毒魔法使いの異世界探訪!

しぼりたて柑橘類

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一章.魔法使いと人工キメラ

十話目-大きな進歩と大発見

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 僕らがゾーノの街を出てから一時間程たった時、僕の体力は尽きようとしていた……。
 
思ったよりも遥かにホウキの魔法消費量が半端じゃなかった……。
 恐らく過重積載と後ろにいる人が絶えず騒いでいるからもあるのだろうが……。

 ともあれ、僕らはゾーノのとイゴロノスの境目にある草原の上空である。
 「うおーっ! スライムがうじゃうじゃ居る!」
 「ここらは水が綺麗だからね」
 「おー!ドラゴンもうじゃうじゃ居る!」
 「……今度は尻尾踏むんじゃないよ……」
 「なにあれ? 金色のスライムがいる!」
 「何っ! 」
 
 よし!もしもこれがゴールデンスライムであれば一攫千金のチャンスだ!
 遠くから見てもその体が純金でできていると分
かるほどの輝きを放っている……。
 
「セシリア、じゃあ近くに下ろすから後ろからぶん殴って仕留めてもらっていい?」
「もちろん!  セシリアお姉さんに任せなさい!」
 
何だろう? 凄く嫌な予感がする……。
セシリアは近くの草原に身を潜めると……弾丸のごとくスライムに突撃し、
 
 「セシリアパーンチ!」
 
という掛け声と共に、ゴールデンスライムを仕留めた。
 あれ?こいつ相当な耐久力を持ってたはずなんだけどな……?
 具体的に言えばゴーレムの改心の一撃でも少し身じろぐ程度でだったはず……。

 「やったー! 倒したー!」
 
 セシリアは自分の拳の痕が付いた獲物を掲げてご満悦だった。
 確か延べ棒一本で十キロぐらいだったからセシリアの持ってるのは……考えないようにしよう……。
  
 僕はゆっくりと降下していきセシリアが待ってる泉のほとりに着地した。

 「どうよ! 私の実力ではざっとこんなもんよ!」
 「うん……明らかにまえより強くなってるよね?」

 龍人恐るべし……。
するとセシリア、
 
「なんだか喉の辺りがイガイガする……」
「え? どれどれ?」
 
 大きく口を開いたセシリアの喉を診てみると、確かに赤くなっている。
うん? 何か赤くと言うより明るく……。

まもなく僕の頭は炎に包まれた。

「あづっ! 」

泉が近くにあって本当に助かった……。
急いで僕は水に頭を突っ込む……。

「大丈夫!? 」
「まあなんとか……」

さっきの炎……セシリアが出したのか?
だとしたらだんだん龍に近付いているんじゃ……。
 
僕はそんなことを考えながらペタペタと顔をさわった。
 幸いにもやけどは軽いようだ。
 髪は少し縮れたけど……。

 うん、いい機会だ。場所もいいし今のうちにやっておこう。

「セシリア、 ちょっと力を貸して貰いたいんだけどいい?」
「もちろん! 何をするの?」
「回復薬を作るよ」
「え?」
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