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ゼレイ地方の戦い
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「セシル様、これからどうされますか?」
旗を解放団の旗にかえてスエル城を出たら兵士たちに聞かれた。
「……戻ろう。そしてレイクサイドからメイリーまで船を使って礼拝堂へ。仲間をみすみす死なせたくない」
あたしの言葉にその場にいたあたしの兵士は賛同した。
「セシル様は以前サマサの町を見たいとおっしゃってましたが……」
気をきかせた兵士がおずおずとあたしに言ってきた。
「それはいつでもできるけど、戦は今しかないでしょ?今すべき事をあたしはやりたい……やらなきゃいけない」
「解放団……本当に礼拝堂を狙ったわけではないのか?」
先程の民間人に聞かれて頷いた。
「少し訂正あるかな?純粋に礼拝堂に行きたいって人は戦が終われば参拝に行くかもしれない。でも我々の狙いはあくまで北方の解放……それがシリウ将軍の言ったように望まぬ方がいたとしても……」
「シリウ将軍の遺体は我々が埋葬します。解放団のみなさんは行ってください!礼拝堂を守ってください!」
ほかの人々も口々に言ってあたしたちは移動の支度をはじめた。
「出陣する!!」
あたしの号令がスエル城下に響いた―――――。
旗を解放団の旗にかえてスエル城を出たら兵士たちに聞かれた。
「……戻ろう。そしてレイクサイドからメイリーまで船を使って礼拝堂へ。仲間をみすみす死なせたくない」
あたしの言葉にその場にいたあたしの兵士は賛同した。
「セシル様は以前サマサの町を見たいとおっしゃってましたが……」
気をきかせた兵士がおずおずとあたしに言ってきた。
「それはいつでもできるけど、戦は今しかないでしょ?今すべき事をあたしはやりたい……やらなきゃいけない」
「解放団……本当に礼拝堂を狙ったわけではないのか?」
先程の民間人に聞かれて頷いた。
「少し訂正あるかな?純粋に礼拝堂に行きたいって人は戦が終われば参拝に行くかもしれない。でも我々の狙いはあくまで北方の解放……それがシリウ将軍の言ったように望まぬ方がいたとしても……」
「シリウ将軍の遺体は我々が埋葬します。解放団のみなさんは行ってください!礼拝堂を守ってください!」
ほかの人々も口々に言ってあたしたちは移動の支度をはじめた。
「出陣する!!」
あたしの号令がスエル城下に響いた―――――。
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