異世界で愛され幸せに生きる話

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本編

30.

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その翌日、今日はパパとママに結婚しますの報告をしに行く。  


「ぼくちゃんと言うこと考えたから、ルーはしー、ね?」


「そうなの?それは楽しみだ。」


部屋でそんな会話をしてからパパとママの部屋に向かった。








「モモちゃん、いらっしゃい!ささ、座って座って!」


「母さん、落ち着いて。モモがびっくりするだろ。」


「あらやだ、モモちゃんごめんなさいね。嬉しくて興奮しちゃったわ。」


「ううん、僕も嬉しい…。」


「……っ、相変わらず天使!」


ママの熱烈なお迎えを受けてから対面になる形でソファーに座った。



「それで話ってなにかな?」


最近の事を話し、しばらくたった頃にパパが話を切り出した。


僕はもう心臓がばくばくだ。


早速来てしまった……。ルーは約束通り優しく見守ってくれている。


ごくりと喉を鳴らし、背筋を伸ばす。


そしてゆっくりと口を開いた。








「…息子さんを、僕にください……!!」


「え、ちょっとモモ?!」


がばっと頭を下げる時に、ルーが何か言っていたが今はいっぱいいっぱいだ。


とりあえず言えた……!どんな反応するだろう。反対されたらどうしよう。


ぎゅっと目を瞑りママとパパの言葉を待っていると、


「ふっ、ふふ…」


ママの上品な笑い声が聞こえた。


「モモくん、顔を上げて?」


今度はパパの声だ。


恐る恐る顔をあげると、目に飛び込んで来たのは2人の幸せそうな笑みだった。


「まさかそんなふうに報告を受けるとは思わなかったわ…普通、逆だと思うのだけれど…可愛いから満点ね。」


……逆?


頭の上にハテナを浮かべながらルーの方を見上げると、苦笑いでこくりと頷いた。


「モモがくださいって言っちゃったら俺がモモの所に嫁ぐことになっちゃうからね?」


わ、そうなんだ!あう、恥ずかしい……


思わずルーの腕に隠れた。


「あらあら、隠れちゃったわね。大丈夫よ、モモちゃん。どんな言葉でも、私達の答えは決まってるわ。」



ちらっと顔を出すと、やっぱりママとパパは優しい眼差しだ。


「こんなに可愛い息子が出来て本当に嬉しいよ。これからはモモ・フランベルジェだね。」


「これで正式に家族になれるわ。今までもこれからも、あなたは私達の大切な息子よ。」


「パパ……ママ……」



ぽろぽろ溢れる涙をルーが横から掬ってくれた。



「ふふ、こんどは泣き虫さんね。ほら、こちらにおいで?」



言われるがままにママとパパの所へ行くと2人に抱きしめられた。



やっぱり親子だ。ルーと同じ優しい腕。



「ありがとう、ママ、パパ。だいすき……」



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