王太子レオールと側近セバス(完結)

にのまえ

文字の大きさ
27 / 52

別荘で過ごそう 2

しおりを挟む
 夜、ソファーで普段なら飲まない赤ワインを軽く嗜んでいた。つまみは従者に貰ったモンスターの乳で出来たチーズと、こっちもモンスターの肉で出来た生ハムと近くの農家で採れたメロンだ。

「うまっ、このスモークチーズはクセになるな」

 
「はい、カマンベールチーズも美味しい、です」


「今度、チーズを取り寄せよう」

「では、帰りましたら頼んでおきますね」


 美味いチーズとワインでほろ酔い気分で、股間がむずむずしてセバスに触りたくなった。隣で同じくほろ酔いで、上目遣いなセバスを膝の上に乗せた。


「ほへっ、レオール様?」


「触りたい。なぁ、いいだろうセバスぅ」

 
胸に顔をぐりぐり埋めた。


「ん、んっ、もう、さっきお風呂で散々したのにですか?」


セバスの言う通り、少し前ホームシアターで過激なエロい作品を見て興奮した、俺たちは風呂で散々やった。

いま甚平をしっかり着ているセバスと、上半身裸で下だけ履いている俺。


「いいだろう? セバスに触りたい」

「仕方ありませんね、触ってください」


 了解を得て上を脱がせ胸をひとしきり楽しんだ後、はちきれそうな前をくつろげた。ぬるぬる液を互いの熱杭に垂らして握り、じゅぶっと触り合いっこを始める前にふと思い出した。


「なぁ、セバス」

「なっ、なんですかぁ……レオール様? んんっ」


「セバスは貰った、エロ魔導具箱の中身を見た?」


モードラー公爵家に寄って貰ってきたと言っていた、エロ魔導具を思い出した。


「エロ、魔導具? あっ、ああぁん、み、見てません」


セバスも貰ったことを思い出したらしく、エロ魔導具が気になり気がそれた。話を始めのは俺だが、俺はそれを許さず、ぬるぬる液を足して強く握り擦り上げた。


「やっ、ンンっ……あぁあ、ん!」


「……ふっ、気持ちいいな、セバス」

「はい、気持ちいいぃぃいっ! ……レオール様とキ、キスしたいです」


「なんだ、おねだりか。ほら、好きなだけしろよ」


口を開けてちろりと舌を見せた。その途端にセバスは唇を塞ぎぬるりと舌を差し込んできた。その舌を甘噛みをして絡めた。


「ンンっ、んん!」 


「セバスはキス好きだな」


「好き、レオール様とするキス、好きです」

「煽るなよ、セバス」


「本当のことです」

「それを煽るって言うんだよ!」


じゅぶじゅぶと杭を擦り合わせた。俺の手に中でセバスの杭がピクンと反応した。そろそろ射精くことがわかり、もう少し力を加えた。

ふわぁっと喘ぎ声を上げてピクン、ピクンと杭が跳ねてもいかず。セバスは俺の手の中でいきたいのを我慢しているようだ。


「セバスは俺と一緒に射精きたいのか?」


そう囁けば、こくりと眉をひそめて頷くセバス。


「まったく、エロく……可愛い奴だな。ほら、お前も手を添えて俺の熱杭しごげ、一緒に射精くぞ」

「レオール様、あぁ、んんっ!」


俺の感じるところを知り尽くしたセバス。力加減、良く俺の杭をしごいた。セバスのかなりエロい表情で、きていた俺はその手捌きに我慢できない。

俺もすぐに限界がきて、セバスと俺の杭を強くしごいた。


「い、くっ、」

「ンンっ!」


「はぁ、はぁ」

 
(いった後のとろんと、とした、セバスの表情が見たくて触りたくなる)


セバスは息を整えながら出した精にクリーンをかけた。魔法で一瞬にぬるぬるは消え去り綺麗になる。この前ベッドにと誘いたいが。


(エロ魔導具は気になる)


「レオール様、お風呂の準備をしてきます」


「いいや、それは後で。セバスが気になるエロ魔導具を見てからにしようぜ」

「私も気になりますが、レオール様が先に気にしました」


その後も断固として俺だと譲らなかったセバス。そんな、困ったような可愛い顔で言うな。


(本当にお前は……俺を虜にするよな)

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

禁断の祈祷室

土岐ゆうば(金湯叶)
BL
リュアオス神を祀る神殿の神官長であるアメデアには専用の祈祷室があった。 アメデア以外は誰も入ることが許されない部屋には、神の像と燭台そして聖典があるだけ。窓もなにもなく、出入口は木の扉一つ。扉の前には護衛が待機しており、アメデア以外は誰もいない。 それなのに祈祷が終わると、アメデアの体には情交の痕がある。アメデアの聖痕は濃く輝き、その強力な神聖力によって人々を助ける。 救済のために神は神官を抱くのか。 それとも愛したがゆえに彼を抱くのか。 神×神官の許された神秘的な夜の話。 ※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)でも掲載しています。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

終わり無い絶頂で男は全てを壊される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...