悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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解放団旗揚げ

16

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翌朝までずっとアベルの部屋にいた。


アベルと他愛のない話をして夜は隣で眠った。




「セシル、朝ですよ?」



「んぅー……やだぁ」



「さっきゼシカさんが来て私呼ばれたんですけど……たぶんセシルも呼ばれてますよ?」



「ゼシカ?………あたしいるのばれた!?」




勢いよく飛び起きたら笑われた。
だって……ゼシカにばれたら恥ずかしい。



「大丈夫ですよ。ゼシカさんは鈍感ですから」




……結構な言い方してないかな?鈍感って。
そう思いながらもあたしも一緒に部屋を出た。



アニエスの部屋をノックして開けるとゼシカとルイ、そして解放団創立メンバーが待っていた。



「セシル!待ってたぜ!」



クルーが明るく言ってくれてあたしも笑顔が零れた。
あたしの笑顔にレイやゼシカは察してくれたみたい。





「セシル殿、お気持ちは決まりましたかな?」



「はい」



みんなの顔を見てから伝えた。




「お引き受けします」







あたしの一言に、その場にいた全員から歓声があがった。

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