悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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ある日の1日

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「奥方様は慎ましい生活を好み、おしとやかな、笑顔がとても優しい方だと皆は言ってました。しかし、2年後に病で亡くなったと国民に知らされました。
陛下は新しい奥方様を娶らず月日が流れ12年後に“サマサの戦い”がおきたのです。セシル殿は“サマサの戦い”をご存知ですか?」



サマサの戦い……今か20年前に前皇帝が亡くなった。
皇位は当然前皇帝の長男、ジョウル・シューレイが継ぐはずだったがジョウル・シューレイに妃はおらず、妃を迎える予定もないため世継ぎがいないから皇帝になるべきではないと言う者が現れた。


現皇帝の次男、ジャニス・シューレイ


長男と次男での皇位を巡る戦いは当時次男が治めていた北方のゼレイ地方でおきた。
当時の帝国3大将軍をはじめ、今なお前線で活躍する将の大半は現皇帝を支持、戦火は拡大しついにサマサの町にまで戦火が広がった。

サマサの町の住民は全てその戦火に巻き込まれ亡くなった。

サマサの町を巻き込んだ後に現皇帝が弟を討ち、戦いは集結した。

サマサの町の住民が全て亡くなる結果になったのは、ジャニスの軍のせいだと現皇帝は言って、ジャニスの軍にいた全ての兵士は死刑。
サマサは今でも復興はしていなくて廃墟の町。

“サマサの戦い”は“皇位継承戦争”とも呼ばれているが、今を生きる人々はサマサの町の悲劇を忘れないためにも“サマサの戦い”と呼んでいる。



「人並み程度には……」


あたしがそう答えるのは予想していたようでムウは頷いた。



「時に、人には全てを話さず真実を捩曲げて伝える事があります……カナリー殿の死もまた事故死と伝えられてました…今は解放団がマリー地方を解放したので真実が伝わっていますがね」



あたしはムウが言いたい意味がわかってきた。




「あたしが知る、一般的に伝わっているサマサの戦いは真実ではないと……そういう事ですか?」




ムウを見ると頷いていた。



「サマサの戦いもですが……陛下の奥方様の死もまた、真実を捩曲げた嘘です」




ムウはあたしから視線を逸らさずに言った。

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