悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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戸惑い

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「セシル様は今回の戦の後片付けをお一人で?」



「んー……西についてはアニエス任せ、だから城内はあたし…かな?」



「姉様もですが…上に立つ方は本当にそれなりの器量がないといけない…セシル様、どうかお体壊さないように」



「ありがとう」




そう行ってニーナはいなくなった。





もう昼過ぎ。できれば今日中に捕虜の件もなんとかしたいけどまだ全員が拠点に戻ってこない。


窓から外を見ると続々と船がこちらに向かっていたから。



「セシル殿、ここにいましたか」



声をかけられ振り向くとムウがいた。



「なかなかお話できる機会がなく、今更ではありますがセシル殿がご無事でなにより」



ムウは心底嬉しそうな笑顔をくれた。



「ムウ将軍もね!本当に心配な1ヶ月だったよ……でもお互い生きてるね」



あたしもムウも生きている。


それが今の全て。



「クリック殿よりセシル殿を助けたのはハーン将軍と聞きました……イザベラ将軍は…」



ムウが聞きたい事は大体わかった。



「イザベラ将軍を父が切った……あたしを助けるために………父はきっと帝国に戻れば処刑…それはヤだなぁ……」



窓の外を眺めてため息をついた。

ムウはあたしの横に来て同じように窓から外を眺めた。



「私が解放団へいる理由はアベル殿の言葉を聞いて、決意したのです」



「アベルがなんて言ってたっけ?」



「『解放団に身を投じて帝国を正すのも忠誠』そんな生き方を聞いて、最初はヘリオン城を守れなかった私は処刑を願ったが思い留まりました」



そういえば……アベルは確かにそう言った。


そしてムウは……アベルを見て何か驚いていた。


思い出してムウを見たらムウはあたしが何を言いたいか察してくれたようだった。



「セシル殿……おそらく…アベル殿は一般庶民なんかじゃないですよ」



「……え?」



「アベル殿が普段から出してるあの雰囲気……失礼に値しますが一般庶民である兵士や将や軍師に例えるならばルイ殿、テリィ殿、ハス殿……似てますか?空気が?」



「それは……性格の問題じゃなくて?」



「それもあると思います……ただアベル殿は『ある方』に似ています。顔立ちも、雰囲気も……全て私の予想ですがクルー殿も怪しいですね」



クルーが怪しい……その言葉が妙に引っ掛かった。


クルーは解放団の創立メンバー、怪しい扱いされる方が不思議だから。

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