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ある日の1日
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「サマサの戦いで、サマサの住民を殺したのは弟君の兵士と言われてますが、実際は両軍の兵士です。サマサが戦場になり逃げ惑う住民を両軍共に斬ったそうです。
“味方以外斬れ”それが陛下の命。当時3大将軍だった私の父は命令通りサマサの住民も惨殺し、サマサの戦いの後にすぐ3大将軍の席を私に譲り、父は私に全てを話し自害しました」
あたしは言葉が出なかった。
そんな命令をなぜ?
「陛下は当時の3大将軍に『他の将軍や兵士には敵軍が住民に変装してる』と伝えるよう指示したそうです。
当時の3大将軍は私の父、ハーン将軍の伯父、シリウ将軍の母…私の父とハーン将軍の伯父は3大将軍の座をすぐに譲り、自害してます。
シリウ将軍の母もまた、事故死で将軍の地位を娘が継ぐ形となったのです」
「お父さんは知っているのかなぁ?」
「おそらくは知らないかと……私は今の2大将軍にサマサの戦いについてそれとなく尋ねたが2人とも皆が知るサマサの戦いを語りましたので…
正直私はシリウ将軍の母の事故死も嘘に感じます。シリウ将軍はまだ当時10代でしたので20歳になってから3大将軍と正式になりました」
それはあたしも同じ意見だった。
皇帝が真実を知る者を殺したとしか思えなかった。
「……なぜムウ将軍は全てを知ってもなお帝国に?」
「三日月帝国が陛下の代で栄えたのもまた事実……陛下は御即位してから新しい皇都に亡き奥方様の名前をつけました。国民は陛下の亡き奥方様への愛を感じ慕っておりました……。
私も真実を知りながらも父から受け継いだ城と兵士のためにも逆らわなかったまでです………それに、私が3代将軍になってすぐに陛下の鬼の心を知ったら逆らう気もなくなりました」
まだ、何かあるようでムウは少し物思いに耽っていた。
あたしはムウが続きを話すのを待っていた。
“味方以外斬れ”それが陛下の命。当時3大将軍だった私の父は命令通りサマサの住民も惨殺し、サマサの戦いの後にすぐ3大将軍の席を私に譲り、父は私に全てを話し自害しました」
あたしは言葉が出なかった。
そんな命令をなぜ?
「陛下は当時の3大将軍に『他の将軍や兵士には敵軍が住民に変装してる』と伝えるよう指示したそうです。
当時の3大将軍は私の父、ハーン将軍の伯父、シリウ将軍の母…私の父とハーン将軍の伯父は3大将軍の座をすぐに譲り、自害してます。
シリウ将軍の母もまた、事故死で将軍の地位を娘が継ぐ形となったのです」
「お父さんは知っているのかなぁ?」
「おそらくは知らないかと……私は今の2大将軍にサマサの戦いについてそれとなく尋ねたが2人とも皆が知るサマサの戦いを語りましたので…
正直私はシリウ将軍の母の事故死も嘘に感じます。シリウ将軍はまだ当時10代でしたので20歳になってから3大将軍と正式になりました」
それはあたしも同じ意見だった。
皇帝が真実を知る者を殺したとしか思えなかった。
「……なぜムウ将軍は全てを知ってもなお帝国に?」
「三日月帝国が陛下の代で栄えたのもまた事実……陛下は御即位してから新しい皇都に亡き奥方様の名前をつけました。国民は陛下の亡き奥方様への愛を感じ慕っておりました……。
私も真実を知りながらも父から受け継いだ城と兵士のためにも逆らわなかったまでです………それに、私が3代将軍になってすぐに陛下の鬼の心を知ったら逆らう気もなくなりました」
まだ、何かあるようでムウは少し物思いに耽っていた。
あたしはムウが続きを話すのを待っていた。
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