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第十三章 聖女の血
14-1 たった一つの真実
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舞踏会は、午後の三刻になると、お開きとなり終了した。
夕刻……、午後五刻から、セイントクロス神殿アシェイラ支部の神聖大聖堂にて、剣主剣鍵の生誕の儀が行われるからである。
「無事、舞踏会は終了したようだね」
アシェイラ城の地下に存在する、女神の剣の封印の間。
剣を抱く女神像を背に、ルカイナはそう言って、既に剣主としての神子装束に着替え終えているレオンハルトを見つめた。
「今朝の、王子としての正装も格好よかったが、その衣装も様になってるよ」
聖人めいた雰囲気を漂わせるレオンハルトに、神子の正装衣装は本当によく似合う。
「リュセル王子はどうしたんだ?」
姿の見えぬ彼の半身を不思議に思い、ルカイナは首を傾げる。
「舞踏会での疲れを癒す為、僅かな時間しかとれませんが、休ませています」
「そうそう、平然としているこいつと違って、リュセルの奴、ヘロヘロになってたからねぇ」
レオンハルトの隣りに立つジュリナも、そう言って両手を広げた。
「それは仕方ないだろう。リュセル王子は宝鍵なんだし」
ソファに腰かけていたキキョウも、立ち上がって妻の横に立つ。ちなみにソファは、ジュリナがわざわざ運び入れたものである。
「いくら温暖気候の国とはいえ、ここは地下です。これから冷えてくるでしょう。毛布をお持ちしました」
長時間この場所にいる事になる二人の事を思い、レオンハルトはソファの上に持ってきた毛布を置いた。
「ありがとう、レオンハルト」
「いえ、ご不便をおかけしまして申し訳ありません。でも……」
淡々としたレオンハルトの声に頷くと、ルカイナは答えた。
「分かっている。ここが一番安全なんだろう?」
女神の剣の神気に満たされた封印の間。世界中で、この場所程、邪気から身を守れる安全な場所などないだろう。
「これから生誕の儀がある為、剣は持ち出しますが、ここを覆う神気と浄化結界は変わりませんので、どうかご安心下さい」
「ああ、分かった」
にっこり笑ってそう返事をしたルカイナをじっと見つめ、彼女の身が心配なジュリナは不安そうに言った。
「私が残ってお母様をお守りしては駄目ですか?」
娘の申し出を聞いたルカイナは、きっぱりと首を横に振る。
「駄目だ、ジュリナ。お前は女神の娘。お前はお前の使命を全うしなさい」
「……はい」
唇を噛みながらも素直に返事をする娘の体を抱き締めながら、ルカイナはささやいた。
「お前もティアラも己の誇り、大切な娘。お前達を残してこんな形で先に逝くものか。己は、ルイ、ルカ、ルナがこの先産むであろう、孫の顔を見るまでは死ぬつもりはない。老衰で死ぬつもりだからね」
「は、はあ、そうですか」
呆気に取られた返事を返すジュリナの両頬を両手で挟むと、ルカイナは豪快に笑った。
「行っておいで、愛しい己の娘」
その言葉に頷くと、炎の色を宿した瞳をジュリナは母に向ける。
「行ってきます、お母様」
そのまま一礼して、先に地上への階段を上がっていたレオンハルトの後を追う。
「ルー……」
ジュリナとレオンハルトが姿を消すと、キキョウはルカイナを後ろから抱き締める。
「どうしたんだよ、キキョウ」
見た目があべこべな為、青年の背に美女が縋っているようにしか見えないのだが、夫に背後から抱かれたルカイナは、そう言って後ろを振り返る。
「私の前でまで強がるなよ。震えているくせに」
「は、は、は、武者震いさ」
「…………」
唯人に過ぎない自分達からすれば、邪気や邪鬼に関する事に対処する術はない。すべて、女神の子供達頼みになるのだ。恐ろしくないはずがないのに……。娘達の為に意地を張り続けるルカイナを抱き締めながら、キキョウは言った。
「私に邪気に立ち向かえる力はないけれど、必ず君を守る。もしもの時も、一人では逝かせないから」
「ありがとう、キキョウ。愛しているよ」
ルカイナはそう言うと、不安に瞳を翳らせる夫の頬に片手を添えて口づける。
「ん、ルー」
どう見ても、赤茶の髪の美青年×黒髪の和風美女にしか見えないラブシーンだった。
ーリュセルー
耳に残った苦しそうな声を思い出しながら、リュセルは寝返りを打った。
ー……俺は、自分という存在が呪わしくて仕方がないー
何故、彼はあんな事を言ったのか。
あの後、リュセルが問い返すよりも早く、セフィは気分が優れないから神殿に戻ると言って足早に広間を後にしてしまったのだ。その後をライサンとルークが追って行っていたから、途中で倒れているような事はないだろうが……。
「自分の存在が呪わしい?」
とても哀しい言葉だ。自分自身を否定しているかのような言葉。
「…………」
なんだ?何かが変だ。何か、引っかかる。何かを思い出さなければならない気がしてならない。手遅れになる前に……。膨大な女神の記憶の中から、たった一つの真実を!
このままでは、きっと失ってしまう。大切な何かを奪われてしまう。
リュセルは現在、自室の寝台の上に、舞踏会の最終に着ていた宮廷衣姿のまま横たわっていた。これから生誕の儀でまた忙しくなるから、少し休むように兄に言われたのだ。
横になりながらも訳の分からない焦燥感に苛まれたリュセルは、どうにかして女神の記憶をこじ開けようとする。
「ぐ……ッ」
瞬間、激しい頭痛に襲われて、リュセルは両手で頭を押さえ込んだ。頭を巨大なハンマーで殴られたような衝撃に、声を上げる事も出来ない。
「……リュセル!」
半身の状態の変化を悟ったのか、ルカイナのいる封印の間へ降りていたはずの兄が、慌てた様子で寝室に飛び込んでくる。
「頭が痛いのか!?」
頭を両手で押さえて悶絶するリュセルの額にレオンハルトが触れた瞬間。痛みが不意に和らいだ。
「リュセル?」
急に大人しくなった弟の頭を撫でながら、レオンハルトは寝台の上に腰を下ろす。
「このまま……。しばらく、このままでいてくれ」
「…………」
弱々しい声で紡がれた弟の言葉を聞いて、心配そうに眉をひそめながらも、銀糸の髪が覆うその頭を、レオンハルトは自分の膝の上に乗せる。
優しく頭を撫でられていると、段々と痛みが薄らいでいくのを感じ、リュセルはほっと息をついた。そして、固く閉じていた目を開ける。
目に映りしは、曇天の空。
冷たい雨が、仰向けに倒れ伏した自分の身に降り注ぐ。段々と冷たくなる、自分に覆いかぶさった大切な人の体。体全体で、自分を奴らに渡すまいと阻止した彼。唯一の肉親。
どうして、彼の命を犠牲にしてまで生きなくてはならない?
こんな生に何の意味があるというのか?
世界から見放された自分という存在に、一体何の価値が?
でも…………
例え、世界が自分を見放しているのだとしても
例え、すべてに否定されているのだとしても
それでも、信じたいのだ。
冷たい躯の体越しに片手を空に伸ばし、何かを掴もうとする。
「俺は、誰かを愛したい」
その瞬間
ガシッ
「ッ!?」
とられると思っていなかった、曇天の空に掲げた左手を掴まれ、リュセルは正気に戻った。
「レオン?」
目に映ったのは曇天の空ではない。傾国の美貌を曇らせた兄の顔。
「戻ったか」
小さく息を吐いて胸を撫で下ろした様子のレオンハルトを見上げた体勢のまま、彼の膝枕で仰向けに横たわったリュセルは、自分の手をとっていた兄の手を強く握り返した。
そして、そのまま目を閉じる。
「ああ、心配かけたな」
握った手を自分の頬に導くと、優しく撫でられた。
「無理に女神の記憶を漁ろうとして、手痛いしっぺ返しを食らった」
「リュセル」
咎めるような声を出した兄に、先手を打って謝る。
「すまない、もう二度としない。約束する」
何かを失うような気がして焦ってしまったのが、今回の失態の要因だ。そんな曖昧なものの為に、自分を痛めつけるような事をしている時間も余裕も自分達にはない。
ないのだが……。
リュセルはレオンハルトの頭の裏に手を伸ばし、引き寄せる。
それだけで弟の欲している事を悟ったレオンハルトは、苦笑をもらしながらも導かれるがままに頭を落とし、薄く開かれたリュセルの唇に口づけた。
「ああ、着替え終わったかい」
応接室にて、リュセルとレオンハルトの二人が寝室から出てくるのを待っていたジュリナは、そう言って腕を組んだ。
優美なデザインの白色の衣装と同色の被衣、繊細な刺繍が美しい褐色の帯。腕や胸元を飾る、金と銀の装飾類。仕立て直したというリュセルの剣鍵の衣装は、本当に美しく、繊細なものだった。
そんな、麗しい神子装束に身を包みつつも、リュセルの瞳に浮かぶのは戦う為の闘志。ジュリナだけでなく、ティアラ、アルティス、ローウェンもその気迫に圧倒される。
「行ってくる」
同胞達にそう告げると、リュセルは大股で歩き始める。
そして……。
グラッ
「ッ!?」
長い衣装の裾を踏みつけ、前のめりに倒れかけた。
「何してるんだ、お前は」
間一髪でレオンハルトに後ろから支えられたリュセルを見た後、ローウェンがボソリと呟いた。
「いまいち決まんないんだよね~。リュセル兄さんってば」
「うるさい! ともかく、行ってくるからな」
かなり大きな一人言だった為、ばっちりそれを聞いていたリュセルは、そう言って振り返る。
「うん、行ってらっしゃ~い」
夕刻……、午後五刻から、セイントクロス神殿アシェイラ支部の神聖大聖堂にて、剣主剣鍵の生誕の儀が行われるからである。
「無事、舞踏会は終了したようだね」
アシェイラ城の地下に存在する、女神の剣の封印の間。
剣を抱く女神像を背に、ルカイナはそう言って、既に剣主としての神子装束に着替え終えているレオンハルトを見つめた。
「今朝の、王子としての正装も格好よかったが、その衣装も様になってるよ」
聖人めいた雰囲気を漂わせるレオンハルトに、神子の正装衣装は本当によく似合う。
「リュセル王子はどうしたんだ?」
姿の見えぬ彼の半身を不思議に思い、ルカイナは首を傾げる。
「舞踏会での疲れを癒す為、僅かな時間しかとれませんが、休ませています」
「そうそう、平然としているこいつと違って、リュセルの奴、ヘロヘロになってたからねぇ」
レオンハルトの隣りに立つジュリナも、そう言って両手を広げた。
「それは仕方ないだろう。リュセル王子は宝鍵なんだし」
ソファに腰かけていたキキョウも、立ち上がって妻の横に立つ。ちなみにソファは、ジュリナがわざわざ運び入れたものである。
「いくら温暖気候の国とはいえ、ここは地下です。これから冷えてくるでしょう。毛布をお持ちしました」
長時間この場所にいる事になる二人の事を思い、レオンハルトはソファの上に持ってきた毛布を置いた。
「ありがとう、レオンハルト」
「いえ、ご不便をおかけしまして申し訳ありません。でも……」
淡々としたレオンハルトの声に頷くと、ルカイナは答えた。
「分かっている。ここが一番安全なんだろう?」
女神の剣の神気に満たされた封印の間。世界中で、この場所程、邪気から身を守れる安全な場所などないだろう。
「これから生誕の儀がある為、剣は持ち出しますが、ここを覆う神気と浄化結界は変わりませんので、どうかご安心下さい」
「ああ、分かった」
にっこり笑ってそう返事をしたルカイナをじっと見つめ、彼女の身が心配なジュリナは不安そうに言った。
「私が残ってお母様をお守りしては駄目ですか?」
娘の申し出を聞いたルカイナは、きっぱりと首を横に振る。
「駄目だ、ジュリナ。お前は女神の娘。お前はお前の使命を全うしなさい」
「……はい」
唇を噛みながらも素直に返事をする娘の体を抱き締めながら、ルカイナはささやいた。
「お前もティアラも己の誇り、大切な娘。お前達を残してこんな形で先に逝くものか。己は、ルイ、ルカ、ルナがこの先産むであろう、孫の顔を見るまでは死ぬつもりはない。老衰で死ぬつもりだからね」
「は、はあ、そうですか」
呆気に取られた返事を返すジュリナの両頬を両手で挟むと、ルカイナは豪快に笑った。
「行っておいで、愛しい己の娘」
その言葉に頷くと、炎の色を宿した瞳をジュリナは母に向ける。
「行ってきます、お母様」
そのまま一礼して、先に地上への階段を上がっていたレオンハルトの後を追う。
「ルー……」
ジュリナとレオンハルトが姿を消すと、キキョウはルカイナを後ろから抱き締める。
「どうしたんだよ、キキョウ」
見た目があべこべな為、青年の背に美女が縋っているようにしか見えないのだが、夫に背後から抱かれたルカイナは、そう言って後ろを振り返る。
「私の前でまで強がるなよ。震えているくせに」
「は、は、は、武者震いさ」
「…………」
唯人に過ぎない自分達からすれば、邪気や邪鬼に関する事に対処する術はない。すべて、女神の子供達頼みになるのだ。恐ろしくないはずがないのに……。娘達の為に意地を張り続けるルカイナを抱き締めながら、キキョウは言った。
「私に邪気に立ち向かえる力はないけれど、必ず君を守る。もしもの時も、一人では逝かせないから」
「ありがとう、キキョウ。愛しているよ」
ルカイナはそう言うと、不安に瞳を翳らせる夫の頬に片手を添えて口づける。
「ん、ルー」
どう見ても、赤茶の髪の美青年×黒髪の和風美女にしか見えないラブシーンだった。
ーリュセルー
耳に残った苦しそうな声を思い出しながら、リュセルは寝返りを打った。
ー……俺は、自分という存在が呪わしくて仕方がないー
何故、彼はあんな事を言ったのか。
あの後、リュセルが問い返すよりも早く、セフィは気分が優れないから神殿に戻ると言って足早に広間を後にしてしまったのだ。その後をライサンとルークが追って行っていたから、途中で倒れているような事はないだろうが……。
「自分の存在が呪わしい?」
とても哀しい言葉だ。自分自身を否定しているかのような言葉。
「…………」
なんだ?何かが変だ。何か、引っかかる。何かを思い出さなければならない気がしてならない。手遅れになる前に……。膨大な女神の記憶の中から、たった一つの真実を!
このままでは、きっと失ってしまう。大切な何かを奪われてしまう。
リュセルは現在、自室の寝台の上に、舞踏会の最終に着ていた宮廷衣姿のまま横たわっていた。これから生誕の儀でまた忙しくなるから、少し休むように兄に言われたのだ。
横になりながらも訳の分からない焦燥感に苛まれたリュセルは、どうにかして女神の記憶をこじ開けようとする。
「ぐ……ッ」
瞬間、激しい頭痛に襲われて、リュセルは両手で頭を押さえ込んだ。頭を巨大なハンマーで殴られたような衝撃に、声を上げる事も出来ない。
「……リュセル!」
半身の状態の変化を悟ったのか、ルカイナのいる封印の間へ降りていたはずの兄が、慌てた様子で寝室に飛び込んでくる。
「頭が痛いのか!?」
頭を両手で押さえて悶絶するリュセルの額にレオンハルトが触れた瞬間。痛みが不意に和らいだ。
「リュセル?」
急に大人しくなった弟の頭を撫でながら、レオンハルトは寝台の上に腰を下ろす。
「このまま……。しばらく、このままでいてくれ」
「…………」
弱々しい声で紡がれた弟の言葉を聞いて、心配そうに眉をひそめながらも、銀糸の髪が覆うその頭を、レオンハルトは自分の膝の上に乗せる。
優しく頭を撫でられていると、段々と痛みが薄らいでいくのを感じ、リュセルはほっと息をついた。そして、固く閉じていた目を開ける。
目に映りしは、曇天の空。
冷たい雨が、仰向けに倒れ伏した自分の身に降り注ぐ。段々と冷たくなる、自分に覆いかぶさった大切な人の体。体全体で、自分を奴らに渡すまいと阻止した彼。唯一の肉親。
どうして、彼の命を犠牲にしてまで生きなくてはならない?
こんな生に何の意味があるというのか?
世界から見放された自分という存在に、一体何の価値が?
でも…………
例え、世界が自分を見放しているのだとしても
例え、すべてに否定されているのだとしても
それでも、信じたいのだ。
冷たい躯の体越しに片手を空に伸ばし、何かを掴もうとする。
「俺は、誰かを愛したい」
その瞬間
ガシッ
「ッ!?」
とられると思っていなかった、曇天の空に掲げた左手を掴まれ、リュセルは正気に戻った。
「レオン?」
目に映ったのは曇天の空ではない。傾国の美貌を曇らせた兄の顔。
「戻ったか」
小さく息を吐いて胸を撫で下ろした様子のレオンハルトを見上げた体勢のまま、彼の膝枕で仰向けに横たわったリュセルは、自分の手をとっていた兄の手を強く握り返した。
そして、そのまま目を閉じる。
「ああ、心配かけたな」
握った手を自分の頬に導くと、優しく撫でられた。
「無理に女神の記憶を漁ろうとして、手痛いしっぺ返しを食らった」
「リュセル」
咎めるような声を出した兄に、先手を打って謝る。
「すまない、もう二度としない。約束する」
何かを失うような気がして焦ってしまったのが、今回の失態の要因だ。そんな曖昧なものの為に、自分を痛めつけるような事をしている時間も余裕も自分達にはない。
ないのだが……。
リュセルはレオンハルトの頭の裏に手を伸ばし、引き寄せる。
それだけで弟の欲している事を悟ったレオンハルトは、苦笑をもらしながらも導かれるがままに頭を落とし、薄く開かれたリュセルの唇に口づけた。
「ああ、着替え終わったかい」
応接室にて、リュセルとレオンハルトの二人が寝室から出てくるのを待っていたジュリナは、そう言って腕を組んだ。
優美なデザインの白色の衣装と同色の被衣、繊細な刺繍が美しい褐色の帯。腕や胸元を飾る、金と銀の装飾類。仕立て直したというリュセルの剣鍵の衣装は、本当に美しく、繊細なものだった。
そんな、麗しい神子装束に身を包みつつも、リュセルの瞳に浮かぶのは戦う為の闘志。ジュリナだけでなく、ティアラ、アルティス、ローウェンもその気迫に圧倒される。
「行ってくる」
同胞達にそう告げると、リュセルは大股で歩き始める。
そして……。
グラッ
「ッ!?」
長い衣装の裾を踏みつけ、前のめりに倒れかけた。
「何してるんだ、お前は」
間一髪でレオンハルトに後ろから支えられたリュセルを見た後、ローウェンがボソリと呟いた。
「いまいち決まんないんだよね~。リュセル兄さんってば」
「うるさい! ともかく、行ってくるからな」
かなり大きな一人言だった為、ばっちりそれを聞いていたリュセルは、そう言って振り返る。
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