見つめた後、今日はこの娘の為に奮発しようと、貯めていたお金を財布から出した。
「広場には、たくさんのお店も出ておるから、今日は何でも好きなものを買ってやるぞ! ノンちゃんのぬいぐるみが欲しいと言っておったじゃろう?」
その言葉に、少女は喜びに顔を輝かせる。
「ほんとう? おじいちゃん!」
こんな、小さな幸せな光景が、この家の他にもたくさん、すべての家に確かに存在していた。
剣主剣鍵の生誕祭に盛り上がる街と対照的に、アシェイラ城の玉座の間には、厳かな空気が場を満たしていた。
「今日という日を無事迎えられた事。王として、父として、とても嬉しく思う」
いつも着ている太文字Tシャツ&柄パン姿ではなく、この時ばかりは王族としての正装に身を包み、威厳溢れる国王の姿をしているジェイドは、自分に向かい軽く頭を下げる息子達に目を向ける。
「今思えば、昨年のこの日、こうして祝いの言葉を贈れたのはレオンにだけだったね。今年、レオンとリュセル、二人に祝いの言葉を贈れるのが夢のように嬉しいよ」
そう言って幸せそうに微笑むと、隣に立つもう一人の息子、カイルーズが両手で大事そうに抱える妻の姿絵をじっと見つめた。
「ルリカも……、王妃も、きっと喜んでいる事だろう」
そうして、妻の姿に見惚れる事、数秒。
「………………父上」
母の姿絵に見惚れ動かなくなってしまった父王を正気に戻す為、カイルーズは大きく咳ばらいをした。
「はっ! いけない、いけない。つい、見惚れちゃったよ」
この、馬鹿親父は。
父と同じ正装姿のカイルーズは、胡乱な眼差しを父のにやけ顔に向ける。
「ええ~っと、あ、そうそう、うん……、誕生日おめでとう、レオン。そして、リュセル」
にっこり笑って告げられた祝いの言葉に、微妙な表情をしていたリュセルと先程の父王の珍プレーなど気にも留めていないレオンハルトは、同時に深く頭を下げた。
アシェイラの最高権力者、ジェイド王の祝いの言葉が終了すると、その隣に立つカイルーズが、兄と弟に向かって微笑む。
「おめでとう。兄上、リュセル」
それと同時に、アシェイラ王族達から少し離れた場所に控えていた女神の子供達が二人の元へ駆け寄った。
「おめでとう! リュセル兄さん、レオンハルト兄さんッ!」
真っ先にそう叫んでリュセルに飛び付いたのは、白い詰襟の学生服姿のローウェンだ。いつもの赤い着物ドレスも愛らしくて似合っているが、やはり彼には、この衣装が一番よく似合う。
「ほんに今日は良き日だ。我からも祝わせておくれ、お二方」
紫蝶の絵柄見事な漆黒の直衣に身を包んだアルティスが、鷹揚な仕草と言葉で年上の同胞達の生誕日を祝う。
「リュセル様、レオンハルト様。生誕日おめでとうございます」
春の精のような暖かな頬笑みを浮かべてそう言ったティアラは、この日の為にジュリナが作らせた特注のドレス姿だ。牡丹の花の刺繍が美しい、撫子色と蘇芳色で構成された、見る者をうっとりとさせるような可憐で上品なデザインである。
「これでまた、同い年か。短い年上の時期だったな……。ま、おめでとう、リュセル、レオンハルト」
若干残念そうな表情でそう言ったジュリナの衣装は、ティアラのドレスと対になるような男物の宮廷衣。薔薇の刺繍が見事な蘇芳色の衣装だ。
家族と同胞。
まず、その両方に祝われたリュセルとレオンハルトは、思い思いに告げられる自分達への祝いの言葉に礼を言った。
「今日という日が迎えられたのも、皆の存在があってこそだ。こちらこそ、礼を言うよ」
兄の言葉にリュセルも頷く。彼にとって、今日という日は、生誕の日であると同時に帰還の日でもある。
「皆、ありがとう。俺がこの世界に帰還して、もう一年……。いや、きっと、やっと一年なんだ」
そう言うと、リュセルは、ローウェン、アルティス、ティアラ、ジュリナ、カイルーズ、ジェイド……、そして最後に、兄であり半身でもあるレオンハルトの顔を見つめる。
「これからも、不甲斐無い俺達をよろしく頼む」
リュセルのその言葉を聞いたジェイドは誇らしげな笑みを浮かべたまま両手を叩き、拍手をする。それにつられたように、他の者達も惜しみない拍手を二人に贈った。
「ってゆ~かさ、不甲斐無いのって、ぶっちゃけリュセルだけじゃん」
拍手しながらぼそりと呟いたカイルーズの言葉に、一瞬場が凍った。
「…………カイルーズ」
しばしの後、父王のいる玉座へと足を進めたリュセルは、傍に立つ次兄に甘やかな微笑みを向ける。
「ん? 何、リュセル?」
にっこりさわやか毒スマイルで返事をしたカイルーズに対し、こめかみをピクピクと痙攣させたリュセルは小声で告げた。
「お前、昨夜ユリエ姫と一緒に寝たろ?」
ドッキューーーーーン!
誰にもばれていないと思っていた事実を弟に暴露されたカイルーズの笑みが引きつる。
「な、何の事?」
シラをきる次兄の顔を見つめた後、リュセルはふふっと笑って髪を払った。
「証人ならいるぞ。二人が抱き合って眠っている寝室にうっかり足を踏み入れてしまった、お前のところの侍女とか~。どうしよう、困ったな。うっかり口が滑ってしまうかもしれん」
ボソボソボソ
「それなら、こっちだって……。お前と兄上とのあんな事やそんな事を文集にまとめて出版してしまってもいいのかい?」
ボソボソボソ
「ふっ、ふふふふふふふふふふふ」
「ははははははははは」
不気味な乾いた笑い声を響かせて互いを牽制し合う息子達に、ジェイドは声をかけた。
「二人とも、今日はおめでたい日なんだから。兄弟喧嘩なんてしちゃダメだよ!」
プンプン
怒りながらそう言った父王を同時に横目で見つめたリュセルとカイルーズは、そんな彼を無視して、陰険な兄弟喧嘩を再び再開する。
「パパは無視? レオ~~~~ンッ(泣)」
父王に泣きながら助けを求められたレオンハルトは、小さくため息をつくと、弟達の喧嘩を止める為、同胞達の元を離れた。
「なんか、リュセル兄さんってば相変わらずだね」
カイルーズとリュセルの言い合いを止めるレオンハルトと、それをハラハラしたような顔で見つめるジェイド。そんないつものアシェイラ王族達を見つめていたローウェンは、頭の裏で両手を組みながら呆れたように言う。
「ほんに、これから大変な戦いが待っておるというのに、緊張感が欠片もないわ」
アルティスも苦笑を浮かべる。
「そこがリュセル様のいい所ですわ」
にこにこ笑いながらそう言うティアラの肩を抱いて、ジュリナも笑った。
「ティアの言う通りさ。あいつはこれ位でちょうどいい」
そう……。
今日は大変な一日になるのだから。
それは、この場にいる全員がわかっていた事であった。
*****
リュセルとレオンハルトの誕生舞踏会。
アシェイラを代表する貴族達と一部の平民、リュセルとレオンハルトに関わった人々を招いて盛大に行われたそれは、舞踏会として実に珍しい事に午前中から行われた。
王宮楽師達が高らかに奏でる楽の音と共に、招待客(ゲスト)達は舞踏会場に足を踏み入れる。
「”サンジェイラ国、王妹。ユリエ・サンジェイラ様!”」
名前と身分を会場内に響き渡るような大声で叫ばれる。そしてその後、登場した招待客(ゲスト)をイメージした音楽が奏でられ、黒猫の着ぐるみがそれに歌詞をのせて歌う。
ー♪ ルルル~ユリエ、ユリエ、ユリエ姫~♪ サンジェイラ国の可憐な姫君~、王妹様~~、とっても賢く勇気のある女性さ~~ルルル~ノンノン♪ その上~~このアシェイラ国の世継ぎの王子様の婚約者さ~~未来の~王妃様~~~~♪ー
体を左右に揺らしながら、よく通るいい声(多分、中の人とは別の人が歌っている)で歌う黒猫のノンちゃんを見つめていたジュリナは、隣のローウェンに尋ねた。
「な、なんだい!? あの出迎えの仕方は!」
一足先にこの会場内に用意された豪華な食事の数々を堪能していたローウェンは、ジュリナの問いかけに首を傾げる。
「僕のコネでソードキングダム劇場に働きかけたんだよ。あれ? 言ってなかったっけ???? ジェイド王に頼まれたんだ。リュセル兄さんが喜ぶような舞踏会にしたいって」
それで、あの出迎えか……。
へんてこな歌を歌われながら、引きつった顔で深紅の絨毯の上を歩くユリエがあわれでならない。
そんな今日のユリエの衣装は、空色の下地に百合の絵柄が美しい着物ドレス姿だ。
ローウェンの食べる食事の皿を両手で持ったまま、姉の羞恥プレイ的出迎えを見ていたアルティスは、顔を強張らせたまま呟く。
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