必要だって言われたい

ちゃがし

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episode13*ずっと一緒にいてほしい

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「俺この1週間くらい誰にもなんも言わないで仕事休んでただろ?あれさ、…実は裂肛の手術してたんだよな。…いやぁ、まぁ裂肛がなんなのかっていうと平たく言えば切れ痔のひどいやつの事でさ、俺も最初は痔で手術?とかって思ったけど、めちゃくちゃ痛ぇし血がドバドバ出るからさすがにまずいなぁと思ってさ。…俺そんなん恥ずかしくて誰にも言えなくて、それでなっちゃんに頼んで口止めしてて。だからお前にも言ってなかったんだ。…心配かけてごめんな。」
「…そう、だったんですね。」
「うん、…そんなわけで普通のセックスもしばらくすんなって言われてるくらいだから、ケツに何かを入れるなんてもっての外なわけなんだな。だから、そこについてもごめん、俺の体は誰も受け入れられない。」
「なる、ほど…。」
「で、最終的に俺が確認しておきたかったのは、お前にとって俺と付き合うってなったときのセックスの重要度ってどれくらい?ってことなんだよな。まぁ俺の体がこんなだから、出来ることは限られてるわけで…、要がそれでいいって言うんならいいんだけど、そこにこだわりがあって、どうしても譲れない、みたいなのがあったとしたら、今後我慢させることも多くなるだろうし、安易に付き合うとかって答えは出せねぇなぁと思って。」
「え…、ちょっと待ってください、それって…、俺がタルさんを抱けなくてもいいって言ったら付き合ってくれるってことですか?」
「まぁ…、端的に言えばそうなるな。」
「っ…、そんなの、受け入れるに決まってるじゃないですか。あんたの事抱けない上に付き合えないのと、抱けないけど付き合えるのって、そんなの選択肢にもなってないですよ。」
「…そうか、選択肢になってなかったか、確かにな。」
「俺、俺がっ、タルさんに一番求めてることって、セックスとか体の繋がりとかじゃないんです、ただ単純に、そばにいて、俺の事を見てほしいだけなんですよ。」
「悪い、お前の事見くびってたわけじゃないんだけど、どうしてもこれを聞いておかないと気が済まなかったっていうかさ、ずっとそういうの気にして付き合っていくってやっぱり苦しいだろ。…それに、覚えてるかわからないけど、昨日も言ったように俺って執着するタイプなんだよな。だから体だけの関係だったとしても浮気とか絶対許せない性質だし、そうなってくるとお前が、若いのに俺といる間中誰ともセックスできねぇなって思ったらなんか、かわいそうで。」
「え、…それってタルさんはそもそも俺の事を性的な対象としては見れないってことですか?」
「いや?それは実際そういうシチュエーションになってみないと確実なことは言えないけど、たぶん、…いけそうな気はする。あくまで気持ち的にはな。」
「だったら、タルさんと付き合う=セックスできないってことにはならないんじゃないですか?…あ、別に無くても我慢はできますけど…、少なくとも8年間はそれで平気だったわけなので。」
「うーん、…でも俺のって普通に生活してても手術になるレベルのよわよわなケツだからなぁ…、いつ使えるようになるかもわからねぇし、そんな日は来ないかもしれねぇよ?」
「あの、さっきの質問って第一希望を聞かれただけですよね?…俺、正直相手がタルさんならどっちでもいいですよ。なんていうか…、タルさんに抱かれてみたいなぁっていう願望はとっくに持っていて、その上でタルさんも同じくらいの気持ちになってくれてからそういうことが出来たらいいなぁってだけなので。」
「へ…?」
「いくらなんでもタルさんには求めるのに自分は絶対に嫌だとか言わないですよ、俺。」
「…そうか、そうだよなぁ、ごめん、その考えがなかった。」
「まぁ、いきなりは無理なんで準備期間は欲しいですけど。」
「準備期間…。」
「…ちなみに普通の方はどれくらいで解禁なんですか?」
「え、普通の方って?」
「だからっ。」
「あっ、あぁ~、う~ん、…あと2、3週間くらいかな。」
「2週間か…、それはちょっと短すぎるかな。…うーん、じゃあタルさん、俺に一カ月時間をください。」
「えっ?」
「それで1カ月後にまずは一回試してみるってことにして、セックス問題は一旦保留にしておきましょう。その結果、出来ても出来なくても俺がタルさんと付き合いたい気持ちは変わらないので、今はその話に戻してもいいですか?」
「あ、あぁ…。」
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