80 / 124
6人目
外皮
しおりを挟む
「いひひひひっ、見たな……? あたしの記憶を見たな?」
「くそっ……起きたぞ!」
魔人リンの膨大な記憶をごく短時間で取り込んだせいか、刺すような頭の奥が痛む。それに加えてシズクが映っていたというよく分からない事態に困惑しているというのに、リンはゆらゆらと海に浮かび、怒りを露わにして今にも攻撃しそうな雰囲気を醸し出している。
「待て! シズクを知っているのか!?」
「シズ……? いひっ、時間稼ぎしようとしたって無駄だ」
シズク、という名前には本当に心当たりが無いようでリンは怪訝な顔をした後、すぐに気を取り直して、こちらを睨み付けてくる。その目に含まれる、苛立ちと怨みに俺は気圧された。
「ここからは本能じゃなくて殺意、いひひひっ……覚悟しな。いひひひひひひっ!!」
対話へ持ち込もうとしたが失敗に終わり、完全に自身の意思でこちらを殺そうと覚悟を決めたであろうリンは片手を真上に、片手を俺たちに向ける。
そして、スキルを発動した。
「<水獄><夢顕>」
瞬間、ドォォン──という轟音と共に直径にして10メートル程度の広さの『セーフゾーン』、それを取り囲むように海底が下がった。完全に逃げ場を塞がれた形となる。
俺がマサトの方に目をやると、マサトは「何もしていない!」と叫んだ。つまり、リンがわざと俺たちを避けて海を落としたということだ。
その真意は掴めないが、それでも取り敢えず短期決戦に持ち込もうと考え、<隠密>を発動させようとする。
「<隠っ」
が、無視できない頭の違和感にそれは中断された。
── ……ん? なんだ!?
突然、頭が引っ張られるような感覚に襲われたのだ。俺がそれに驚くのも束の間、ぶちっ──という音と共に、何か黒いどろどろした物が俺の頭から飛び出した。
いや、俺だけじゃない、リカからもマサトからも同じように黒いどろどろが抽出されて、意志を持ったようにそれらは俺たちとリンの間で集まる。
「なっ……!?」
リカもマサトも頭に手をやりながら、俺と同じように戸惑いの表情を浮かべている。やがて、それらは集まり膨らんだかと思えば、3つに分かたれ、さらに膨らんで何かの形を作っていった。
そこに向かって、リカは冷静に杖を向ける。
「黙って見てやる義理はないのぉ、<礫岩砲>!」
「……<風握>」
「確かにな、<烈爪>!」
明らかに危険な雰囲気にリカが先手を取って、巨岩を高速でどろどろにぶつけた……が、ただ貫通しただけに終わった。続くマサトの圧縮も、俺の爪の斬撃波も全て水を殴っているかのように、すり抜けて有効打にならない。
「いひひっ……記憶にそんなものが効くわけないだろう!」
気味の悪い笑みを浮かべながらリンはそう叫んで、そのまま少し離れた場所まで泳いでいった。分かってやっているんだろうが、そうされると本体を攻撃するのが不可能となる。怒りに囚われているかと思いきや抜かりない行動に、俺は心の中で舌打ちをした。
「リューロ、奴よりも前だ!」
「あぁ、分かっ……はっ!?」
リカの叫びに俺は上を泳ぐリンから目を外し前方を見る。そして、先の3つのどろどろを再び視界に収めるはずだった。なのに、そんなちっぽけな物はどこにも無い。代わりに化け物が三体佇んでいた。
向かって左、真っ赤な鱗と鋭い眼光、吐く息すらも燃えるように熱いソイツにまず目を奪われる。鋭い爪を光らせながら、巨体をもって俺たちを見下ろすソイツはドラゴンだった。神話級の魔物、数々の転生者を屠り、国を滅ぼした災害だ。
向かって右、馴染みのある鶏の頭をずっと見ていたくなるが、目を合わせるわけにはいかないが故に、その非現実的な胴体に視線を動かさざるを得ない。鶏の頭、蛇の頭に龍の翼、完全にこの特徴はコカトリスだ。石化の殺人犯、不治の呪いを操る超危険モンスターだ。
そして正面、八つの長い首をうねうねと動かして俺たちを値踏みするかのように睨めつける。八つ首の大蛇、それぞれの口からは長い舌が別の生物かのように伸びていて、さらに毒液のようなものを吐き出している。
正面の魔物に関しては、こんなのは父からも冒険譚でもギルドでも聞いたことがなかった。だが、隣のマサトとリカは知っている様子で、そこから推測されるに恐らくは2人の記憶から作られたもの、転生者が元いた世界の魔物なんだろう。
「<鑑定>っ! ……ダメだ、『記憶から作られた生物』としか出てこない!」
「魔法もスキルも効かんとはのぉ……」
──絶望的、だ。
焦るマサトとリカを見てそう思ってしまう。
『代償成就』では、仲間の一人の死でここを脱出できるらしいが、それは選択肢が無いのと同義だ。転移も、この階層はどこに行っても海だから使えない。
海に出ても死ぬ、ここに留まっていても死ぬ。完璧に手詰まりに思えた。
「勝った……いひっ、いひひひひひひっ!!!」
海自体が発しているかのように、リンの笑い声は『セーフゾーン』に居る俺たちに対して全方向から重複して聞こえてくる。その悪趣味な声と目の前の死に俺は気が狂いそうだった。
「……いひひひひひひひhっ……えっ?」
が、突如として笑い声は止まった。それと同時に三体の魔物も溶けていき、俺もリカもマサトも突然の異変に上を見る。
まず目に入ったのは、時間が止まったかのように硬直しているリン。そして次に彼女の腹を貫く1本の長剣。最後に、その剣を持つリンの背後に立つシズク。
「えっ……エイミー? なんdっ」
──ぶすっ、ぶすっ、ぶすっ、ぶすっ。
水中じゃなければこんな音が聞こえたんだろう。
それ以上リンが何かを口走るのを防ぐかのように丁寧に、それとも楽しんでいるかのように執拗に、シズクはリンに剣を突き刺す。刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す。
貫かれる度に反応していたリンの身体も次第に鈍くなり、海は真っ赤に染まっていった。そしてその始終を俺たちは何もせずに、ただ口を開けて見るだけだった。
***
「はい、握手。ギリギリ死んでないから」
「え?」
シズクは脱力したリンを片手で持ち上げて、海の中から降りて開口一番にそう言う。
俺に転生者特典を受け継げ、と言っているんだろう。頭では理解していたが、その倫理観の欠如した行動が彼女のものとは思えず間抜けな返事しかできなかった。
リンは友人じゃなかったのか。リンの記憶にはシズクの笑顔が沢山あったのに、どうしてこんなことが。殺すだけならそこまでしなくて良かったんじゃないか。
思うところは山ほどあったのに、そのどれもが言葉に出来ない。それは衝撃のあまりなのか、それとも恐怖からなのか。見れば、リカもマサトも俺と同じように呆然としている。
「ちゃんと魔人の復活も書き換えたから発生しないよ、だから……あ、く、しゅ!」
俺はシズクの見た目をしたソイツに言われるがまま、既に生きているのか死んでいるのかも分からぬリンの手を一方的に握った。
ステータス
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
[リューロ・グランツ] 19歳 人族 男
レベル 70
体力 S
魔力 SS
膂力 S
俊敏性 S
スキル
<逃亡>< 疾走 ><軽量化><隠密><治癒><反転><対象変更><鑑定><瞬歩><クナイ><空中歩行><烈爪><盾空><爆哮><封印><開放><波撃><渦烈槍><水獄>
称号
[転生者の篝火]⋯ 転生者と出会い導く運命を神に与えられた者の称号。その篝火を灯せば転生者は正しく道を歩み貴方に感謝するだろう。その篝火を消せば転生者は霧の中を彷徨い、全ての力は貴方の手の上のものになるだろう。
転生者特典
『超回復』『忍びの術』『魔道の極み』『代償成就』『水操術』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「くそっ……起きたぞ!」
魔人リンの膨大な記憶をごく短時間で取り込んだせいか、刺すような頭の奥が痛む。それに加えてシズクが映っていたというよく分からない事態に困惑しているというのに、リンはゆらゆらと海に浮かび、怒りを露わにして今にも攻撃しそうな雰囲気を醸し出している。
「待て! シズクを知っているのか!?」
「シズ……? いひっ、時間稼ぎしようとしたって無駄だ」
シズク、という名前には本当に心当たりが無いようでリンは怪訝な顔をした後、すぐに気を取り直して、こちらを睨み付けてくる。その目に含まれる、苛立ちと怨みに俺は気圧された。
「ここからは本能じゃなくて殺意、いひひひっ……覚悟しな。いひひひひひひっ!!」
対話へ持ち込もうとしたが失敗に終わり、完全に自身の意思でこちらを殺そうと覚悟を決めたであろうリンは片手を真上に、片手を俺たちに向ける。
そして、スキルを発動した。
「<水獄><夢顕>」
瞬間、ドォォン──という轟音と共に直径にして10メートル程度の広さの『セーフゾーン』、それを取り囲むように海底が下がった。完全に逃げ場を塞がれた形となる。
俺がマサトの方に目をやると、マサトは「何もしていない!」と叫んだ。つまり、リンがわざと俺たちを避けて海を落としたということだ。
その真意は掴めないが、それでも取り敢えず短期決戦に持ち込もうと考え、<隠密>を発動させようとする。
「<隠っ」
が、無視できない頭の違和感にそれは中断された。
── ……ん? なんだ!?
突然、頭が引っ張られるような感覚に襲われたのだ。俺がそれに驚くのも束の間、ぶちっ──という音と共に、何か黒いどろどろした物が俺の頭から飛び出した。
いや、俺だけじゃない、リカからもマサトからも同じように黒いどろどろが抽出されて、意志を持ったようにそれらは俺たちとリンの間で集まる。
「なっ……!?」
リカもマサトも頭に手をやりながら、俺と同じように戸惑いの表情を浮かべている。やがて、それらは集まり膨らんだかと思えば、3つに分かたれ、さらに膨らんで何かの形を作っていった。
そこに向かって、リカは冷静に杖を向ける。
「黙って見てやる義理はないのぉ、<礫岩砲>!」
「……<風握>」
「確かにな、<烈爪>!」
明らかに危険な雰囲気にリカが先手を取って、巨岩を高速でどろどろにぶつけた……が、ただ貫通しただけに終わった。続くマサトの圧縮も、俺の爪の斬撃波も全て水を殴っているかのように、すり抜けて有効打にならない。
「いひひっ……記憶にそんなものが効くわけないだろう!」
気味の悪い笑みを浮かべながらリンはそう叫んで、そのまま少し離れた場所まで泳いでいった。分かってやっているんだろうが、そうされると本体を攻撃するのが不可能となる。怒りに囚われているかと思いきや抜かりない行動に、俺は心の中で舌打ちをした。
「リューロ、奴よりも前だ!」
「あぁ、分かっ……はっ!?」
リカの叫びに俺は上を泳ぐリンから目を外し前方を見る。そして、先の3つのどろどろを再び視界に収めるはずだった。なのに、そんなちっぽけな物はどこにも無い。代わりに化け物が三体佇んでいた。
向かって左、真っ赤な鱗と鋭い眼光、吐く息すらも燃えるように熱いソイツにまず目を奪われる。鋭い爪を光らせながら、巨体をもって俺たちを見下ろすソイツはドラゴンだった。神話級の魔物、数々の転生者を屠り、国を滅ぼした災害だ。
向かって右、馴染みのある鶏の頭をずっと見ていたくなるが、目を合わせるわけにはいかないが故に、その非現実的な胴体に視線を動かさざるを得ない。鶏の頭、蛇の頭に龍の翼、完全にこの特徴はコカトリスだ。石化の殺人犯、不治の呪いを操る超危険モンスターだ。
そして正面、八つの長い首をうねうねと動かして俺たちを値踏みするかのように睨めつける。八つ首の大蛇、それぞれの口からは長い舌が別の生物かのように伸びていて、さらに毒液のようなものを吐き出している。
正面の魔物に関しては、こんなのは父からも冒険譚でもギルドでも聞いたことがなかった。だが、隣のマサトとリカは知っている様子で、そこから推測されるに恐らくは2人の記憶から作られたもの、転生者が元いた世界の魔物なんだろう。
「<鑑定>っ! ……ダメだ、『記憶から作られた生物』としか出てこない!」
「魔法もスキルも効かんとはのぉ……」
──絶望的、だ。
焦るマサトとリカを見てそう思ってしまう。
『代償成就』では、仲間の一人の死でここを脱出できるらしいが、それは選択肢が無いのと同義だ。転移も、この階層はどこに行っても海だから使えない。
海に出ても死ぬ、ここに留まっていても死ぬ。完璧に手詰まりに思えた。
「勝った……いひっ、いひひひひひひっ!!!」
海自体が発しているかのように、リンの笑い声は『セーフゾーン』に居る俺たちに対して全方向から重複して聞こえてくる。その悪趣味な声と目の前の死に俺は気が狂いそうだった。
「……いひひひひひひひhっ……えっ?」
が、突如として笑い声は止まった。それと同時に三体の魔物も溶けていき、俺もリカもマサトも突然の異変に上を見る。
まず目に入ったのは、時間が止まったかのように硬直しているリン。そして次に彼女の腹を貫く1本の長剣。最後に、その剣を持つリンの背後に立つシズク。
「えっ……エイミー? なんdっ」
──ぶすっ、ぶすっ、ぶすっ、ぶすっ。
水中じゃなければこんな音が聞こえたんだろう。
それ以上リンが何かを口走るのを防ぐかのように丁寧に、それとも楽しんでいるかのように執拗に、シズクはリンに剣を突き刺す。刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す。
貫かれる度に反応していたリンの身体も次第に鈍くなり、海は真っ赤に染まっていった。そしてその始終を俺たちは何もせずに、ただ口を開けて見るだけだった。
***
「はい、握手。ギリギリ死んでないから」
「え?」
シズクは脱力したリンを片手で持ち上げて、海の中から降りて開口一番にそう言う。
俺に転生者特典を受け継げ、と言っているんだろう。頭では理解していたが、その倫理観の欠如した行動が彼女のものとは思えず間抜けな返事しかできなかった。
リンは友人じゃなかったのか。リンの記憶にはシズクの笑顔が沢山あったのに、どうしてこんなことが。殺すだけならそこまでしなくて良かったんじゃないか。
思うところは山ほどあったのに、そのどれもが言葉に出来ない。それは衝撃のあまりなのか、それとも恐怖からなのか。見れば、リカもマサトも俺と同じように呆然としている。
「ちゃんと魔人の復活も書き換えたから発生しないよ、だから……あ、く、しゅ!」
俺はシズクの見た目をしたソイツに言われるがまま、既に生きているのか死んでいるのかも分からぬリンの手を一方的に握った。
ステータス
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
[リューロ・グランツ] 19歳 人族 男
レベル 70
体力 S
魔力 SS
膂力 S
俊敏性 S
スキル
<逃亡>< 疾走 ><軽量化><隠密><治癒><反転><対象変更><鑑定><瞬歩><クナイ><空中歩行><烈爪><盾空><爆哮><封印><開放><波撃><渦烈槍><水獄>
称号
[転生者の篝火]⋯ 転生者と出会い導く運命を神に与えられた者の称号。その篝火を灯せば転生者は正しく道を歩み貴方に感謝するだろう。その篝火を消せば転生者は霧の中を彷徨い、全ての力は貴方の手の上のものになるだろう。
転生者特典
『超回復』『忍びの術』『魔道の極み』『代償成就』『水操術』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
10
あなたにおすすめの小説
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
異世界子供ヤクザ【ダラムルバクト】
忍絵 奉公
ファンタジー
孤児院からスラムで育ったバクト。異空間収納と鑑定眼のダブルギフト持ちだった。王都西地区20番街では8割を縄張りとする先代のじいさんに拾われる。しかしその爺さんが死んだときに幹部同士のいざこざが起こり、組は解散。どさくさにまぎれてバクトが5・6番街の守役となった。物語はそこから始まる。7・8番街を収めるダモンとの争い。また後ろ盾になろうと搾取しようとする侯爵ポンポチーコ。バクトは彼らを越えて、どんどん規格外に大きくなっていく。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる