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リオン市
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「少し……意識がない時がありましたが………解放団の人に会うんですよね?」
「そうだよ……まだ来ないんだけどね」
その時、ゼシカがやって来た。
「あら、アベル元気そうね。お嬢様のおかげじゃないか」
「ゼシカさん、迷惑かけました」
「迷惑だと思ったならこれからもお嬢様をよろしく頼むよ。お嬢様はたまに言う事を聞かずに飛び出すからたまに困る」
「もう!ゼシカ酷いよ!」
「皇都で窓からアベルを見つけたら何も言わずに飛び出したのはどこの誰ですか!?もし兵士がいたらお嬢様捕まってましたよ!?」
ここぞとばかりに説教されてあたしはたじたじ。
「とりあえず……今日もクルーを待ちますか」
「あたしも素直に宿にいるよ」
ちょっとふて腐れて言ったら二人に笑われた。
それと同時に部屋をノックする音がした。
「……はい」
ゼシカが扉に向かって声をかけた。
「俺だ!クルーだ!開けてくれーーーーっ!!!」
「朝からうるさい!」
慌ててゼシカがドアを開けたらクルーがいた。
「おぉ!朝から元気!それが俺だ!」
朝が苦手なあたしとゼシカにはありえないテンションにちょっと引いた。
「お!そこの兄ちゃんもだいぶ顔色良くなったな!セシルのおかげだな!」
そう言って頭を軽く叩かれた。
「お前の宝物渡してまで助けたかったんだろ?」
そう言ってあたしに何かを突き出した。
手を差し出すと渡されたのはあのネックレス。
お母さんの形見の……薬代に使ったネックレスがあった。
「クルーさん!あたしこれで……!」
「あー……気にしない気にしない!!ソレは俺が買い取ったから」
あたしの言葉をクルーが遮った。
「俺からのプレゼントだと思え!それなら納得だろ?」
「……わかった」
もう二度と戻ってこないと思ったから本当に嬉しかった。
あたしの首に戻った龍のネックレスは綺麗な輝きを放っていた。
「兄ちゃんがアベルで姉ちゃんがゼシカだよな?お尋ね者3人の噂がもうリオンまで届いてる。だからお前らは宿から動くな」
もうあたしたちの話がここまで届いている事に驚いた。
情報はこんなに早く伝わるものなんだね。
「帝国に不満があるのはどこの街にもある。で、このリオンにもある。この宿は俺ら解放団の味方をしてくれている宿だから安心しろ」
クルーはドアに手を掛けて最後に伝えた。
「昼過ぎにうちのリーダーとか幹部を紹介するよ。ルイは今一緒にいるからそのうち連れて来るな。
あとセシル!俺は『さん』付けされるの嫌いだから呼び捨てでいいからな!」
そう言って笑っていなくなった。
「そうだよ……まだ来ないんだけどね」
その時、ゼシカがやって来た。
「あら、アベル元気そうね。お嬢様のおかげじゃないか」
「ゼシカさん、迷惑かけました」
「迷惑だと思ったならこれからもお嬢様をよろしく頼むよ。お嬢様はたまに言う事を聞かずに飛び出すからたまに困る」
「もう!ゼシカ酷いよ!」
「皇都で窓からアベルを見つけたら何も言わずに飛び出したのはどこの誰ですか!?もし兵士がいたらお嬢様捕まってましたよ!?」
ここぞとばかりに説教されてあたしはたじたじ。
「とりあえず……今日もクルーを待ちますか」
「あたしも素直に宿にいるよ」
ちょっとふて腐れて言ったら二人に笑われた。
それと同時に部屋をノックする音がした。
「……はい」
ゼシカが扉に向かって声をかけた。
「俺だ!クルーだ!開けてくれーーーーっ!!!」
「朝からうるさい!」
慌ててゼシカがドアを開けたらクルーがいた。
「おぉ!朝から元気!それが俺だ!」
朝が苦手なあたしとゼシカにはありえないテンションにちょっと引いた。
「お!そこの兄ちゃんもだいぶ顔色良くなったな!セシルのおかげだな!」
そう言って頭を軽く叩かれた。
「お前の宝物渡してまで助けたかったんだろ?」
そう言ってあたしに何かを突き出した。
手を差し出すと渡されたのはあのネックレス。
お母さんの形見の……薬代に使ったネックレスがあった。
「クルーさん!あたしこれで……!」
「あー……気にしない気にしない!!ソレは俺が買い取ったから」
あたしの言葉をクルーが遮った。
「俺からのプレゼントだと思え!それなら納得だろ?」
「……わかった」
もう二度と戻ってこないと思ったから本当に嬉しかった。
あたしの首に戻った龍のネックレスは綺麗な輝きを放っていた。
「兄ちゃんがアベルで姉ちゃんがゼシカだよな?お尋ね者3人の噂がもうリオンまで届いてる。だからお前らは宿から動くな」
もうあたしたちの話がここまで届いている事に驚いた。
情報はこんなに早く伝わるものなんだね。
「帝国に不満があるのはどこの街にもある。で、このリオンにもある。この宿は俺ら解放団の味方をしてくれている宿だから安心しろ」
クルーはドアに手を掛けて最後に伝えた。
「昼過ぎにうちのリーダーとか幹部を紹介するよ。ルイは今一緒にいるからそのうち連れて来るな。
あとセシル!俺は『さん』付けされるの嫌いだから呼び捨てでいいからな!」
そう言って笑っていなくなった。
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